2017年04月 - Classic音楽,リュート,宇宙
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Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

自閉スペクトラム症 絵画展  

うちの長男は自閉スペクトラム症です、以前は単に自閉症と呼ばれていましたが、共通点は人とのコミュニケーションがとれず、社会性にハンディを持つ、特定の事への拘りが強く、自己の意向に反する事へのストレスが大きく、パニックになることもある。これ以外としては、学習障害を伴うこともあれば健常者と変わりなかったり、特別な能力を持ったり、一人ずつの個別性や程度は百人百様で補助者はそれをよく知っておく必要がある、といったところです。

地元の(公財)岐阜県教育文化財団主催の展覧会に3人の絵の出展で、ぎふ清流文化プラザを会場に行われています。長男が普段施設内でお絵かき帳に描いている絵が選者さんの目に止まったと聞いて意外でした。
maru sankaku
ほかのお二人の絵はとても素晴らしく、1枚欲しいほどでした、大人の健常者レベルの技で、ただ上手いだけじゃない、深く惹きつける内容をもっています。
maru sankaku (2)
とくに左上の作品の人、多数ありましたが、良かったです。うちの子(*)は精神が幼児期から進んでいないので、そういう絵しか描けませんが、何か中身によいものを認めてもらえたようです。これらの絵も自閉の人には個別性に開きがあるのを示しているように思います。

なお、昨日はオープニングイベントとして、リサイクル品を楽器として使うグループの演奏があり、台所用品、一斗缶、木の箱など、また金属洗面器やプロパン・ボンベをスティールパンのように加工したもの、本来楽器じゃないものだけを使い、一人がリズムを打ちだし、他の人が音を重ねていく、すべて即興で、個々が持っている感性で作られていく、不思議で味わい深い音楽になるものです。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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11コースLuteの調整  

もう1つの11コースLute(M.オッティガー作)ですが、これも少し弦高を低くしたかったので、今回、松尾さんにお願いしました。指板を少し下げての調整です、
m o 11c01
m o 11c02
下が調整後で0.5mmくらい下がり、写真比較では殆どわかりませんが^^;ちょっとのことで違うんです。今までも大きな問題はなかったのですが、譜例のように---
menuet.jpg
---ハイポジションの押弦と開放弦が交錯するところ、開放弦に触れずに押え、滑らかに行くにはギリギリまで低いと助かります、ひじょうに微妙な調整をしてもらいました。(まず自分じゃ出来なかった;)

じつはこの楽器、ブリッジの下あたりに、うっかり引っ掻き傷をつけていたのですが---
m o 11c03
---それが消えています^^依頼してなかったけど、ここも上手く均して目立たなくしてもらえてました、いつも細かな気配りで綺麗な状態で戻ってきて、本当に有り難いですm^^m

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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Lars Jönsson作:バロックリュート  

師が注文されたリュートが完成し、昨日は届いたばかりの楽器をチョット試奏させてもらいました。今回はスウェーデンの製作家、
ラルス・ヤンソン(Lars Jönsson)作、13コース バロックリュート 弦長:71cm
セバスチャン・シェレ=モデル

L Jon 13c
Lars Jönssonのサイト
ボディの形状はクリスティアン・ホフマンに似ていますが、ひと周り大きめの感じです、使用材は極めて上質で精巧な作り、ハーゼが入っていますが、携帯のカメラなので綺麗に写っていません;製作家自身も「今度のは良い出来だ」とのこと。
音立ちは、モーリス・オッティガーのバロックリュートがクッキリした感じなのに対し、こちらは程良くソフトな感じ、ひじょうに豊かで懐深い鳴り、ちょっと弾いただけで"問答無用"のハイエンド器、とわかります^^
円に対し、クローナはお値打ちですが、頼んで約4年待ちだそうです、いくらであろうと、買い替えの必要のない楽器を選ぶのが一番のお得ですね、やる気も湧いてきそう(笑)

出荷時の弦はナイルガットと、低音にはSavarezのAllianceというKF弦(フロロカーボン)が張ってあるそうで、むこうでは定着しつつあるのかな、
kf.jpg
ラルスのリュートはナイジェル・ノースが近年のレコーディングにも使っていて、低音もKF弦だそうです。いつの間にかプロも巻弦を使う人が減ってきたみたい?

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: リュート

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ハッブル宇宙望遠鏡:27周年  

1990年4月24日に打ち上げられて以来、当初予定された運用期間を過ぎてもいまだ健在で貴重な天体の姿を捉え続けている、HST(Hubble Space Telescope)には感慨深いものがあり、成果は計り知れない。
HST_2017042701541397b.jpg
Hubble Space Telescope
若い人にとってはこの鮮明な天体画像が当たり前かもしれないが、我々の小学生の時分、天文の本には当時最大の地上望遠鏡で撮っても下のような写真しか見られなかった。
m104c_2017042701552434d.jpg
M104(ソンブレロ銀河):地上望遠鏡
これがHSTでは桁違いに鮮明となり、(HST画像→M104)後方の遥か遠い銀河まで多数写り込んでいて、宇宙の奥行きを実感させる。可視光画像なのがさらにそう感じさせる。合体する銀河、風変わりな天体など、立体感があるので、そこで何が起きているのかも直感しやすい。
近年は補償光学装置により地上望遠鏡でも解像度は上がったが、それまでHSTに比較し得る望遠鏡はなかった。
HubbleArp87.jpg
衝突銀河 Arp87:HST
NGC_4013.jpg
銀河 NGC4013(超新星SN1989Zが現れた時):HST
Hs-2016-13-a-large_web.jpg
NGC7635(バブル星雲):HST 
拡大画像

太陽系惑星の詳細な姿を見るにはさすがに探査機を要するが、海王星までならHSTでも有益な画像が得られる、探査機ニューホライズンズが捉えた冥王星の接近画像と、HSTが限界に挑戦して何とか捉えた画像をあらためて比べてみるのも面白い、
HST Pluto
ニューホライズンズによる冥王星 メルカトル画像
動画→冥王星の自転
134340 Pluto2
HSTによる冥王星の自転一周分
こうして見ると中段のあたり、クジラ形で暗い「クトゥルフ領域」やハート形で明るい「スプートニク平原」に該当する部分が捉えられているように?見える。

更新されるHSTのサイトを時々見ると、宇宙美術館と言える画像が多く飽きることはない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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マフィンに挟まれた?原始星  

