284.百舌鳥古墳群を歩く
2019 年7 月に国内23 件目として「百舌鳥(もず)・古市(ふるいち)古墳群」(大阪府)を世界文化遺産に登録すると決定しました。クフ王のピラミッド、秦の始皇帝陵と並び世界三大墳墓の伝仁徳天皇陵古墳をはじめ、現在でも40 基を超える古墳が残る百舌鳥古墳群。古墳時代に想いを馳ながら学び、博物館にて「百舌鳥古墳群疑似体験ツアー(仁徳天皇陵古墳VR ツアー)」を体験しました。
仁徳天皇稜古墳 拝所
JR百舌鳥駅に集合したのは自然と環境科メンバーほか24名。この地に生まれ育ったOさんのガイドです。
駅近くの長塚古墳からスタートします。新しい説明版は長塚古墳ですが、石碑は長山古墳です。どっちが正しいの?昔は長山古墳といったのでしょうか。これが世界遺産なのと疑うほど小山に松が生えてる程度のもので、誰も見向きもしません。世界遺産を示すマークもないです。この後たくさんの古墳を見て歩きますが、どれが世界遺産なのか、そうでないのかわかりません。説明版にも記載はないです。観光客の多くは仁徳天皇稜を見て帰ってしまうようです。
長塚古墳
次いで収塚古墳を見て大仙公園に入ります。ひときわ高い塔は平和塔で戦没者の慰霊塔だそうです。60mの塔に上れば眼下に仁徳天皇稜が見えていいと思うのですが、堺市は別に塔を建てる?気球に乗ってみる?のようです。古墳群を上から見られるところは堺市役所21階の展望台ですが、全貌を見ることはできません。googleマップか国土地理院の航空写真で見るしかないです。
大仙公園
堺市博物館に入りました。入館料800円は、百舌鳥古墳群VR ツアー(眼鏡をかけて、上空300mから360度の風景を見る)料金を含んだもので、結果的にやめておけばよかったと思いました。200円の入館料で百舌鳥古墳群シアター(大型スクリーン)を見れば十分です。ガイドさんの案内で百舌鳥古墳群の展示を見て回ります。仁徳天皇稜の石棺を中心に古代の様子や、埴輪、出土品などが陳列されてます。話を聞いていると、本当に仁徳天皇稜なのか疑問がわいてきます。出土品などから考証すると時代が合わないのです。宮内庁は仁徳天皇稜と言ってますが世界遺産登録名は大仙稜古墳です。
堺市博物館 中心に仁徳天皇稜石棺
午後から仁徳天皇稜ほかの古墳群を見て堺東まで歩きます。中心の仁徳天皇稜拝所にはボランティアガイドが待機していて観光客が来るとガイドしてくれますが、わが方はここで育ったガイドがいますから話の内容はガイドブックや説明版にない裏話中心です。警備の目を盗んで堀で釣りしていたとか、ガキの頃遊んだ小山が世界遺産になったとか興味を引きます。
仁徳天皇稜 拝所
堀は3重構造
子供のころ遊んだ場所が世界遺産に(菰山古墳)
当時の官道竹内街道を経て堺市役所へ。21階が展望台になっていて、ガラス越しに360度の風景が展開しますが、仁徳天皇稜が航空写真のように見えるわけではありません。森が広がっている程度で、前方後円墳かどうかもわかりません。
堺市役所
市役所展望台から仁徳天皇稜
平日ではありましたが、ほとんど観光客の姿がありませんでした。博物館にバスで来たであろう団体を見ただけです。ちょっと寂しいです。密集した民家に隣接して世界遺産があるというのは珍しいですね。庶民的なんです。下駄ばきで世界遺産の古墳の上に立つことができる(古市古墳群)古墳もあります。人寄せにはひと工夫、ふた工夫必要な世界遺産であると思いました。 行程図(国土地理院 空中写真)
JR百舌鳥駅に集合したのは自然と環境科メンバーほか24名。この地に生まれ育ったOさんのガイドです。
駅近くの長塚古墳からスタートします。新しい説明版は長塚古墳ですが、石碑は長山古墳です。どっちが正しいの?昔は長山古墳といったのでしょうか。これが世界遺産なのと疑うほど小山に松が生えてる程度のもので、誰も見向きもしません。世界遺産を示すマークもないです。この後たくさんの古墳を見て歩きますが、どれが世界遺産なのか、そうでないのかわかりません。説明版にも記載はないです。観光客の多くは仁徳天皇稜を見て帰ってしまうようです。
次いで収塚古墳を見て大仙公園に入ります。ひときわ高い塔は平和塔で戦没者の慰霊塔だそうです。60mの塔に上れば眼下に仁徳天皇稜が見えていいと思うのですが、堺市は別に塔を建てる?気球に乗ってみる?のようです。古墳群を上から見られるところは堺市役所21階の展望台ですが、全貌を見ることはできません。googleマップか国土地理院の航空写真で見るしかないです。
堺市博物館に入りました。入館料800円は、百舌鳥古墳群VR ツアー(眼鏡をかけて、上空300mから360度の風景を見る)料金を含んだもので、結果的にやめておけばよかったと思いました。200円の入館料で百舌鳥古墳群シアター(大型スクリーン)を見れば十分です。ガイドさんの案内で百舌鳥古墳群の展示を見て回ります。仁徳天皇稜の石棺を中心に古代の様子や、埴輪、出土品などが陳列されてます。話を聞いていると、本当に仁徳天皇稜なのか疑問がわいてきます。出土品などから考証すると時代が合わないのです。宮内庁は仁徳天皇稜と言ってますが世界遺産登録名は大仙稜古墳です。
午後から仁徳天皇稜ほかの古墳群を見て堺東まで歩きます。中心の仁徳天皇稜拝所にはボランティアガイドが待機していて観光客が来るとガイドしてくれますが、わが方はここで育ったガイドがいますから話の内容はガイドブックや説明版にない裏話中心です。警備の目を盗んで堀で釣りしていたとか、ガキの頃遊んだ小山が世界遺産になったとか興味を引きます。
当時の官道竹内街道を経て堺市役所へ。21階が展望台になっていて、ガラス越しに360度の風景が展開しますが、仁徳天皇稜が航空写真のように見えるわけではありません。森が広がっている程度で、前方後円墳かどうかもわかりません。
平日ではありましたが、ほとんど観光客の姿がありませんでした。博物館にバスで来たであろう団体を見ただけです。ちょっと寂しいです。密集した民家に隣接して世界遺産があるというのは珍しいですね。庶民的なんです。下駄ばきで世界遺産の古墳の上に立つことができる(古市古墳群)古墳もあります。人寄せにはひと工夫、ふた工夫必要な世界遺産であると思いました。