Black Market/Weather Report - 1976.03.15 Mon
[sales data] 1976/3 [producer] Wayne Shorter [member] Joe Zawinul(p/synthe/etc) Wayne Shorter(sax) ***** [First set of sessions] (A3-B1-B2-B4) Alphonso Johnson(b) Chester Thompson(ds) Alex Acuña(per/congas) [Second set of sessions] (A1-A2-B3) Alphonso Johnson(A1-b) Jaco Pastorius(A2/B3-b) Narada Michael Walden(ds) Chester Thompson(ds) Don Alias(A1/B3-per/congas) Alex Acuña(A2-per/congas) | Black Market |
固定されないドラマーに「Tale Spinnin'(幻祭夜話)」のツアードラマーのチェスター・トンプソンと
アレックス・アクーニャが参加してそのままレコーディングを開始しますが
アルバム制作途中でいよいよジャコ・パストリアスが登場します。
そのためこの作品はアルフォンソ・ジョンソンが参加しているセッションと
ジャコが参加しているセッション(2曲演奏)で構成されています。
(リズム強化のためナラダ・マイケル・ウォルデン&ドン・アライアスがゲスト参加)
ジャコは元々はドラマー志望だったのが13歳の時にフットボールの試合中、
右手首を骨折してシンバル・ワークでドラムを続けることが難しくなり、
ベーシストへ転向したという経緯があるようです。
ジャコのウエザーに加入した経緯はフロリダへツアーで訪れていたザヴィヌルに
自分のデモ・テープを渡すなど、直接ザヴィヌルへ自分を売り込んでいたようです。
ザヴィヌル3曲、ショーター2曲、ジャコ1曲、ジョンソン1曲
路線としては「Mysterious Traveller」~「Tale Spinnin'」でバンドの方向性を明確にした
創造性と商業性のバランスを取った耳心地よいフュージョンサウンド。
ウエザー人気がジャコ加入後、一般の音楽ファンを巻き込んで加熱していくので
今までのバンド貢献が無かったことのようにひっそり交代させられた
ジョンソンの扱いがちょっと気の毒な気がします・・・
(印象的なベースライン「Black Market」のベースはジャコが弾いてると思っている人が多いと思いますが
ジョンソンさんです)
収録されている「キャノン・ボール」はザヴィヌルさんが長年在籍していたバンドの長
キャノンボール・アダレイさん(1975年8月8日没)への追悼曲です。
(この曲のベースはジャコです)
本アルバムツアーではドラマーがチェスター・トンプソンからアレックス・アクーニャとなり、
マノロ・バドレナを加えた新編成の1976年のモンタレー・ジャズ・ フェスティバルで
大喝采を浴びるなどウェザー・リポートは活動頂点へ昇りつめていきます。
又この年から1979年にかけてショーターさんはハービー・ハンコック、フレディ・ハバード、
ロン・カーター、トニー・ウィリアムスらとV.S.O.P.クインテットとしてのライブ活動を
開始します。
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