刹那的虹色世界:新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑・ハ行
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新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑・ハ行

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑・ハ行


文字通り、キャラクター図鑑・ハ行です。ネタバレ、憶測などを含みますので、それを容認できる方のみ、先へお進み下さいませ。

・ア行
・カ行
・サ行
・タ行
・ナ行
・ハ行
・マ行、ヤ行
・ラ行、ワ行、英字行

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最終更新日:2017年07月08日

新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop キャラクター図鑑
太字がタイトル、()内は私の憶測である。

青字が最新更新部分である。

説明文では、『Frozen Teardrop』を本作、『ガンダムW TV版』を本編、『Endless Waltz』をOVAないしEWと記す。




-ハ行-

-ハ-

ハワード


トールギスを開発した科学者の一人。バーニア開発の第一人者。本編にも登場し、デュオ、ゼクス、そして五人のガンダムパイロットに技術者として科学者としてサポート役で支援した。
詳細はこちら⇒マイク・ハワード


-ヒ-

ピースクラフト王(AC146年時)


不明~AC148年6月までに逝去。

サンクキングダムの王。サブリナ、カテリナの実父。すでに老体であったこともあり、AC146年夏に捕えられてしまい、王妃ともども老いてしまった。カテリナが反乱軍と同盟を結んだことで釈放される。カテリナはこの老夫婦となってしまった王と王妃を見て、正式に王位を引き継ぎ、自らの手で自由と平和の国家を作ろうとした。

しかし、実際にはカテリナは《ワイバーン》に乗って戦うことしか出来ず、結果的にAC146年ごろに急激に老衰する両親を見て王位を引き継ぐ決意を固め実行に移したのは姉のサブリナであった。

長い虜囚生活がその身に応えたらしく、解放されて王政に戻ったあとも国民の前には二度と姿を見せず、AC148年6月までに夫婦揃って息を引き取っている。


ピースクラフト王(TV版)


不明-AC182。サンクキングダムの王。ミリアルド、リリーナの実父。本名、マルティクス・レクス。もともとは王室外の人間で、婿養子の形で王室入りをした。

かつて敗戦し莫大な賠償金を請求されたサンクキングダムを医療国家として立て直し、わずか数年でその膨大な賠償金を返済し切った手腕を持つ有能な国王であった。

しかし、ヒイロ・ユイと交流を持ち、非武装・非暴力・非戦争を掲げた『完全平和主義』を打ち出したことで地球圏統一連合軍から危険視されると、その二十ヶ月後、ダイゴ・オネゲル将軍によって王国は侵攻を受けると、AC182年そのまま崩壊、国王はその侵略戦争で死亡し、二人の実子は行方不明となった。


ヒイロ・ユイ[1]


AC180-存命(MC0022時)。

本編・EW登場キャラクターの一人。本作ならびに本編に登場したガンダムのパイロットで、主に《ウイングガンダム》、《ウイングガンダムゼロ》のパイロットを務め、本作においては《白雪姫(スノーホワイト)》のパイロットを務める。

キャラクターの詳細や搭乗機については参照こちらを参照⇒ヒイロ・ユイ


ヒイロ・ユイ[2]


AC126-AC175(享年:49歳)

名前のみ登場したキャラクターの一人。伝説的なコロニー指導者の名前。キャシィらの世代においてもその名は有名であり、その名をコードネームに持つガンダムのパイロットがひときわ有名となった理由の一つだろう。

AC145年時点の家族構成は、両親がすでに死亡。唯一の肉親と思われる姉がいるが、結婚をし地球に降りていた。ただしその姉もAC152年に連合軍によって殺害されている。

AC145年春、L-1コロニー群で最も優秀な教師としてL-1C11234コロニーにいたカテリナの家庭教師として招かれる。この時19歳で、カレッジの学生でありながらハイスクールの臨時講師を務め、さらに専門は無いに等しく科学・数学などの理数系を得意としつつも、文化系の哲学・芸術などの造詣も深く、様々な分野を多岐に渡って理解していると言う触れ込みの優秀な人材だったが、経済的には貧しくコロニー建造の肉体労働も行っていた。

