ラストナイト・イン・ソーホ
ラストナイト・イン・ソーホー (2021 イギリス)
LAST NIGHT IN SOHO
監督:エドガー・ライト
製作
ニラ・パーク
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
エドガー・ライト
製作総指揮
ジェームズ・ビドル
レイチェル・プライアー
ダニエル・バトセク
オリー・マッデン
原案
エドガー・ライト
脚本
エドガー・ライト
クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
撮影
チョン・ジョンフン
プロダクションデザイン
マーカス・ローランド
衣装デザイン
オディール・ディックス=ミロー
編集
ポール・マクリス
音楽
スティーヴン・プライス
出演
トーマシン・マッケンジー
(エロイーズ)
アニャ・テイラー=ジョイ
(サンディ)
マット・スミス
(ジャック)
テレンス・スタンプ
(銀髪の男)
マイケル・アジャオ
(ジョン)
ダイアナ・リグ
(ミス・コリンズ)
シノーヴ・カールセン
(ジョカスタ)
リタ・トゥシンハム
(ペギー)
ファッションデザイナーを夢見てデザイン学校に入学し、憧れのロンドンへと出てきたエロイーズ。
寮での生活に馴染めず、ソーホー地区で下宿生活を始めることに。
するとその晩、眠りについた彼女は、夢の中で60年代のソーホーに暮らしていた歌手志望の若い女性サンディとシンクロしてしまう。サンディの身体を通して華やかな60年代のロンドンを味わい、楽しい日々を送るようになるエロイーズだったが…。
<allcinemaより、あらすじ引用>
感想
久々に映画館に行きました。予告から見たいと思っていた一本なので、満足です。
期待は裏切らないという感じでした・・・(笑)
エドガーライト作品は、「ベイビードライバー」しか、観ていなくて、そこまで監督に対して熱い思いはないのですけど、
やはりこだわりの、音楽と映像には、惹かれるもの沢山ありました。
見せ方、良かったわ。60年代というのも、私的には、ツボでした。
(ほぼネタバレ・・・・未見の方はごめんなさい、感想の後半には、ラスト20分の部分にも、ふれています)
ホラー映画というジャンル分けでしたけれど、とくに怖くはなかったので、ホラー苦手な人でも大丈夫かな~~(笑)
ミステリー的な部分もあるし、青春映画?的な部分も感じられるので、とても見やすい映画だったんじゃあないのかなって
思います。
殺戮場面があるので、血は飛び散りますけど、目を覆うほどのグロさはなかったので、そこも気軽に薦められる要因。
冒頭、主人公、トーマシン・マッケンジー演じる、(エロイーズ)の、素敵な踊りからの始まり。
流れる歌は、ピーター&ゴードンの曲『愛なき世界』
彼女、新聞紙で作ったドレス姿で踊っているんですよ。もうキュート。冒頭からして、この可愛い主人公に、釘付けになりました。
私は、お初ですけど、声も可愛いんですよね。彼女は、祖母と二人で、田舎町に住んでいて、夢はデザイナーになること。
母親は、精神を病んで自殺したみたいですよ(前半でわかる・・)
そんな彼女、ロンドンの洋裁学校に入学許可をもらい、心配するおばあちゃんを後にして、夢と希望をもってロンドンの街に
やってきます。いいわ~~~夢多きの、若者は。
初めてのロンドン。怖いです。怪しい雰囲気ぷんぷん。気持ち悪い、タクシー運転手に声かけられたりして、
もう、観ているこちらは、娘を上京させた母親気分です。同年代に人は、絶対そう感じるはず。心配でたまらないわ。
とりあえず、寮に入ることになるのですが、このルームメートのジョカスタという、女の子が、感じ悪くてね~~
女子寮あるある、映画的に、あるあるの、設定なんですが、まだまだ純朴で真面目なエロイーズにとっては、
付き合うのは、苦痛で仕方ないみたいです。ルームメイト、自由奔放だし、陰で悪口言っているし、棘のある言葉しか、言わないし、やたら、上から目線でねえ~~~。エロイーズは、おばあちゃんには、電話越しで、みんな良いひとよ~~って言っていますが、
本当は、うんざり。
