357.キリスト教葬儀に参列 - 宝塚やまぼうしとハナミズキの山歩道
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2021/12/05

357.キリスト教葬儀に参列

 ご突然の訃報、義弟がなくなった。81才とまだ若いのに残念だ。本人はクリスチャンなので教会でキリスト教式の葬儀を行うという。家族葬なので会葬者は家族と双方の兄弟関係だけだが、身内にクリスチャンはいないので勝手がわからない。ネットなどで参列者の心得など調べる。
 まずは挨拶、「ご愁傷様」ではいけない。神に召されたということなので悲しむべきことではないのである。何と言ったらいいのだろうか。御魂が安らかであるように・・・。なかなか出にくい。
 香典は御花料という。不祝儀袋を買いに文房具屋に行ったが仏式ばかりでキリスト教のものはない。無地の袋を選ぼうと思ったが蓮の花が薄く描かれている。店員さんが調べてくれて「ご霊前」ならキリスト教に使えるという。ただし蓮の花が入っていてはいけない。ようやく無地の「ご霊前」を探してくれた。
 式服はキリスト教なので平服でもいいかと思ったが喪服が適切であるという。これは葬儀共通の考え方である。数珠を持ってはいけない。これはわかる。
 供花には名札を付けない。これは仏式とは違う。献花は籠からお花をとって遺体の周りに置くは同じである。
                   ◇◇◇
 ということで妻とともに新幹線のぞみで宝塚から東京へ駆けつける。久しぶりの新幹線はコロナ禍のためか空いている。指定席の方が混んでいて我々自由席はガラガラ。どうやら金券ショップで扱っている割安切符は指定席であるからのようだ。ビジネス回数券廃止で割安切符はなくなり、当日窓口で自由席を購入するのと変わらなくなった。
 息子夫婦の出向えを受ける。挨拶言葉が出てこない。おひさしぶりです。お世話様でした。ちなみに葬儀の看板の名前の前に「故」はない。
 式次第を渡される。式は教会の牧師が司る。故人はリタイア後長年にわたって本教会でボランティア活動をしていた。その時のことを牧師から紹介された。何曲かの讃美歌がうたわれるが、参列者にキリスト教徒はいないので歌詞を口ずさむだけ、いつのまにか会場に入ってきたバックコーラスの人々の声を聴いた。ただ、#312(いつくしみふかく)はうたうことができた。

式次第は下記の通り

キリスト葬儀

 出棺、斎場へ向かう。路上で見送りはしない。斎場は混雑していた。12カ所ある炉は順番待ち。お別れに当たって牧師の言葉があった。他の多くの炉では読経の声が上がっていた。かと思えば、見送りが一人の棺もあった。
 骨上げまで一時間、待合個室で軽食が用意され家族や親族と久しぶりで会話することができた。お酒はご法度と聞いたが、注文に応じてくれた。
キリスト教お花

 キリスト教では親族による骨上げはしないと聞いたが、それは行われた。仏教徒への配慮であろう。葬儀を通して、なかなか合理的で東京ならではの感があった。お別れである。御魂よ安らかに。(アーメン)


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