森の食堂 ア・ラ・カルト 動物
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森の食堂 ア・ラ・カルト

フランスの片田舎で、四季の食材を使った料理を楽しみながら、森の動物とネコ達と暮らす日々を綴ったブログです。

動物

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2023.07.23.Sun

野生のキツネ

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うちの庭には小さな池があるのですが、水を求めていろいろな動物がやって来ます。
先日、初めてキツネを目にしました。北海道にいる北キツネと違って、こちらのキツネは警戒心が強いのか、夜に道路を横切る姿を見た事はあっても、日中に見かけた事はありませんでした。

皮膚病を罹っているのか、尻尾の毛も少なく毛並みも荒れていて、やたらと体を掻いてばかりいます。調べてみたところ疥癬(かいせん)症という病気のようです。人間の食べる餌を与える事で、雑菌への抵抗力がなくなるのが原因とありましたが、こちらではキツネが道路に出てきて餌をねだるというのは聞いた事がないので、自然に発症したのではないかと思われます。
厳しい自然の中で生きる動物の姿を目の当たりにした瞬間でした。



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茶トラくんは夏風邪をひくことが多く、この前も鼻を詰まらせて少し食欲がなかったので、獣医さんのところで抗生物質をもらい服用させたところ、すぐに元気を取り戻しました。食欲旺盛でまた体重が増えてしまったようです。

生き物の中でも”ペット”という地位を確立できた動物たちは、幸運に恵まれていると言えるのかもしれません。



2023.04.29.Sat

クック〜

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最近、朝夕にカッコウの鳴き声をよく耳にします。日本ではカッコウですが、こちらではクックー(coucou )と呼ばれていて、繁殖期によく聞く鳴き声だそうです。森に反響する鳴き声を聞いていると、のどかでいいなぁと思いますが、他の鳥の巣に卵を産みつけて自分の子供を育てさせるという習性があるらしく、しかも孵った雛は親鳥を独占するために他の雛を巣から落としてしまうというのですから、驚くというか呆れるというか、生きるためとはいえそんなずる賢さが生まれたばかりの雛に備わってることに驚くばかりです。

自分の種族を残すために見つけた活路が、この世に存在する生き物の数だけあるのですから、生命ってすごいなぁと思わずにはいられません。


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年が明けたと思ったら4月も終わり。日本はゴールデンウイークに突入ですね。5月1日は女性にスズランをあげる日になっているので、毎年スズランが出てくる場所に探しに行ってもみようかと思います。




2023.04.20.Thu

水道管からの水漏れを発犬!

何度もブログで触れていますが、フランスは去年に引き続き今年の夏も干ばつに見舞われると予想されていて、国を挙げて節水をするように呼びかけられています。

夏になると花壇への水撒きや車の洗車の禁止、時にはプールも使用禁止になったりします。頻繁に起こる山火事の時の水不足も心配ですし、地下に埋められた古い水道管からの水漏れも大きな問題になっています。

どこかで水漏れが起こっている事がわかっても、全ての地面を掘り返して探すわけにもいきません。

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そこで、そんな水漏れを発見するために、犬が活躍しているというニュースが報じられていました。

麻薬やコロナウイルスを探知する犬はよく知られていますが、地下の水道管の漏れも発見するんですね。

漏水探知機というハイテク技術で場所を特定するより、犬を調教して探させるという発想もすごいですけど、それより何より水漏れを探し当てるワンコの嗅覚恐るべし。


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古都ローマではパリの非にならないほど、古い水道管からの漏れがひどいということです。

水が豊富な日本で水が枯渇するという事は考えにくことですが、これからは今までのような水の使い方はできないと考えるべきかもしれませんね。

温暖化の影響による10年、20年後の私たちの生活は、想像を超えるものになってるのかもしれません。



2022.11.29.Tue

甘えたい

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寒くなってきたせいか、猫の甘えっぷりに拍車がかかってきました。外に出るとすぐに茶トラくんに捕まります。

生きるために体に栄養補給が必要なように、心には愛情というビタミンが必要なのでしょう。喉をゴロゴロ鳴らして「もっとかまってくれ」とアピールしてきます。





愛情を過剰に与え過ぎても、逆に少な過ぎても支障をきたす。動物の素直な愛情表現をみていると心が和みます。


2022.08.08.Mon

ニワトリ達と過ごした夏

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ヒヨコが卵から孵ってから2ヶ月以上経ちました。小さなウズラか鳩といった感じで、もうヒヨコの頃の面影はありません。今でもピヨピヨと鳴いていますが、母鳥は子離れして面倒をみようとしません。それどころか、あれだけヒヨコ達を擁護していたのに、突き放すようなツレない態度で接しています。

母鳥に近づくとクチバシで突つかれるので、近づくことさえできず、よく子供達だけで固まっています。ニワトリ社会には厳しいヒエラルキーが存在しているんですね。



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この子はメスらしく性格も穏やかで、どういうわけか羽の色も白く
ニワトリというよりも手品に使う小鳩のようで可愛いです。



今回いい経験になったのが、雄鶏はよく鳴くということが分かったこと。朝は早くから、そして人を見かけたり声を聞く度に大声で”コケコッコー!と何度も鳴くので、神経質な人がご近所さんだった場合、間違いなく問題になりそうです。
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こいつ、めっちゃうるさいです。しかも、人を襲います(笑)

甲斐甲斐しくニワトリ達の面倒をみていた妻もやられてました。妻の履いてる靴を『敵』と認識しているらしく、なぜか足元を攻撃してきます。「il est bête=アホやなぁ」と何度も口にしていました(^ ^)

立ち姿が凛としていて、ニワトリ好きな人なら「一度、飼ってみたい」という気持ちになるんですけど、雄鶏は飼う前に熟考しましょう。



※動画をご覧になる前に。いきなりコケコッコー💢とくるので注意。

このニワトリ達は、知り合いの庭師さんから預かってるものなので、夏が終わる頃にはこの子達ともお別れです。ニワトリは寒さより暑さに弱いので、40℃近くあった日は心配ましたが、ここまで育てばもう大丈夫でしょう。良い夏の思い出ができました。






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