2024年02月 | Page 1 | Beyond The Sorrow 虹の橋のたもとで          「ペットフューネラルもみの木」お仕事日録&いんふぉ
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セキセイインコのまるちゃんが天国へと羽ばたきました。

鮮やかな黄色が美しいセキセイインコの女の子、まるちゃんが6歳と5ケ月で旅立ちました。



まるちゃんの飼い主さまご夫妻はこのところ様子がおかしいまるちゃんを動物病院に連れて行かれます。お腹に腫瘍が出来ていると思いもよらないドクターの見立てにご夫妻は愕然とされたのです。

先生が仰るには、だからと言って外科的に対処したとしてもまるちゃんのような小さな体には負担が大き過ぎて死に至る確率は接して少なくないとのことでここに至っては自然に任せるしかないだろうとも申されました。

あまりに突然のことで何の心の準備も出来ていなかった。ご夫妻はその時の心情を今ここに吐露されましたが、その後もお二人はまるちゃんの命の火が消えるまでしっかりと見守り続けられたのでした。

まるちゃんのお拭き清めをとり行いました。濁りのない真っ黄色の長い羽が目にとても鮮やかです。お拭き清めの途中にパパさまは奥の部屋から可愛いお顔のワンコちゃんを抱いて戻ってこられました。まるちゃんの2歳年下の、ポメラニアンとチワワのミックス、こてつ君です。ここからはファミリーの一員であるこてつ君もパパさまの膝の上でまるちゃんのお拭き清めに加わりました。

こてつ君にはまるちゃんがいつものマルちゃんでないことが分かるようでした。少し興奮しているようなのです。唸ったり吠えたりするのではなくてパパさまの腕の中でマルちゃんのことを気にしながらいつになくソワソワいるのです。ママさまが仰るには、こてつ君はまるちゃんのことが大好きでしたが、まるちゃんはと言うと自分よりも体の大きいこてつ君を少し怖がっていたみたいでしたと。大人しそうなこてつ君ではありますが、まるちゃんにはさすがに大きくて近づいたりは出来ない存在だったのでしょう。それでもこてつ君の仲良ししたい、一緒に遊びたいといったそんな好意的な気持ちは賢いまるちゃんだからきっと気づいていたのかなと思います。

お火葬は駐車ポーチでとり行いました。まるちゃんは大好きなパパさま、ママさまに見守られながら空へと上がって行きました。パパさまはお家に戻られた後もお部屋の窓から冬の空に薄く立ち昇る煙となって旅立つまるちゃんをずっと見守り続けておられました。こんなにも愛されて。まるちゃん、ほんとうに幸せでしたね。

☆彡

イラストは娘にイメージを伝えて描いてもらいました。まるちゃんがここに生きた証としてファミリーの一員であるこてつ君と一緒にイメージしました。

まるちゃんのご冥福をお祈りいたします。

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美猫のもーちゃんが旅立ちました。

のもーちゃんが老衰で旅立ちました。

もーちゃんは18年間、大きな病気もせずに過ごしてきました。生まれて此の方、ほとんど病院にも行くことがなかったそうです。少々、お転婆ではありますが、みるみるうちに賢く美しく成長しました。特にパパさまはもーちゃんを目に入れても痛くないくらいに可愛がっておられたみたいです。パパさま曰く、子供たちよりも、もーちゃん!なのでした。



今日のお見送りには、パパさま、ママさま、お嬢さまご夫妻やお爺さま、ご家族皆さま総出でお立合いいただきました。それにしても もーちゃんの実年齢を考えれば、もーちゃんとお嬢さまとは歳の差はそれほどないのかもしれません。お嬢さまご夫妻にとっても、もーちゃんは兄姉妹といった関係の何物でもないようでした。

遡ること18年余。1匹の雌のちゃんが迷い猫として拾われて警察署に持ち込まれました。飼い主が見つかるかもしれないということでそのまま預けられていたちゃん。しかしながら飼い主からの届け出や問い合わせはなく止む無く保健所に連れて行かれることになったのです。

その前日、運命は動きます。署に出入りしていたお弁当屋さんにちゃんは見初められるとそのお宅の飼いとして飼われることになりました。それから暫くして猫ちゃんのお腹に赤ちゃんがいることが分かります。その後、猫は無事に出産し、何匹かの赤ちゃんは新たな貰い手を待つことになりました。そしてそのうちの1匹がこちらのご家族さまに迎えられたのです。ご縁とは元々繋がっている糸を互いに手繰り寄せるドラマのようなものなのかもしれません。そうです。その猫ちゃんがもーちゃんなのでした。

お火葬はご自宅の窓から見下ろせる駐車場でとり行いました。2月半ばなのに今日は少し汗ばむほどのお天気。炉前での最後のお別れに涙を堪えるパパさま、そしてご家族さま。ほぼ猫生の全てをご家族さまと過ごしたもーちゃんですからホームシックにならないかちょっと心配です。人間ならば、18で成人し遠く親元を離れて暮らすみたいな感じでしょうか。またいつでもご家族さまの元に戻っておいで!そう言ったら、何がなんでも戻ってきてくれるかな。

