Blues for Greeny/Gary Moore - 1995.05.31 Wed
[sales data] 1995/5/31 [producer] Gary Moore Ian Taylor [member] Gary Moore(vo/g) Andy Pyle(b) Graham Walker(ds) Tommy Eyre(key) Nick Payn(sax) Nick Pentelow(sax) | Blues for Greeny |
すっかりブルースギタリストに転身したゲイリー・ムーアがお師匠さんの
ピーター・グリーンに捧げたトリビュートアルバムですが、普通のカバー企画とは
少々内容を異にしておりまして、80年代に一時復活を果たしたピーター・グリーンは
84年頃から再び半引退状態となり「過去の人」として消え入りそうな頃、
その再起を間接的に促す意図があったものと思われますが
ピーター・グリーンがムーアに売却した1959年製ギブソン・レスポールで
グリーンの曲をカバー演奏するという、ムーアが今までグリーンから受けた
インスピレーションに対する感謝の気持ちを表した作品だそうです。
ピーター・グリーンの使用していたギター(フロントピックアップが前後逆に組み込まれており
「アウト・オブ・フェイズ」になっていて一定の周波数が出ずフルートみたいな中音域の
サウンドが出るレスポール)がゲイリー・ムーアに渡ったのは、スノーウィー・ホワイトによると
1970年頃、ジャムセッションを頼みこみ、親密になっていったある日突然、ピーターから
「僕が買った値段で売ってあげるよ。」と言われ悩んだそうですが
「このレスポールは、誰にも売らないほうがいい。弾かないのなら物置にでもしまっておけば。」
とやんわり断りますが、その後結局ゲイリームーアに売ってしまったようです。
多分、薬を購入するための当座の資金が欲しかったのでしょうね・・・
ムーアのブルースギターは歪むことで個性を出していましたが、本作は原曲に近く
クリアトーンの音で再現していますが、名器と呼ばれる59年製のレスポールって
本来はこういう音じゃないんじゃないかな?
録音セッティングのせいか全体的に音の深みがないのですが、ギター一本の
「Showbiz Blues」は名器の一片を感じることができます。
しかしこの作品がグリーンの琴線に響いたのか?グリーンは音楽活動を再開させることになり
師弟共演も可能となりましたが、お弟子さんのムーアの方が先に逝ってしまうとはトホホ・・・
(弟子ver)
(師匠ver)
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