五線譜のラブレター
五線譜のラブレター
先週観てきました。
以下感想です。
ミュージカルや映画音楽の歌曲を作詞作曲した天才作曲家コール・ポーターと妻リンダの愛の物語。
これは、実在の人物の半生を、ミュージカル仕立てで描いた作品です。
彼の音楽が使われるいくつかのミュージカルも楽しむこともできます。
劇中劇としてみせてくれるミュージカルの他に、ドラマ部分でも、歌が入りこみますが、
普通のセリフも、バランスよくありますので、
前回のオペラ座~のように、すべてが歌ばかりだよ・・・笑ということがない分、ミュージカルお嫌いな人でも平気かも・・・笑
あ・・・でも、突然歌は歌いだしますけど・・笑
そもそも、ミュージカルで、心理描写の必要な複雑な物語を描くのは無理な話ですよね。音楽的な要素も重要視
しなくてはならないないからですよね。
ですから、簡潔なストーリーの方が、娯楽性に徹していて、内容にも歌にも満足感得ることの方が多いと思います。
なんたって、内容追求しようにも、それ以上がないからね・・・・・笑
そういう意味では、この映画でのストーリーの部分は、普通のドラマとしては物足りなさを感じるとは思います。
まあ、欲をいっては仕方がありませんが、オペラ座に比べれば、充分ドラマ性はあったと思います。
また実話というのも、重みを感じていいですよね。
主人公の人生は、波乱万丈です。
ポーターは、才能あふれる作曲家。一目ぼれした離婚歴のある女性リンダと、ホテル・リッツで豪華な結婚式をあげたあと、
2人は、ヴェネチアに移り、新婚生活をスタートさせます。
まあ・・ここまでは、惹かれるもの同士の運命的な出会いとして、納得できますが、そのあと、
ポールは、作曲活動のスランプを、バレエ・ダンサー(男)との情事で乗り切ろうとします。
そうなんですよ・・・・・ポールって、バイだったのですよ・・・・あらまあ。。。。
「僕は欲張りなもので一つの性だけでは満足はしないって.。。。。」って・・まあ。
しかし、そんな彼を「 いえ、いえ、あなたを全て理解しているから、いいのよ。
あなたの才能を愛しているから、私はあたなの夢をかなえるのに努力を惜しまないわ・・・・」と、気に病むこともなく、一緒に
歩むことを決心するリンダ。この2人の関係は、一般人には到底理解できないものですが、当人同士の間では、うまく
保っていけるのですよ。 歌声、踊りに魅力されて、深く考えることを忘れてしまいがちですが、これって、実は
すごいことでしょう。よくよく考えれば、なんて自由気ままな男性だわと思うのですが、この映画を観る限りでは
そんな行動をしてしまうコールを、憎めないのが、不思議。
ケビンの魅力もあるのですが、ソフトでダンディーで、エレガントで紳士的な男性からか、そんなこと関係ないじゃないって思わせるところが多少なりともあるのですよね。
実はそういう夫をもつ妻の心情って、予想以上に、複雑なものだと思うのですよね。 割り切っていても、どこか寂しい気持ちも当然あると思うのです。
映画でも随所に垣間見られますが、すぐ、歌の場面に移りますからね。 深刻さが伝わってこないところはあります・・・・・。
でも、このポールさんは、けっして奥さんを粗末にしているわけではないのですよ。
彼女を妻として、大切にしているし、きちんと愛を注いでいるのですよね。
彼が生み出した音楽は、全てがそうだったとはいえませんが、奥さんリンダを思ってこそのメロディーだったようです。
彼女がいなくては生まれなかっただろう・・・音楽。 彼の作曲家への成功への道は、奥さんのサポートがなければ
歩んでいけなかっただろうと思いますね。
特別出演として・・ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、シェリル・クロウなどが、その歌声を披露してくれます。
ケビン・クラインはあくまでも、作曲家という立場を貫き、ピアノの弾き語りなどを中心にして、歌や踊りは控えめな感じで
披露してくれます。奥さんのリンダ役のアシュレイ・ジャッドもそうですね。
ミュージカルの部分は専門家、ドラマ部分は、俳優人で引き締めるという感じで、演技的な面ではいいバランスだと思いますよ。
1920年代の社交界での暮らしぶりがよくわかり、
目の保養になりました。 アシュレイがこれまた、素敵。様々な衣装を着こなしてくれますが、とってもお似合いで、上品な
