Natsumen(AxSxE関連)オムニバスあれこれ - 2009.01.01 Thu
Boat解散後のAxSxExさんのお仕事やNatumen関連のオムニバス作品です。
AxSxExさんを師匠と慕うメレンゲのインディーズ時代のデビューアルバム。
AxSxExさんギター演奏を含めていい仕事してます。
2002年11月30日、NatsumenメンバーによるBoatトリビュートライヴ限定配布CD-R盤。
「Never Wear Out Your Summer」はA.xSxEx&アインの弾き語り未発表曲。
下北ハイラインレコード限定発売のHi -styleシリーズのvol.4。
newsumerboyの宅録version収録
記念すべきNatsumen名義の初の公式音源はweezerのトリビュートアルバムに収録された
「surf wax america」
インディーズバンドのライヴコンピ盤。
ホーンに厚みのない初期の頃なのでAxSxExさんのギターが狂おしく泣き叫んでいます(笑)
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博多の街を舞台にしたB級ゾンビ映画のサントラ盤。
「サイクェデロップ・ギザ&ギザ・アナーチコ」名義では唯一の音源。
(メンバーはAxSxEx(g)Aine(vo)Yashiro(ds)Satojun(s.)Eiqo(pf)Sudoo(b)
Polysicsの紅一点のKAYOちゃんが松本隆&細野晴臣の書き下ろしの新曲を歌うということで
購入したら、KAYOちゃんのオリジナル曲「僕たちの時間」のバックが期せずしてNatsumenでした。
一応、自分の知る限りのNatsumen関連のコンピはこんな感じなのですが、他にもこんなのあるよという
情報ありましたらコメントにて教えていただけると幸いです。
*****
「編集後記」
あるインタビューでA.xSxExさんがこんなこと言ってまして
「やっぱ、BOATは自分が作った事のない曲を作ったりするのが好きやって。
でも、もちろんライブも楽しかったんやけど、楽しくする為に本番前クソ程飲んでとかさ。
しかも、自分で歌いたいと思って始めたワケじゃないのに歌ってるしさ(笑)
本番前のリハで歌わないかんやん。それが死ぬほど嫌でさ(笑)で、自分の苦痛を取り除いていこうと思って。
そしたら歌わない方が楽チンやん。で、最初の話になるけどさ、別に俺を知って欲しいって思ってないからさ。
究極で考えたら、歌詞作って知ってほしい事もないからさ。歌があったら歌詞作らなあかんやんか。
それが、もうしんどい。しんどい事全部やめようと思って。だからインストバンドやりたいと思って始めたんじゃないねん。
自分に自然な感じで全部やりたいと思ってん。」
どこまでが冗談か分かりませんがBoat時代歌詞を作るのが苦痛だったというのは本心かも。
さてBoatな皆さんは解散後どうなったのかちょっと調べてみると
しおりさんは完全に音楽活動から足を洗ったようです。
坂井キヨオシさんは「music from the mars」~「good music」のメンバーとして活動中。
(アルバムエンジニア&ミックスにAxSxEさんが参加したものもあります)
まゆこさんはBoatと並行活動していた「The Faceful」のボーカルとして2013年頃までの
活動が確認できますが、その後は分かりません。
アインちゃんは細々と音楽活動を継続しており
Kovacsの「Swirl coloured Rimbaud」のアルバムアートを担当した上にボーカル曲も収録。
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又「おとといフライデー」(小島みなみ・紗倉まな)にBoatっぽい楽曲を提供しています。
勿論中国語入りで(笑)
今更ですが、Boatの復活はないものでしょうか・・・
(1)ギンガ メレンゲ [sales data] 2002/5/30 [Producer] AxSxEx | ![]() |
AxSxExさんを師匠と慕うメレンゲのインディーズ時代のデビューアルバム。
AxSxExさんギター演奏を含めていい仕事してます。
(2)Never Wear Out Your Summer Boat Natsumen [sales data] 2002/11/30 [収録曲] Never Wear Out Your Summer | ![]() |
