別れる決心
別れる決心 (2022年、 韓国、138分)
原題:Decision to Leave
監督
パク・チャヌク
脚本
パク・チャヌク チョン・ソギョン
撮影
キム・ジヨン
美術
リュ・ソンヒ
衣装
クァク・ジョンエ
編集
キム・サンボム
音楽
チョ・ヨンウク
パク・ヘイル(チャン・ヘジュン)
タン・ウェイ(ソン・ソレ)
イ・ジョンヒョン(アン・ジョンアン)
コ・ギョンピョ(スワン)
パク・ヨンウ
キム・シニョン(ヨンス)
男性が山頂から転落死する事件が起こる
被害者の妻ソレが怪しいとにらんだ、刑事ヘジュン。張り込みをしはじめるヘジュンは次第に、ソレに惹かれていくのだが
2022年・第75回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
感想
パク・チャヌク監督、6年ぶりの新作。楽しみにしていました。
とっても後を引きずる映画で、面白かったですね~~。賛否両論で
、嵌る人には嵌るけど、そうでない人には、なんだ~~~って感じの映画なのかなって気がしました。
私は、嵌ったな~~(笑)、もう一度観たいっていう気持ちになった映画だったし(拾いきれない要素多数あり)、観る人によって
いろんな解釈ができる部分もあるので、映画ならではの楽しみを感じるような作品でした。
まあ、人によっては、モヤ感ありの苛立ちも覚えるかもですが・・。
監督作はわりと見ている方なんですけど、今までに比べて、暴力&裸のエロ・・が少なかったも、好印象。
目を覆うようなシーンはほぼないので(死体ぐらいかな)見やすいです。そして特有の、ブラックユーモアー?、も、
ところどころ散りばめていて、そこは今まで同様の、変わりなしでしたね。
以下ネタバレもあり(未見の人はスルーで)
あらすじを聞いたとき、容疑者と刑事の恋愛?それって、「氷の微笑」みたいじゃん(⇒そういえば、同じ時期2月17日、
ポール・ヴァーホーヴェンの新作も公開だったな~~、)と、よくある題材なのになあ・・・って思ってた部分はあったのですが、
やっぱり、この監督ならではの特徴があり
こういう風に見せてくるのねってことで、惹きつけられました。カメラワークも(専門的な用語はわからないけど)独特で、厭きることなく
物語の行く末を見守ることができました。
ミステリー要素もありますが、それはほぼ背景として。やはり恋愛映画だと思います。
あと裸のエロは少ないという部分、主人公と妻のエッチシーンはあるものの、メイン2人、刑事と容疑者の、身体接触はキスのみで
ほぼなし。それなのに、漂う雰囲気が、とっても艶めかしいです。
この漂う雰囲気が、何とも言葉では表現しにくいんですよね。だからみて、そこは各自が感じ取るような映画なわけで。
容疑者ソレは中国人で母国語が中国語、そして刑事は韓国人。当然、言葉の解釈の違いもあったりします。
愛しているとか、好きって言葉がなくても、惹かれ合う、通じ合うことの不思議さ、相性とかね、そういう男と女の不思議さを
しみじみと感じ取ることができるんですよね
すれ違う気持ちの変化も
興味深かったです。思いがすれ違うゆえに、二人の決心のタイミングも違っていたのかなって思ったりもします。
ただ、翻訳ソフトを使ってソレが中国語を韓国語に訳する、それを日本語に訳した字幕で
私たちが観るという部分もあったので、多少、戸惑うところもありました。私の理解が鈍いというか。
言語って翻訳ソフトをつかったからといって、すべてが正しく伝わらないんですよねえ。
微妙なニュアンスの違いっていうのはあるだろうしね・・・。
自分のためにも内容整理
物語上で事件は、2つ。ただし、映画の中では、刑事ヘジュンが追い続けている事件も描かれています(ややこしい、ね)
容疑者は追い詰められて自殺してしまうという末路です。これに関しては、メインの物語には特に関係なし。
さらに、後半、スッポンを盗む事件(違ったかな?)なんかもあったかな、これもメインの物語には特に関係なし(ややこしい・・・)
で、ソレにまつわる2つの事件を整理。
①前半、山からの転落事件、ソレの夫が亡くなる
②後半、山の事件が片付いてからの数か月後の事件。ソレの次の夫の殺人事件。プールで座った状態で発見。
この①と②で、二人の気持ちの変化もあり。