天体の似たような話が続きますが、今日は恒星サイズの円盤とジェットです^^m
台湾中央研究院天文及天文物理研究所のChin-Fei Lee氏らの研究チームはアルマ望遠鏡でオリオン座約1300光年にある、原始星「HH 212」を観測し、中心部の構造を詳細に捉えた、【アルマ望遠鏡の解像度は100km先の1cmが見分けられるレベルの超視力である】
この原始星は誕生したばかりで約4万歳と見られる。HH 212には以前より、中心から双方に伸びる強力なジェットが観測されていた。
HH 212hh212b_201704260916031f7.jpg
HH 212 (ESO 赤外線画像)
この原始星を取り巻く塵とガスの円盤は我々からほぼ真横から見る角度で、赤道の部分に暗い筋が見られ、ハンバーガーのマフィン2枚が重なるように見える、これは円盤の赤道面に塵が集中し、温度が低いためと見られる、実際に2枚に分かれているわけではない。
20170420a.jpg
拡大画像
(a) アルマ望遠鏡とESOのVLTで観測されたHH212のジェット。異なる分子が放つ電波で観測したジェットをそれぞれ異なる色で表現してある(青:水素、緑:一酸化ケイ素、赤:一酸化炭素)。中心星近くのオレンジ色が、アルマ望遠鏡による過去の観測で得られた塵の集合体。
(b) アルマ望遠鏡による今回の観測で得られた、塵の円盤のクローズアップ画像。(*印)で原始星の位置を示している。右下には、太陽系の海王星軌道の大きさを表示している。
(c) 観測結果と一致するように作られた円盤のシミュレーションモデル。色は温度を表す。
Credit: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO)/Lee et al.


特徴としては マフィンの外側がめくれ上がって見えること、この様子はHSTが捉えた、おうし座の原始星円盤、HH-30にも見られる、
HH-30.jpg
HH-30(HST)
こちらは距離450光年と比較的近いため、HSTで捉えることができたようだ。

一方、予想外のこともあった、米・バージニア大学 Zhi-Yun Li氏によると、「理論的には、星が生まれてすぐの段階で周囲に円盤を作ることは困難と考えられてきました。磁場の力によって回転が妨げられ、円盤になりにくいと考えられているからです。しかし今回の観測成果を見ると、磁場が円盤形成を妨げるという効果は、実際には私たちが想像していたほど重要ではないのかもしれません。」とのことだ。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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銀河風の中で生れる星  

今日は遠方宇宙の話です^^
英・ケンブリッジ大学のRoberto Maiolino氏ら研究チームはヨーロッパ南天天文台、VLTを用い、きょしちょう座6億光年にある衝突銀河:IRAS F23128-5919(ESO 148-2)を観測、
ESO_148b.jpg
IRAS F23128-5919(ESO 148-2)HST画像
合体する片方の銀河に、中心BHを起源とするアウトフロー(銀河風)を捉え、アウトフロー内でも星形成が起きている証拠を捉えたそうだ。(衝突銀河なので全体にも星形成は活発と思われるが)ここで生れる星の数は1年に太陽30個分だという。
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全体想像図:ESO(わかりやすく1つの銀河を描いてある)
拡大→IRAS F23128-5919(ESO 148-2)
これらの星は数千万歳と若く、銀河円盤で普通に生れた星達より高温で明るいらしい、一応予測はされていたが、こんな特殊な?場所でも星が生まれるということだ、HR図のどのあたりに入るタイプか?知りたいところ。そしてこのアウトフローの流れに乗って星達は高速で中心の銀河から離れて行きつつある。(そのまま銀河間の"はぐれ星"となるのか?)
なお、この報告では銀河中心の超大質量BHが物質を呑み込む際のエネルギーでこのアウトフローが起きているとのこと。
20170425.jpg
中心部想像図

ところで、上の想像図とよく似ているのが、おおぐま座1200万光年にある銀河、M82である、近傍の銀河で小型望遠鏡でも、細長い銀河に凹凸がある様子がわかる。
M82_201704252057464e1.jpg m81 82
M82(左:すばる望遠鏡)
こちらも星形成が非常に活発な活動銀河で大規模に銀河風が吹き出している(赤く見えるのは水素分子による)、この銀河風の起源としては、近くの銀河M81の重力の影響をうけ、一斉に多数の星が生れ、それらが出す恒星風、さらに寿命の短い巨星達は次々に超新星爆発を起こし、これらがアウトフローを起こしている、と説明されてきた、またX線観測で中心付近には中型BHがあると見られる。
M82のような銀河のアウトフローでは同様の星形成が起きないのか、IRAS F23128-5919とはまた状況が異なるのか?知りたいところ。
*このようなアウトフローは銀河の星材料の損失にもなっている、

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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安く楽しむオーディオ  

オーディオ機器に関して、個人的には、できるだけ安くあげることを趣味としています^^
スピーカーやフォノカートリッジなど音を作る機材には拘りますが、電気の通り道には拘りません、SPやピンケーブルは付属品やホームセンターにある安いものです、m
cable.jpg
フォノカートリッジのリード線もシェルの付属品です、
read.jpg
これで問題ありませんv
SPケーブルの接続部は銅線むき出しなので酸化します、たまに磨いてやると良いでしょう。

MC昇圧トランスは自分で組み上げたもの、メインの部品は電子回路用のちっこいトランス(SANSUI ST-12A、1個700円弱)が2個だけ、これも極細のエナメル線を巻いただけの電気の通り道で劣化はないでしょう、
2013.jpg
これでMCカートリッジの性能を十分聴けます、トランスは普通、電圧を下げる降圧に使いますが、一次/二次を逆向きに利用すると昇圧になります。
(AT社のMC対応フォノイコライザー:AT-PEQ20も試してみましたが、SN比が低く、ミニコンポに使うレベルで、MCカートリッジの意味がなく、MMの音質も同様でした;)
かつてメーカー品にも2~3万円くらいの昇圧トランスがありましたが、その中古があれば十分いけるでしょう、今の良品はこのあたりかな、Phasemation T-300

