視力が低下、白内障の手術を受けたほうがいいという先生(女医)のお勧めでついに手術の決心をする。
白内障疑いは数年前からあったが、さほど視力は低下しておらず手術はそのうちにぐらいしか思っていなかった。今日は眼科の定期健診日だが今日に限って朝から目がぼやけているなと思ったら、やっぱり視力が0.3/0.7と低い。先生曰く、このままでは車免許の更新ができないよ、高齢化でいずれ白内障の手術は受けなければならないよと。今日だけのことで目薬だけもらって帰ろうと思っていたがこの殺し文句に参った。
その場で決心して手術予約。7月6日、7月31日と2回にわたって入院手術に相成った。世の町医者では日帰り手術が当たり前になっているが、大病院ではそうはいかないらしい。結局3泊4日の入院。費用は高くつくが高額医療費限度額ですみ、入院のほうが落ち着いていて安心だいう友人もいる。
手術そのものは15分、前後手術室にいる時間は40分と聞いていたが、目にメスが入ると聞いただけでぞっとする。病室から車いすに乗せられて手術室へ、手術室まで先生がお迎え。患者様は神様だ。左腕に点滴、右腕に血圧計、酸素計をつけられてベッドに固定。心音が部屋中に響き渡り、時々不整脈になっているのは緊張の証拠。患者の緊張を和らげるために手術は会話形式で進んでいく。今は何々をしています。痛くはないですか等。目の前にメスや注射針が見えることはなく、麻酔でチクチクとした痛みが少しあった程度。ごうごうという音は水晶体の液を抽出したり注入する機械の振動音ということが後でわかった。点滴は生理食塩水を補給しているという。
術後の先生の話では、水晶体の液が硬化していた、血圧が200以上に上昇してため降下剤を注入したなどの理由で時間がかかったとのこと。
眼帯を外して見えた世界は青白色だった。未手術の目と比較すると明らかに違いが判る。蛍光灯の色でいえば白色から昼光色に変わったといってよい。視力は上がって両眼とも1.0に回復した。
夏場の術後2週間は洗顔洗髪ができないことがきつかった。わかっている人は夏を避けるのだそうだ。今後2か月間3種類の点眼薬をつけるのがわずらわしい。