2020年02月 | Page 1 | Beyond The Sorrow 虹の橋のたもとで          「ペットフューネラルもみの木」お仕事日録&いんふぉ
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猫のあいちゃんは今、お父様の腕のなか

のあいちゃんが旅立ちました。御年二十歳。老衰でした。名前は「あい」ですが、お耳の先がピンと張ったとっても凛々しい男の子です。ご自宅にお伺いすると奥様が一人お待ちでした。通されたお部屋の中央にはあいちゃんが眠っています。右手の仏壇の隣にはご主人の遺影。。 正面の大きな音響機器からはクラシック音楽が流れています。ご主人が亡くなられて以降、奥様はひとりこのご自宅でお住まいになられているようでした。否、正確にはひとりではなく、傍らには常にあいちゃんがいました。あいちゃんはご主人が亡くなられて以降もずっと奥様に寄り添い生きてきたのです。



ご主人が元気な頃は、旅行やドライブにはいつも一緒のあいちゃんでした。ご主人が入院している時には付き添われている奥様に代わりにお留守番をしていました。「愛ちゃんを今、この手で抱けるならこんな病気はすぐ治る」 ベッドの中のご主人はいつもそう言っておられたようです。でも、それは叶いませんでした。



あれから5年。あいちゃんはお父様の元に旅立ちました。大好きなクラシック音楽を聴きながら奥様の腕の中で静かに息を引き取りました。

奥様にはあいちゃんとの思い出のアルバムを見せていただきました。ご主人はカメラマンだったそうで素敵なお写真が数冊のアルバムに数多く収められています。貰われていた幼い時のもの、ご夫妻に連れ立って行った旅行中のもの、お家で寛いでいる時のもの等々、その名の通り、「愛」に溢れた想い出でいっぱいのアルバムです。 あいちゃんはどんな思いで奥様ひとり残して逝ったのか ‐ アルバムをに目を通しながらもそれを思うと、どこか不安で辛くなりました。



この度のご葬送は、過日ご葬送を賜わったちまんちゃんのお母様のご紹介でした。ちゃんが大好きなお友達つながりで私どもにお声掛けいただいたのです。お花に飾られた棺の中のあいちゃんのお写真をお撮りしてちまんちゃんのお母様にお送りしました。ちまんちゃんのお母様はそれを紙焼きしてあいちゃんのお母様にお渡しするのだそうです。ご自身同様、愛しいちゃんを亡くし心痛めているあいちゃんのお母様に今こそ出来ることをしてあげたい ・・ ちまんちゃんのお母様の優しいお気持ちにジンときた次第です。

あいちゃんはお父様の腕の中、今、安らかに眠りにつきました。 そして、ひとたび目覚めた時はまた奥様の元へと降り立ちます。姿は変われども。。 

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ハムスターのあんこちゃん、ハーちゃんのもとに。

ハムスターのあんこちゃんが旅立ちました。こちらのお家に貰われてからおおよそ3ケ月足らずの、とっても短い生涯でした。あんこちゃんの体内には寄生虫が宿っていたようです。それが原因なのか なかなか体が大きくならず、病院で処方された薬を飲んでおりました。その後、ようやく病気も完治し、体も徐々に大きくなってきた矢先のこと。急に具合が悪くなり、あれよという間に亡くなってしまったのです。ご家族さまにあられては残念なお気持ちでいっぱいのことと存じます。心よりお悔やみ申し上げます。

ご葬送には、お母さまと小学生のお嬢ちゃま、弟の僕ちゃん、おばあちゃまがお立合い下さいました。お嬢ちゃまの手の中にはもう一匹、元気なハムちゃんが収まっています。あんこちゃんのお友達で 「きなこ」という名前だそうです。お拭き清めが始まると、お嬢ちゃまは今度は小さなベールに包まれたお骨壺を携えてこられました。

実は、このご家族さまには以前にもご依頼を賜わっているのです。同じハムスターのハーちゃんのお火葬でした。お嬢ちゃまはそのハーちゃんのお骨壺を持ってきてくれたのです。あの時以来、ご自宅でずっとご供養されておられることに感じ入った次第です。

この度のお火葬も、はーちゃんの時と同様、ご自宅の駐車スペースをお借りしました。その間、ご家族さまにはご自宅でお待ちいただいておりました。それでも ちっちゃなお子さま、特に僕ちゃんは元気な盛りです。しばらくすると、僕ちゃんはおねえちゃまを連れ立って玄関から飛び出してきてました。路地とはいえ車の通行もないとは言えず、お母さまも付き添われ外にお出ましになられました。姉弟仲良く縄跳びに興じる子供たち、それを見守るお母さま - その光景がとっても微笑ましく目に映ります。昔を振り返りながら "私と家内にも子育てにおいてこんな時期があったなー″と。 

素敵なご家庭ですね。それにしても、あんこちゃんやはーちゃんのような小さな命にも心を尽くし荼毘に付そうとされる親御さまの尊いお心はお子さまたちの心の成長に大きな礎を築くことになるのだろうと思います。そんなことを考えていると、急に僕ちゃんは縄跳びをしながら大きな声で歌い出しました。「ママが可愛くて良かった~ ママが可愛くて良かった~」  確かに素敵なママさんですが、小生、僕ちゃんのこの言動に厳かであるべきこの時に不謹慎にも頬が弛んでしまいました。

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広島からきたアメリカンコッカースパニエルのリナちゃん



アメリカンコッカースパニエルのリナちゃんが亡くなりました。御年15歳。身体に癌が見つかり闘病中でした。飼い主様は広島の方で、昨年よりお嬢様が暮らしている金沢に来ていました。リナちゃんやリナちゃんのお母さんも飼い主様とともにやってきました。リナちゃんの他にも3匹いるとのことでしたので 、お母さんに、あとの2匹はお父さんか兄妹ではないかと思います。確かに、リナちゃんのお拭き清めをしている間、ドアの向こうからワンちゃんの吠える声が聞こえていました。

清拭の儀も終了し、いよいよご火葬に入る段になり、1匹のワンちゃんがリナちゃんに会いにやってきました。最後のお別れにお母さん犬がやってきたのです。そしてリナちゃんの身体に鼻を近づけクンクンと臭いを嗅ぎだしました。もしかすると、この瞬間、初めて娘の死を認識するのかもしれません。そして、次の瞬間、その死をなかったことのようにしてしまう ー 何故かはわかりませんが、私にはそう思えるのです。

ご火葬はご自宅の駐車スペースで執り行いました。雨が降ったり止んだりの一日でしたが、ご集骨も滞りなく終わらせることができました。その後、ご自宅の1室をお借りしてご家族様にはあらためてお骨壺に収めていただきました。りなちゃんのご冥福心よりお祈りいたしております。




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Author:しょうたろう
金沢を拠点にする石川県・富山県・福井県の訪問ペット葬祭業

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