「『bones』骨は語る」というのがアメリカドラマにある。 シーズンは12まであって人気ぶりがうかがえる。 途中主演女優さんが妊娠してるんだけど走ったり根性がすごい。
「科捜研の女」のアメリカ版。
科捜研のマリコさんは公務員。 科捜研に入るには理系の大学を出ているのが条件。 物理、生物、化学、その他。
アメリカドラマの「bones」の主人公の務めるラボは私的施設。 アメリカという国は寄付で賄う、というものが多い。 ここもそう。莫大な寄付金で賄えている。 助手を選ぶのも博士。
▼主人公の博士がマリコさん位置。 マリコさんと一緒に出動する京都府警の土門さんと同じ立ち位置がFBIのブース。 難解な事件があると博士とFBIのその彼が出ていく。 コンビ。
FBIは州に跨いだ事件には出てくる。 『プリズン・ブレイク』でマイケル達が州を転々としても追ってくるのがFBI捜査官のマホーンだった。
▼広域捜査が必要な案件、遺体の身元やさまざまな見地が必要な時にこの研究所に持ち込まれる。 DNAや顔認証などデータ化されているのはドラマだからだけではない模様。
この前のアメリカでの爆破テロ。 すぐ犯人特定。 元軍人なのですぐ特定されたとか。
日本ではニュースになってないけど、他にも爆破物を所持していた例がたくさん見つかったと。 アメリカのニュースに詳しいYouTuberの「やまたつ」さんが言っていた。 アメリカって爆破物「好き」なんだな、とビビった。 ドラマそのもの。
イスラム系はやっぱり…な人が多いのがわかる。 聖戦はそもそも自爆テロじゃないけど、テロリストは聖戦と言う。
▼この研究所がすごくて建物や規模がアメリカやなあ、と思わせる。 1000人居るとドラマの中で言っていた。
中では考古学など、さまざまな部署に分類されている。 主人公の博士がいるのは主にマリコさん科捜研系の位置付け。
主人公は本来は人類学の博士で本もベストセラーという設定。
このラボに運ばれたえぐい死体(虫が沸いてる、とか肉がまだついているとか)を観察し、原因を調べる。 撃たれたなら弾の入った角度や出た角度。 わからない時は人間に見立てた豚肉などで作った義体を実際に撃ってみる。
えぐい死体はリアルに作られている小道具で、うゲゲとなったけど見てるうちに慣れちゃった。
同じラボの中ではそれぞれに特化。
▼マリコさんのところに検視の結果をお土産と一緒に持ってくる人、ネットに優れた女の子や「ロタくん」(今はいないのかな?)のような子、IQ200レベルの男子など、優れた人が大勢。
で、難問を解いていく、という読み切り話。
右から博士、FBI、昆虫や植物、化学に精通した博士、ITに優れた人、所長さん、天才くん。
シリーズの物語展開で人は入れ替わっていく。 博士とFBIは紆余曲折しながら結婚するんだけど、まあ、そこはアメリカ独自の異性との関係がぐだぐだ。
マリコさんは、真面目で実直、勤勉で、道徳感も優れていて完璧。
こっちはおそらくアスペがあって人間の感情というものに理解ができない。
「彼と?やったわ。だって人類の本能でしょ。それだけ」 とか平気で言う。
でも研究などには特化。
モデルがいるらしい。
でもだんだん人間の感情がわかっていく様が受け取れてなかなか良い台本に。
物語の中で、大きな敵、主人公の生い立ちからくる謎と事件、主人公達の博学や頭脳明晰に挑戦してくるサイコな犯人、など1話読み切りだけど並行して大事件が起きる。 それは何話に渡って展開されてドキドキする。
博士とFBIのブースの家が襲撃される時も元軍人のFBI夫は事前に準備し、うちまかす。 どんだけ家が広いねん。
マリコさんのは飽きてくるけど、これはなかなか目が離せない。 でも12シーズンで、シーズンが多いのでは22話。
飛ばしてみても「え?この展開なに?」と思って前に遡ってみる。 最後はこのでかい研究所が爆破テロされるという衝撃。
全体の流れはわかった。 博士の両親の謎や、周りのみんなの動向。 FBIのブースくんは元軍人の狙撃手。 イラク、アフガン。
このブースくんはこれが終わって別のドラマ「シール・チーム」で主演している。
シールはシールズで特殊部隊。 あの馬鹿な大学生のシールズとは全くの別もん。
作戦を遂行するのは命懸けの活躍を描くけど、そこには活躍できないこともあったりする。 ビンラディンを仕留めたのもこの特殊部隊。
「ゴー、ゴー、ゴー。クリア」 とかグーの手だと後ろに止まれと言う合図。 狙撃は1000m以上はすごいとか。 なんか妙に詳しくなっちゃった。
元軍人は「俺はイラクに2度、アフガンに1度行っている」が会話のネタにある。
この件でも色々、アメリカの軍出身者はトラウマを抱えているんだな、とわかる。他のドラマでもそういうシーンが多い。
この前のトランプのホテル前のイーロンマスクの車での爆破犯人は元軍人だそう。
アメリカは退役軍人が不遇な扱いで、違法入国者はNYのホテルで豪華な生活。 不満があるらしい。
▼ともあれこのドラマは結構面白かった。 まだ見てないのもあるのでぼちぼち。
で、科捜研のマリコさんでさえ 「ロタくん、ちょっとここに寝て!上から殴ってみたらどうなるか実験するわ」
「ロタくん、この傷をつけるにはどの道具かホームセンターで買ってきて。実験よ」
とやってる。
アメリカドラマでも同じことやっている。 博士は骨の骨折の修復度から生前の骨折、事件で受けた骨折などを見分ける。 わずかな骨から薬の影響なども見つける。
主人公の博士と上の写真の右から3番目の化学、科学、生物学のエキスパートの博士が車ごと土に埋められた時、 酸素の残りを割り出したり、自分たちの位置はわからないけど埋められた土を見た目で分析。
スマホが壊れ、でもなんとか情報を送るために車の部品を使って数秒起動。 エアバッグを爆破させたりありとあらゆる対策。
位置のヒントは原子記号。
夫のブースが 「送られてきたこの数字の羅列はなんだ」 と痛々しく叫び、 天才くんが「原子記号だ、この物質を含む地層の場所はここ!」 と展開がすごかった。
▼爪の中に付着したDNAからも検出し、犯人を特定する。 そして仕込まれたのも見抜く。
なのに なのに
なぜ安倍さんの暗殺に使った銃を科捜研は組み立ててみたり、材料を特定しないのだろうか?
傷の角度からだって色々わかるはず。
ドラマの博士は弾丸の射入角度からどのビルから発射されたか、を割り出す。
普通、そうでしょ。 素人のわたしでさえ「なんで?」と思うのに。
安倍さん暗殺の謎はまだまだ続く。
そして安倍さんを失った日本は、ヴァカ政治家が金儲けのために動いている。
議員の質が国民の質、と言われたらそれまでなんだけど… 色々やるせない焦燥感でいっぱい。
というアメリカドラマを見ての雑感でした。
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