Shades of Jade/Marc Johnson - 2005.09.17 Sat
[sales data] 2005/9/17 [producer] Manfred Eicher Eliane Elias [member] Marc Johnson(b) Joe Lovano(sax) John Scofield(g) Joey Baron(ds) Eliane Elias(p) Alain Mallet(org) | ![]() |

マーク、ジョンスコ、ロバーノの組み合わせは1991年にジョンスコの「心象」を録音して以来14年ぶり。
本作をプロデュ―スしているイリアーヌ・イリアスさんはブラジル出身の美形ジャズピアニストとして人気を博し、
元はランディ・ブレッカーさんの奥様で

現在はマーク・ジョンソンさんの奥様です。

この作品は夫婦愛を奏でたものなので自然奥様寄りのピアノが中心のため
ジョンスコの出番が極端に少ないのが私的には大変不満です(苦笑)
The Sound of Summer Running/Marc Johnson - 1998.01.21 Wed
[sales data] 1998/1/21 [producer] Lee Townsend [member] Marc Johnson(b) Bill Frisell(g) Pat Metheny(g) Joey Baron(ds) | ![]() |
この作品はパットさんとフリゼールさんのツインリードが聴けるという事で購入してみましたが
「びっくりするほど息ぴったり」です。
そういえばライル・メイズさんの作品でフリゼールさんが弾いた時はパットさんと
ほとんど違いが分かりませんでしたが、この作品ではパットに合わせていつもの
ギターエフェクトを少し弱くして協調しています(笑)
全曲オリジナルでマーク7曲、フリゼール2曲、パット1曲
マーク・ジョンソンさんの楽曲がどれも素晴らしく、アルバムの世界感がパットが展開していた
広大なアメリカのルーツミュージック探究をテーマにしたような牧歌的なフォーク路線で、
この頃アコースティク路線に探りを入れていたパットさんはまさに水を得た魚状態で
素晴らしいフレーズの連続。
ドラムのジョーイ・バロンさんはビル・フリゼールさんの相棒で
近年はマークさんとリズム隊を組むことが多いです。
マーク・ジョンソンさんのアルバムではあるのですが、パット&フリゼールの演奏が
前面に出ており、ギターファン必聴盤です。
尚、勘違いしている方も多いのではないかと思いますがこのアルバムはアイヒャーさんの
ECMではなくパットとジョンスコを結んだリー・タウンゼントさんのプロデュースで
Verveから発売されたものです。
Second Sight/Marc Johnson's Bass Desires - 1987.03.15 Sun
[sales data] 1987 (Rec:1987/3) [producer] Manfred Eicher [member] Marc Johnson(b) Bill Frisell(g) John Scofield(g) Peter Erskine(ds) | ![]() |
マーク・ジョンソンさん率いる「ベース・デザイアーズ」の2作目。
全曲オリジナルでマーク3曲、ジョンスコ2曲、フリゼール2曲、アースキン1曲。
前作がECMっぽくなかったのでアイヒャ―さんにお小言をくらったのか?
本作は全体的にECMっぽいですがジョンスコも今や(2020年時点)ECMアーチストですけど
ジョンスコだけアイヒャ―さんに忖度せずグラマビジョンな曲を演っちゃってます(笑)
(「Thrill Seekers」は出だしこそECMっぽいんですがジョンスコがギター弾き始めると
グラマビジョンになってしまうという(笑)
この頃ジョンスコは「鯔背」~「ブルーマター」をリリースしまさにスパークする時期で、
この勢いばかりはアイヒャ―さんも止められなかったということでしょうか(笑)
しかし超個性の変態ギタリスト二人に果敢にもアップライトで立ち向かうとは
恐るべしマーク・ジョンソン・・・
Bass Desires/Marc Johnson - 1985.05.15 Wed
[sales data] 1986 (Rec:1985/5) [producer] Manfred Eicher [member] Marc Johnson(b) Bill Frisell(g/g-synthe) John Scofield(g) Peter Erskine(ds) | ![]() Bass Desires |
ジョンスコにはまり関連作を貪り聴いていた頃に私のジャズ師匠から薦められた
マーク・ジョンソンさんの初リーダー作です。
今回久々に引っ張り出してきたのは、コルトレーンの「至上の愛」から「Resolution」のカバー演奏が
収録されているためで、Part1の「承認」のカバーは結構ありますが、Part2の「決意」のカバーは
珍しいのではないでしょうか。
タイトルの「ベース・デザイアーズ」とはマークさんをリーダーとするバンド名で
ジョンスコとフリゼールのツインギター+ピーター・アースキンさんというおモロな面子です。

マーク・ジョンソンさんはあちこちのジャズアルバムでお名前を拝見しますが
ビル・エヴァンス・トリオの最後のベーシストというのが名刺代わりの通りのよい
紹介文になるようですが、個人的にはジョンスコ、フリゼール、パットの3点を通る円を
コンパスと定規を使って書くという中学時代の数学問題のようなベーシストです(笑)

収録曲はマーク・ジョンソン2曲、アースキン1曲、ジョンスコ1曲の他に
コルトレーンの「Resolution」とトラッド曲の「わが恋人の黒髪」の全7曲。
マークさんはアップライトの四弦ダブルベース奏者でアコギ演奏のイメージが強いですが、
自身のバンド活動を始めた途端アップライトでエレクトリック演奏陣に挑むという構図で
ECM作品にしてはかなりポップな作風です。
初っ端の中華風味付けの「Samurai Hee-Haw」はマーク・ジョンソンさんの曲ですが
この曲を聴いて思うのは米人にしてみれば日本人と中国人の区別は非常に曖昧なんだことを
強く感じますね(苦笑)
マーク・ジョンソンさんのベースソロもふんだんに楽しめますが全体的にフリゼールさんの
個性的な浮遊感のあるギターの印象が強く、ジョンスコの存在感は薄いですが
この頃のライブ映像を見ると既にジョンスコの髪の毛は薄いですがまだ結構残っています(笑)