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 音響機器

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また、ハビタブル惑星発見  

またしても、ハビタブル域にある系外惑星発見の情報あり、今度はヨーロッパ南天天文台(ESO)からの発表です。
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eso1712b 02
ESO
くじら座約40光年にある、赤色惑星「LHS 1140」を周るスーパーアースLHS 1140bが見つかり、直径が地球の1.43倍、ただし質量は6.65倍とのことで、今のところ高密度で鉄の大きな核をもった岩石惑星と考えられている。
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惑星の質量は中心星からの距離と公転周期でわかる。中心星からの距離は太陽から地球までの距離の8%、約25日で公転している。また中心の赤色矮星LHS 1140はフレア活動が活発ではないそうで、X線、紫外線など強力な放射線の影響も少ないと見られる、これは好条件かも。
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ESO
米・ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの国際研究チーム、Jason Dittmann氏によれば、「太陽系外生命の兆候を探すうえでのベストターゲットになるかもしれない」とのこと。2月にNASAの"重大発表"で報告された「TRAPPIST-1」の惑星系(約39光年)とともに距離が近いこともあり、近くHSTでも詳しく観測される予定だ。
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TRAPPIST-1の惑星想像図
*過去記事:「TRAPPIST-1」に7つの地球サイズ惑星発見

ところで、LHS 1140bの重力は地球の3倍以上と見られているが、こうしたスーパーアースでの生命の可能性はどうなのだろう、
潮汐ロック状態か、
大気や水があるとしてその層の厚さ(気圧、水圧)、
惑星内部のマントル対流や火山活動は激しいのか、
陸地があるとしてその環境は、

知りたい要素は多々ある、地球よりちょっと大きいだけで、まったく別世界かもしれない、いずれ打ち上げ予定のJWSTをもってしても、そう簡単に生命の兆候まで見出せるだろうか?

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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T.ファイ:ハイドン 交響曲No.102  

ハイドンの最高傑作と評されることも多い102番はいろいろ集め、お気に入りもあるが、今日はT.ファイの演奏を再聴する。
PS.ハイドン探求 三次科学技術教育協会にもちょうど掲載されたところ。

第二期ロンドン交響曲はさすがに19世紀的構えを持ってくる、ベートーヴェン時代に入ると作品は大規模になり、退屈な駄作も生まれやすいが、ハイドンは無駄のない凝縮された管弦楽曲として聴かせるところが良い、102番は緻密な構築でハイドンならではの魅力も全開。
feu hay 102
トーマス・ファイ 指揮
ハイデルベルク交響楽団
2012年  Hänssler Classic


交響曲No.102 変ロ長調
第一楽章 Largoの序奏はじっくり、スコアのスタカート記号も涼やかに通す、主部Vivaceは速めで活気に溢れる、vn1が弾く第一主題に基づくパッセージを[57]からvn2が引き継ぎ、vn1は第二主題に属すパートを弾く---
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---vn1、2が左右に分かれた配置で立体感がよく聴きとれる、
[80]からファイはrit.して[92]のffをフェルマータする---
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---このffをどぎつい響きにせず、量感を持たせるのが良い。テンポも効果的に変化させるが、提示部の反復は幾分速めに始め、活気を増す。展開部では[155]のfからぐっとテンポを上げるのが的を得たように効果的だ、続く[161]からの対位法が緻密に畳み込む---
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---vaだけが異なる動きを重ねている。
再現部~終結にかけては、これまでのハイライト・シーンのように圧縮され、[243~]など、さらに雄大に発展するようで素晴らしい。
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第二楽章 Adagio 滑らかなvn群とvcのソロに始まる、モダン楽器によるピリオド奏法というのは第三の魅力かもしれない、この緩抒楽章でもそれを感じる、[9]からは少しテンポを上げ、場面が変わった気分をだす、ミュート付きtrp、timpが穏やかな楽章のダイナミズムを受け持つ、ほぼスコアに従った清涼な演奏だ。
メヌエット まさにAllegroのテンポでビシバシ行き、活気に溢れる、新時代の斬新さを聴かせる、ファイはルバート、フェルマータを上手く用い、その対比が活気を高める。[50、52]ffの力感も痛快に効く、
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穏やかなトリオはゆっくりとなり、ob、fagが装飾を楽しませる。
終楽章 Presto 演奏時間4:23と快速だが、きっちりと決まったアンサンブルが心地よい、総奏の響きもパンチが効くが、大編成の重たい響きとは違う、終結は一段と急速に締める。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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よく効いたお薬Ⅱ  

また日常のしょうもない話です;m

まず7、8年前ですが、家で大きなゴキ君を見かけ、さっそくこれを置いたところ、すぐ居なくなりました、評判どおり効果抜群v 
black cap
ブラックキャップ(アース製薬)
屋外に面する扉はすべて隙間なく閉まるようになっていますが、開けっぱなしのスキか、荷物に紛れて入ってきたんですね、この製品の効果は6カ月とのこと、一度も替えていませんが、ゴキ君は見かけません、その後は侵入されていないのかと思います。

次にだいぶ前ですが、イエダニに何度か刺されたって書きました、一晩で腕と脚5か所のときもありました;
iedani e
局所的に赤くなってひどくかゆい、治るのに日にちがかかります;あまり強い駆除剤は使いたくないので、「ダニよけハーブ」というのを寝床周りに散布してみた、
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ダニよけハーブ(キンチョウ)
そういえばあれから一度も刺されなくなった、十分効果ありのようです^^
メーカー説明:「ダニが嫌がるシナモン由来成分、酢酸シンナミル配合、香りの作用でダニも寄せ付けません、殺虫成分は使用していません。」人体にも問題なさそうv

最後は皮膚薬、年中、体のどこかがカサカサしてかゆくなり、うっかり掻くと炎症をおこしてまたかゆくなり悪循環です、そのうち皮膚がガサガサに荒れます;皮膚科でも出される、この軟膏などいいですね、
flcort f2
フルコートf(田辺三菱製薬)
ステロイド主成分で炎症を押え、かゆみの元を治すようです、ベタつくのでバターナイフで塗ってます^^

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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惑星系のでき方  

ケプラー宇宙望遠鏡はじめ、様々な観測で太陽系以外にも無数の惑星系が確認され、HSTやアルマ望遠鏡でも、原始惑星系の姿を直接捉えている。m
HL_Tau.jpg
おうし座HL星(アルマ望遠鏡)
こうした惑星系はどのように作られるのか、まだ詳細には解明されていない。

