429.初谷渓谷 クマガイソウ
4月25日(水)延期となった妙見山初谷渓谷のクマガイソウを見に行く。予約なしで集合した人で行くことにしたら15人も集まりました。雨上がりで天気は最高、妙見口駅にはどこかで見たことがあるようなシニア女性グループが次々と降りてきます。皆さん目的はひとつ、クマガイソウを見るため。妙見ケーブルが廃止されてもハイカーは来るようで、駅前の観光案内所も商店も開いています。
妙見口駅前
観光案内所でもらったハイキングマップにはクマガイソウ自生地は記載されていない。貴重種であり盗掘を防ぐためでしょうか。あるハイカーの持ってきた産経新聞には大々に記事が載っているので隠しようがないですね。
初谷川渓谷コースには21番までの標識がありますが、クマガイソウは7番付近にあります。観光案内所の話では歩行3km、45分の距離とのことですが、今日のメンバーは植物の専門家、バードウォッチャー、地学の専門家がそろっているので倍以上の時間はかかること請け合いです。
初谷渓谷は大阪みどりの百選
初谷渓谷に入ります。日中は夏日の予報ですが、木漏れ日の山道はさわやかで気持ちいいです。思った通りで、渓谷入口のオオムラサキチョウの飼育場で食草エノキの話が始まり、山野草を見つけては何の花だとか、鳥のさえずりにオオルリだキビタキだと双眼鏡を取り出したり望遠カメラを構えるなどして遅々として前に進みません。シニア自然大学の仲間と行くハイキングはいつものことです。2時間以上かかって「7番」標識のあるクマガイソウ自生地に到着しました。
初谷川
堰堤を超えて
フジの花咲く山道
すごい人出です。ハイキングコースから外れて20mぐらい高い林の斜面にクマガイソウはあるのですが、山道は行列です。登ってみると自生しているイメージとは違って、林の斜面の畑に植栽されている感じです。10m四方ぐらいを細い鉄柵で囲んでいるのですが、雨上がりで足元が滑り危険です。柵に捕まると倒れてしまいそうで、手すりがわりというわけにはいきません。行列前後の女性にサポートされながらやっと一周しました。
山道は行列
鉄柵で囲まれている
クマガイソウ
大きな丸い葉っぱの中に唇を縦にしたような膨らんだ花を咲かせています。よく見ると異様で少なくともかわいいという感じではありません。人によっては気持ち悪いと思うかもしれません。
*クマガイソウはラン科アツモリソウ属に分類される多年草の1種。大きな花をつけ、扇型の特徴的な葉をつける。絶滅危惧種。和名の由来は、アツモリソウともに、膨らんだ形の唇弁を昔の武士が背中に背負った母衣に見立て、源平合戦の熊谷直実(くまがい なおざね)と、一ノ谷の戦いで彼に討たれた平敦盛(たいら の あつもり)にあてたもの。(WIKIより)
上流の河原で昼食後帰りに再度寄ってみましたがもう誰もいませんでした。ガイドさんから柵の中に入って観察してもいいよと言われていたので、何人かが中に入っていました。
新緑の高代寺山
クマガイソウはもちろんでしたが、木漏れ日の中、通り抜ける爽やかな風、心地よい水の音を聞きながらの新緑の林道歩きは素晴らしかったです。シニア自然大学の仲間と行くハイキングはいつも一味違います。お疲れさまでした。
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