2002年11月30日、NatsumenメンバーによるBoatトリビュートライヴ限定配布CD-R盤。
「Never Wear Out Your Summer」はA.xSxEx&アインの弾き語り未発表曲。
(3)Hi-Style volume 4 [sales data] 2002? [収録曲] 1.Black Belt Jazz(Impostors) 2.For Your Love (The Minnesota Voodoo Men) 3.indie guitar swing(Raddie & Weourus) 4.リズムアンドブルースをうたうようこ (ザ・シロップ) 5.Fairy Shade(cobalt) 6.wet(Akino) 7.Love Letter(airdrop) 8.スミスの枕(REEFER) 9.日和系(EPOXY) 10,Summer in the city(Gash) 11.End of the season(manas) 12.追っ掛け理想ゲーム(テルスター) 13.Song for Minesota(farmstay) 14.newsummerboy@(AxSxEx) 15.Grounded(パニックスマイル) 16.Sink(deeosea dive machine) 17.SAWing(4.4) | ![]() |
下北ハイラインレコード限定発売のHi -styleシリーズのvol.4。
newsumerboyの宅録version収録
(4)across the sea a tribute to weezer [sales data] 2003/5/28 | ![]() |
記念すべきNatsumen名義の初の公式音源はweezerのトリビュートアルバムに収録された
「surf wax america」
インディーズバンドのライヴコンピ盤。
ホーンに厚みのない初期の頃なのでAxSxExさんのギターが狂おしく泣き叫んでいます(笑)

博多の街を舞台にしたB級ゾンビ映画のサントラ盤。
「サイクェデロップ・ギザ&ギザ・アナーチコ」名義では唯一の音源。
(メンバーはAxSxEx(g)Aine(vo)Yashiro(ds)Satojun(s.)Eiqo(pf)Sudoo(b)
(7)三つ編みヒロイン KAYO [sales data] 2004/7/2 | ![]() |
Polysicsの紅一点のKAYOちゃんが松本隆&細野晴臣の書き下ろしの新曲を歌うということで
購入したら、KAYOちゃんのオリジナル曲「僕たちの時間」のバックが期せずしてNatsumenでした。
一応、自分の知る限りのNatsumen関連のコンピはこんな感じなのですが、他にもこんなのあるよという
情報ありましたらコメントにて教えていただけると幸いです。
*****
「編集後記」
あるインタビューでA.xSxExさんがこんなこと言ってまして
「やっぱ、BOATは自分が作った事のない曲を作ったりするのが好きやって。
でも、もちろんライブも楽しかったんやけど、楽しくする為に本番前クソ程飲んでとかさ。
しかも、自分で歌いたいと思って始めたワケじゃないのに歌ってるしさ(笑)
本番前のリハで歌わないかんやん。それが死ぬほど嫌でさ(笑)で、自分の苦痛を取り除いていこうと思って。
そしたら歌わない方が楽チンやん。で、最初の話になるけどさ、別に俺を知って欲しいって思ってないからさ。
究極で考えたら、歌詞作って知ってほしい事もないからさ。歌があったら歌詞作らなあかんやんか。
それが、もうしんどい。しんどい事全部やめようと思って。だからインストバンドやりたいと思って始めたんじゃないねん。
自分に自然な感じで全部やりたいと思ってん。」
どこまでが冗談か分かりませんがBoat時代歌詞を作るのが苦痛だったというのは本心かも。
さてBoatな皆さんは解散後どうなったのかちょっと調べてみると
しおりさんは完全に音楽活動から足を洗ったようです。
坂井キヨオシさんは「music from the mars」~「good music」のメンバーとして活動中。
(アルバムエンジニア&ミックスにAxSxEさんが参加したものもあります)
まゆこさんはBoatと並行活動していた「The Faceful」のボーカルとして2013年頃までの