だからか、偶然見つけた、ワンルームの入居者募集ちらしを、もとに、早々と、引越しをしてしまうのです。
古いけど素敵な一軒家。下に大家さんがいるけど、住み心地もよさそうで、気持ちもルンルン。
でもその日から、毎晩、不思議な夢をみるようになるのです。
で・・そこからが、予告でもみることができる、60年代の世界。
そこで、生活している、歌手志望の若い女性サンディとシンクロしてしまうようになります。
その世界観が、とにかく素敵。この、サンディと、エロイーズが、シンクロしていく映像が、何とも言えない感じなのよね。
鏡を使って、それぞれ別人物を対照的に映し出し、そこにそれぞれの心情も見ることができるという
いままでにはない、映像だったかなあ…面白かったです、そこだけでも見る価値あり。
ちなみに、このサンディも、ある意味、もう一人の主人公ともいえます。アニャ・テイラー=ジョイちゃんですね。
またこの彼女も、とっても魅力的。
意志の強い目とか、いいわ。そして彼女、映画「スピリット」の彼女でもあったんですね。大きくなったわ。
金髪ヘアーと60年代ファッションがお似合い。重ねて、歌も、踊りも最高。
これまた、そのショー的な部分を見るだけでも価値ありと思えます。
毎晩、サンディの過ごす時間を、疑似体験するようになる、エロイーズ。現実世界にも、その影響は出てきて、
エロイーズは、サンディと同じ金髪にし始め、60年代のファッションをみにつけ(白のコート素敵だったな)、さらには
夢に見た、サンディが身に着けていた、ピンクドレスを自分自身の作品として、デザインし始めるのです
これね↓
ここまでは、とくにね、タイムスリップ的な青春映画として、心穏やかに鑑賞できます。可愛いね、素敵ね‥と言う感じでね。
ここから・・・(笑)
実は、サンディ、騙されちゃっていて(泣)、歌手になるために手助けしてやると、恋人気取りでマネージャーの、ジャック
(いかにも、怪しいお顔、怖い・・・わ)の言いなりになっていたら、ジャック・・・悪党だった・・・。
娼婦にされているの・・・・いや~~~これ、衝撃的。ある日、夢の中で、サンディをみたら(エロイーズの夢の中でね)
マリオネットの姿で踊る女の取り巻きの一人として、肌むき出し姿で、踊り、舞台にたっていたんだもの。
これはストリップみたいな感じ?・・・・・(驚)もはや、ひも男に、操られている状態よ。そして挙句に、パブの客と付き合えって・・・
完全に、娼婦になっていました・・・・
ここから、怒涛の展開、事件がおきます。詳細はみてからのお楽しみということで。
ポイントとして
殺されたのが誰か。サンディ?
始まりから意味深に現れる、初老の男、これは誰?
まあ、ミスリードとさせておいて、最後は真実はこれだ・・と上手に伏線回収させて、ラストは、ほっこり、めでたし、めでたしに
させているので、気持ちよく劇場を後にすることができました。
サンディは、可哀想だったけど、なんとか、途中で抜け出せなかったかな・・・
サム・クラフリン(バーで接待した、こんなところに君はいるような人でないといった男ね)
の言うとおりに、しておけばよかったのに。
そして、こんなところに、サム・クラフリン・・・。最初だれだか、わからなかったよ。
さらに、サム・クラフリンが、ようは、
テレンス・スタンプになっているっていうことでしょ?すごいよ。
見ていない人には何のことかわからないけど・・・・(笑)
「コレクター」の、テレンス・スタンプが、ここで鑑賞できるなんて思わなかったです。良かった~
80越えなのに頑張っていて尊敬です。
雨のシーンや、夜のネオンも多く
目に、どぎつい感じが残るのでそこは、気を付けて・・・(年配向けに注意・・(笑))
あと、恋人ちゃんの、男の子は、悪いやつでもなく、終始いいやつで、最後幸せそうな形になって良かったです。
ホラーで、彼氏が死んじゃうというケースも、多々あるので・・・。
ラストの鏡のシーンが好きなので
気持ちは晴れ晴れです。
ちなみに、撮影監督チョン・ジョンフンさんて、パク・チャヌク監督らの作品で撮影を任されてきた方なんですって。
なるほど~~~。今回も実力発揮でしたね。