星雲の中で、密度の高い部分では凝縮し始める、ランダムな動きで集まったガスや塵は1つの角運動に均され、回転が起きる、中心の密度が高まり原始星が生まれる、原始星の周りに残された物質が回転し、降着円盤ができる、しかしこのままでは円盤物質もやがて重力で中心星に呑み込まれ、また外縁部は恒星風で系外へ飛ばされ、周囲には何も残らないことになる。
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ある程度質量を持った塊にならないと、中心星を周る天体にはなれない。円盤に含まれる固体の塵がくっ付きあって微惑星が作られ、これが種となって原始惑星へと成長するとされるが、そう簡単ではなさそうだ、
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岩石タイプに絞って考えると、始めに微粒子である塵同士がどのようにくっ付くのか?まず分子サイズであれば静電作用でくっ付く、しかし砂粒サイズになると、くっ付く術がない(*氷同士ならくっ付きやすい)、一つの説が、円盤の中で乱流が起き、部分的に大きな塵の集まりができて、それが重力で一気に塊となり、微惑星が作られ、さらに合体して原始惑星となる、
Fig3.jpg
想像図:理化学研究所
やがて原始惑星同士が衝突、現在の惑星までになった、ということだ。なお、円盤ガスが残っているうちはその抵抗が惑星の公転速度を落とし、中心星へ落下していく、やがて円盤ガスが消滅して、落下を免れた惑星だけが残るらしい。

ところで、4月19日夜、地球に小惑星2014 JO25が最接近する(おおぐま座を横切る方向)と報じられたが、大きさは直径650m、地球から約180万km(地球から月までの約4.6倍)を通るので何事もなかった。事前に70mアンテナでレーダー観測した動画がある、
2014 JO25
動画:NASA Radar Images of Asteroid 2014 JO25
チュリモフ・ゲラシメンコ彗星に似て、2つの小惑星がくっ付きあったような形で自転している、密度は雪を丸めたようなスカスカ状態かもしれないが?これも太陽系の惑星が形成される過程の一つを残しているのかもしれない。

PS.系外惑星には中心星のすぐ近くを木星のような巨大惑星が周る例が多いようだが、太陽系はうまく出来ていて、内側を地球など岩石惑星が周り、外縁からやってくる危険な彗星を木星や土星が強い重力で引き寄せ、内惑星への到達を減らしている、こういう軌道配置になったのは紆余曲折の末と考えられている。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 宇宙・天体

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甘茶 vs アマチャヅル茶  

また、しょうもない話です^^
これまで区別を知らなかった、甘茶とアマチャヅル茶の飲み比べです。

まず、甘茶はアマチャという品種があるらしいですが、要は紫陽花の葉っぱです、ガクアジサイやヤマアジサイのことをアマチャとも呼ぶようで、葉を蒸して揉んで乾燥させたもの、
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小匙一杯ほど急須に入れ熱湯を注げばいいです、はじめ白湯のような口当たりで、すぐにじわっと苦味と甘味が拡がります、甘味は十分あるが、糖類とは違い、口の中全体で感じるような不思議な甘味です。
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アジサイ科で、甘味成分はフィロズルチンとイソフィロズルチンだそうで、苦味のタンニンは含むがカフェインは含まない、抗アレルギー作用があるという。

次はアマチャヅル茶、こちらも淹れかたは甘茶と同じ要領、
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口に入れるとまず緑茶のような苦味を感じ、遅れてほんのり甘い錯覚?のような味に転じ、これも不思議^^甘さは甘茶ほど強くはなく、こちらのほうが"お茶感覚"に近いです。
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アマチャヅルはウリ科で、タンニンの一種、サポニンを多く含んでいて、カフェインは含まず、コレステロール値を下げ、血管拡張作用、鎮静効果があるとのこと。

まあ効能はともかく、味です^^どちらもカロリーゼロで、意外に薬草っぽくなく、親しめる味、夏は冷やしても良いです。甘い飲み物がほしいときは甘茶、お茶に近いのがほしいときはアマチャヅルです。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 時事・雑記

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O.ダントーネ:ハイドン 交響曲No.80  

先日のO.ダントーネ盤の続き、今日はNo.80について、短調作品だが、先日のNo.78とはまたスタイルの異なった作品に思える。
dan hay sym
オッタヴィオ・ダントーネ 指揮
アカデミア・ビザンチナ
2015年 DECCA


交響曲No.80ニ短調
第一楽章 Allegro soiritoso ニ短調の第一主題はバスに明確に現れる、
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vn、vaのトレモロが重なり緊迫感があるが、そのままには行かないユーモアが仕込まれる、提示部の最後、[57~64]にのみ現れるヘ長調の第二主題はワルツ風、平和でじつにおっとり、
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ダントーネは第二主題の入りにルバートをかけ、より表情を出す。展開部の頭は[65,66]と2小節、全休符があり、予想に反してまた第二主題が始まる、[118,119]の休符のあとも同様、[128]からは第一主題が威勢よく進み、「146]のフェルマータで一区切り、また第二主題が出そうな予感だが、第一主題が続く・・ 間を置き、次はどっちの主題が出るか聴き手の予測をみな覆すような進め方だ、展開部以後は第二主題に主座を奪われた感がある。楽章の後半に反復記号はないようだ、確かに一度が効果的。ダントーネは張り詰めたスタッカートの力感の間に柔軟なレガート、強弱法を聴かせ、ユーモアも十分心得た耳心地の良さだ。
第二楽章 Adagio 気品ある主題のソナタ形式、これも「十字架上の七つの言葉」まさにその時期を思わせる緩抒楽章、多彩な変化を聴かせ緊迫した場面も見せる、[24]から続けて(p)で奏でるflは芳香漂うような効果、当演奏のflトラヴェルソは一際心地よい。
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メヌエット ニ短調の淡々としたメヌエット、トリオは交響曲No.26にも登場したグレゴリオ聖歌風の主題で印象づける。
終楽章 Presto この楽章もユーモアだ、2拍子でアウフタクトから繋がるシンコペーションであることを知らないと、引用譜の"紫線"のように拍節を勘違いしてしまう;
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正しくは"オレンジ線"だが、一度頭に残るとテンポが速いせいかスコアを見ても、間違い癖が取れない、vn2のパートもクセモノだ;
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[110]からの管パートもパターンが変わり紛らわしい、聴衆の戸惑いにほくそ笑むハイドンが浮かんでくる作品、ダントーネは快速、緻密に共謀する^^;

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: F.J.ハイドン

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やる気が出ないとき  

とにかく楽器を弾くのが楽しくて、やる気が出ない日なんてない!
という方は良いのですが^^

べつに体が疲れていなくても、何だかやる気が出てこず、
「練習しなきゃ」と考えるだけで憂鬱になったりします;

