小惑星を塗装? 
2016/03/12 Sat. 20:10 [edit]
小惑星が接近し、地球に衝突する確率が何百分の1、何十分の1;とかいうニュースがよく入ってきます。これは近年の観測網が充実してきたお陰ですが、それでも落ちて気が付いた、というのもしばしば;これは小惑星が小さすぎるためです。
衝突を回避するSF映画も多かったですね、よくあるのが小惑星を粉々に粉砕するというやつ、これはダイナマイトで岩盤を砕くのと同様、小惑星にいくつも穴をあけ、内部に仕掛けて爆破しないと効果がない、とても困難な方法のようです。下手に壊すと収拾がつかなくなるし;;
次にこれは私も考えていたのですが、小惑星表面にロケット装置を着床させ、噴射力で軌道をずらす、というもの、少しでも早く発見して軌道を把握し、手を打つのが重要、遠くでちょっぴり方向をずらせればいいわけで、
しかし小惑星が硬い岩盤とは限らず、スカスカの土や氷だったり、石ころがくっつきあったものが多いらしい、確実にアンカーを打ち込み、着床させるのが難しいことを彗星探査機ロゼッタが示している。着床させたとしても、小惑星の多くは自転していて、噴射しっぱなしでは方向が定まらない・・ある方向の時だけ間欠的に噴射するテクニックが必要か?
最後が、ヤルコフスキー効果を使った回避策です、これは自転していたほうが好都合のようで、小惑星が太陽光で熱せられ、その面が影にまわったときに熱放射を放ち、それが僅かながら天体を押す力となるそうで、小惑星表面に塗料を掛け、明るいものは黒く、暗いものは白くして、熱放射を変化させると、それまでと違った軌道に変えることが出来る、というもの。
イトカワを塗装!?
小惑星に探査機を外さずに到達させる技術はどうにか確立したようなので、一つ課題はクリアしたようですが、今後適切な小惑星を使って、軌道を変える実験も2020年代に計画されていると聞きます。しかし、人類がどうにかできるサイズはどれくらいが限界か?どうもわかりません、恐竜を絶滅させたユカタン半島の大隕石は小さくとも径10kmと見積もられます、ヤルコフスキー効果はキロメートルサイズになると無視できる弱い力だとも言われます・・;
category: 科学・自然・雑学
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コメント
未知なる空間
面白い試みですね。
この写真をずっと眺めていると不思議なのですが、真空のマイナス273℃の宇宙空間に、なぜ粒子のような物質が出来たのでしょうか。
ゴミや塵とういうか、そういうものがどうやって生まれたのか、なぜ集積して、引力のような力を持つのか、はたまた、宇宙空間に充満するという暗黒物質ってなぜ存在するのか、するのなら、どうやって生まれたることになったのか・・・・・。
そんなことを考えながら、小惑星の塊の写真を見ていますと、なんだかヘンテコな気分になってきますねえ。
宇宙は、それが存在しているということがとても不思議です。
白クマ #BwtdbEoI | URL
2016/03/13 10:11 | edit
白クマ さん こんにちは
宇宙の塵は星の核融合でできた小さな固体物質ですが、ニュートンの万有引力によれば、どんな小さな物体も重力を持つが、ひじょうに弱いので何千万年~何億年?とかかかって集まっていくんでしょうね。でも何故重力なるものが生じるのか?アインシュタインは時空の曲がりだと説いて、それは正しかったけど、どんなメカニズムで時空が曲がるのか・・^^;
根源的に全て解ったとは言えませんね;磁力もいまだに不思議です。
気付いたら宇宙なんてものがあって、物質やらエネルギーやらある・・で、これって何なのか?究極の根源的謎です、「なるほど」と納得できる答えはないのかも^^;
ただ、とにかく、存在しているんですね;
michael #xNtCea2Y | URL
2016/03/13 14:14 | edit
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