EPM第2回親善ホーダ終了しました🎵
今回の福岡は、鍵盤ハーモニカとピアノで。 Ernesto NazarethのBrejeiroは、私がアレンジしまして。もう一曲は、中川恭太さん(東京)が福岡のために書き下ろしてくださったChoro para Criançaを(素敵な曲をありがとうございますー!)。 編曲に関しては、色々と湧き出てくるものをいかに説得力あるものに削り出すか、、これが毎回勉強になります!良い機会を頂きました。 そうそう、配信前のホーダではお初のホルン吹きさんが遊びにいらしてくださったので、ちょっとだけご一緒して💓金管楽器の豊かな響きが加わり、リッチなサウンドを楽しむ一幕もありました。 配信中は各地の演奏にも刺激を受けて、画面の前でじっと聞き入っておりました😊皆さんありがとうございます!講師の皆様も朝早くからセッティング、そして素晴らしい演奏を聞かせてくださって心からの感謝をお伝えしたいと思います。 会場を提供してくださった豆づか山様には、今年もたくさんお世話になりました。遅い時間まで楽しんでお付き合いくださり、誠に有難うございます! 皆々様お疲れさまでした♪ |
本日の記事は、少し前にYouTubeで公開になったハダメス・ニャタリ(Radamés Gnattali)作曲の「Concertino No.2 para Violão e Piano」ギターとピアノのためのコンチェルティーノNo.2の動画について触れてみたいと思います。
音源ではギタリストにブラジル音楽界のレジェンド、ハファエル・ハベーロ(7弦ギター)、そしてハダメスのピアノによる素晴らしい組み合わせのデュオを聴くことができます。個人的にも大好きすぎる二人の録音物に、見つけた時の喜びと言ったらもう。。 この曲は20代の頃からコンサートなどで何度も演奏する機会がありまして、ギターとピアノが同じ言語で対話するような融和感、そしてハダメスらしい絶妙なハーモニーを味わえる作品だと思います。 ハダメス・ニャタリのアンサンブル作品、特にギターとピアノのために書かかれたものに感じるのは、音楽の中で各々の楽器の距離感が近くて親しい人と話しているような感覚と似ているところでしょうか。フランクに話せる気の置けない友人との時間、みたいな独特の魅力を感じます。 この動画を聴いていて、作曲者本人が少し作品に手を加えていることも嬉しい発見でした。 いつも演奏しながら、少し余白が多いなと感じていた箇所や、音が足されたことでアンサンブルに厚みが出ているところなどなど、、、そうくるのか!とにやにやしながら聴き入りました。テンポ感についても、自分が思っていたより彼らの方がずっと広く大きく曲をとらえている感じが伝わってきましたね。なんでもかんでも強引に速弾きすると大事なものも一緒に流れていってしまうものね、ということを改めて考えながら。 色々と発見があって面白い動画でした!こちらを上げてくださったInstituto Piano Brasileiroさんに感謝です。 他にもブラジルのピアノ曲を中心に充実したサイトなので、ご興味のある方はぜひ覗いてみられてください♪ 最後にRaphael Rabelloのアングルが素敵な動画をもう一本♪ ピアニストは、Arthur Moreira Limaです。(同曲ピアノがハダメスVer.の方が好きなのも付け加えておきますw) |
「ギターとピアノが音楽の中で共存しあうには」というお題目が出た前回からの続きになります。
PIANO4クラスはこうして方向性も定まり、いよいよ本格的にスタートしたわけです。間も無くして、講師であるクリストーヴァン氏のショーロ曲「Outonal」のギター伴奏が送られてきました。その録音は非常にシンプルなバージョンで、ここに合わせてピアノも伴奏を弾いてみましょうというもの。 事細かい指示はなく、「音楽をリスペクトしましょう」と。 一応基本的な音型は授業の中で弾いてくださったので、(あぁ、それを使うのですね。。。)という感じで書き留めて。そして弾いて。 ここからが、自分と向き合う時間の始まりで! 