活動が確認できますが、その後は分かりません。
アインちゃんは細々と音楽活動を継続しており
Kovacsの「Swirl coloured Rimbaud」のアルバムアートを担当した上にボーカル曲も収録。

又「おとといフライデー」(小島みなみ・紗倉まな)にBoatっぽい楽曲を提供しています。
勿論中国語入りで(笑)
今更ですが、Boatの復活はないものでしょうか・・・
ONExMORExSUMMERxSHIT!!!/Natsumen - 2008.10.21 Tue
[sales data] 2008/10/21 [producer] AxSxE [member] AxSxE(g) カッキー(tp) 加藤雄一郎(sax) イナッチ(sax) 山本昌史(b) 蔦谷好位置(Key) 山本達久(ds) | ![]() |
Natsumenは2006年10月に活動を休止していたのですが、突如活動を再開し
タワーレコードから限定発売されたマキシ。

発売されていたのを知ったのが遅く、NatsumenのCDはプレス枚数が少なくすぐ売り切れてしまうので、
ジャズ師匠に連絡して、都内のタワーレコードで無事確保してもらいました。
実はもう一つ目的があってジャズ師匠にCDを聴かせてNatsumenにハマってもらおうと思ったのですが
「マイルスのフリージャズっぽいね」という感想を残しその後ハマったという便りははありません(苦笑)
アインちゃんが抜けた新メンバーによるNatsumenはこのマキシ発売日に超満員のクアトロで
復活の狼煙をあげ(アインちゃんは観客に混じって汗だくで盛り上がっていたとのこと(笑)ですが
東京&大阪で行われた「Endless Summer Jam Special」ではホインの名前で復帰しています。
この後ライヴを中心に活動を続け、2010年7月に蔦谷君が脱退し野村卓史(グッドラックヘイワ)が
加入し、AxSxEさんが設立したレーベル「Zommer」からの第1弾作品となる「Fracture」という
キング・クリムゾンを匂わせるスタジオアルバムが2011年9月28日発売と告知されるのですが
AxSxE談
「正直に申し上げます。終わりませんでした!誠に申し訳ございません。。」と発売延期となり
制作作業は続けているという説明で、お詫びに新曲「Cicadabrot ver.0.1.3」の
ラフミックス音源が無料配信されましたが、結局具体的な説明のないままアルバム発売は
立ち消えました。
ライヴ活動は不定期に開催されているようですが、現在バンドの活動実態はよく分かりません・・・
Never Wear Out Your Summer/Natsumen - 2006.02.06 Mon
[sales data] 2006/2/6 [producer] Natsumen [member] Ain(miming g) AxSxE(g) Maseeta(ds) Masashi yamamoto(b) koi Tsutaya(key) Yuichiro kato(sax) Inada(sax) Kacky(tp) | ![]() |
Natumenのセカンドアルバムは代表曲を収録したライヴ盤。
5曲中3曲が後期Boat関連の曲で中でもBoat時代の置き土産「Pills to Kill ma August」に
更にホーンが加わったカオス状態は凄まじいです。
(この曲は1度Boatのメンバーのライヴで聴いてみたかったですね)
Natsumenは傍から見ると上昇気流と思われましたが2006年10月に活動を一時休止します。
Endless Summer Record/Natsumen - 2005.03.03 Thu
[sales data] 2005/3/3 [producer] Natsumen [member] Ain(miming g) AxSxE(g) Maseeta(ds) Masashi yamamoto(b) koi Tsutaya(key) Yuichiro kato(sax) Inada(sax) Kacky(tp) ***** 中村達也(ds) Miyuki Maruyama(fl) | ![]() |
先行ミニマキシ「Kill your winter」に続くNatsumenのファーストフルアルバム。
当時あったNatsumenの公式掲示板ではBoatから聴き続けてきたファンはアインちゃんのボーカルのない
