ニャンたるブログ 2012年04月
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人間社会で翻弄する動物の視点から色々綴っています。
 名古屋愛護センター
2012年04月26日 (木) | 編集 |
5年ほど前だったか、殺すには忍びないネコがいるので、譲渡してもらえないでしょうか?
という電話をセンターに勤める職員の一人からもらったことがあった。

高齢者が飼育放棄した成ネコたちだった。
引き取って風邪を治し、不妊手術をし、まもなく新しい里親さんに譲渡した。

センターを去るとき、「成ネコも貰ってもらえますよ」と別の男性職員に成ネコ譲渡の推進を促したが、その後、
センターからは一層足が遠のいていった。センターで収容した後の動物の管理が課題。
職員の数、医療費、保護するスペース。飼い主のモラルを高めないと、延々いたちごっこ。

私たちのような一部の市民が何を言おうが、多数の意識が変わらない限り、ガスを吸わされ動物が
モノのように処分されていく流れを止められない、無力感だけを感じながら帰った気がする。
家に帰ってふくちゃんや茶ピーを抱っこするとそんな無力感から一瞬解放され、癒された。

そのセンターへ最近出向いた。

自分は飼えないが、乳飲み子の面倒なら見たい。
そこが最期の場所になるかもしれないセンターの犬、ネコを救いたいという
ボランティアの方たちからの意見を聞き、登録すると保護ができる制度
の話を一度は聞いてみようと思い立った。

保護できる人たちが、自分たちで行けばいいのにと思ったが、

「あの場所には行きたくない」と奥さんたち。
私だって行きたくないけど、
現状を把握しないと何も始まらない。

一匹でも助けたいので、協力者が必要です。という職員。
できる範囲で協力させていただきますと返答した。
職員の方から直接話を聞きながら、殺処分削減に向けての意識が変わったと実感した。「多数の意識が変わらない限り変わらない」が、ゆっくりだったけど、名古屋でも「変わった」んだと感じた。

協力したいがセンターに恐怖感を持ち、一歩が踏み出せない人たちがいる。

センターが変わろうとしているなら、それを支え、人と動物が調和して暮らせる社会づくりの一端を担うのも私たちのできることだと思う。

この先、センターで、無用な殺生がなくなるまでの仕組みづくりに、もっと多くの市民が
関与しやすい環境づくりを構築してゆくことができないだろうかと感じた。

センターからの譲渡を待ち望んでいる市民が80人いると聞いた。
すべての候補者が優良な候補者であれば80匹以上のネコが貰われてゆけることになる。
だけど、ネコが不足している。と担当職員が言う。保護する場所がないために、譲渡につなげないなら、
保護する人と場所を民間人が提供し、待っている市民にお見合いをしてもらうことはできないのだろうか?

スムースな譲渡とモラルの啓発などを行うための環境づくりを官民一体となって継続できれば可能性が何倍にも膨らむのではと思ったりした。

猫を飼っていない人で、保護先になってくれる方が出てきてくれると、とてもありがたい。

 熊牧場
2012年04月23日 (月) | 編集 |
秋田の熊牧場の実態を Alive のHPで見た。

相当な蛮行。
熊が放り込まれる場所は、コンクリート尽くめの、土も木も何もない。
餌も3日に一度きり、弱いくまは食べられず、ガリガリ状態。
まだ一発でしとめられた熊のほうがましだと思う。
2年ほど前愛知県の設楽に出たかわいそうなくまたち、この場所に移送されたらしいが
移送されてまもなく母熊が死んだと書かれてあった。

連れて行かれれば必ず死ぬ収容所である。
野生動物への畏敬の念など微塵もない、地獄のような場所である。

そんな場所がいまだにこの国には数箇所あるらしい。
岐阜の高山にもある。中で何が起きているのか、野蛮すぎて恐ろしくなる。
人間は食べるだけ食べ、ぶくぶく太り、チャンネルをひねればいつも食べ物の番組がやっていて、医療も進み
長寿国なんて言ってるけど、
なんでこの国の動物がこんな目にあわないといけないのか。

散々駆逐して、いなくなると大金をかけてトキの放鳥と大騒ぎをし、
パンダやコアラは相当なお金を使って世話されているのに、どうして自国の熊たちがこんな
仕打ちにあわないといけないのだろうか。
行政の怠慢は否めない。

