アーティスト
アーティスト(2011 フランス)
THE ARTIST
監督: ミシェル・アザナヴィシウス
製作: トマ・ラングマン
製作総指揮: ダニエル・ドゥリューム
アントワーヌ・ドゥ・カゾット
リチャード・ミドルトン
エマニュエル・モンタマ
脚本: ミシェル・アザナヴィシウス
撮影: ギョーム・シフマン
美術: ローレンス・ベネット
衣装: マーク・ブリッジス
編集: ミシェル・アザナヴィシウス
アン=ソフィー・ビオン
音楽: ルドヴィック・ブールス
出演: ジャン・デュジャルダン ジョージ・ヴァレンティン
ベレニス・ベジョ ペピー・ミラー
ジョン・グッドマン アル・ジマー
ジェームズ・クロムウェル クリフトン
ペネロープ・アン・ミラー
ミッシー・パイル
ベス・グラント
ジョエル・マーレイ
エド・ローター
ビッツィー・トゥロック
ケン・ダヴィティアン
マルコム・マクダウェル
ベイジル・ホフマン
ビル・ファガーパッケ
ニーナ・シマーシュコ
スティーヴン・メンディロ
2012年のアカデミー賞作品。
1927年、ハリウッド。
サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、駆け出しの女優、ペピーと出会い、彼女にいろいろアドバイスする。やがて時代はサイレントからトーキー映画へ変化。
ジョージの出番もなくなってくる。
一方、ベピーは、トーキー映画で、華やかな活躍を迎えるのだが・・
感想
上映が少ないと思っていたら、意外と近場で公開されているという事実がわかり早速鑑賞☆
アカデミー賞作品だけど
フランス映画でさらにモノクロでサイレント、そして出演者も知名度なし・・・と(一般的に)
結構苦難である状況だよね。
私は映画好きだから、どんなスタイルでも果敢に挑戦はするものの、
とくに若い人たちにとっては、足を運びにくい作品でもあると思うな。
だからこそ、言っておこうかな・・。
意外とサイレントでも大丈夫よ♪。面白いよ♪1
私自身、モノクロは観ることがあっても、サイレントって馴染がなかったから
正直入っていけるか心配だったけど、全然平気。
実際のところ、声がなくても
鑑賞者の頭の中でその声は響いているんだよね。
読書中にその情景が脳裏に浮かぶのと同じで
映画の中では、無声だとしても、観ている自分の中ではしっかり声が聞こえてくる感じ。
もちろん、映画スト―リーがわかりやすかったというのも要因の一つではあるけどね(推理物じゃないし・・笑
ラブものだからわかりやすい・・・)
観た人
一人一人、頭に流れてくるセリフ内容は違ってくるだろうけど
それもまた、考えただけで、含み笑いしたくなるほど、楽しいことではあるよね。
だって、同じ、会場で同じ映画を観ても
誰として同じセリフでは受け取ってはいないでしょう?
理解している内容は同じでも、まったく同じ言葉で、受取ってはいなかったと思うな。
情けないな、俺・・と理解しても
ダメだな・・俺・・と理解しても、自由な部分があるんだもの。
想像力はわいてくるし、頭の体操にもなるよね・・・笑
お話は、前にも書いたけどわかりやすいというか、どうかで聞いたことのあるようなお話ではあるのよね。
サイレントで活躍した大スターの主人公が
時代の波にのれず、しだいに活躍の場がなくなって苦悩していく・・・
サイレント映画というスタイルに自信と、プライドをもっていた彼にとって
トーキー映画を認めるのは困難だったんだよね。
その一方で、端役の頃から知っていた女優、ペピー・ミラーがどんどん時代の波にのって
出世していく。出会いのころから少なからず、好意をもっていた2人だったけど、
立場上、なかなか素直に打ち解け会うことができなくって・・・、
どうなる2人の恋模様は・・・というような流れ。
落ちぶれていく主人公を
どうかして手助けしたくって、オークション品を買い集め、自宅に置いておくペピー・ミラー。
きっと彼に見つかるだろうな・・・というのもすぐに推測できたし、
そんな彼女に彼は反発心わいて、単純に再起につながらないだろうな・・・・・というのもすぐに想像できたし・・・と、先へ先への内容は想像できたものの
全然つまらなくはなかったのよね。
それは、やっぱり俳優さんの演技の魅力度。
知らない方だったけど
あのお髭でにやけたお顔は、古き良き時代を思い出して
やっぱり見入ってしまうのよね
対する女優さんのあの風貌も、服装も、いい感じだし、愛嬌ある仕草も素敵だったから。
そうそう、脇役である犬のアギーの名演技も忘れてはいけないよね。
運転手のジェームズ・クロムウェルも良かったけど、
それ以上に犬君が、感動シーンつくってくれた!!と思いますね。
動物あなどれない・・・
主人公の彼が火事を出してしまう際には
必死の様子で警察官を呼びに走る・・・。素晴らしい演技☆
犬に泣かされたよ。主人公の自殺を食い止めるようにズボンを引っ張る様も
いじらしいね~~~
もちろん、犬以外だって面白いシーンはあったわ。
バーで飲んだくれた主人公が幻想観るシーンも好きなの。
自分の映画の中のキャラに、銃で撃たれたりしているのよ!!