インストバンドであることとAxSxEさんのギターよりもホーンがメインということに
多くの不満のコメントが書かれていました。
とにかくバンド名はなんとかならなかったですかね・・・
漢字表記は「夏麺」という学校の文化祭ノリでつけてしまった冷やし中華的な名前は
「英語ネーミングによる商品売り上げ動向」なる講義を受けたことのある縞梟的には
「夏麺」という名前でどれだけの人が興味を持ってCDを手にとってくれるか甚だ疑問。
という心配をよそに規格外のライヴパフォーマンスが評判が評判を呼び、口コミで
「Natsumenのライヴは凄い」という噂は確実に広がっていました。
(向井君のZazen Boysと対バンの時はZazenファンをNatsumenが完全に食ってました(笑)
まぁ得てしてライヴ評の高いバンドのスタジオ盤というのは、ライヴならではの「勢い」が
CDに収まりきらず損することが多いのですが、この作品もNatsumenのライヴを
観た方には物足りないかもです。
今思えば、今まで全く聴いていなかったマイルスなんかをスッと聴き始めるようになったのは
Natsumenでフリージャズの楽しさを体感していたおかけかもしれません。
Kill your winter/Natsumen - 2005.01.12 Wed
[sales data] 2005/1/12 [producer] AxSxE [member] Ain(miming g) AxSxE(g) Maseeta(ds) Masashi yamamoto(b) koi Tsutaya(key) Yuichiro kato(sax) Inada(sax) Kacky(tp) | ![]() |
再び前向きに音楽を聴ける状態に戻ってきた頃、そういえばBoatの連中は今何してるのかな?と
調べてみるとaxsxeさんとアインちゃんは「サイクェデロップ・ギザ&ギザ・アナーチコ」と
名乗って地下活動した後、ホーンを取り入れた大所帯の「Natsumen」として
2002年から新たな活動を開始していました。
私はBoatが一夜限りの復活ということで2002年11月30日下北QUEで行われたライヴに
行ったのですが、BoatメンバーはAxSxEさんとアインちゃんだけでNatumenメンバーによる
Boatのカバー曲演奏というものでした。
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初期Natsumenはフルートやクラリネットの木管、アコギ、シロフォンなどを含み
「夏を古くするな」をテーマにROROR Boatを踏襲するようなプログレッシヴサウンドでしたが
2005年時点では3管を入れた8人編成の大幅なメンバーチェンジを行っており
wikipediaではフリージャズバンドと紹介されていますが、そうかいつの間にかNatsumenは
ジャズバンドと認識されていたのかと(笑)
ちなみに公式なバンド紹介では
「Progressive Hard Core JxAxZxZ Agressive Imporovisation RxOxCxK in JxAxPxAxN!!!」です
全3曲25分39秒
スタジオ録音は「Newsummerboy」だけで「Sonata of the Summer」「Natsu no Mujina」は
ライヴ録音。
(「Natsu no Mujina」はBoat時代の「Akiramujina」の管入りversion)
あまり知られていないと思いますが人気曲「Newsummerboy」は「Hi-style」のvol.4に
AxSxEさん打ち込みのデモ音源「Newsummerboy@」が収録されています。
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Boatが参加したコンピ盤あれこれ(Strange Circus他) - 2001.09.27 Thu
Boatはインディーズコンピ盤に複数音源を残しており、私個人で把握している限りですが
作品をご紹介しておきます
他にBoat名義で参加しているコンピ盤がございましたら、コメント欄よりご一報くださると幸いです
作品をご紹介しておきます
(1)Boat + SeaMeal [sales data] 1999/6/10 [収録曲] 1.PRETEND(Boat) 2.SKY HIGH(Boat) 3.Thermos(SeaMeal) 4.Sky High(SeaMeal) | ![]() |
