ちょっとお話 レクイエム・フォー・ドリーム
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レクイエム・フォー・ドリーム

連休中はバタバタしており、
かつ連休明けも、なかなか映画観る余裕がありません。
よって、旧作をいくつか紹介・・・。

なぜか、レクイエム・フォー・ドリーム♪
五月の清清しい季節になんですが・・・、
ややダークな路線で一本。

どんな映画かというとまあ、麻薬撲滅推進映画です。・・・笑。
今思うと、ちょっと説教臭い感じがしなくもないのですが
これを観た時はなんの予備知識もなかったもので、
とにかく、驚き・・・やるせない気分になった
印象深い一本なんです。
なにより、清楚なイメージのジェニファー・コネリーが、
あんなことにもこんなことにもなってしまったのが
衝撃だったのかもね。

ちなみに、私はこのサントラが好きです・・・♪
爽快な気分になるんだけどな・・。
こちらで→rennhttp://wmg.jp/artist/ost/WPCR000019051.html試聴できます。

以下感想・・

レクイエム・フォー・ドリーム   (2000  アメリカ)
監督  ダーレン・アロノフスキー    
出  ジャレッド・レト(ハリー)
   マーロン・ウェイアンズ(タイロン)
   エレン・バースティン(サラ)
   ジェニファー・コネリー(マリオン)
孤独な未亡人サラは、ある日お気に入りのテレビ番組からの出演依頼をうける。
喜んだサラは、思い出の赤いドレスを身につけるため、ダイエットを試みはじめる。が、次第に薬中毒に。
一方、一人息子のハリーは、麻薬の常習者。友人のタイロンに誘われ、麻薬売買に手をそめ始める。
恋人マリオンとのささやかな夢実現のために、お金がいるのだった。しかし、薬の魅力に段段とはまっていく。恋人マリオンも。
抜けられない所まで落ち、そこには悲惨な末路が用意されていた。

感想  「π」の監督さんっていうことしか知らなかったのですが、ビデオパッケージにひかれて(大きく見開いた目)、観てみました。
麻薬中毒になった人々の姿を描いた作品なんですけど、映像がとっても斬新なのです。分割場面の多用と、早回しあり、スロー
モーションありと、凝った作りになっていました。分割場面は昔「華麗なる賭け」で観た以来かな~。最初は違和感あるかも
しれないけれど、観なれてくると非常におもしろいものです。
若い恋人の2人は、最初から薬を嗜んでいます。こういう状況は他の映画でもよく見かけるのですが、目新しかったのは
この若者の母親=サラの扱い方。ハイな気分を得ようと思って、薬に手を出すわけじゃあないんです。目的はダイエット。
でもやせるための薬が、段段と精神をおかしくさせていっているとい事実。とっても怖いな~と思いました。お医者さんは
彼女が体の調子が悪いっていっても「大丈夫、大丈夫」なんていって、飲ませ続けているのです。
母親のもとを訪れた息子ハリーが異変に気付き、「ダイエット・ピルは飲んじゃあいけない。その医者は覚せい剤を出す医者だ」
っていっていたけど、医者なのに覚せい剤を出すの?・・・・、そういう医者もいるの?・・・と驚きました。そういう息子だって薬を
常習しているんです。だからこそ、母親の歯軋りだけで、アブナさを察知できるのに、何故それ以上、しつこく止めるように
いわなかったのかな。孤独な母親がうれしそうに話す姿に、強制的にどうこうしようという気にならなかったのかもしれなかったし
自分も似たような立場だったから、何もできなかったのかしらね。 でも後々のことを考えると、この時、2人ともスパッと薬から
手を引いていれば、悲惨な出来事にはならなかったはずだと思うんです。
夏、冬と過ぎ行く季節の中で、皆が、段段と変貌していう姿は、観ていてつらいものを感じます。薬ズケになっているので、
顔がやつれて行くんですよ。サラに関しては、髪の毛も逆立ってしまって、下手なホラーより断然怖いです。
サラが、見始める幻覚症状が、とても印象的でした。この映画を観た後、何気なく部屋にある冷蔵庫やテレビが、ずいぶんと不気味な
ものに感じたものです。
後半は坂を転がり落ちて行くように、悲惨に・・・。サラ、ハリー、友人タイロン、恋人マリオンのそれぞれの状況を矢継ぎ早に
映し出す映像には、のめり込んで観てしまいました。息もつかせないとはまさにこのことです。
とくにサラの精神科医による電気ショックは、体が震えるくらいリアルでした。
こんなどちらかというと気持ち悪い映像が続く中で、最後の最後の場面では、涙がこぼれてきてしまいました。感動って
いうより、せつなさ・・・・。なんていうか、そういう転落人生を向かえてしまっても、夢を見続けようとしているサラの姿に涙・・・。
赤い服=幸せの絶頂にこだわるサラが、痛々しくてたまらなかったです。そして
体をなげうってまでも手に入れたものにしがみついて、幸せを感じるマリオンの哀れさ。薬にために、すれ違っていってしまっている
ハリーとマリオンの2人
は、痛々しいです。
好みは分れるかもしれないけれど、とっても心動かされた映画でした。
もう1つ、この映画は音楽が非常に良かったです。ラストの映像にあの音楽がかかるだけで、胸が締め付けられるほど
せつなくなってしまいます。音楽は何度でも聴きたいな~と思いましたね。 requiem.jpg

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非公開コメント

見たよー!!

みみこさん、ずっと見たいと思って来た本作。
やっと見ることができました。
確かに、コネリーさんが、こんな事しちゃって・・・と呆然・・・。
ジャレッド君、若かったね・・・。

いやぁ~想像以上に面白かった。凄かった。
あのお母さんの淋しさとかって、結構解る様な気がしたから、まるで他人事とも思えなかった・・・。

この監督さんの映画って、自分のツボに合うみたいなので、また次回作や、今後もずっと追って行きたいな~。

latifaさんへ

おはようございます~~
わ~~探してやっと見つけたのね
良かったね
面白かったよね、これ
インパクトあるししばらく忘れられないよね。


うんうん
皆若かった。
お母さんの気持ちもわかる気がするよね。

私もこの監督さんの
作品好き。
今後も追っていきたいよね

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