昨日深夜2時頃までかけてツバキ文具店読了。味気ない政治や経済・社会などの本ばかり読んでいる身には一服の清涼感を与えてくれる本であった。鎌倉に住む個性ある登場人物は皆善意の人であり、主人公の鳩子の周りを多様に彩る。物語は鎌倉の風物の紹介を縦糸の語られており、鎌倉の歴史と文化の深みを感じさせる。私の青春も鎌倉と縁にないこともなかったので、面白く読ませていただいた。個人的な話で申し訳ないが高校時代は鎌倉...
この前なにかの本を読んでいたら文献地質学なる言葉が出てきた。返事を書かなくてはならない手紙の山、新聞の切り抜き、名刺の束などが机の上や部屋の中などに堆積し、資料を探すためにまるで地層を掘るような作業をしなければならない状態になっている自分の部屋を自嘲して造語したらしい。私の部屋もまるで片づけることを知らない性格のせいであらゆるものが机の上などにうず高く積まれている。そんな状態を我ながら我慢できなく...
2016年日本のGNIは114国中111位と極めて順位が低く、おまけに2015年の101位から順位を下げたそうだ。日本の女性はそれほど不幸には見えないが、客観的数値にしてみると不幸な状態に置かれているということなのであろう。山口一男著の働き方の男女平等によると日本の雇用制度における女性活躍の遅れの基本的事実を確認すると他のOECD諸国に比べて女性管理職の割合が極端に低い(アメリカ40%台フランス、イギリ...
レクイエムとはラテン語で「安息を」という意味の言葉であり、死者の安息を神に祈るカトリック教会のミサ、ミサに用いる聖歌などの意味がある。レクイエムは多くの作曲家によって作曲されたが、モーツァルト、ヴェルディ、フォーレのレクイエムを3大レクイエムというらしい。モーツァルトのレクイエムは入祭唱(レクイエム)、キリエ、怒りの日(セクエンツィア)、妙なるラッパの、みいつの大王、憶えたまえ、呪われし者、涙の日...
今日は一日何もする事がなかったので蔦屋の株主優待券で入手したツバキ文具店を読んでみた。小川糸なる作家原作の食堂かたつむりやツバキ文具店はDVDとテレビで観ていて面白かったので原作はどんなものだろうかと思ったのだ。小川糸氏は20代、30代の女性に人気のある作家なのだそうだ。修飾語にいかにもというぐらいもっともらしいが少し注意して読むと曖昧で取って付けたように女性が好むような言葉が用いられていてこれなら...
夜も12時をまわり、バッハのオルガン作品集を聴きながらこのブログを書いている。オリンピックなどあまり関心のない私だが、女子カーリング準決勝の韓国戦を珍しく最後まで見てから書斎に移り本を読んでいたらこの時間となってしまった。毎日の日課であるブログの更新をしないで寝るわけにはいかないと思いパソコンを前にして奮闘している最中だ。思えば幸福な時間である。来週の仕事のことなどにも悩まさることなく自分の好きな...
カレル・ヴァン・ウォルフレン氏の1994年の著作である。著者は日本外国特派員協会の会長もしていたジャーナリストで現在はアムステル大学比較政治・比較経済担当の教授をしているようである。これでもかというぐらいに日本が悪い意味での特殊性のある社会であるということを書いているが、当たっていると思うこともあればこれは既に過去の日本だろうと思うこともある。審議会というものが官僚の隠れ蓑であり審議会が答申したか...
今日お茶のサークルで練習をやったらようやく覚えてきたなと言われた。サークルで真似事をしているだけで買った本も全然読んでいないのだが、見よう見まねで少しは覚えてきたようである。3月7日には千歳盆とやらをやるようでお昼ご飯も会費からの支出でいただけるのででないと損だと言われた。今のところ予定はないので出席できそう。千歳盆は会長も初めてやるのだそうでよく分からないとのこと。来週にも練習があるのだが、都合...
新聞に自分史を作りますなどという記事が載っていた。営業妨害をする気はないが、スタンダード(3000字)30万円プレミアム(一万字)68万円だというが人任せで作った自分史などに意味があるだろうか。一時自分史を書くことが流行したことがあったが、今度は自分で書く手間を省いて記者が取材して書くのだそうだ。需要はあるらしく自分史を制作する出版社などが加盟する「自分史活用推進協議会」なるものまであるのだそうだ...
憲法第27条に①財産権はこれを侵してはならない。②財産権の内容は、公共の福祉に適合するように、法律でこれを定める。③私有財産は、正当な補償の下に、公共のために用いることができる。とある。財産権の内容は、公共の福祉に適合するように、法律でこれを定めると書いてあることから財産権の制度的保障説なるものがあったような気がする。私有財産を制度的に定め、その範囲で財産権を認めればいいというような説だったかもしれ...