(5)Boat vs 野村義男 [sales data] 2000/4/3 [収録曲] (A) 1.Do you know my name ? ~祭り気分でTAKE A CHANCE~ (Boat) (B) 1.ネガティブコンディション(野村義男) | ![]() |
他にBoat名義で参加しているコンピ盤がございましたら、コメント欄よりご一報くださると幸いです
Sanso/Catch-Up - 2001.04.28 Sat
[sales data] 2001/4/28 [producer] Catch-Up [member] マリモ(vo) ミナコ(g) ヨシコ(b) マリコ(ds) ***** 坂井キヨオシ 田渕ひさ子 | ![]() |
Catch-Up、3枚目にして最後のアルバム。
(Boatの坂井さんとナンバー・ガールの田渕さんがゲスト参加)
Catch-Upの楽曲は詞はマリモさん、曲はミナコさんという分業スタイルなのですが
本作ではマリモさんの歌詞がシュガーな「弾ける少女」からビターな「大人の階段を上る女性」に
変化しているためか楽曲そのものはCatch-Upの水準は十分にクリアしているのですが
少女の残り香のする「カタツムリ」以外の曲の歌詞がなかなか頭に入ってこない。
バンドの現状を歌ったような「カタツムリ」より抜粋
♪
ゆっくりカタツムリ
遠くへと消えてった
「今ここでやめったら楽に」囁く声は
Wisper of the devile in my mind
「全てその体の固い殻を破れば・・・」
Wisper of the goddness in my mind
この頃迷いながらもギャルバンから一皮剥けて飛び出そうと言う準備段階だったと思うのですが、
できればこの「女性の階段を上りきった後の女性」としてのCatch-Upの楽曲も聴きたかったのですが
その願い叶わず残念です。
Catch-Upは2004年頃までライヴの活動実態がありましたが、解散宣言のようなものもなく
自然消滅してしまいました。
メンバーそれぞれのことはあまり詳しくないのですが、ギター担当のミナコさんは
インド修行から帰国後、シタール奏者としてCHARAや新居昭乃さんと共演したり
現在はミナクマリという名でソロ活動も積極的に行っています。
ちなみにミナコ(ミナクマリ)さんは田渕ひさ子さんとデュオツアーも行っています。

RORO/Boat - 2001.04.11 Wed
[sales data] 2001/4/11 [producer] A.S.E [member] A.S.E(vo/g/moog/etc) AINE(vo/g) SHIORI(b) MAYUKO(ds) KIYOSHI(p/synthe) ***** YAMADA(bvo) MAOTO TAKAHASHI (strings arrangement) NAOTO(vl) TOMOFUMI MARUYAMA(cello) SHOKO(viola) TORU NISHIJIMA(cotntra b) YO MANABE(vl) | ![]() RORO/Boat |
Boatのラストアルバムにして奇跡の大名盤。
ワーナーとの契約は「アルバム2枚シングル1枚」と非常に短期的なものでした。
(ワーナーは全く音楽センスがないね(苦笑)
前作、會田茂一氏をプロデュサーに起用したことがどうしても不利に働いた気がして
ならないのですが、つまり
「BoatサウンドをエレクトリックなミクスチャーなサウンドでシティPOP化させることが、
バンドの魅力を最大限引き出すことにならなかった」
と言い切れるのは、この「RORO」が出てしまったからです。
帯叩
「流れる切なさ、遠のく知覚。全てを抱えメロディーは響く」
セールス重視の日本の商業音楽業界では鉄則ですが、メディアに乗れない長尺&インスト系の
アルバム制作は余程の大物アーチストでなければGOサインは出ないと思います。
それをメジャーデビューしたばかりの新人Boatが売れることしか頭にないワーナーと
どういう交渉を経てこういうアルバムを制作する許可を得たのか分かりませんが、
余程の情熱で口説き落としたであろうことは音を聴けば分かります。