この時彼は『極端な合理主義者』とカレッジの友人から渾名を付けられるほど熱意が欠落した青年だったが、まるで話がかみ合わないカテリナとのやり取りを通して合理性や効率的を求めてきた自分自身が、実は遠ざかっていたこと事実を見つめ直すきっかけとなり、彼女とのやり取りが少しずつ彼の活力や熱意となっていった。

AC145年秋、生活には余裕が出来たが身体を鍛える意味を込めてコロニー建造の労働に携わっていたところで、脱出してきたカテリナの姉・サブリナを救出した。

AC145年冬、カレッジの第三講堂で開かれた学生運動に参加。そこでサンカント・クシュリナーダと議論を交わし、彼は「地球側はコロニーの住民たちを人間として扱い、人間として最低限の『自由』を保障すべきだ」と提唱しサンカントの意見と対立した(この思想による政策をAC195年のOZレディ・アンは行っており、コロニーに取り入ることでコロニーを支配下に置くことに成功した)。
これをきっかけに、後の地球代表、コロニー代表として両者は互いを認め合うことになる。しかし、直後の連合の特殊工作員が仕掛けた時限爆弾に巻き込まれ、背中に大やけどを負う。

その後、思想犯として収監されるもサンカントが保釈金を肩代わりし保釈を命じたおかげで、なんとか保釈。その後、サンクキングダムを核弾頭ミサイルで攻撃するという事実を知り《ワイバーン》で出撃しようとするが、それよりも早くカテリナが出撃してしまうと、彼女に「生きて帰ってこい」と告げている。

その後の動向は現在不明。しかしAC146年2月にはサブリナと共に地球に降下。ウェリッジ侯爵の下で世話になっていたが、北海での海戦を前にロームフェラ財団会議へピースクラフト代表として出席したサブリナに随伴している。
そこで『黙れ、ジジィ――』から始まった彼の反戦演説は、地球圏統一連合軍の立場を大きく傾けるものだったとされ、しかも単なる批判に終わらず改革の為の代案まで用意されており、財団会議に出席していた権力者たちの顔色を失わせるほどだった。

これがのちの伝説的指導者ヒイロ・ユイの鮮烈な政治デビューであったが、輝ける才能を持つ若者は老人たちの嫉妬と憎悪を生み、暗殺される可能性が高まったためサブリナと共にサンカント・クシュリナーダの邸宅に身を隠していた。

AC146年4月20日の停戦条約締結後、暗殺の心配はなくなったが、サンカントから自分のすべきことを考えるべきだと諭された。また、結婚を決意したサブリナから「先生は先生出逢って欲しい」「ピースクラフトと共にあるよりも先生は先生の道を歩んで下さい」と言われサムを預けられる。

また本人もサンカントとの談話の中で自分の行く道を決めると、AC146年頃にはコロニーでコロニー市民の現状を訴えようと活動をしていたが、それは成功していたとは言いづらい。第二次地球使節団にコロニーの現状を直接訴えようとしていたが正式な手続きなど取っているはずもなく、逆に第二次地球使節団の乗ったシャトルを爆破した首謀者として捕えられ、処刑されそうになってしまう。

AC147年12月1日に処刑されそうになるが、そこをシス・マーキスを名乗るカテリナやアウトローに救出される。救出された後は、奇縁で《シャーウッド》に搭乗し続けることとなり、その借りを作らないため自ら率先して《シャーウッド》の外壁清掃を行っていた。AC148年4月にカテリナをサンクキングダムへ降下させる作戦の際にはブリッジでマルティクスと会話をしているが、共にあまり良い印象ではなかったようである。

AC150年夏には《シャーウッド》を降り、C-01422コロニーに定住。AIサムの分析とアウトローたちの手引きによって、彼の意図しない形でヒイロは同コロニーの中央都市「エメラルド・シティ」の市議会議員になる道を選ぶ。