特に誰の演奏がどうだ、具体的にこう、というのはなく「注意深くギターを聴きましょう」、「リラックスした状態で弾きましょう」、「感覚的に聴きましょう」というアドバイスと彼の演奏を画面越しに聴く、そして音源提出の繰り返しが2〜3回続いたでしょうか。 一体何が悪いのだろうか。。。 おそらく、こう感じていたのは私だけではなかったかと。 そもそも良い悪いの話でもないのですが。繰り返しかけられていた「Atenção」の中には色々な意味が込められていたように思いますし、自分の安パイだと思っていた「型」から抜け出す、見直す良い訓練になったことに後から気がつきました。 マニュアルを身につけることはとても大事ですが、それを使ったところでたった今目の前で演奏をしているギタリスト(と仮定した設定)との掛け合い、それは音楽を相手をリスペクトしたものになっていますか?という事だったのかなと思います。 話がそれますが、この逆もまた然りだと思いまして。「ブラジル音楽って、というかポピュラー音楽って自由ですよね?」と言われた事があって、ものすごい違和感を感じましたがハッキリ述べられるだけの答えがなく、「ン、ん〜…。」と黙ってしまった事がありました。 結果から言うと、ブラジル音楽の下地の上で自由にやるのは結構なことだと思います。 ようやく見つけた私なりの答え方!笑。他に言いようが無いです。まあ、私の感覚なので正解などと言いませんが、その下地がない(ブラジル人でもブラジルで育ったわけでもない)から一生懸命学び続けているわけですよね。 はい、と言うわけで「とにかくよく聴きなさい」の向こう側にあるものと戦った数週間は、とても良い経験になりました。「分析しないで音楽を聴く」こと。学生の頃もっと理論的に!と育てていただき、とても視野が広がりました。そして今回は、感覚的に音楽を愛してよく聴く耳を持つこと、と教わっています。これはもう、音楽のジャンルなんて関係ないですね。これからも肝に銘じておきたいことです。 つづく、、、 |
今年2020年は「Casa do Choro」のオンライン授業に参加することになり、8月31日からピアノクラスが始まりました。残すところ僅かですが、このレッスンメモでは内容を事細かに書くというよりは雑記のような感じで記していきたいと思います。
さて。PIANO4クラスの講師は、あのクリストーヴァン氏(Cristovão Bastos)という事でどんな方なのか&どう進んでいくのかワクワクでした。我々のクラスは100%日本人だけのクラスですが、ありがたいことにスーパー通訳(伊藤達弥さん)が入ってくださることとなり言葉の面での心配はなく。またお世話役として、黛直子さんのご協力もありスムーズに授業が進んでいます!両氏には本当に感謝しております。 初回顔合わせは、私たちがどんなことが知りたいのか、、というところから。 とある方からでた要望で、ピアニストなら一度は感じる「ピアノとギターがケンカしないためのヒント」がほしいというものがありました。ショーロに限らず、ブラジルポピュラー音楽の中でピアノとギターは音域帯が重なりますし、どちらも同じような動きができます。できるんです、よねぇ。。 ですから、どうしてもかぶりがちなのですが、天下のクリストーヴァン氏はその辺り本当に卓越したサウンド作りをされるので、みんなそこを知りたい!ということになりました。課題曲に彼のショーロ作品「Outonal」を使って、ギタリストに録音お願いするからそれに合わせて演奏した音源を提出をしてくださいと。その際には必ず、 「音楽を注意深く聞くこと」 「Atenção(ここでは「注意力」)」 初回からこの注意深く音楽を聞きなさいという言葉が頻繁に出てきましたが、次回以降じわじわと効いてくることとなります。。 ちなみに、私個人的にはハダメスのこと知りたいなぁ、何か少しでも聞き出せたらと思いまして初回のうちにと質問してみました笑。エピソードをいくつか話してくださって、「彼の作品の中に彼のエッセンスが入っていますから、たくさん弾くべきでしょうね」と締めくくられましたが、この〆め方こそクリストーヴァン流だなとわかってくるのは、もう少し後のことであります。 つづく、、、 |
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