縞梟の音楽夜噺

[sales data] 2000/12 [producer] Robert Fripp [member] Robert Fripp(g) Adrian Belew(vo/g) Trey Gunn(g) Pat Mastelotto(ds)

Heavy ConstruKction

2000年５月～７月コンストラクション・オブ・ザ・ライト欧州ツアー。
80年代の楽曲がセットリストからカットされ90年代の曲を並べたミレニアムクリムゾン。
プロジェクト作業で最終的に４人に要約された演奏はエレクトリックな技術革新を取り込んだ
サウンドなのでそれこそクリムゾン信者が絶対とする70年代の「それ」ではありませんが、
クリムゾンは過去にしがみつかず確実に前進していることを証明しています。

クリムゾンを、高く評価したいことはゾンビのように甦った70年代の人気バンドの殆どが
過去の遺産を食い潰す形のナツメロ大会止まりなのに対して、フリップ翁の飽くなき挑戦といいましょうか
時代を感じ試行錯誤しながら30年間、前へ前へと突き進み続けているということです。

バンドの勢いがある時はそのモチベーションの高みで新たな挑戦が連続することもあるでしょうが、
幾世代にも渡る音楽業界の変化の荒波の中、これだけの持続力は強靭な意志なくしては
できないことだと思います。

尚、このツアーで話題になったのはアンコール演奏されたボウイのヒーローズのカバーで、
ヒーローズと言えばフリップ翁が関連した楽曲では一番メジャーではないでしょうか（笑）
本年、ボウイが死去した後、オフィシャル(DGM LIVE)で2000年7月3日のライヴ映像が
追悼配信されています

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