ミス・コリンズ役のダイアナ・リグさんはこの作品が遺作だったそうで、残念ですね。007へも出演。そういえば、映画でも007の看板がありましたね。最後の見せ場は、ダイアナ・リグさんでしたものね~~。
LAST NIGHT IN SOHO
監督:エドガー・ライト
製作
ニラ・パーク
ティム・ビーヴァン
エリック・フェルナー
エドガー・ライト
製作総指揮
ジェームズ・ビドル
レイチェル・プライアー
ダニエル・バトセク
オリー・マッデン
原案
エドガー・ライト
脚本
エドガー・ライト
クリスティ・ウィルソン=ケアンズ
撮影
チョン・ジョンフン
プロダクションデザイン
マーカス・ローランド
衣装デザイン
オディール・ディックス=ミロー
編集
ポール・マクリス
音楽
スティーヴン・プライス
出演
トーマシン・マッケンジー
(エロイーズ)
アニャ・テイラー=ジョイ
(サンディ)
マット・スミス
(ジャック)
テレンス・スタンプ
(銀髪の男)
マイケル・アジャオ
(ジョン)
ダイアナ・リグ
(ミス・コリンズ)
シノーヴ・カールセン
(ジョカスタ)
リタ・トゥシンハム
(ペギー)
ファッションデザイナーを夢見てデザイン学校に入学し、憧れのロンドンへと出てきたエロイーズ。
寮での生活に馴染めず、ソーホー地区で下宿生活を始めることに。
するとその晩、眠りについた彼女は、夢の中で60年代のソーホーに暮らしていた歌手志望の若い女性サンディとシンクロしてしまう。サンディの身体を通して華やかな60年代のロンドンを味わい、楽しい日々を送るようになるエロイーズだったが…。
<allcinemaより、あらすじ引用>
感想
久々に映画館に行きました。予告から見たいと思っていた一本なので、満足です。
期待は裏切らないという感じでした・・・(笑)
エドガーライト作品は、「ベイビードライバー」しか、観ていなくて、そこまで監督に対して熱い思いはないのですけど、
やはりこだわりの、音楽と映像には、惹かれるもの沢山ありました。
見せ方、良かったわ。60年代というのも、私的には、ツボでした。
(ほぼネタバレ・・・・未見の方はごめんなさい、感想の後半には、ラスト20分の部分にも、ふれています)
ホラー映画というジャンル分けでしたけれど、とくに怖くはなかったので、ホラー苦手な人でも大丈夫かな~~(笑)
ミステリー的な部分もあるし、青春映画?的な部分も感じられるので、とても見やすい映画だったんじゃあないのかなって
思います。
殺戮場面があるので、血は飛び散りますけど、目を覆うほどのグロさはなかったので、そこも気軽に薦められる要因。
冒頭、主人公、トーマシン・マッケンジー演じる、(エロイーズ)の、素敵な踊りからの始まり。
流れる歌は、ピーター&ゴードンの曲『愛なき世界』
彼女、新聞紙で作ったドレス姿で踊っているんですよ。もうキュート。冒頭からして、この可愛い主人公に、釘付けになりました。
私は、お初ですけど、声も可愛いんですよね。彼女は、祖母と二人で、田舎町に住んでいて、夢はデザイナーになること。
母親は、精神を病んで自殺したみたいですよ(前半でわかる・・)
そんな彼女、ロンドンの洋裁学校に入学許可をもらい、心配するおばあちゃんを後にして、夢と希望をもってロンドンの街に
やってきます。いいわ~~~夢多きの、若者は。
初めてのロンドン。怖いです。怪しい雰囲気ぷんぷん。気持ち悪い、タクシー運転手に声かけられたりして、
もう、観ているこちらは、娘を上京させた母親気分です。同年代に人は、絶対そう感じるはず。心配でたまらないわ。
とりあえず、寮に入ることになるのですが、このルームメートのジョカスタという、女の子が、感じ悪くてね~~
女子寮あるある、映画的に、あるあるの、設定なんですが、まだまだ純朴で真面目なエロイーズにとっては、
付き合うのは、苦痛で仕方ないみたいです。ルームメイト、自由奔放だし、陰で悪口言っているし、棘のある言葉しか、言わないし、やたら、上から目線でねえ~~~。エロイーズは、おばあちゃんには、電話越しで、みんな良いひとよ~~って言っていますが、
本当は、うんざり。
だからか、偶然見つけた、ワンルームの入居者募集ちらしを、もとに、早々と、引越しをしてしまうのです。
古いけど素敵な一軒家。下に大家さんがいるけど、住み心地もよさそうで、気持ちもルンルン。
