-感想-実は蔵之介は首相のご子息甥だった!!今回の2話は蔵之介というキャラを使って
作品の空気感を演出することが巧みに上手く描いていたなぁと思いました。
蔵之介というキャラはあんまし空気を読まないキャラみたいです。
月海が部屋から出てほしくないという気持ちもあんまし察せず、
月海がずっと取り越し苦労に陥る羽目になりました。
この蔵之介が空気を読まない行動で、作品に緊張感が生まれます。
それを見ている我々も蔵之介にイライラしたりするわけで。
特に空気を読めなかった事が頂点に達するのは、すき焼きの時。
みんなが化石になっていたのを全く気にせず、一人で楽しんでしまう蔵之介。
閉鎖的になっている事で結束を保つ
「尼ーず」の面々には
服装・フレンドリーな性格、全てに置いて天敵です。
その圧倒的に空気が違う蔵之介を誤魔化そうと
月海が急に歌を歌ったりする所が可愛かったりします。
そして
「月海ちゃんに合いにきた」という台詞で
空気感が逆に良い感じになりましたね。
これを言われちゃ、見ている側も何の文句も言えません。
彼の行動で作品の空気が緊張したりあるいは緩和していくというように
空気感がプラスにもマイナスにも様々に変わっていく事で
見る側に飽きないような仕掛けを施していましたね。そんな蔵之介が時の首相の息子だったという事が最後にわかりますが、
その彼の出自があの性格を形成したのだなぁという事がなんとなくわかります。
兄貴も首相の息子が女装趣味がある事を懸念していますね。
マスコミのスキャンダルにうってつけの話題になりそうですから。
そんな蔵之介。「楽しくなっちゃって」とがつぶやいた点で彼も寂しかったのでしょうね。
「尼ーず」の閉鎖的な結束が羨ましく見えたのかもしれません。
そして蔵之介が最後に松坂牛を出すことで
「尼ーず」の面々に
喜ばれるというオチは最後は良い空気で締めるという意味で上手でしたね。
中盤までのもやもやした展開を見事に払拭してくれました。
「尼ーず」の面々は良い感じで壊れていて、彼女達の挙動は面白いですね。
ただ
「ミルキィホームズ」のように作品そのものを壊すという意味の壊れ方をしていません。
作品内で作品を、物語を盛り上げるための壊れ方をしています。
脚本の花田十輝さんは変な女の子を描くのが得意なのでしょうかねぇ。
けいおん!でも彼女達の面白さを光らせていましたし。
作画が良いですね。薮野浩二さんが作画監督という事で期待していましたが、
期待通りでした。特に序盤の月海が部屋内に蔵之介を閉じ込めようとする辺りの
月海の芝居の面白さは素晴らしかったですね。
最後に。くらげ可愛いですね~。