150.パスポート更新
海外旅行はしばらくないが、パスポートの期限が来るので10年ぶりに更新手続きに赴く。妻の分と合わせて。阪神間では阪急塚口駅近くに旅券発行事務所がある。町中の写真ボックスでパスポートサイズの写真を撮影した。10年前には写真の顔のサイズが規定オーバーだ(馬ずらのため)といわれて撮り直した覚えがあるので、今度ばかりはしっかり寸法を合わしてこれで間違いないと確信していた。
雨の中で、事務所には数人のお客がいるだけで、女子事務員は手持ちぶたさの様子。申請書と写真を提示した途端、この写真は受け付けられませんですと。えー、どこが・・・。写真は貼り付けてはいけないので申請書にクリップで止めていたのがダメで、クリップの跡がちょっとついてるからだと。よーく光に当ててみるとわずかにその跡がわかる。二人分ともである。クリップで止めるなら裏向きにしたらいいとのたまう。
さらに、めがねをかけた写真は、目の縁にガラスを通した光が写っている(少し透明になっている)からこれもダメだ。眼鏡が反射するならダメとは思うが、素人目にはどこがまずいのか全く分からない。町中の写真ボックスで撮ったら眼鏡をかけた写真は確実に不合格である。眼鏡は外して撮影しなさいとのたまう。それじゃ本人と分からないではないかといえば、その時は眼鏡を外せばいいと。
なんだかんだの押し問答の末、条件付きで受理してもらうことになった。申請書の備考欄にクリップ跡あり、めがねに光の陰有と書いているようであった。出入国で問題になったら本人であることを何らかの手段で証明すること。
厳しいことはわかっていたが、これでは一回でパスする人はあまりいないのではないだろうか。写真撮影上の注意はたくさん書いてあり悪い見本を展示してあるが、クリップ跡など不可とかめがねを外して撮影しろとはどこにも書いてない。運転免許更新のように、当局がその場で本人を撮影したらいいと思う。