AIサムによって身分などは完全に偽造され、「地球の裕福な家庭に生まれ、カレッジの研修旅行の際にコロニーの現状を知り、コロニー市民を悲惨な現状を救うべく市議会議員になろうとしている」という志望動機から、出生証明、登録市民番号、学歴と経歴などはサムがクリアし、資産もサムが開発した235ヨタバイトの情報量が小型サブドライブメモリーに入るという最新データ圧縮アルゴリズムの開発事実と特許をヒイロに譲られており、定期的に莫大な金額が定期的に振り込まれ、納税状況もクリアにされていた。
無事市議会議員に当選した後は精力的に活動し、コロニー市民からの信頼も確実に集めていた。

AC152年秋にはエメラルド・シティの副市長選挙(市長は連合軍側が強制的に地球の人間を据えたため市長選挙にならなかった)に立候補した。同時期に、駆け落ち同然で地球に降りて結婚していた姉・ヒカルが訪れており、そのヒカルに簡単なヴァイオリンの手ほどきも受けているほか、正論を正義という名の「武器」として振るうのではなく、周囲の人々に正義という名の「思考」をさせることが重要だと説かれている。

しかし、身分などをクリアしていても顔を整形などしたわけではないため、そのヒイロを知っていた連合将校に顔写真を見られると、存在を危険視されロームフェラ財団代表として干渉しないようにとの厳命を無視し、彼の下を訪れていたヒカルを狙撃し殺害した。

副市長選挙ではスピーチの一切を行わず、ヴァイオリンを演奏するという前代未聞の最終演説を行い、その結果として見事副市長に当選を果たした。

AC170年12月末、甥であるアイン・ユイとアンジェリーナ・クシュリナーダの結婚式にも多忙ながら出席しスピーチしている他、AC171年夏には姪となったアンジェリーナから「ヒイロ伯父様」と呼ばれ、会談を持ち、その席では彼女の父サンカントの心配をしている。

AC173年春、非暴力と非武装によるコロニー独立を発表(後の世で『《宇宙の心》宣言』と言われる)。『《宇宙の心》宣言』の草案文章は、実はカテリナが少女時代のあの時に感じた気持ちを綴った一通の手紙が、この宣言の起点であったと言われる。

その思想を危険視され、遂にはAC175年4月7日、セプテムの依頼を受けたアディン・ロウによって暗殺され、そのことが後の世に大きな混迷へと落とすこととなる。

その遺体は仲間たちによって守られた。メディカルセンターに担ぎ込まれたが当然蘇生は出来ず、代わりに未来への一抹の望みをかけてヒイロの遺体が劣化腐敗しないように保存。その際に硝子の棺桶に入れられ管理されている様子からアディンは「まるで白雪姫だな」と表現している。
知ってのオマージュなのか全く知らないのかは分からないが、『機動戦士ガンダム00』のイオリア・シュヘンヴェルグと同じ状態だと思われる。

本項においてはガンダムパイロットのヒイロ・ユイと区別するために、『指導者ヒイロ・ユイ』と記述してある。



ヒカル・ユイ


不明(AC126よりは前)-AC152
指導者ヒイロ・ユイの姉に当たる人物で、アイン・ユイにとって母親に当たる人物である。

L1コロニーでも名の知れたヴァイオリン奏者で、ソロコンサートを開いたこともあるほどの腕前と人気だったものの、AC145年に無名の作曲家の男と駆け落ち同然の結婚をして地球に逃げるように降下した。
しかしながら、その後に夫の浮気が原因でAC152年秋にヒイロのもとにきた。

AC152年秋に市議会議員になったヒイロを訪ねたには2歳になる実子・アインも一緒だった。

ヒイロにもその血筋があるのか、ヴァイオリンの腕は彼女のおかげで上達。また理想論や正論といった正義を「武器」として振るうヒイロに、「『正義』を考えさせることの方が大事」と指摘している。

しかしエメラルド・シティ中央議会のける副市長選挙最終演説会当日の朝、買い物に出かけた彼女は連合軍の狙撃手によって眉間を一発で貫通させられ死亡している。



ビル・マックスウェル


エリック・シャーゴールドの唯一の血縁者。L-2コロニー群V08744で教会を運営していた。

AC148年にエリックがサンクキングダムに婿養子として入ったため、シャーゴールド家の莫大な財産を継承することになったが、本人は貧困の中で教会を運営しており、シャーゴールド家の財産は敬虔なボランティア精神と、スペースコロニーらしい「富の再分配」の精神で霧散したと言われる。