奥様の雰囲気が最高でしたよ。 彼女は、ケビンとともに、晩年まで演じるのですが、老けた演技もお上手でね。
メイクのせいかどこかわかりませんが、完璧おばあちゃん・・・。いや~~~、泣かさせてもらいました。
なんだかんだいっても、どんな夫婦であれ、晩年の幸せそうな姿をみると、なぜか、涙がでます・。
これまた、いい関係なんだよね・・。
前半は、ミュージカル性が高くて、後半はドラマ性が高いという感じかな。是非是非、、最後まで観てくださいな・・
ところで、この映画、つくり的には、晩年のポールが、友人の男(演出家?)とともに、自分の生涯をショーという形で観る・・・という構成になっています。
ですから、ときどき、老人ポールがでてきて、解説なんぞをしてくれるのです。ここでは俺はこう思っていたんだと
DVDの監督コメンタリーのような感じ。これは、好みにもよるのですが、多少うるさいです・・・・笑
自分の半生を老いた自分自身が観るという形にするのなら、最初の導入部分だけとして、途中からちょこちょこ
出てこなくてともいいのに・・・・と思ってしまいました。
歌はあまり知っているのがなくて残念でしたが、ラスト近くポーターが奥さんに歌ってあげる
「ソー・イン・ラブ」が一番のお気に入りでした。
これ日曜洋画劇場の終りの曲なんですってね。
そういえば・・・・。鑑賞後も口ずさみたくなるのよね。
奥さんのリンダが公演の成功のたびに渡すプレゼントも、愛情を感じさせてなかなか良かったです。
なにより、自分のために歌を歌ってくれる男性を、私にもくださいな・・・・って思います(爆笑)
ところで・・・・ケビン・クラインの「卒業の朝」もみたいと
思っているのですが、まだ新作扱いなんですよね。お薦めされているので是非チェックしたいですね。
旧作に落ちるまでは首を長くして待ちます・
昔、89年ね、フィービー・ケイツがケビン・クラインと結婚
したとき、どうして~と思いました。ずいぶん年齢差があったからね。フィービーちゃん、好きだったし・・。
でも、今の彼って年齢を重ねて、より魅力的になってきていますよね。やっぱり、先見の目があったのかしらと
今さらながら、思いますわ・・・
先週観てきました。
以下感想です。
ミュージカルや映画音楽の歌曲を作詞作曲した天才作曲家コール・ポーターと妻リンダの愛の物語。
これは、実在の人物の半生を、ミュージカル仕立てで描いた作品です。
彼の音楽が使われるいくつかのミュージカルも楽しむこともできます。
劇中劇としてみせてくれるミュージカルの他に、ドラマ部分でも、歌が入りこみますが、
普通のセリフも、バランスよくありますので、
前回のオペラ座~のように、すべてが歌ばかりだよ・・・笑ということがない分、ミュージカルお嫌いな人でも平気かも・・・笑
あ・・・でも、突然歌は歌いだしますけど・・笑
そもそも、ミュージカルで、心理描写の必要な複雑な物語を描くのは無理な話ですよね。音楽的な要素も重要視
しなくてはならないないからですよね。
ですから、簡潔なストーリーの方が、娯楽性に徹していて、内容にも歌にも満足感得ることの方が多いと思います。
なんたって、内容追求しようにも、それ以上がないからね・・・・・笑
そういう意味では、この映画でのストーリーの部分は、普通のドラマとしては物足りなさを感じるとは思います。
まあ、欲をいっては仕方がありませんが、オペラ座に比べれば、充分ドラマ性はあったと思います。
また実話というのも、重みを感じていいですよね。
主人公の人生は、波乱万丈です。
ポーターは、才能あふれる作曲家。一目ぼれした離婚歴のある女性リンダと、ホテル・リッツで豪華な結婚式をあげたあと、
2人は、ヴェネチアに移り、新婚生活をスタートさせます。
まあ・・ここまでは、惹かれるもの同士の運命的な出会いとして、納得できますが、そのあと、
ポールは、作曲活動のスランプを、バレエ・ダンサー(男)との情事で乗り切ろうとします。
そうなんですよ・・・・・ポールって、バイだったのですよ・・・・あらまあ。。。。
「僕は欲張りなもので一つの性だけでは満足はしないって.。。。。」って・・まあ。
しかし、そんな彼を「 いえ、いえ、あなたを全て理解しているから、いいのよ。
あなたの才能を愛しているから、私はあたなの夢をかなえるのに努力を惜しまないわ・・・・」と、気に病むこともなく、一緒に
