森の食堂 ア・ラ・カルト 2017年09月
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森の食堂 ア・ラ・カルト

フランスの片田舎で、四季の食材を使った料理を楽しみながら、森の動物とネコ達と暮らす日々を綴ったブログです。

2017年09月

2017.09.29.Fri

養鶏所

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毎週野菜をいただいている提携農家さんのすぐ隣に、地鶏を飼育している養鶏所ができたので、先週末に見学に行ってきました。提携農家には毎週一回野菜を取りに行っているので、その時に新鮮な卵や鶏肉(丸鷄一羽)を前もって予約しておくことで、養鶏家さんから買うことができます。

ブロイラーは、早く成長するように飼育されているため、約1ヶ月半程(40~50日)で成鳥になり食肉として出荷されるのですが、ここの地鶏は2倍以上の120日間をかけて飼育されます。配合飼料に抗生物質やホルモン剤等は使用されていません。こういった地鶏は、ブロイラーと違ってよく動いているので、特にモモ肉などはよく締まっていて、炒め物や唐揚げにするよりも、時間をかけて煮込んだりオーブンでローストするフランスの調理法に向いていると思います。



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こちらは首の周りに毛がない食肉用の種類。
夜はキツネやイタチに食べられないように、小屋に入って寝ます。




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農家で育ちすぎた野菜を養鶏家のニワトリに与え、養鶏で出る鶏糞を有機農家の肥料として与えることができるので、有機農家と養鶏家の間に、持ちつ持たれつの良い関係が成立しています。

ここ数年フランスでも、地元の農家から直接に食材を購入したいという消費者が増えつつあります。食材は新鮮ですし、スーパーとのマージンが発生しないので価格が安いのも魅力です。しかし、毎週野菜を取りに農家まで足を運ぶのは、正直大変ですし面倒なので、自分の時間を犠牲にしなければならないというのが欠点でしょうか。

でも農家の方が愛情とこだわりを持って作る野菜や育てられたニワトリを見ていると、やはり大切にいただこうという気持ちが湧いてきます。食材が誰によってどうやって作られるのかを知るということは、今の時代に「食べる」という行為を見直すためにも大切なことだなと感じました。




2017.09.23.Sat

花の祭典

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Saint-Jean-de-Beauregard←ホームページに飛びます(写真はお借りしたものです)
春と秋の二回行われるので、これは春の祭典の様子かと。


週末に花の祭典が開かれたので、妻と義父と3人で行ってきました。ここは家から車で1時間ちょっと離れた、パリ近郊のSaint-Jean-de-Beauregardというシャトーで、フランス中の花の専門業者が集まり、それぞれの花やガーデニング道具、庭に彩りを添えるオブジェ等を販売するので、ガーデニング好きが毎年楽しみにしている祭典の一つになっています。今年のテーマは”香りのある植物”でした。一日中天気も良く、多くの人で賑わっていました。



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ちょっとキモ怖い植物の精?のオブジェ。ちょうど人の顔の大きさくらいあります。



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このシャトーには有名なポタジェ(花と野菜の畑)があるので、祭典がないときでも観光客が訪れ、城内や庭を見学することができます。この季節はダリアが綺麗で、水に浮かべたダリアの花がポタジェに来園してくれた人々を迎えてくれます。去年もブログに載せたので、覚えていらっしゃるかたもおられるかと。



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花々や低木の名前に、何々ジャポニカとか何々ジャポネという名前の植物が
あるのですが、日本原産の植物は人気があったりします。


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訪れている人のほとんどが中高年の方ばかりでした。たくさん花を買うと持ちきれなくなるので、台車のようなものを引いて来ている人も多くみかけます。敷地内は広いので、買った植物を入り口まで運んでくれる無料サービスもありました。

花の専門家から育てかたのコツも教えてもらえますし、花の組み合わせも勉強になります。去年も秋に来たので、今度は春に訪れたいと思います。



2017.09.20.Wed

ヨーロッパコマドリ

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ヨーロッパコマドリはフランス語でrouge-gorge (赤い喉もと)という意味の、胸元がオレンジ色をしたとても可愛らしい鳥です。
「庭師のお友達」という異名もあって、庭で土を掘り返すときに出てくるミミズを狙って庭師のすぐ近くまでやって来るので、そんな名前がついたようです。確かに一人でコツコツと庭仕事をしている横に、こんな可愛い野鳥がやってくると心も和みます。
冬になると寒い地方からフランスに渡ってくる鳥らしいのですが、夏以外はときどき庭で見かけます。イギリスではRobinと呼ばれて国鳥にもなっているとか。体をぷくっと膨らませた姿がとても可愛い鳥です。


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鉢植えのアジサイが大きくなったので、地植えしていると早速やってきました。





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野鳥にあげていたひまわりの種がこぼれて、いまになって花が咲きました。
フランスはだいたい9月になると急に気温が下がり秋めいてくるのですが、数日前から晩秋のような寒い日が続いて、我慢できずに家の暖房を点けてしまいました。今日から週末にかけて晴れる予定なので、少し暖かくなりそうです。


2017.09.12.Tue

ご近所のネコさん

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シャネルくんは、うちから50mほど離れたお向かいの家のネコさんです(先日子猫が産まれた家)。毎日欠かさず家にやって来ては、餌をおねだりします。自分の家にいるよりも、我が家の庭にいる方が間違いなく長い(笑)
そんなわけで、庭で写真を撮るときには必ずどこかにいるので、頻繁に写真の中に収まっています。

以前はよくよそのネコと喧嘩をして、顔に引っかき傷を作っていましたが、虚勢してからだいぶ性格も大人しくなり、最近ではほとんど顔に傷を作ることもなくなりました。
庭仕事をしていると、私の近くにやってきてはしなだれかかって甘える仕草をし、膝の上に乗ってきます。


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時には窓辺にやってきて、私たちの姿を探しています。シャネルくんの家では、今までに4〜5匹のネコを飼っていたのですが、全て車にひかれて亡くなっているそうです。それでもネコを放し飼いにしているというのですからちょっと驚いてしまいます。
今では私も妻もすっかりこのネコに情が写ってしまっているので、事故に遭わずに毎日元気な姿を見せてくれることを祈っています。




2017.09.04.Mon

秋の花

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フランスでは昨日から新学期が始まりました。日本と違って9月から1学期が始まります。6月に3学期が終わり、新しい学年に上がるまでの長い夏休みの間は、宿題らしい宿題がないというのですから、なんとも羨ましい話です。

ススキ、シュウメイギク、コスモス、ダリア、そして金木犀と、秋を代表する花が8月の下旬ころから咲き始め、いよいよ旬を迎えつつあります。毎年9月に入ると急に気温も下がり、雨あがりには庭のあちこちに食用のキノコが出てくるので、クリームパスタにして食べています。


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8月中旬、夕暮れ時

咲く花の種類で季節の移り変わりを知ることができますが、春はクロウタドリがパートナーを呼ぶ恋の季節からはじまり、シジュウカラの巣作り、メザンジュブルーの子育て、ジョウビタキの巣立ちといった具合に、鳥の行動や鳴き声でも季節を感じることができます。この時期の庭は、鳥の鳴き声はあまり聞こえず、晴れた日でもひっそりとしています。代わりに今は夕暮れ時になると、虫の鳴き声が秋の訪れを教えてくれます。




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