①の事件でヘジュンは気持ちの整理をして、別れの決心つけた?だからこそ、妻の住んでいる街に引っ越し心機一転
(妻とは、週末婚みたいだったもんね)なのかな…って感じました。物理的に距離。
②の事件は、ソレがヘジュンを思い焦がれての事件。つまりソレは思いが高まっていた、忘れ難かったのかな・・・と推測。
録音テープ何度も聞いていたしね。ソレの別れの決心は、ラストの行為につながるのかな。。
とまあ、一回見ただけではやはり、拾いきれなかったし、解釈も違っていたかもって思ったり、
わけわからないけど(笑)、とにかく、最後までも、見届けることが出来て良かったです
①の山の事件で、出てくる、認知症?っぽい、おばあさんが聴いていた、チョン・フニっていう人の歌謡曲。霧っていうのかな
これ、韓国でヒットした曲なんですね。ラストではデュエットの形で流れてきましたけど、
これについても、韓国の方は知っているんだろうけど、私全然知らなくって、そこでの反応は鈍かったです(笑)
でも、霧っていう歌の歌詞は映画自体のイメージとあっていて、非常に魅力的でもありました
クラシカルでしたね・・・日本でいう昭和歌謡。
そして、また、
①山のシーン、アリバイを崩すシーンでの曲。
マーラー 交響曲 第5番使われていました
オールドボーイでは、ヴィヴァルディ「四季」、「冬」でしたものね。良いですね・・格調高くて。
曲の選曲も
監督ならではで、素敵でした
しかし、こだわりの小道具が多かったですね
しま寿司、ザクロ、スッポン、青や緑にも見える服
アメリカンドッグ、目薬、沢山のポケット、くらげ、不眠症、
走馬灯のように浮かんできていますわ==(笑)
主人公は「殺人の追憶」のパク・ヘイルさん
あ~~あの映画のラストの出てきた青年かあ。その他の作品をみていないので殺人~~の
印象しかないけど。私的には、谷原章介さんのような印象⇒あくまでの雰囲気(笑)
ソレは、「ラスト、コーション」のタン・ウェイさん。ラスト・コーションは見てないので残念ですが、とてもお綺麗な方でしたね。
「あたたの未解決事件になりたい」っていうのも、変化球的な愛しているなのかな~~
映画comから画像引用
原題:Decision to Leave
監督
パク・チャヌク
脚本
パク・チャヌク チョン・ソギョン
撮影
キム・ジヨン
美術
リュ・ソンヒ
衣装
クァク・ジョンエ
編集
キム・サンボム
音楽
チョ・ヨンウク
パク・ヘイル(チャン・ヘジュン)
タン・ウェイ(ソン・ソレ)
イ・ジョンヒョン(アン・ジョンアン)
コ・ギョンピョ(スワン)
パク・ヨンウ
キム・シニョン(ヨンス)
男性が山頂から転落死する事件が起こる
被害者の妻ソレが怪しいとにらんだ、刑事ヘジュン。張り込みをしはじめるヘジュンは次第に、ソレに惹かれていくのだが
2022年・第75回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。
感想
パク・チャヌク監督、6年ぶりの新作。楽しみにしていました。
とっても後を引きずる映画で、面白かったですね~~。賛否両論で
、嵌る人には嵌るけど、そうでない人には、なんだ~~~って感じの映画なのかなって気がしました。
私は、嵌ったな~~(笑)、もう一度観たいっていう気持ちになった映画だったし(拾いきれない要素多数あり)、観る人によって
いろんな解釈ができる部分もあるので、映画ならではの楽しみを感じるような作品でした。
まあ、人によっては、モヤ感ありの苛立ちも覚えるかもですが・・。
監督作はわりと見ている方なんですけど、今までに比べて、暴力&裸のエロ・・が少なかったも、好印象。
目を覆うようなシーンはほぼないので(死体ぐらいかな)見やすいです。そして特有の、ブラックユーモアー?、も、
ところどころ散りばめていて、そこは今まで同様の、変わりなしでしたね。
以下ネタバレもあり(未見の人はスルーで)
あらすじを聞いたとき、容疑者と刑事の恋愛?それって、「氷の微笑」みたいじゃん(⇒そういえば、同じ時期2月17日、
ポール・ヴァーホーヴェンの新作も公開だったな~~、)と、よくある題材なのになあ・・・って思ってた部分はあったのですが、
やっぱり、この監督ならではの特徴があり