言うまでもなく、のちのマックスウェル教会の悪夢となった舞台の「マックスウェル」である。



ヒルデ・シュバイカー


AC180-存命

本編・EWにも登場したキャラクターの一人。本編劇中中盤でOZに志願したコロニー出身の少女。当時の階級は特士であった。コロニーへの融和政策をしていたこともあり、OZに入ることがコロニーのためになると信じて疑わなかった。しかし、ガンダムのパイロットであったデュオ・マックスウェルとの出逢いによって、その行動に疑問を思うようになった。

その後、OZを退役。ジャンク屋を営んでおり、未完成のガンダムデスサイズヘルを強奪したデュオが一時身を隠したこともあった。完成させたデスサイズヘルでその場を離れたデュオを見送ると、自身はその出身を活かしてホワイトファングに潜入。リーブラの内部構造データを入手しそれをデュオに渡そうとするが、その途中でMD化されたヴァイエイトとメリクリウスにされ重傷を負う(しかしデータディスクはデュオに手渡され、リーブラ内部でリリーナと出逢ったという証言はヒイロを単身リーブラに潜入させる動機となった)(TV本編)。

EWではエピローグにのみ登場。デュオと共にジャンク屋を営んでいた(EW)。マリーメイア事変後は、ジャンク屋と併用してデュオがよろずなんでも屋を始めていたが、これまで命がけの戦場に立ち続け戦い続けた代償か、ようやく訪れた平和に対し心に空洞が出来ており、ふらりと姿を消してはぶらりと帰ってくるデュオの行動に寂しさを覚えていた。

MC0012 FIRST SPRING(AC200年前後、20代初頭)には過去を振り返ってばかりいるデュオ(当時同棲していた)に「退屈しちゃった」と強がりながら別れを切り出した。

その後不明だが、MC0015 FIRST SPRINGまでには火星へと移住。火星の南半球にあるラナグリン共和国の国立図書館で司書をしていた。当時のデュオ曰く「黒縁眼鏡をかけ値段の高そうなミニスカートのスーツとピンヒールがとてつもなく似合うほどのインテリな美女になっていた」とのこと。実際に司書というのは表向きの顔で、裏では過去の膨大なメモリー・ライブラリーから実践可能なデータを抽出して研究を続けていた(詳細は後述)。

左腕と両脚を骨折したデュオの医療費を肩代わりし、さらに再び同棲染みた展開になる。デュオがバカしないように目をつけ、事故を起こさないよう二輪駆動のバイクを購入する費用を「迷惑料」と言って取り上げようとしたところで、デュオから結婚を申し込まれて承諾(その時デュオが、名を捨て、三つ編も切り捨てたことが大きかったという)。
しかし、数ヵ月後には新しい相棒となるバイクを組み上げると、ヒルデを残してファザーはマーズツーリングへと出掛けてしまう。

MC0016 FIRST SPRING、ファザーと結婚していたばかりに多額の借金と教会を背負わされるハメになった彼女は国立図書館を退職。退職金を借金返済に充てるも不十分で、そのままシスター・ヒルデとして教会と孤児院を切り盛りすることになった(その時、帰ってきたファザーとは離婚している)。

さらにファザーには寄付という形でシュバイカー教会に借金を返済するよう約束させると黒い神父服と新しい渾名「ファザー・マックスウェル」を彼に与えた。どうやらこの辺りで、デュオ(ファザー)を縛り付けたり突き放したりするような形は向かないと理解したようで、これほどの波乱万丈な人生に巻き込まれながら愚痴や不満を口にしてもファザーを見捨てることはなかった。

この頃の彼女からファザーは母性(母親)を感じており、荒っぽいながらも優しさがあったとされ、それはどちらかと言えば慈愛が多分に含まれていたシスター・ヘレンとも一線を画すものであった。