11c_20170416101756f9a.jpg

そんなとき、
・まずは楽器ケースと楽譜を用意する、
・調弦だけきちんと合わせる、

・和音をちょっと鳴らしてみる、
・軽く曲を弾いてみる、

(思いのほか良く感じたら)
・もうちょっと弾いてみる

・のってきたら、さらに弾く
・いつの間にか楽しくなっているv

進める段階まで行って終りにします^^;
きれいに和音が鳴るというのも、やる気の第一歩です。

tab weiss

数日、まったく楽器から離れるのも良いかも、頭が煮詰まって、今やってる事が良いのか悪いのか、感覚が麻痺状態になるので、クールダウンすると客観的にわかることがあります。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 楽器について

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「地球外生命発見」:そう甘くない; ≪追記あり≫  

14日未明のNASAの発表だが、思った通り、目新しいものは何もなかった、
予告が大袈裟すぎる;
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エンケラドゥス NASA JPL
土星探査機「カッシーニ」がエンケラドゥスの噴水中に水素分子が豊富にあるのを確認した、くらいか;原始的な古細菌の食糧としてH2は必要であり、海底熱水噴出孔の存在も示すらしい、これで生命存在の可能性が(若干)高まったとのことだ。
nasa esa
動画:NASA Ingredients for Life at Saturn’s Moon Enceladus
なお海底に熱水噴出がある可能性は2015年の時点で、東京大の関根康人准教授らが当時のカッシーニの探査データからすでに予測しており【鉱物の粒子、ナノシリカが検出された】、TV番組でも紹介された。

地球での生命誕生の場所が海底熱水噴出孔付近だったと仮定すれば、エンケラドゥスやエウロパにもあり得るかも知れない。地球の海底熱水噴出孔周りの生態系を見ると、まず生態系の底辺として水素、硫黄などを餌とする太古の嫌気性(酸素呼吸しない)細菌が多いようだ、
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古細菌
しかし地球の場合、貝類、チューブワーム、エビやカニ、魚類など賑やかな生態系を成す進化した生物達もいる、今は深海の低酸素状態に適応しているが、元々は太陽光の届く浅い海で、光合成生態系に属していた酸素呼吸の生物だ。
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エンケラドゥスにもし居るとしても低エネルギーで生きる嫌気性の古細菌レベルまでかもしれない(それでも見つかれば史上最大の発見だが)、地球の生命の多くは酸素呼吸で活動的になり、生存のために自然淘汰や進化が促進されたと思うが、氷の下の暗い海だけでは進化を促す要素がないかもしれない?酸素呼吸以外にも高い活動エネルギーを得る手段があれば別だが。

追記:NASAが10年以内に地球外生命の確実な証拠を見つけられるか?もし賭けをするなら、
見つからないほうに賭けます^^;
生物が棲めそうな環境だけは探し続けているが、そこにどのように発生するのか、生物学的な考えが見えてこない;

関連過去記事:
エウロパとエンケラドゥス
天体と生命Ⅱ
天体と生命
潮の満干
熱水噴出孔

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category: 宇宙・天体

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散歩写真(4/13)  

昨日はカメラを持って、テキトーに写して歩きました。
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当地はコバノミツバツツジが自生する場所が多いです。
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ヤマザクラなど、まだ見ごろでした。
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散歩しながら、ネコさんに遭遇したいけど、昨日も出会えず;

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category: 風景・散策

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NASAの重大発表  

NASAが日本時間の14日午前3時、「太陽系の海洋世界」に関する重大発表をすると予告されていますが、まあ、明日の報道を待つことにしましょう^^

category: 時事・雑記

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ダークエネルギーは存在するのか?  

現在の宇宙は加速的に膨張を続けていることは、Ia型超新星の観測でわかっている。またこの膨張には空間を押し拡げる、重力とは逆の力が必要で、「ダークエネルギー」の存在が定説となっている。この正体不明のエネルギーの特徴は空間が拡がっても薄まることなく、逆に、ダークエネルギーが自然に増えた結果、空間が拡がっているとも言える。
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4月4日(Astro Arts)の情報では、ハンガリー・エトヴェシュ・ロラーンド大学のGabor Racz氏らが「コンピュータシミュレーションによって、時間の経過に伴う宇宙の構造の変化を研究し、ダークエネルギーの存在がなくても宇宙の加速膨張が説明できる可能性を示した。」というニュースがあった。宇宙の銀河分布に見られる立体網目のような大規模構造が示すように宇宙の物質分布には局所的にムラがあり、密度の高い部分に銀河が集まっている、こうした構造進化をミュレーションして、場所により宇宙の膨張率が異なるモデルを構築した、論説の詳細はわからないが、このモデルではダークエネルギーを必要とせず、宇宙全体の加速膨張の様子を説明できるというものだ、ダークエネルギーのモデルより少し加速の度合が高い。
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3つの宇宙モデルにおける宇宙膨張の様子、各点が銀河団のような構造を表す、(赤)ΛCDMモデル(ラムダ・コールド・ダークマター・モデル:広く受け入れられている、ダークエネルギーで加速膨張する宇宙モデル)、(青)Averaモデル(今回提唱された、ダークエネルギーの必要性を削除した加速膨張する宇宙モデル)、(緑)アインシュタイン・ドジッター宇宙(ダークエネルギーがない膨張宇宙モデル)・・資料:Istvan Csabai et al.
天動説の「地球が中心にある」と仮定した計算法で天体の動きを説明できたことから、長く定説であったように、「ダークエネルギーがある」というのも、同様の仮定にすぎないのか・・?
ここで思い出すのが、宇宙誕生の話である、誕生した超ミクロの宇宙を一瞬にして膨張させ、ビッグバンを引き起こしたインフレーション理論に登場する「真空のエネルギー」はダークエネルギーと同一のものと考えられるが、過去記事:「空間と時間は一体」で取り上げたカシミール効果の実験では、真空のエネルギーの存在を示しており、空間そのものがエネルギーを持つと考えられる、これとの関連はどうなるのか?また新しい情報に注目したい。

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category: 宇宙・天体

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オリオン大星雲の花火(原始星の衝突か)  

