川柳少女 総評
桜咲く 君との出会いが 嬉しくて
季節は春、言いたいことは五・七・五で伝える雪白七々子。彼女の日常は少し変わっていて・・・目つきが悪い毒島エイジの為、笑顔の練習を提案してみるも上手くいかない。今日も部長の片桐アマネと一緒に川柳を詠むのだが・・・
(公式HP あらすじ 1話より抜粋)
そんな『川柳少女』の私の評価ですが...
A-
です。(SS、S、A~Dの評価)
では、詳細は続きをどうぞ。
※あくまで評価は、私的主観によるものですのでご了承下さい。
川柳少女 総評
放映日:2019年04月~2019年06月(全12話 ※15分アニメ)
私が視聴した放映局:TBS
総評
※評価についてはこちらからどうぞ→評価について。
シナリオ構成 評価:A
原作既読だが、原作の持つやわらかいというかふんわりとした空気感は上手く表現出来ていたシナリオ構成になっていたと思う。原作にある「イジメっ子」とのエピソードを使わなかったところは評価したい。
演出 評価:B
五七五を使って表現する形は上手く出来ていたのではないだろうか。七々子の内面描写も、上手く表情や彼女が五七五で表現する川柳で表すことが出来ていた。
一方で最終回の心理描写、また七々子以外のキャラクターの心理描写は犠牲になり過ぎてしまったかなとも。
作画 評価:A
女の子たちが可愛く描かれていて、エイジも怖く見えるモードと普通の時のモードのメリハリが効いていて良かった。
CAST 評価:B
主要キャストは中堅が揃う。七々子役に花澤さんを選ばれていたが、最終的にはここでの安定感と言うか七々子という女の子を声という側面からも魅力的に出来た点は大きい。
ただそんな中堅を支える脇役ベテラン勢がちょっと…と思うところも。
OP/ED/BGM 評価:A
個人的にはOPの楽曲と淡い感じ、そこからのタイトル一枚絵への流れが好き。
総合 評価:A-
内訳:A評価(4点)×3+B評価(3点)×2=A-(3.6点)
原作既読作品。
15分という短編アニメ形式を選択したのは悩ましいところ。テンポやリズム感という部分では元が四コマであることを考えると、原作のエピソードを使った時の空気感を活かす意味では正しい。ただ、良い意味で予想以上にデキが良いというか良い空気感になっていたので、そこは物足りなさを覚えるところもあって、判断が最終話が放映された今でも難しいところ。
それくらい原作既読の人でも、満足できる内容。エイジの妹や部長さんなどキャラクターが七々子、エイジに負けないキャラクターもたくさんいて、原作には相応にエピソードもあるのだけど、15分×全12話という尺を踏まえて七々子とエイジの恋愛に完全に焦点を絞っている。それもまた原作既読者からすると賛否はあるのかもしれないが、まぁ1クールアニメとしては正解だと思えた。単発の話としてはもっとコミカルなエピソードをブッ込むのはアリなんだろうけど、12話を通してみた時には「どこを描きたいか」「なにを魅せたいか」というところはこの方がしっかりしたのだと思う。
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