ファザー曰く「美人なんだからオレとの腐れ縁なんか忘れちまって、どこかの中流家庭に嫁入りしちまえばいいのに、相変わらず貧乏くじをひきまくる、オレ以上の苦労性」と評しており、やはり何だかんだで彼女の中ではファザー(デュオ)への想いは変わらなかったと思われ、老化の進む火星とはいえ30代後半で髪に白髪が交じるなど苦労も多かったようだが、この頃には二人なりの納得いく距離感と関係を築けたようである。

MC0017年にファザー経由でミリアルドからナイナを預かり、さらに風来坊のように現れた少年が昔のファザーと瓜二つだったため「デュオ」と名付けた張本人であり、髪が伸びたら三つ編みにすると言って、実際に実行したのも彼女である。

さらにカトリーヌとも面識があるようで、彼女からも「ヒルデ・シュバイカー博士にヨロシク。あんまりボクたちを困らせないように」とファザーに言伝を残すほどだった。
ナイナからも幼少期に育てられたためか、強い信頼を寄せているほか、美味しいサンドウィッチの作り方も教わっているらしく、その腕はカトリーヌが絶賛するほど。

実はラナグリン共和国で国立図書館の司書をしていたのは表向きの顔で、実際には過去の膨大なメモリー・ライブラリーから実践可能なデータを抽出して研究を続けていた。当時、どうしてこのような仕事に就いたのかは不明だが、最近の彼女の最大の目的はファザー・マックスウェル(デュオ・マックスウェル)を『PPP』の呪縛から解放することらしく、そのため孤児院の経営から研究を再開し、ナノテクノロジーの権威となった。

だが実態はやや異なっており、MC0019年の次の春、ラーナ・グリーンの海に偵察衛星FO-IIBが落下し、シュバイカー教会も巨大津波に飲み込まれていた(その際生き残ったのはデュオのみ)。ただ彼女はその当時、国立図書館でボロボロになってしまった、子供たちがとりわけ好きだった『マザーグース』の絵本の修復と補強をする作業をしていたため、一命をとりとめた。

しかし瀕死の重傷だった彼女はラナグリン共和国軍の医療機関で治療を受けたものの、しばらく記憶喪失に陥り、その脳細胞治療の際、彼女の意識に別のイメージ・トレースが流入されてしまうという事故が発生。それがナノテクノロジー研究者の記憶だったが、その本来の研究者が死亡したことで後継者としてヒルデが選ばれ、記憶回復後は諜報部に拘束され、以後ナノテクノロジーの研究を強制させられ、立体映像の画質向上やナノディフェンサーの実用化にもつながっている。そのため、ナノテクノロジーの権威となったのは彼女の努力というよりも、この時のイメージ・トレースによってナノテクノロジー研究者の技術や経験をダウンロードしたことが大きい。

ただファザーは、教会の孤児院とその子供たちを失ったことや再生治療の際の意図的な脳内干渉のせいでヒルデの精神は破壊されていると感じていた。

またヒルデ・シュバイカーとしての人格も疑わしく、銃に撃たれて倒れたヒイロを治療する傍らで彼の脳内の海馬から「ヒイロ・ユイ」としての記憶を消去している。
これは彼の中の認知的不協和(コグニティブ・ディソナンス)を解消するための措置だったとも取れファザーに欠けている人物データが誰なのかを教えるなど友好的な態度を見せるが、一方でそもそもその認知的不協和を引き起こしたのはファザー曰く「ヒルデがゼクスファイルから特定の人物データを削除することでファイルにバグを残したため」とも言われており、その言動が何を目的としているものなのかは不明。



-フ-

ファザー・マックスウェル


プリベンター火星支局北極冠基地支局長室に姿を見せた、黒い神父服に身を包んだ初老の男。

その正体は、本編・EWに登場した《ガンダムデスサイズ》《ガンダムデスサイズヘル》のガンダムパイロットである“デュオ・マックスウェル”。厳密にはプリベンターには属していないらしい。

キャラクターの詳細や搭乗機については参照こちらを参照⇒デュオ・マックスウェル


ブローデン・ディエス


不明-AC196年? 本作および漫画外伝『BATTLEFIELD OF PACIFIST』に登場する男。OZスペシャルズ所属。本作における階級は二級特尉(『BATTLEFIELD OF PACIFIST』では二級特佐)。

