2017年07月 - 宝塚やまぼうしとハナミズキの山歩道
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2017/07/22

202淡路成ヶ島

「成ヶ島」は大阪湾の入口、洲本市由良地区にある小さな島ですが、大阪湾のガラパゴスともいえる生物多様性に富んだ無人島です。ここではすでに姿を消した絶滅危惧種にランクされている生き物などをたくさん見ることができます。一方でこの島はゴミの島です。海岸には大阪、神戸、瀬戸内、四国方面から漂着した膨大な量のゴミが打ち上げられ、島の豊かな自然が環境汚染に晒されています。 しかし、地域の人々やボランティアの保全活動で、今ではたくさんの生物を確認できるようになりました。温帯のマングローブともいわれるハマボウの咲く7月初め、成ヶ島を訪ねました。

島へは由良港から船で渡る。定員15名、鉢巻き姿の船頭さんが待ち構えています。僅か100mほどの海峡で泳いでも渡れそうですが、波が荒いと欠航です。成ヶ島を美しくする会代表のHさんから島の歴史や貴重な植生について説明がありました。明治時代には大阪湾を守る軍事的要衝とみなされ、成山、高崎に砲台がおかれたこと、戦後は潮干狩りや釣り人で一時賑ったこと。その後希少な動植物がいることが分かり、無人島として多様な生態系の保全に努めたたこと。なんと絶滅危惧種500種のうち100種がこの島に存在するそうです。島の最高峰成山50mへ登ると、由良港を守るように砂州が伸びていおり、紀淡海峡を挟んで対岸の友ヶ島が望めます。その様は淡路橋立と呼ばれています。

<成山からの展望>
山を下り、海浜を歩きます。海岸には漂着物ゴミがありましたが、数年前に訪れた時よりずっと少なくなっていました。軽トラと何人かの人影を見ましたが、浜の清掃をされているのでしょう。阪湾には時計回りの緩やかな流れがあるため、この流れに乗って漂流したゴミが自然海岸の残る成ヶ島や対岸の友ケ島に多く漂着・堆積し、美観を損ねるだけでなく海浜植物や海岸動物の生育を脅かしています。ペットボトルなどの生活ゴミが多く、主に近畿地方から遠くは中国・四国地方からも流れてきます。以前に訪れたときは宝塚のゴルフ練習場のマークのついたボールがあり驚きました。

<海岸の漂流ゴミ>
成ヶ島は大阪湾の宝島と呼ばれていますが、植物はハマボウ、ハママツナ、ハマウツボなどに代表される貴重な海浜・海岸植物を主とし約300種類の植物が自生しています。海岸動物相も豊かで、ハクセンシオマネキ、アカテガニ、ハマガニ等カニ類や、アサリ、サクラガイなどをはじめ約500種類の貝類が確認され絶滅危惧種に指定されている貝も多く生息しています。また初夏には瀬戸内海岸側でアカウミガメの産卵も見られ、夏の夜には浅瀬でアカテガニの誕生も観察できます。この時期はとりわけ満開となったハマボウの樹林が見事でした。



<ハマボウ林>


<ハマボウ>

詳しくはこちら→http://www.sizen-daigaku.com/~kankyou/2017/170714narugasima.htmlをご覧ください
2017/07/04

201.大回り乗車

120円の切符で335km(3,880円)鉄道の旅。不正乗車ではありません.。全区間が大都市近郊区間(東京、大阪、福岡、新潟、仙台)内の普通乗車券または普通回数乗車券を使用する場合に限り、乗車券で指定された経路以外も乗車することが許されているのです(JR旅客営業規則第157条第2項)。ただし途中下車や同じ路線、同じ駅を通れません。

仲間7人と大阪近郊を回ってきました。大阪駅で桜ノ宮までの切符¥120を買って乗車。湖西線快速で近江塩津へ、北陸線に乗り換えて草津へ、草津線で柘植へ、関西本線で加茂へ、大和路快速で久宝寺、おおさか東線で放出へ、片町線で京橋、環状線で桜ノ宮下車です。下図参照



必ず切符を買う(ICカードは不可)

車窓の景色を楽しむのが目的ですが今日は雨模様。酒盛りでもするかと弁当とワンカップを買って乗り込み
ボックス席を確保するが、みなさんまじめで仕事?の話、紙コップを忘れたこともあって意気上がらず。琵琶湖はかすみ、比良の山々も雲の中。冬なら雪景色の湖北を楽しむところ。近江塩津で北陸線に乗り換えて草津へ戻る。

北端の近江塩津駅(湖西線→北陸線)

ここまではおなじみのコースだが、草津線、関西本線は初めての乗車。天気が上がったこともあり、車窓の風景を楽しむ。関西本線の柘植から加茂は一車両で後ろ乗りの前降り、レールの上をバスが走るといった感じ、しかしトイレがついているのにびっくり。

東端の柘植駅でターン


関西本線を走る(バスの要領で後乗り前降り)

大和路快速で奈良盆地を走るが、通勤・行楽には近鉄が便利でほとんど乗ることはない。久宝寺からは最近開通したおおさか東線に乗車。河内平野を南北に走り新大阪まで延伸の予定で東大阪地区の人々には利便性が増す。放出から京橋へ環状線の桜ノ宮で下車。

終点は桜ノ宮

この間7時間の乗車であったが退屈することなく過ごすことができた。最後は焼肉レストランで反省会。ちょうど正規の乗車賃を払ったと同じ勘定になった。