「ソウル・スラッシュ・トレイン」の時も強い衝撃を受けましたが、今回はその遥か上を行くもので
とにかく「殺られた・・・」というのが第一印象です。
念願のCIRCLE SOUNDSというマイ・スタジオを作り、名実共にaxsxe完全プロデュース作品で
売れるための商業音楽にわざわざ抗うように今までのバンドの売りのキャッチーさを封印し
全体的にプログレインスト系サウンドに大転換。
最後は悔いのない音にしようというバンドメンバー全員の凄まじい気迫が音に宿り
特にアルバムテーマはないですが、切ないメロディからは漠然とした終末観のようなものが漂い
心のひだに響く楽曲ばかりで、このアルバムは無人島に持っていく10枚のうちの1枚と決めています(笑)
複数の歌詞に「アキラムジナ」という単語が出てくるのですが、何を意味しているのか
分からないのですが、ファンの間ではバンド仲間内の隠語でなんらかのドラッグを
指しているのではないかと推測されていました。
(「アキラムジナ」が何かご存知の方いらしたらコメント欄よりご一報ください)
「音宝」という言葉があるならこのアルバムの形容にこそふさわしい。
セールス結果は勿論、惨敗・・・
ワーナーとの契約も打ち切られ、バンド内のメンバーでその後が話し合われた結果、
2001年9月28日のライヴを最後にしおり、マユコ、坂井の3人が卒業しバンドはあっけなく
解散してしまいます。
(PS)
実はBoatはこのアルバムに収録できなかった大きな残り屁があり、
それはNatsumen時代のキラーチューンにもなった「Pills To Kill Ma August」で
後に「Strange Circus」というインディーズのコンピ盤に収録されました。

Listening Suicidal/Boat - 2000.08.23 Wed
[sales data] 2000/8/23 [producer] 會田茂一 [member] A.S.E(vo/g/etc) AINE(vo) SHIORI(vo/b) KIYOSICK(synthe/key) MAYUKO(ds) | ![]() |
Boatがワーナーからメジャーデビューした頃、同じ新人コブクロやクラムボン等と
北青山的なんちゃらというプロモーションが始まり(Boatと言えば下北なのに・・・)
若干不安がよぎったのはインディーズならではの自由度がメジャーでどこまで許されるのか・・・
プロデューサーに會田茂一さんを起用して期待の高さは伺えるのですが、
どの程度、會田さんがBoatに寄り添って、彼らの魅力を把握していたのかは甚だ疑問で
やはりというかバンドの今までの方向性とは違う感じの「雑音」が混じっていて、
そこには必然的に「売れ」を意識した作りになっているのを感じてしまうのです。
特にBoatサウンドで特徴的な女ボンゾMAYUKOさんのダイナミズムをエフェクターで
殺してしまった事が解せません。
こんな音にするならスタジオ作業に意欲満々のA.S.Eさんに全権委任で良かったと思う・・・
勿論メジャーデビューしたおかげでBoatの存在を知り、ファンになった方も多いと思いますが
セールス的には不発で(いつまで経っても8cmシングル付の初回限定盤がはけない(苦笑)
バンドは早くも危機に追い込まれてしまうわけですが、次作その逆境にA.S.E、さん
渾身のプロデュース「バンド意向を100%反映させたセールス100%無視の大名盤」が
誕生するのですが(その予告は「雲番人Bと釣人A」)その件は後日にしとうございます。
[初回盤ボーナス・ディスク]は以下の3曲です
1.Theme Of Boat
2.I Can See The Radio Wave
3.Night Hawk Night
狂言メッセージ & Don't You/Boat - 2000.06.21 Wed
[sales data] 2000/6/21 [producer] 會田茂一 [member] A.S.E(vo/g/etc) AINE(vo) SHIORI(vo/b) KIYOSICK(synthe/key) MAYUKO(ds) | ![]() |
Boat待望のメジャー進出(ワーナー)第一弾マキシCD。
「ソウル・スラッシュ・トレイン」に大きな衝撃を受けていた頃、どうやらBoatが
ワーナーからメジャーデビューするらしいと聞き、否が応でも期待が高まり
アルバム発売が待ち遠しかったことをとてもよく覚えております。