最もお馴染みで肉眼で見えるオリオン大星雲(M42)は我々から1500光年離れ、天の川銀河では外側方向にある、m
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オリオン座
このように星間ガスや塵の集まった場所では新しい星が多数生まれつつあり、HSTによってその現場(原始惑星系円盤)も捉えられている。狭い領域に多数の星が集団で生まれるため、原始星同士、重力で接近し衝突やニアミスも起きると考えられる、オリオン大星雲のほぼ中央には「トラペジウム」と呼ばれる、若い巨星の集まりがあるが、
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上画像、①のHSTによる可視光画像では星雲内部の様子は隠れて見えない、②はすばる望遠鏡による赤外線画像で、ある程度透過して見ることができる、トラペジウムの右上になにか爆発によって拡がったようなガス雲が以前から見つかっていた、「オリオンKL」と呼ばれる。③拡大して見ると、やはり爆発現象と見るしかなさそうだ。
米・コロラド大学のジョン・バリー氏の研究グループはアルマ望遠鏡を用いてオリオンKLを観測し、爆発によって差し渡し1光年にも飛び散った物質を高感度、高解像度で捉えた。オリオンKLが巨大な原始星同士の衝突による爆発らしいことがより鮮明になった。ガス内の一酸化炭素分子の運動速度(秒速150km以上)と拡がりで爆発のエネルギー量が導かれたが、太陽が1000万年かけて放出する量になるらしい。
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アルマ望遠鏡とジェミニ南望遠鏡で撮影したオリオンKLの合成画像、アルマでとらえた一酸化炭素ガスの分布と動きを色で表現しており、近づく方向に動くガスを青、遠ざかる方向に動くのを赤で表している。多くの細長いガスの筋が中心から等方的に花火のように広がっている。
この爆発はおよそ500年前に起きたと推定されている。また珍しい現象ではなく、星が多く生れる星雲内ではあり得るとのこと。こうした爆発で周囲のガス雲が吹き飛ばされ、星形成が制限されるらしい、残った星達で散開星団が作られ、いずれは散逸していくと思われる。

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category: 宇宙・天体

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O.ダントーネ:ハイドン 交響曲No.78  

DECCAレーベルが出した初の古楽器orch.によるハイドン交響曲全集はC.ホグウッドとF.ブリュッヘンがすでに録音したものに、欠落曲であるNo.78~No.81の4曲をO.ダントーネ指揮、アカデミア・ビザンチナによる録音で補完した、というのは過去に記事にした。m
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古楽器orch.による全集
個人的にはホグウッド盤の未完に終わったNo.75までと、ブリュッヘン盤の大方は持っていたし、ダントーネ盤が単独に出たおかげで、この全集は必要なくなった。しかし、欠落していたNo.78~No.81も単独ではめったに録音されない隠れた傑作だ、今日はNo.78について、
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オッタヴィオ・ダントーネ 指揮
アカデミア・ビザンチナ
2015年 DECCA


交響曲No.78ハ短調
第一楽章 Vavace 全パート、fユニゾンで緊迫した動機を開始、
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ダントーネはスタッカートを鋭く引き締める、[16]からは流麗となり、vn1、2が掛け合う、
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[55]からは「運命の動機」に近い第二主題が変ホ長調で登場、
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展開部[76]から、まずは冒頭の動機を置き、休符の後、第二主題が対位法的に扱われる、[88~93]では第一主題動機(木管は反転型に変形される)による対位法が続く中、vaのみが第二主題を重ねている、
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以後も縦横緻密な書法で魅了、[134]からが再現部と思われるが、聴くだけでは何処からか区別つかないほど最後まで巧みな書法が満載である。
第二楽章 Adagio ハイドンが緩抒楽章のみで構成される「十字架上のキリストの最後の7つの言葉」を書く4年ほど前の作品になるが、ここでもソナタ形式による、内容の深い緩抒楽章になっている、清涼にしなやかに演奏されるが、cb.2台のやや大きい編成によるp~ffの奥行きが効いている、控え目ながら反復でflが装飾を聴かせる。
メヌエット Allegretto すっきり軽やかな主題、トリオの始まりに心地よいアゴーギグを入れる、メヌエットの反復でもflが装飾し、[23]から[24]フェルマータにかけ、vn1ソロが美しい装飾パッセージを加えている。
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終楽章 Presto ロンド風ソナタ、ハ短調の主題で始まるが 陽気な部分が多い、[41]アウフタクトからハ長調、ここでob、flが交互にソロを聴かせる、[50]でflがオクターヴ下がるのが面白い、[99][103][107]と全休符を置き、期待感を抱かせ、[108]からのポリフォニックな書法に誘う。
以上、なんと言っても第一楽章が見事な内容。
ダントーネの演奏は最新の洗練されたピリオド感覚で魅了する。
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category: F.J.ハイドン

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初期の"カラー"TV番組  

我家では1964年の東京オリンピック直前に初めて「カラーテレビ」を導入しました、初期のカラーTVの色調は今とは比較にならないほど、見辛かったけど、それでも喜んだ記憶です、ブラウン管の発色が、赤はどうしてもオレンジっぽくなるし、青も藍色っぽい発色だった、全体に色褪せたカラー印刷みたいで、色が滲んでフォーカスが落ちることも;先日話題にした「サンダーバード」や「スパイ大作戦」もこの色調で見ていました。m
1964年-1969年にNHKで毎日放送していた「ひょっこりひょうたん島」も途中からカラー放送になり、TVの色調調節ばかりしていた;当時は放送局が使う録画テープも高価で、NHKもすべて保存はしていなかったそうだ。
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意外だったのはこの「ひょうたん島」のリメイク版が1991年頃から、3シリーズほど製作されたことだ、可能な限り当時のままに再現されているので、"リメイク"というより、"再演版"だろう、声優陣も当時の人々を結集、芸能活動を引退した?人も含むと思われる!
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ガバチョの藤村有弘氏は亡くなっていたが、ハカセ(中山千夏)、トラヒゲ(熊倉一雄)、サンデー先生(楠トシエ)ダンディ(小林恭治)ほかレギュラー・キャラのほか、海賊のガラクータ(若山弦蔵)、トウヘンボク(柳沢慎一)・・記憶にある殆どの声が当時のまま、人形の動き、生バンドの音楽、何の違和感もなく再現されている、各方面の協力を得たとはいえ、こんな非常にマニアックな取り組みができるのはⓃⒽⓀくらいだろう、画像はハイビジョンでクリアー。
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わざわざDVDを買ったのは、息子がちょうど小学生の頃放送され、大ウケだった、現代にはない、とぼけたギャグパターンがすごく可笑しいらしく、特にトラヒゲや4人の海賊がお気に入りのようで^^;