本作では第二次月面戦争では八機編制の《スペースエアリーズ》部隊を率いていたが、『静かの海』で《トールギス始龍》に乗った五飛によって部隊が壊滅的被害を受けて撤退した。

キャラクターとしては『BATTLEFIELD OF PACIFIST』が初出で、そちらではAC196年まで戦い抜き生き残っており、階級は二級特佐にまで昇進。残存するOZ宇宙軍司令になっており、無人のMDプラント『ウルカヌス』を欲していた。しかし、あと一歩というところでクレメンツによって撃たれて死亡。『ウルカヌス』を巡る攻防の際には、一人他の四人からは離れて行動していた五飛が共におり、彼の生きざまや死は後にマリーメイア軍に参加する決意を五飛にさせたとも言われる。



プロフェッサーG


不明-AC195?(享年不明)
ステルス工学の権威で、《トールギス》《ウイングガンダムゼロ》《ガンダムデスサイズ》を開発した技術者の一人。デュオ・マックスウェルに指令を出していた。

キノコのような髪型と、長い鼻、目つきが悪い人相をしている。自らが手を加えたモビルスーツや機動兵器を「芸術品」と呼ぶ傾向があり、《ワイバーン》《ガンダムデスサイズ》は共に「芸術品」「最高の芸術品」と呼称する変人。
AC140~150年代は「D・D」の名を名乗っていた。ちなみにD.D.はダイヤモンド・デスペラードの略とのこと。

AC146年、サンクキングダムを占拠した反乱軍にD・Dという名で参加しており、ジェイ・ヌルらが開発した《ワイバーン》に後のハイパー・ジャマーのプロトタイプと思われるスーパー・ジャマーや半径2kmの範囲でパルス状の電磁波を発生させる強力なEMP装置、その電磁波に耐え得るECM装置を搭載した。

同年4月20日にサンクキングダムと連合軍の戦争が終戦すると、カテリナを慕い《シャーウッドの森》に参加。引き続き、《ワイバーン》の整備などを担当した。

AC146年当時からハワードと交流を持っており、《ワイバーン》の改良には彼も参加しており、その後の《トールギス》開発やAC195年にプロフェッサーGが送り込んだデュオの支援を行うなど、二人の交流は晩年まで続いたと思われる。

その後の動向は不明だが、《トールギス》開発中に指導者ヒイロ・ユイ暗殺されると連合軍を逃亡。ヒイロ・ユイ暗殺に反発すると同時に《トールギス》を超えるさらなるMS開発に取り組み、《ウイングガンダムゼロ》を設計するが、当時の技術では建造が不可能だったことと危険性が高過ぎるとして封印。その後、反乱軍の下で《プロトゼロ》に次ぐ試作一号機の一つ《魔王》の開発に携わったのち、L2コロニー群のスイーパーグループに身を寄せ、《ガンダムデスサイズ》を開発することになる。

余談だが同じ技術者としてジェイ・ヌル(ドクターJ)を人一倍意識しておりライバル視していた。

本編には《ガンダムデスサイズ》の開発が終わり、AC195年にオペレーションメテオを実行する段階から登場。《トールギス》《ウイングガンダムゼロ》《ガンダムデスサイズ》を開発し、《ヴァイエイト》《メリクリウス》《リーブラ》の設計開発も行った。

オペレーション・メテオに際し、ガンダム開発のパトロンであったバートン財団の意向を無視し、建造した《ガンダムデスサイズ》を「相棒」と呼ぶデュオ・マックスウェルに「盗め」と命令。ガンダムを盗まれたこととし、コロニー落下の前の4月6日、連合軍の哨戒部隊を破壊後に翌7日に地球へ降下させ反OZの任務を出し続けた。真意は不明。

しかし、OZに居場所を察知されると捕獲され、その後はOZに捕らわれながらMSや戦艦の建造を手伝わされる。《ガンダムデスサイズヘル》《アルトロンガンダム》へのバージョンアップでOZへの反抗を試みるも、OZ月面基地を掌握したホワイトファングに今度は捕えられてしまう。そこで《リーブラ》の開発や《ヴァイエイト》《メリクリウス》のMD化を手伝わされるが、逆に《リーブラ》の主砲やモビルドールシステムに大きな欠陥を意図的に残すといった抵抗も見せた。