歩むことを決心するリンダ。この2人の関係は、一般人には到底理解できないものですが、当人同士の間では、うまく
保っていけるのですよ。 歌声、踊りに魅力されて、深く考えることを忘れてしまいがちですが、これって、実は
すごいことでしょう。よくよく考えれば、なんて自由気ままな男性だわと思うのですが、この映画を観る限りでは
そんな行動をしてしまうコールを、憎めないのが、不思議。
ケビンの魅力もあるのですが、ソフトでダンディーで、エレガントで紳士的な男性からか、そんなこと関係ないじゃないって思わせるところが多少なりともあるのですよね。
実はそういう夫をもつ妻の心情って、予想以上に、複雑なものだと思うのですよね。 割り切っていても、どこか寂しい気持ちも当然あると思うのです。
映画でも随所に垣間見られますが、すぐ、歌の場面に移りますからね。 深刻さが伝わってこないところはあります・・・・・。
でも、このポールさんは、けっして奥さんを粗末にしているわけではないのですよ。
彼女を妻として、大切にしているし、きちんと愛を注いでいるのですよね。
彼が生み出した音楽は、全てがそうだったとはいえませんが、奥さんリンダを思ってこそのメロディーだったようです。
彼女がいなくては生まれなかっただろう・・・音楽。 彼の作曲家への成功への道は、奥さんのサポートがなければ
歩んでいけなかっただろうと思いますね。
特別出演として・・ナタリー・コール、エルヴィス・コステロ、シェリル・クロウなどが、その歌声を披露してくれます。
ケビン・クラインはあくまでも、作曲家という立場を貫き、ピアノの弾き語りなどを中心にして、歌や踊りは控えめな感じで
披露してくれます。奥さんのリンダ役のアシュレイ・ジャッドもそうですね。
ミュージカルの部分は専門家、ドラマ部分は、俳優人で引き締めるという感じで、演技的な面ではいいバランスだと思いますよ。
1920年代の社交界での暮らしぶりがよくわかり、
目の保養になりました。 アシュレイがこれまた、素敵。様々な衣装を着こなしてくれますが、とってもお似合いで、上品な
奥様の雰囲気が最高でしたよ。 彼女は、ケビンとともに、晩年まで演じるのですが、老けた演技もお上手でね。
メイクのせいかどこかわかりませんが、完璧おばあちゃん・・・。いや~~~、泣かさせてもらいました。
なんだかんだいっても、どんな夫婦であれ、晩年の幸せそうな姿をみると、なぜか、涙がでます・。
これまた、いい関係なんだよね・・。
前半は、ミュージカル性が高くて、後半はドラマ性が高いという感じかな。是非是非、、最後まで観てくださいな・・
ところで、この映画、つくり的には、晩年のポールが、友人の男(演出家?)とともに、自分の生涯をショーという形で観る・・・という構成になっています。
ですから、ときどき、老人ポールがでてきて、解説なんぞをしてくれるのです。ここでは俺はこう思っていたんだと
DVDの監督コメンタリーのような感じ。これは、好みにもよるのですが、多少うるさいです・・・・笑
自分の半生を老いた自分自身が観るという形にするのなら、最初の導入部分だけとして、途中からちょこちょこ
出てこなくてともいいのに・・・・と思ってしまいました。
歌はあまり知っているのがなくて残念でしたが、ラスト近くポーターが奥さんに歌ってあげる
「ソー・イン・ラブ」が一番のお気に入りでした。
これ日曜洋画劇場の終りの曲なんですってね。
そういえば・・・・。鑑賞後も口ずさみたくなるのよね。
奥さんのリンダが公演の成功のたびに渡すプレゼントも、愛情を感じさせてなかなか良かったです。
なにより、自分のために歌を歌ってくれる男性を、私にもくださいな・・・・って思います(爆笑)
ところで・・・・ケビン・クラインの「卒業の朝」もみたいと
思っているのですが、まだ新作扱いなんですよね。お薦めされているので是非チェックしたいですね。
旧作に落ちるまでは首を長くして待ちます・
昔、89年ね、フィービー・ケイツがケビン・クラインと結婚
したとき、どうして~と思いました。ずいぶん年齢差があったからね。フィービーちゃん、好きだったし・・。
でも、今の彼って年齢を重ねて、より魅力的になってきていますよね。やっぱり、先見の目があったのかしらと
今さらながら、思いますわ・・・