でもその日から、毎晩、不思議な夢をみるようになるのです。
で・・そこからが、予告でもみることができる、60年代の世界。
そこで、生活している、歌手志望の若い女性サンディとシンクロしてしまうようになります。
その世界観が、とにかく素敵。この、サンディと、エロイーズが、シンクロしていく映像が、何とも言えない感じなのよね。
鏡を使って、それぞれ別人物を対照的に映し出し、そこにそれぞれの心情も見ることができるという
いままでにはない、映像だったかなあ…面白かったです、そこだけでも見る価値あり。
ちなみに、このサンディも、ある意味、もう一人の主人公ともいえます。アニャ・テイラー=ジョイちゃんですね。
またこの彼女も、とっても魅力的。
意志の強い目とか、いいわ。そして彼女、映画「スピリット」の彼女でもあったんですね。大きくなったわ。
金髪ヘアーと60年代ファッションがお似合い。重ねて、歌も、踊りも最高。
これまた、そのショー的な部分を見るだけでも価値ありと思えます。
毎晩、サンディの過ごす時間を、疑似体験するようになる、エロイーズ。現実世界にも、その影響は出てきて、
エロイーズは、サンディと同じ金髪にし始め、60年代のファッションをみにつけ(白のコート素敵だったな)、さらには
夢に見た、サンディが身に着けていた、ピンクドレスを自分自身の作品として、デザインし始めるのです
これね↓
ここまでは、とくにね、タイムスリップ的な青春映画として、心穏やかに鑑賞できます。可愛いね、素敵ね‥と言う感じでね。
ここから・・・(笑)
実は、サンディ、騙されちゃっていて(泣)、歌手になるために手助けしてやると、恋人気取りでマネージャーの、ジャック
(いかにも、怪しいお顔、怖い・・・わ)の言いなりになっていたら、ジャック・・・悪党だった・・・。
娼婦にされているの・・・・いや~~~これ、衝撃的。ある日、夢の中で、サンディをみたら(エロイーズの夢の中でね)
マリオネットの姿で踊る女の取り巻きの一人として、肌むき出し姿で、踊り、舞台にたっていたんだもの。
これはストリップみたいな感じ?・・・・・(驚)もはや、ひも男に、操られている状態よ。そして挙句に、パブの客と付き合えって・・・
完全に、娼婦になっていました・・・・
ここから、怒涛の展開、事件がおきます。詳細はみてからのお楽しみということで。
ポイントとして
殺されたのが誰か。サンディ?
始まりから意味深に現れる、初老の男、これは誰?
まあ、ミスリードとさせておいて、最後は真実はこれだ・・と上手に伏線回収させて、ラストは、ほっこり、めでたし、めでたしに
させているので、気持ちよく劇場を後にすることができました。
サンディは、可哀想だったけど、なんとか、途中で抜け出せなかったかな・・・
サム・クラフリン(バーで接待した、こんなところに君はいるような人でないといった男ね)
の言うとおりに、しておけばよかったのに。
そして、こんなところに、サム・クラフリン・・・。最初だれだか、わからなかったよ。
さらに、サム・クラフリンが、ようは、
テレンス・スタンプになっているっていうことでしょ?すごいよ。
見ていない人には何のことかわからないけど・・・・(笑)
「コレクター」の、テレンス・スタンプが、ここで鑑賞できるなんて思わなかったです。良かった~
80越えなのに頑張っていて尊敬です。
雨のシーンや、夜のネオンも多く
目に、どぎつい感じが残るのでそこは、気を付けて・・・(年配向けに注意・・(笑))
あと、恋人ちゃんの、男の子は、悪いやつでもなく、終始いいやつで、最後幸せそうな形になって良かったです。
ホラーで、彼氏が死んじゃうというケースも、多々あるので・・・。
ラストの鏡のシーンが好きなので
気持ちは晴れ晴れです。
ちなみに、撮影監督チョン・ジョンフンさんて、パク・チャヌク監督らの作品で撮影を任されてきた方なんですって。
なるほど~~~。今回も実力発揮でしたね。
ミス・コリンズ役のダイアナ・リグさんはこの作品が遺作だったそうで、残念ですね。007へも出演。そういえば、映画でも007の看板がありましたね。最後の見せ場は、ダイアナ・リグさんでしたものね~~。