たぶん、
「何やっているんだ、おまえ、しっかりしろよ、」ってゲキ、飛ばされているって感じなんだろうね。
また
スクリーンに映った自分の影が自然に動き出すところとか、
町のショーケースの中のスーツに自分を当てはめて、かつての栄光を思い出しているシーンとか、
本当に細かい部分で
よく心境表現しているな・・って感心していました。
映画全体、サイレントという特徴のある手法を
上手に利用していましたよね。
全部がサイレントでなく
ところどころ、場面によっては、音が流れていた部分もあったりして。
うまいな・・・。
ありきたりの内容が数段素晴らしく見えたのは
こういった工夫もあったからですよね。
そしてこの
最終的な部分として
ラストですよ。
ちゃんと音が出ている・・・・
で・・・爽快なんだよね、これが大いに。
出会ったときの、2人を思い出させるシーンでもあるしね☆
そうか、彼女の名案があるっていうのはこのことだったんだ!!
これなら、彼の魅力を
言葉なしで十分伝えることができるものね。
憎いね・・・この演出。
おもわず、
大きく手を叩いてしまうほど・・・・
とっても気持ちよく劇場をあとにすることができました。
多くの人に見てもらいたいと思います♪
THE ARTIST
監督: ミシェル・アザナヴィシウス
製作: トマ・ラングマン
製作総指揮: ダニエル・ドゥリューム
アントワーヌ・ドゥ・カゾット
リチャード・ミドルトン
エマニュエル・モンタマ
脚本: ミシェル・アザナヴィシウス
撮影: ギョーム・シフマン
美術: ローレンス・ベネット
衣装: マーク・ブリッジス
編集: ミシェル・アザナヴィシウス
アン=ソフィー・ビオン
音楽: ルドヴィック・ブールス
出演: ジャン・デュジャルダン ジョージ・ヴァレンティン
ベレニス・ベジョ ペピー・ミラー
ジョン・グッドマン アル・ジマー
ジェームズ・クロムウェル クリフトン
ペネロープ・アン・ミラー
ミッシー・パイル
ベス・グラント
ジョエル・マーレイ
エド・ローター
ビッツィー・トゥロック
ケン・ダヴィティアン
マルコム・マクダウェル
ベイジル・ホフマン
ビル・ファガーパッケ
ニーナ・シマーシュコ
スティーヴン・メンディロ
2012年のアカデミー賞作品。
1927年、ハリウッド。
サイレント映画の大スター、ジョージ・ヴァレンティンは、駆け出しの女優、ペピーと出会い、彼女にいろいろアドバイスする。やがて時代はサイレントからトーキー映画へ変化。
ジョージの出番もなくなってくる。
一方、ベピーは、トーキー映画で、華やかな活躍を迎えるのだが・・
感想
上映が少ないと思っていたら、意外と近場で公開されているという事実がわかり早速鑑賞☆
アカデミー賞作品だけど
フランス映画でさらにモノクロでサイレント、そして出演者も知名度なし・・・と(一般的に)
結構苦難である状況だよね。
私は映画好きだから、どんなスタイルでも果敢に挑戦はするものの、
とくに若い人たちにとっては、足を運びにくい作品でもあると思うな。
だからこそ、言っておこうかな・・。
意外とサイレントでも大丈夫よ♪。面白いよ♪1
私自身、モノクロは観ることがあっても、サイレントって馴染がなかったから
正直入っていけるか心配だったけど、全然平気。
実際のところ、声がなくても
鑑賞者の頭の中でその声は響いているんだよね。
読書中にその情景が脳裏に浮かぶのと同じで
映画の中では、無声だとしても、観ている自分の中ではしっかり声が聞こえてくる感じ。
もちろん、映画スト―リーがわかりやすかったというのも要因の一つではあるけどね(推理物じゃないし・・笑
ラブものだからわかりやすい・・・)
観た人
一人一人、頭に流れてくるセリフ内容は違ってくるだろうけど
それもまた、考えただけで、含み笑いしたくなるほど、楽しいことではあるよね。
だって、同じ、会場で同じ映画を観ても
誰として同じセリフでは受け取ってはいないでしょう?
