シューマン 交響曲全集/クーベリック、バイエルン放送響(SACD/CD)
DISC 1 交響曲 第1番「春」 交響曲 第2番
DISC 2 交響曲 第3番「ライン」 交響曲 第4番 マンフレッド序曲
ラファエル・クーベリック(指揮)
バイエルン放送交響楽団
【録音】1978年、1979年(アナログ)
2024年1月に発売になった2枚組のセットで、オリジナルマスターからの最新DSDリマスターされたもの。リマスターのエンジニアは、ブルーノ・ワルターのSACD/CDなども手掛けたアンドレアス・K・マイヤーである。
アナログ録音の最後期であることもあって、非常に音質は良い。アナログらしい滑らかな音質で、肉厚感もありワイドレンジである。このリマスターも素晴らしいと言わざるを得ない。
モーツァルトの後期交響曲集と同様、オーケストラは対向配置がとられているため、第一ヴァイオリンと第2ヴァイオリンのパートが左右に分かれて聴こえる。ドイツ的な響きで渋い金管楽器、統率の取れたしなやかな響き弦楽器が美しく響く。この音源もこれからはLPレコードを聴くことは無いと思う。
クーベリックは1960年代にドイチェ・グラモフォン・レーベルにベルリンフィルと録音したシューマンの交響曲全集があるが、録音も含め、こちらのバイエルン放送響との録音の方が優れていると感じる。ベルリン・フィルとの全集は西ドイツプレスの初期盤LPレコードで持っていて聴いている。
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