もーちゃんのお旅立ちをご近所宅の出窓からずーっと見守っている猫ちゃんがいます。もーちゃんとは鳴き声だけのお付き合いをしている猫ちゃんだそうです。

「お骨上げ」はご自宅の1室でとり行いました。ご焼骨後、私どもが全てのお骨をトレーに集めてご自宅にお運びし、ご家族さまにはトレーからお骨壺に収めていただくのです。もーちゃんの「お骨上げ」もそうさせていただきました。お部屋の隅々まで知っている慣れ親しんだお家の中でならはもーちゃんだってきっと嬉しいはずです。だよね、もーちゃん。

ご家族さまにはご用命いただき有難うございました。もーちゃんのご冥福、心よりお祈り申し上げます。


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パピヨンのウィッシュ君。天寿を全うして安らかに

享年17歳。パピヨンのウィッシュ君が老衰で亡くなりました。

ご自宅にお伺いするとウィッシュ君は穏やかに眠っていました。お通しされたお部屋でお待ちいただいていたご家族様はお父様、お母様、ご子息様がおひとり。その輪の中でウィッシュ君はお年を感じさせない艶やかな毛並みを輝かせています。ご家族様には心よりお悔やみ申し上げます。

後ろ脚が弱ってきて去年の今頃にはもう立つのもやっという状態のウィッシュ君、日々衰えてゆく体力に抗う毎日を過ごす中、半年が過ぎた頃でしょうか、ついには寝たきりとなってしまいます。ご家族様は自らの力で寝返りがうてないウィッシュ君を床ずれにならない様に頻繁に体位を変えるなど日々努めておられました。そしてお旅立ちの日が近づくにつれ、食欲も落ちて終末にはお水もお口に持っていくとペロペロと舐めるだけになってしまうのでした。そしてとうとう昨日、ウィッシュ君は穏やかな最期を迎えたのです。

元気な頃のウィッシュ君はどうでしょう。お母様の手を噛んだりもしました。またご子息方がリビングで横になっていると遊んで欲しいウィッシュ君はお顔を舐めて遊ぼうよ!遊ぼうよ!起きて!と何度も起こそうとしていたみたい。活発で遊び好きな男の子だったようですね。

ご家族様によるお拭き清めが始まりました。お拭き清めの最中にはもうひとりのご子息様がお仕事からお帰りになられ、清めの儀に加わられました。ウィッシュ君。こうして大好きな家族に拭き清められて最後までほんとに幸せだったね。大きな病気もせずに犬生を全うするなんて稀にみる孝行息子だね。

ご家族様には、最初、昨日中にお火葬をお願いしたいとのご要望がございました。しかしながら私どもに先行のご依頼があり、止む無く本日この時間のご葬送となったのでした。ご夫妻様にはもうお一人、お嬢様かどなたか お子様がおられるのではないかと存じますが、お仕事或いはご家庭の都合かで今日のこのご葬送に来られなかったのではないでしょうか。でもね、ウィッシュ君。きっとお嬢様も離れた場所から君を想って祈ってくれているはずだから安心してね。



お火葬はご自宅の駐車場でとり行いました。ご家族皆様には炉前にお集まりいただき、お火葬は厳かな中に始まりました。涙を溜めていたご子息は小さなブランケットを携えておられました。そう言えばお拭き清めの間中もご子息はずっとそのブランケットを手にされておられたのです。おそらくウィッシュ君が使っていたブランケットではないでしょうか。

お火葬が始まり暫くするとご子息はそのブランケットを手にご自宅を出て夜の住宅街に歩いて行かれました。お火葬車の横を通り過ぎるご子息の寂しそうな背中に私どもは声すらお掛け出来なかったです。ご子息はきっとウィッシュ君とよく散歩したあの道この道を巡り辿りながらその楽しかった思い出を振り返っておられるのでしょうか。

そんなご子息の姿をみていたのは私どもばかりではありません。ウィッシュ君もそう高くない所から見下ろしていたことでしょう。もしかするとウィッシュ君は天国までの列車を一便遅らせ お兄様の足元にやってきているのではないでしょうか。あの日のように歩幅を合わせて楽しげに。。

ご子息の優しさに目頭が熱くなるばかり。ウィッシュ君のご冥福をお祈りいたします。

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12歳のトイプードル、ゆずちゃんが旅立ちました。

トイプードルのゆずちゃん12歳が旅立ちました。



お家に伺うと素敵なピーナッツのブランケットに包まれたゆずちゃんが横たわっていました。ママ。まだまだ眠いから起こさないで!と言わんばかりの表情、それはまるでスヤスヤ寝息を立てているかのような安らかなお顔でありました。