理解している内容は同じでも、まったく同じ言葉で、受取ってはいなかったと思うな。
情けないな、俺・・と理解しても
ダメだな・・俺・・と理解しても、自由な部分があるんだもの。
想像力はわいてくるし、頭の体操にもなるよね・・・笑
お話は、前にも書いたけどわかりやすいというか、どうかで聞いたことのあるようなお話ではあるのよね。
サイレントで活躍した大スターの主人公が
時代の波にのれず、しだいに活躍の場がなくなって苦悩していく・・・
サイレント映画というスタイルに自信と、プライドをもっていた彼にとって
トーキー映画を認めるのは困難だったんだよね。
その一方で、端役の頃から知っていた女優、ペピー・ミラーがどんどん時代の波にのって
出世していく。出会いのころから少なからず、好意をもっていた2人だったけど、
立場上、なかなか素直に打ち解け会うことができなくって・・・、
どうなる2人の恋模様は・・・というような流れ。
落ちぶれていく主人公を
どうかして手助けしたくって、オークション品を買い集め、自宅に置いておくペピー・ミラー。
きっと彼に見つかるだろうな・・・というのもすぐに推測できたし、
そんな彼女に彼は反発心わいて、単純に再起につながらないだろうな・・・・・というのもすぐに想像できたし・・・と、先へ先への内容は想像できたものの
全然つまらなくはなかったのよね。
それは、やっぱり俳優さんの演技の魅力度。
知らない方だったけど
あのお髭でにやけたお顔は、古き良き時代を思い出して
やっぱり見入ってしまうのよね
対する女優さんのあの風貌も、服装も、いい感じだし、愛嬌ある仕草も素敵だったから。
そうそう、脇役である犬のアギーの名演技も忘れてはいけないよね。
運転手のジェームズ・クロムウェルも良かったけど、
それ以上に犬君が、感動シーンつくってくれた!!と思いますね。
動物あなどれない・・・
主人公の彼が火事を出してしまう際には
必死の様子で警察官を呼びに走る・・・。素晴らしい演技☆
犬に泣かされたよ。主人公の自殺を食い止めるようにズボンを引っ張る様も
いじらしいね~~~
もちろん、犬以外だって面白いシーンはあったわ。
バーで飲んだくれた主人公が幻想観るシーンも好きなの。
自分の映画の中のキャラに、銃で撃たれたりしているのよ!!
たぶん、
「何やっているんだ、おまえ、しっかりしろよ、」ってゲキ、飛ばされているって感じなんだろうね。
また
スクリーンに映った自分の影が自然に動き出すところとか、
町のショーケースの中のスーツに自分を当てはめて、かつての栄光を思い出しているシーンとか、
本当に細かい部分で
よく心境表現しているな・・って感心していました。
映画全体、サイレントという特徴のある手法を
上手に利用していましたよね。
全部がサイレントでなく
ところどころ、場面によっては、音が流れていた部分もあったりして。
うまいな・・・。
ありきたりの内容が数段素晴らしく見えたのは
こういった工夫もあったからですよね。
そしてこの
最終的な部分として
ラストですよ。
ちゃんと音が出ている・・・・
で・・・爽快なんだよね、これが大いに。
出会ったときの、2人を思い出させるシーンでもあるしね☆
そうか、彼女の名案があるっていうのはこのことだったんだ!!
これなら、彼の魅力を
言葉なしで十分伝えることができるものね。
憎いね・・・この演出。
おもわず、
大きく手を叩いてしまうほど・・・・
とっても気持ちよく劇場をあとにすることができました。
多くの人に見てもらいたいと思います♪