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category: TV・DVD・映画

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系外惑星「プロキシマb」の環境予測  

M型星(M型主系列星)という呼び名をよく耳にするが、「M型」はスペクトルの分類で、赤色矮星のことだ。質量は最小で太陽の8%、表面温度2500~3900℃で、恒星の大部分はこのような小さな星らしい、m
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HR図
核融合がゆっくり進むので、宇宙年齢138億年より寿命が長く(数百億~数兆年)、一生を終えたM型星はまだ存在しない。またM型星の特徴として、活発なフレア(表層爆発)を起こすものが多く、ハビタブルゾーンは中心星に非常に近いため、紫外線やX線などが強烈に降り注ぐと考えられる、(*これら電磁波が大気に厚いオゾン層を作るという、生命に有利な一面も考えられるらしい)因みにM型星の「りょうけん座DG」で観測されたフレアでは太陽で起きた最大フレアの1万倍に相当するX線量だったそうだ。
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りょうけん座DGのフレア想像図(NASA)

前にも話題にした、地球に最も近いプロキシマ・ケンタウリに、地球と同サイズと思われる惑星「プロキシマb」が見つかっているが、
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プロキシマb 想像図
太陽系とプロキシマ惑星の軌道比較図
ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのCecilia Garraffo氏らの研究により、プロキシマbの環境が浮び上ってきた、
中心星からの恒星風の圧力は地球が受ける太陽風の圧力より1000倍~1万倍と見られ、恒星風の圧力は極めて不均一で、プロキシマbの大気は1日(?)に3倍も縮んだり膨らんだりするらしい、よって大気中では超音速の風が吹くとみられ、これは惑星が潮汐ロックされているとしても、夜側まで激しい気候になりそうだ、(気象的に厳しくなりそうな気はしていた;)
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お馴染みの想像図、激しい風が吹いているとすればこんな穏やかな景色ではないだろう。
フレアに加え、これだけでも地球型生命を想定すると極めて過酷と思われるが、単にハビタブルゾーンに位置するだけで、簡単に生命は期待できない、これは仮に水があった場合、液体になり得る距離だというだけで、惑星上の水が少なく全球砂漠でもいけないし、多すぎて全球が海でもだめかもしれない、生命誕生の過程として乾燥も必要という説があり、確かに有機物が濃縮、結合するのに必要かと思える。

系外惑星に関しても、刻々と新情報が入ってきて、ちょっと前の記事が古くなる;
過去記事:
惑星"プロキシマb"に海があるかも?
赤色矮星とアイボール・アース
最も近い「ハビタブル惑星」発見

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category: 宇宙・天体

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45回転盤  

年に数回、何軒かの中古ショップによる合同セールが名古屋の百貨店などであるので、よく出かけますが、いつもはクラシックのLP盤探しだけでスタミナ切れ;懐かし物好きながら、日本の歌謡、ポップスのレコード探しまでは手がまわらずでした;手元にあるのはこれだけ;m
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45回転のシングル盤は音が太くて充実していると言われますが、速い回転で歪みがなく、3分前後の曲が片面に余裕で刻んであるので、確かに、後から出る30cmLPのアルバムでは聴けない良さがある、好きな曲だけ拾えるし。
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次回はクラシック盤は保留?歌謡、ポップスのシングル盤探しに精を出したいです^^;1枚ごとにその時代にタイムスリップするのも良いです。
過去記事:
「白い色は恋人の色」
「あまい囁き」
「氷雨」

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category: ポップス・歌謡・etc

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T.ファイ:ハイドン交響曲No.44「哀悼」  

何がきっかけでT.ファイのハイドンを聴き始めたのか、思い出せない;はじめは古楽器orch.の演奏かと錯覚してしまった。このNo.44の入ったvol.8は早くに手元にあったが、これまで記事に挙げそこなっていた。最初聴いた頃は前例のない演奏法に度肝を抜かれた。
当盤についてはハイドン探求 三次科学技術教育協会ブログでもちょうど掲載中だ。
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トーマス・ファイ 指揮
ハイデルベルク交響楽団
Hänssler Classic


交響曲No.44ホ短調「哀悼」
第一楽章 Allegro con brio 作曲年が近い46番とは姉妹作品のようだ、以前にも書いたようにこの楽章の動機が鏡で反転した形をとり、46番もロ長調であるが、短調に向かう傾向が強い。
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提示部の1回目、ファイは急速でほぼインテンポ、バス部も力強く、強弱の対比も深く、ぎゅっと引き締めた感覚、反復では動機部分のテンポを大きく落とし、突如謎に行き当たったような感覚、すぐに元の急速に戻るが、反復を利用したこのような表現は初めてである、強弱の起伏もツボを突いてくる、展開部も熱気溢れるが、[115]からvn1がppで切れ切れに主題の一部を弾くところ、[117]3拍目からobが和声を重ねるのが霊感豊かで効果的、
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終結前の[141~146]で弦がpで対位法になる部分も神秘的だ。
メヌエット Allegretto、上声とバスが一小節遅れた完全カノンで書かれていて、ファイは速めでさらりと演奏、凝縮されて心地よい、トリオはカノンではないが対位法で雰囲気を繋ぐ。
第三楽章 Adagio 例によってvnが弱音器を付ける緩抒楽章だが、ファイはppくらいの弱奏で開始、少しでも騒音があると聴き辛い、夢想世界のような響き、旋律の動きに対し自然な強弱の起伏、後半に入るとより瞑想的な魅力、ハイドンの才気が冴える傑作楽章。
終楽章、まさしくPresto assaiのテンポで駆け抜ける、それでも各パートの動きをくっきり聴かせる、ffではhorの荒々しい響き、バスの力感が押し出す。後半展開部[96]からはバスが動機を繰り返し、上声が怒涛のトレモロ、[104~110]はva、vn2でoct.跳躍のある畳みこみが圧巻、
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また後半反復の際、ファイは終結前の[174] 3拍目の休符を長いフェルマータにして、深く溜めを置いて終わる。

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category: F.J.ハイドン

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(昭和の)アメリカ:TVドラマ  

また古い話で恐縮です^^;
小中学生だった頃のTVドラマといえば、断然面白かったのがアメリカの一時間枠ものです。「スパイ大作戦」「鬼刑部アイアンサイド」等々・・ストーリーの練られ方、セットや小道具の凝り様、俳優の味も良かった。こうした輸入TVドラマには吹き替えが不可欠で、声優さん達の腕の見せ所でした、日本語とはいえ日本のドラマにはない、欧米ものの吹き替え会話独特の世界が築かれ、それも味わいどころでした。