最後はEVE WARSの際にデュオ・マックスウェルの手を借り、地球への落下軌道を取り始めた《リーブラ》を《ピースミリオン》の動力を暴走させることで回避させるため乗り込む。カーンズの妨害を受けるも見事成功したが、暴走の際の爆発に巻き込まれた。その後の生死は不明。


フンデルト・クシュリナーダ


不明-AC186年(享年不明)。

アンジェリーナ・クシュリナーダの再婚相手。トレーズの義父、ヴァンの実父。

父親はロームフェラ財団の有力者デルマイユ・カタロニアであり、婿養子と言う形でクシュリナーダ家に入った。アンジェリーナとの年の差は20歳をこえており、当人たち含め誰もが両家の為の政略結婚であることを理解していたが、彼は若く美しいアンジェリーナを深く愛してており、前夫アインや前夫との間の子トレーズをわが子のように可愛がっていた。

結婚から二年後、ヴァンと言うアンジェリーナとの間の実子を授かる。

アイン死亡以降、アンジェリーナが精神疾患を患うと彼女を精神科のある病院を転々とさせ、さらにアンジェリーナから逃げるようにクシュリナーダ家に居着かなくなってしまったことで、クシュリナーダ家はかつて代表を務めていた一族とは思えないほど閑散とすることになる。

AC186年夏、第一次月面戦争を鎮圧したトレーズと新種ウィルス対策で宇宙に上がっていたヴァンがそれぞれ見舞いに訪れているが、ヴァンが強く彼を毛嫌いしていたこともあって早々にその再会は終わりを告げた。

同年、新種のコロニー風邪にかかって死亡。



-ヘ-

ベンティ


不明-AC195(享年不明)。

AC186年、地球圏統一連合軍中将。モガディシオ攻略戦においてトレーズやモビルスーツの戦線投入に対して意見がヴァンと対立しており、トレーズやモビルスーツに対して“子供”“オモチャ”と卑下していた。

本編にも登場。AC195年には地球圏統一連合軍将軍(地位は不明)。連合内部ではノベンタ元帥と共に平和主義者・平和路線者で知られ、コロニーとの和平も考えていた。しかしながら、トレーズの計略にかかったヒイロ・ユイがウイングガンダムによってノベンタ元帥始め平和主義者の乗るシャトルを撃墜してしまい、死亡する。


ヘンリー・フィーア


不明。

前科持ちで、第二次地球使節団のシャトル爆破事件でヒイロと共に捕えられた科学者の一人。コックピット・システムの研究者で、ヒイロと共にアウトローに救われるとそのままシャーウッドの森に居ついた。のちのH教授である。
詳細は参照こちらを参照⇒H教授



-ホ-



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Comment

 

はじめまして、この記事のヒルデ・シュバイカーなんですが、事故に巻き込まれ、記憶喪失に陥り、代わりに科学者の記憶を入れられたんですね。
巷ではFTでは死んだ死んだと騒がれて、デュオとヒルデファンにとっては辛い話だったのですが、知り合いからけっこう前に出たガンダムエースを見させてもらって
ヒルデの名前が出ておや?と思いここを尋ねました。
  • posted by 247 
  • URL 
  • 2014.12/24 09:48分 
  • [Edit]
  • [Res]

>247さん 

こんばんは。

ヒルデは――というよりも、総じてTVシリーズから出ているキャラの扱いがあまり良くないのが『FT』なので、それは今も変わりませんね。

彼女が彼女らしいまま死んでいた方が良かったのか、別人の記憶も植え付けられさらにそれを利用されて精神がボロボロの状態でも生きていた方が良かったのか。その辺は判断が分かれそうなところだと思います。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2014.12/24 20:55分 
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  • [Res]

NoTitle 

Wの住人は心身共に化け物揃いなので死んでなければどうとでもなると私は思ってますw
ちなみにまだFTって話は終わってませんよね?
  • posted by 247 
  • URL 
  • 2014.12/24 22:53分 
  • [Edit]
  • [Res]