ゆずちゃんは心臓肥大を患っていました。それでもこれまでお薬を服用しながら元気に過ごしていたのです。

しかしながら亡くなるその日は朝から食欲がなく元気がないようにも思えました。今考えれば体の中で異変が生じていたのでしょう。お嬢様がお昼の休憩に帰ってこられた時にはゆずちゃんの様子は悪くなる一方でした。お嬢様はいてもたってもおられず病院へとゆずちゃんを連れていかれました。そして心臓の不具合から肺水腫を併発しているとの診断を受けるのです。お医者様は手を尽くされたようですが、残念ながらゆずちゃんはそのまま帰ることなく旅立って行きました。

ゆずちゃん、最後まで頑張っていたんだね。今はどうか安らかにお眠りください。ゆずちゃんの今ここに眠る穏やかなお顔を見る限り、最期の瞬間はご家族様との優しい時間を思い出しながら満ち足りた気持ちで逝けたのなぁ、と思えます。ゆずちゃんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。



お部屋の壁掛けに目を向けるとゆずちゃんの可愛らしい姿のスナップが掛けられていました。ゆずちゃんを包んでいるブランケットの他にもお部屋の中には沢山のスヌーピーグッズが飾られています。きっとお嬢様はスヌーピーが大好きなのかな。もしかしたらこのブランケットもお嬢様の大切なブランケットだったのかもしれません。

ゆずちゃんは12年前にお嬢様の妹としてこちらのお家に迎えられました。キュートなゆずちゃんはお嬢様にもお父様にもとても癒しになりましたが、ワンちゃんが苦手だったお母様は最初、ゆずちゃんを触ることすら出来なかったそうです。ワンちゃんで過去に怖い思いをしたトラウマをお持ちのようでした。しかし ふたりでお家にいる時間が長くなるにつれてお母様もゆずちゃんを大好きになりました。ゆずちゃんの毎日のお散歩はお母様と一緒だったみたいです。たまの遠出はお父様とでした。ゆずちゃんはこのお父様との遠出のお散歩にワクワクが止まらなかったみたいです。



お火葬はこの日から2日後。それまでゆっくりとご家族様でお別れされるのです。ご家族様には2日間、ゆずちゃんをたくさん撫でで上げてほしいです。たくさん声を掛けて上げてほしいです。声には出さずとも きっとゆずちゃんは「パパ。ママ。ありがとう!お姉ちゃん、愛してくれてほんとうにありがとう!」と体は伏せてはいても心の中でずっと伝え続けているはずだから。

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3世代のファミリーに見送られて。ボダーコリーのディップ君の旅立ち

ボダーコリーのディップ君が旅立ちました。肺の病気を患っていました。

ご自宅に伺うとご家族3世代、総勢11名様がお待ちでした。ご家族様に囲まれて眠るディープ君は白と赤茶の斑点がとても美しい毛並みをしていました。ご家族様には心よりお悔やみ申しあげます。

最初にとり行うのが「ご清拭」です。まずは弊社スタッフがディップ君を清めさせていただきました。その後、順々にご家族おひとりおひとりにコットンをお渡しし拭き清めていただきました。小さなお子様達も大人に倣って清められました。それにしてもこんなにたくさんの人に可愛がられていたディップ君、幸せでなかろうはずもありません。お顔立ちもハンサムでご近所の方々にもきっと人気者だったことでしょう。

お火葬は駐車場をお借りしました。雪が降りしきる中でのご納棺。天国までの道中、お腹を空かせないようにとディップ君の枕元にはお弁当が添えられました。ご家族様から色とりどりのお花が供えられました。涙ぐむママ様、ディップ君に愛おしく目を向けられる皆様に雪も消えて無くなるくらい温かいお別れです。

お火葬炉に火が入りました。ディップ君はご家族様の思いを胸にしかと抱いて空へとゆっくり昇って行きました。灰色の空にぽっかり空いた青空。ディップ君はきっとあの空を目指してゆくのでしょう。

お家に明かりがともります。ガラス窓からはご家族様の様子が見てとれ、とっても温かい雰囲気が否応なしに伝わってくるのでした。素敵なファミリーですね、ディップ君。かつては君もあの輪の中にいたのですね。輪の中に入りたくても入れない。寂しいね。



ご返骨時にはすっかり暗くなってしまいましたが、ご家族様には最後までお見届けくださいました。ご家族様にはショックでとても悲しいお別れですが、私には悲しいというよりむしろ心優しく感じるご葬送でした。亡きペットちゃんがご家族様に心から愛されていると感じる時に穏やかで優しい気持ちになれるみたいです。悲しいだけでは続けられません。優しいから続けられるし 感じたいから真摯にやり続けたい。そんな思いを持つこの頃なのです。

ディップ君のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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Author:しょうたろう
金沢を拠点にする石川県・富山県・福井県の訪問ペット葬祭業

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