パソコンの立ち上がりが遅いと思う人が多いだろう。自分のPCも2分~3分かかっていた。電源を入れて立ち上がるのをしばらく待つという感じである。HDDをSSDに交換したら30秒で立ち上がるようになった。HDDはCDのよう機械的回転でデータを読み込むが、SSDは直接電子的に読み込むからである。振動・衝撃にも強い。現在発売中の多くのPCにはSSDが採用されている。
ということで5~10年使ってきたPCをSSDに換装しよう。業者に依頼すると15,000円ぐらいはかかるが自分でやれば部品代5,000円以下でできる。友人から頼まれたのが幸い、早速やってみました。
1.まずはSSDの購入。容量によるがネット通販で250GBで4,000円、500GBで5,000円である(CRUCIAL製)。自分のPCでCドライブなど使用容量を確認して、若干多めのものを選ぶ。普通の使い方なら256GBで間に合う。データを移行するためのアプリソフトが付属。
2.次にSSDをUSBにつなぐSATAケーブル600円ぐらい。
3.PCを分解するためのドライバーなど工具。
準備するもの
1.SSDをSATAケーブルでPCのUSBに接続する
2.メーカーのサイト(今回はCRUCIAL)からデータ転送アプリをインストールする
3.PC画面に示された手順を実行する。CRUCIALの場合はディスククローン作成ウィザード
①クローン作成ウィザード開始
②ターゲットディスク選択
③クローンの作成方法→このPCのディスク交換
④使用領域:92GB
⑤ディスクのレイアウトはGPTのまま
⑥実行ON
⑦ソースディスク:disk1、ターゲットディスク:disk2
⑧ディスククローン作成中
⑨進行状況%表示
⑩正常に作成されました。完了
クローン作成中
正常に作成
4.PCの電源を切りSSDを外す
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5.PCの分解
分解手順
①PCの接続ケーブルをすべて外す
②バッテリーを外す
③裏面のメモリーカバーを外す
④表面のキーボードをはずす。隙間にカードを挟んで少しずつ持ち上げていく
(はめ込み式)。慎重!
⑤本体とキーボードを結ぶフラットケーブルを外す。キーボードが外れた。
⑥表面に出ているコネクター2か所を外す。
⑦表蓋のネジを外す。
⑧裏ブタのネジ約20本を外す。
⑨表蓋全体を外す。表裏蓋の隙間に-ドライバーを差し込み表蓋をはがしていく。慎重!
キーボードを外す
キーボード裏と表蓋
表蓋を開けたところ
6.SSD交換
HDDを外して、SSDと入れ替える(マウントにねじ止めしてある)
HDD取り外し
マウントを外す
7.SSDを取り付け、PC組立
8.PC電源ON
約30秒でスタート画面表示 成功!!
失敗の記録
1回目:誤って他のアプリをインストールしてしまった
2回目:手順に誤りはなかったが、エラー表示でPCが立ち上がらない
3回目:データ転送中容量が足らないで中断
4回目:SSDを初期化して実行→成功
失敗画面
失敗の原因は、SSDに一度誤ってデータを記録した場合、初期化が必要であることがわからなかったこと。
一番大変なのはPCの分解である。最近のPCは軽量、薄型、使い捨ての一体型が多く、蓋を開けるが大変。素人ではバッテリーも交換できない。バッテリーの寿命=PCの寿命の考え方。旧モデルは蓋がいくつかに仕切られていて、必要な部分だけネジを外して開けばよかったのでメインティナビリティに優れていた。
データ移行に1~2時間(データ容量による)、PC分解組立で40分。大体半日仕事である。今回はデータ移行に3回も失敗したので2日かかってしまった。