Aliveのサイトに栄養失調で、頭の状態がおかしくなってる熊の写真が出ていた。
秋田県内のクマ牧場の飼養状況等(地球生物会議ALIVEより)
私には、猫も、犬も、熊も鳥も変わらない。同じ生き物。生きる権利がある。
秋田の県庁にも相当抗議や意見の電話が入っているようだが、こんな滅茶苦茶なことが起きていて、
抗議の電話が入らなければ、この国は終わりである。018-860-1521 声をあげてやってください。
動物は口が利けない。

今保護されているくまたちを、メスオスで分けて、一代限りにしてあげて、きちんとした環境で、おなかいっぱい
食べさせて世話をしてあげるべきだと思う。
これほど倫理観の欠けたことを続ける人たちが日本にいて、私たちに熊のプーさんを読む資格
があるのだろうかと思う。

 

 桜と現実
2012年04月11日 (水) | 編集 |
桜の花が咲くところはたいてい、TNRの現場です。
山崎川の満開の桜を見るためよりも、妊婦猫を見つけ出すためTさんと現場に行きますが、
今にも生まれそうなおなかを抱え、よたよた遠ざかる猫の後姿を見て、ありゃ無理だわ。。
こんな大きなおなかの猫を堕胎するのは嫌だ。

こんなにおなかが大きくなる前に手術したいので協力をお願いしますといっても。

「うませてあげて」と絶叫するえさやりおばさん。
無責任猫餌やり症候群 

直訳英語で、"イリスポンシブル キャット フィーダー フォビア"
としか言いようがない

おばさん、産んだ猫たち全部死ぬまで面倒みられるの?猫はどんどん産んでいくよ。
無理に決まってる。おばさんは不滅なドラキュラおばさんじゃないでしょ? 

おばさんの目が魚のように泳ぎだす。この手の人に共通して見られる症状である。
この現場の餌やりさんはこういう人が多いと感じる。生き物をある意味可愛がるけど、
手術の必要性を理解できないから面倒くさい。
慎重なこのメス猫は私が知っている期間だけでも3年間捕まっていない。その間
何回も産んでいるに違いない。可愛い顔して、なんだか不憫でもある。
子猫は無事に育つんだろうか。カラスから守ってあげられるだろうか。
昨年以前にこの猫が産んだ猫は全部TNRした。今年もまたかと思うとうんざりする。
で最後にこの親猫がまた捕まらず、また産むんだ。きっと。

N町で保護しリリースした肉付きの良い雌猫。この子も妊婦猫だった。
こっちのおじさんも餌はあげるが、手術に全く興味がない。
ピアスの色がわかりにくいが左耳のカットを見れば手術したことがわかる。爺さんは
また私が手術したことに気づき、何を思うんだろうか。
nakane_ojisan_2012_4_8.jpg
リリースしたら、鳴きながら仲間の猫に走りより、スリスリまた鳴きまくっていた。
今保護しているラブちゃんもここの爺さんの庭にいた猫。妊婦猫だった。堕胎手術した。嫌な役回り。
家猫訓練中だけど、慣れなければここに戻す。
CIMG7290.jpg

この猫たちはまだまし。捕らえられて殺されない。名古屋の愛護センターはもうそういうことはしない。らしい。
という話だ。
お隣三重の、桑名の保健所で殺処分されている模様がNPO法人 グリーンNet に
紹介されていた。「最近のコメント」三重県の殺処分 をクリックすると見られます。
ガス室から出されたばかりの犬猫がぐったり、横たわり、
それを職員が麻袋にいれている写真がのっています。
日本ではまだこんな風に、殺されている犬猫がいるんですね。名古屋も然り
山崎川のえさやりおばさんたちが立ち会ったら、卒倒して倒れるんでしょうねぇ。

もう21世紀にもなっているのに。その国がどんなに
すばらしい文化があったとしても、この映像を見ると吹き飛びますね。
高慢で野蛮極まりない行為。こんな仕事良く続けられるなぁと思います。
勇気のある方は、是非見てあげてください。最近の記事のようです。

 20km圏内の家畜たち
2012年04月03日 (火) | 編集 |
20km圏内の家畜について、先月3月5日に
民主党の高邑議員が質問をしました。その様子が以下のURLで見られます。
農林水産省の政務官がつまりながら、返答になってないような返答していますが、真摯に対応してくれるんでしょうか。欧米では被災動物はサンクチュアリーという牧場で
天寿を全うするまで飼育されるそうです。日本の動物福祉はペットも家畜も遅れてます。

http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=41596&media_type=wb
このページの「高邑勉議員」民主党無所属 をクリックすると質問の様子が見られます。

救済した動物を人間社会に役立たせるための使い道、そういう提案もされています。
安楽死を望まない農家の方の気持ちに応えて欲しいとお願いしています。