こういう風に見せてくるのねってことで、惹きつけられました。カメラワークも(専門的な用語はわからないけど)独特で、厭きることなく
物語の行く末を見守ることができました。
ミステリー要素もありますが、それはほぼ背景として。やはり恋愛映画だと思います。
あと裸のエロは少ないという部分、主人公と妻のエッチシーンはあるものの、メイン2人、刑事と容疑者の、身体接触はキスのみで
ほぼなし。それなのに、漂う雰囲気が、とっても艶めかしいです。
この漂う雰囲気が、何とも言葉では表現しにくいんですよね。だからみて、そこは各自が感じ取るような映画なわけで。
容疑者ソレは中国人で母国語が中国語、そして刑事は韓国人。当然、言葉の解釈の違いもあったりします。
愛しているとか、好きって言葉がなくても、惹かれ合う、通じ合うことの不思議さ、相性とかね、そういう男と女の不思議さを
しみじみと感じ取ることができるんですよね
すれ違う気持ちの変化も
興味深かったです。思いがすれ違うゆえに、二人の決心のタイミングも違っていたのかなって思ったりもします。
ただ、翻訳ソフトを使ってソレが中国語を韓国語に訳する、それを日本語に訳した字幕で
私たちが観るという部分もあったので、多少、戸惑うところもありました。私の理解が鈍いというか。
言語って翻訳ソフトをつかったからといって、すべてが正しく伝わらないんですよねえ。
微妙なニュアンスの違いっていうのはあるだろうしね・・・。
自分のためにも内容整理
物語上で事件は、2つ。ただし、映画の中では、刑事ヘジュンが追い続けている事件も描かれています(ややこしい、ね)
容疑者は追い詰められて自殺してしまうという末路です。これに関しては、メインの物語には特に関係なし。
さらに、後半、スッポンを盗む事件(違ったかな?)なんかもあったかな、これもメインの物語には特に関係なし(ややこしい・・・)
で、ソレにまつわる2つの事件を整理。
①前半、山からの転落事件、ソレの夫が亡くなる
②後半、山の事件が片付いてからの数か月後の事件。ソレの次の夫の殺人事件。プールで座った状態で発見。
この①と②で、二人の気持ちの変化もあり。
①の事件でヘジュンは気持ちの整理をして、別れの決心つけた?だからこそ、妻の住んでいる街に引っ越し心機一転
(妻とは、週末婚みたいだったもんね)なのかな…って感じました。物理的に距離。
②の事件は、ソレがヘジュンを思い焦がれての事件。つまりソレは思いが高まっていた、忘れ難かったのかな・・・と推測。
録音テープ何度も聞いていたしね。ソレの別れの決心は、ラストの行為につながるのかな。。
とまあ、一回見ただけではやはり、拾いきれなかったし、解釈も違っていたかもって思ったり、
わけわからないけど(笑)、とにかく、最後までも、見届けることが出来て良かったです
①の山の事件で、出てくる、認知症?っぽい、おばあさんが聴いていた、チョン・フニっていう人の歌謡曲。霧っていうのかな
これ、韓国でヒットした曲なんですね。ラストではデュエットの形で流れてきましたけど、
これについても、韓国の方は知っているんだろうけど、私全然知らなくって、そこでの反応は鈍かったです(笑)
でも、霧っていう歌の歌詞は映画自体のイメージとあっていて、非常に魅力的でもありました
クラシカルでしたね・・・日本でいう昭和歌謡。
そして、また、
①山のシーン、アリバイを崩すシーンでの曲。
マーラー 交響曲 第5番使われていました
オールドボーイでは、ヴィヴァルディ「四季」、「冬」でしたものね。良いですね・・格調高くて。
曲の選曲も
監督ならではで、素敵でした
しかし、こだわりの小道具が多かったですね
しま寿司、ザクロ、スッポン、青や緑にも見える服
アメリカンドッグ、目薬、沢山のポケット、くらげ、不眠症、
走馬灯のように浮かんできていますわ==(笑)
主人公は「殺人の追憶」のパク・ヘイルさん
あ~~あの映画のラストの出てきた青年かあ。その他の作品をみていないので殺人~~の
印象しかないけど。私的には、谷原章介さんのような印象⇒あくまでの雰囲気(笑)
ソレは、「ラスト、コーション」のタン・ウェイさん。ラスト・コーションは見てないので残念ですが、とてもお綺麗な方でしたね。
「あたたの未解決事件になりたい」っていうのも、変化球的な愛しているなのかな~~
映画comから画像引用