>247さん 

TVシリーズではそうだったのですが、『FT』では隅沢さんがかなり酷く旧キャラを描いているので、個人的には救いはないと思うんですよね。よほどのファンからするとこれまで積み上げて来た作品への侮辱とも取れるような展開でもあるので……。

FTに関しては私は単行本でのみ状況を把握しているので現時点で連載が続いているかは分かりません。すみません。気になるようでしたら、ガンダムエースを直接手に取って確かめてみるのが一番だと思いますが、休載の多い方なので数か月載っていなかったとしても休載という可能性もありますが。

とりあえず、今週に10巻が出るようなのでまだ活動はしているようです。


あと、最後になりますが最初のコメレスでお名前を間違えてしまいました。誠に申し訳ございませんでした。
  • posted by 月詠 
  • URL 
  • 2014.12/24 23:09分 
  • [Edit]
  • [Res]

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各回の感想のまとめだけ。
鉄血のオルフェンズ まとめページ

米山シヲ 応援エリア

◆梅衣堂ひよと旦那様の野望◆

1-2-2

『梅衣堂ひよと旦那様の野望』待望第1巻発売中

月刊少年ガンガンで現在連載中『梅衣堂ひよと旦那様の野望』を応援中。『ブラクロ』と同じように独自用語集も製作中!

公式特設ページ

独自用語集
第1巻

◆ブラッディ・クロス◆

ブラクロサムネ

月刊少年ガンガンで完結した『ブラッディ・クロス』をプッシュしています♪ 独自用語集あります! 

公式特設ページ

独自用語集
キャラ紹介-混血勢力-
キャラ紹介-天使勢力-
キャラ紹介-堕天使勢力-
キャラ紹介-アルカナ-
キャラ紹介-神葬-
キャラ紹介-その他-


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管理人から一言

お知らせ

管理人からのお知らせです。

PS4ゲーム『JUDGE EYES:死神の遺言』プレイ中。

『ガンダムW FT』コンテンツは不定期更新です。現在は11巻分までの感想と用語の更新を完了しました。

『ブラッディクロス』全12巻発売中! 用語集更新は全て無事終了致しました。

文庫・単行本(キャラクターノベル含む、ライトノベル含まず)の著者名別リストに移行しました。さすがに増え過ぎた(笑


今期の週間感想予定
日曜日:-
月曜日:-
火曜日:-
水曜日:-
木曜日:-
金曜日:-
土曜日:-
不定期:ピックアップ感想、ゲーム感想、模型関連など


場合によっては急遽順序等の変更もありますが、ご理解いただけますようよろしくお願いします。

管理人プロフィール

月詠

Author:月詠
埼玉県某所在住の34歳社会人。性別♂。名前は「つくよみ」と読む。

世知辛い世の中で嬉しいことも泣きたいこともサブカルチャーたちに救われています
詳細な自己紹介はこちら(2019版)。それ以前のものはこちら

コメント・TB、相互リンク受付中。下記の運営方針に詳細を記載しております。無条件に大歓迎と言うわけではありませんが、大部分の方は歓迎出来るかと思いますw

以下、ショートカット。
◇閲覧上の注意や規約など
Blogの運営方針・利用規約
他のBlog様と大差ない運営・利用規約ですが、初閲覧の方は簡単でも良いので読んで頂けるとありがたいです。閲覧、コメント等される方は利用規約を了承していると判断させていただきますので、「知りませんでした」は通用致しません。


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アニメの評価について
歴代アニメ評価一覧
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◇ゲームについて
ゲームの評価について
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   や行の著者
   ら行の著者
   わ行の著者
   複数の著者・その他
 文庫・単行本(キャラノベ含む、ラノベ含まず)は上気の著者名別になっています。

◇プラモデルについて
完成品一覧(グレード別)
完成品一覧(シリーズ別)
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アニプレッション!!

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アニプレッション!!とは

アニプレッション!!は、アニメブロガー達の合同ブログです。アニメについての問題意識・感想・考察・批評等の諸言説を発表し、アニメを語る事の面白さを伝える事が目標です。自分も末席に加えさせていただいております。
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