060.ミヤマアカネ
赤とんぼの中でも日本一美しいのがミヤマアカネ。かつて全国各地で普通に見られたトンボだが今や絶滅危惧種指定されて兵庫県下では逆瀬川、仁川周辺ほか僅かの地域しか生息しない。近くの西山小学校とともに長年生態調査を続けている足立先生の指導の下、逆瀬川でマーキング調査を行う。
逆瀬川で
7月~8月にかけて川で羽化したミヤマアカネは炎天下でも日陰に入らず川原で過ごし、秋になるとオスは真っ赤に色づき活発に分散活動する。翅の途中にある茶色い帯が特徴的である。逆瀬川駅から2,3分遡ったヨシのしげる川原に下りるとあちこちの葉に止まっているのが見える。幼い成虫はあまり飛び回らないので、網で簡単に捕まえられ、手のひらにおいても逃げないのである。死んだふりをしているのだそうです。マジックペンで後翅にすばやく定められた番号を記入して、そのまま元のヨシの葉に戻します。しばらくすると飛び去っていきます。
マーキングしたミヤマアカネ♂
私に与えられた番号がT-11である。十数名が参加したので、50匹はマーキングできたと思います。今までの調査では、神戸、甲山、蓬莱峡、川西方面で見つかっているそうですが、真っ赤に色づいて我が家の庭に飛んでくることを期待したいものです。