Introducing/The Eleventh House with Larry Coryell - 1974.01.15 Tue
[sales data] 1974 [producer] Danny Weiss [member] Larry Coryell(g) Randy Brecker(tp) Mike Mandel(p/synthe) Alphonse Mouzon(ds/per) Danny Trifan(b) |
この頃、ラリー・コリエルさんはジミヘンの影響を受けバンド・オブ・ジプシーズのような
トリオ編成でヘヴィロックな活動を行っていましたが、このEleventh Houseは時期的に考えて
マクラフリンのマハビシュヌ・オーケストラに対抗するために結成したバンドと考えて
間違いないでしょう。
(コリエルさんというのは確固たる「これ」という音楽信念があるというよりも、
流行の音楽に興味があるという感じですね)
チョーキングやディストーション等のロックテイストな奏法を導入しJazzギターの考え方を
根本から変えた「Jazzギターの変革者」で面白いのは「巨匠」にして「発展途上」という評が
的を得ているといいましょうかなんかもうひとつフレーズが痒いところに届かないもどかしさ
みたいなものを感じます。
次作Level Oneでは改善されているのですが、ギターエフェクトが壊れたディストーション
のようにキンキンな音になってしまっているのが残念なのと
マハビシュヌに比べると予定調和がとれているというか、どこか商業的な匂いがして
物足りなさを感じてしまいますが、アルフォンス・ムゾーンやランディ・ブレッカー、
この後Blood, Sweat & Tearsに参加するダニー・トリファンの若々しい演奏には
キラっとヒカルものを聴き取れます。
2016年にこのメンバーに鍵盤奏者のマイク・マンドルが加わった1973年のライヴ(FM音源)盤も
お目見えしました
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