「スパイ大作戦」は日本で付けられたタイトルで、原題は「ミッション・インポッシブル」。
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近年、トム・クルーズが主演したMIシリーズの元祖で、当時はハードアクションの要素はまったくなく、ピーター・グレイプス演ずるリーダー、ジム・フェルプスの綿密な作戦を整然と進めるもの、表立って活動するのは主にジム、ローラン、シナモンらで、予想外のピンチは気転と演技力で切り抜けるのが見せ場、技術系の工作員はバーニー、補助がウィリーで、ハイテク機材ばかりじゃなく、鋳型を作って金属を固めるなど、町工場の職人がやりそうな現実的な作業を丹念に描いていて、マニアックでもあった、
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本俳優に吹き替え声優が特定され、イメージを定着させた、二重の楽しみがある良い時代だった。長く続いたドラマでメンバーも徐々に替っていった。
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もう一つ好きだったのがリンゼイ・ワグナー主演の「バイオニック・ジェミー」
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じつはスピンオフ作品で、この本元は「600万ドルの男」という、リー・メジャース演ずる、サイボーグ化されたヒーローの活躍するドラマだった、その36、37話に登場した、リンゼイ・ワグナー演ずる、同様にサイボーグ化された女性、ジェミーが人気となり、別枠でドラマ製作されたもの、所属する「科学情報局」の局長などキャストは共通する、両ドラマは一頃ストーリーをクロスオーバーさせながら並行して進めたという凝ったものだったそうだが、やがて本家よりバイオニック・ジェミーのほうが人気が高まり、自分が見たのも「ジェミー」のほうだけである^^
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サイボーグの身体を活かす場面はいざという時に限られ、知力を使ったエージェントの活躍がメインだった、ストーリーも人間ドラマ的によく出来ていて、飽きない味があった、超人パワーはちょっとしたスパイスだ。
ときにご愛嬌で、有名なSF映画のパロディ要素もあった、結晶体の体をもつ地球外生命に侵略されそうになったり、コンピュータがとある基地全体の機能を乗っ取り、世界征服を企む話で、「2001年宇宙の旅」のHAL9000さながら、コンピュータの声の吹き替えもHALと同じ、金内吉男氏がやっている凝り様だった^^"ヒロイン"ならではのストーリーもあったが、スケールの大きいシリアスな設定もあった。

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category: TV・DVD・映画

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T.ファイ:ハイドン 交響曲No.49「ラ・パッショーネ」  

T.ファイのハイドンもいくつか揃えながら、聴き覚えのない曲があり、vol.6にある有名どころ、49番「ラ・パッショーネ」を聴き漏らしていた。49番は歌詞のないキリストの受難曲の設定と考えられる、4つの楽章はそうしたドラマティックな要素を持つ。
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トーマス・ファイ 指揮
ハイデルベルク交響楽団
2005年 Hänssler Classic


交響曲No.49ヘ短調「ラ・パッショーネ」
第一楽章 Adagio 悲痛な面持ちで始まる、ファイは十分ゆっくりなテンポでレガート基調である、[10]からに見られるアクセント記号もことさら強調せず滑らかに行く、
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[36]からの総奏ffではhornを張り詰め緊迫感を強調する、弦の低い音域によるシンコペーションもじわっと来る効果、よく使われる手法に思える、
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提示部の終り、[39]からvnが弱拍のみ奏でるのはリズムの違いはあるがモーツァルトのレクイエム「ラクリモサ」のorch.パートを思わせる、(よく使われるパターンなのか?)
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またファイは休符に効果的なフェルマータをかけ、次への緊迫感を高める。後半の反復は行わず、アタッカで第二楽章に入る、これも効果的だ。(*反復すると13分ほどになる)
第二楽章 Allegro di moltoはvnが2分音符の主題、バス部が急速感をもった主題で始まる二重対位法で書かれる、
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始めはobをバス部に重ね、これが切迫感を出すのに効いている。
[14]から幾分穏やかな第二主題がでる、
[37]からのvn1、vn2、vaと続くカノンは度々現れ、引き付ける、
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ファイは思ったほど急速なテンポにはせず、楽章の緻密な構成を聴かせる、総奏ではhornを粗野に響かせ熱気を帯びる。
メヌエット Allegretto ヘ短調ですっきりした主題、主旋律と対位法的なバス旋律でバロック的書法、トリオはヘ長調となり簡潔なもの、急楽章に挟まれるので、比較的ゆったり演奏する。
終楽章 Presto ここは急速感十分にびしっと決めている、バスを強く、力感を込める、[21]のfに入ると心もち加速していくように聴こえる、展開部に入った[57]からも同様に感じる。vnパートがたびたび大きな跳躍を聴かせるのも緊迫感を強くする。

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category: F.J.ハイドン

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ザ・ビートルズ:「ハロー・グッドバイ」  

大河「直虎」に亀之丞(子役)で出演した、藤本哉汰くん(右)は今13歳ですが、「ビートルズが好き、お気に入りは"ハロー・グッドバイ"」だそうで驚きました!こんな世代まで・・

この中古LPも平成生れの息子が買ってきたものです。
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アナログ再生を吹きこんだ張本人は私のようですが;これはお気に入りらしい、ビートルズは世代を超えて共通趣味で繋いでくれそうな、ありがたい存在かも^^;
昔、TVでハロー・グッドバイのプロモーション映像を見たとき、ビートルズらしい良い曲だと思い、一番印象深かった。
この映像です、動画:The Beatles - Hello, Goodbye
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あらためて針を下ろしてみました、自分のシステムで聴くのは初めてかな、やっぱり、"LP"です^^v
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PS.その頃日本でも、"GS"というのが流行していました。多くのグループの中で息が長かったのはザ・タイガースでした。
今聴いてもいいと思えるのは「廃墟の鳩」(動画なし)くらい、
あと、ザ・スパイダースの「真珠の涙」(動画)くらいかな。

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category: ポップス・歌謡・etc

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ジェリー・アンダーソン(特撮)作品  

ある年代以上の方は親しまれたと思う(笑)m
英国の映像作品プロデューサー、ジェリー・アンダーソンが手掛けた、特殊撮影、さらにはスーパーマリオネーションという人形を使った、徹底してマニアックな映像作品があった。「ITC作品」と呼ばれるがITCは配給会社の名で、製作には関わっていないらしい。
最もお馴染みなのは「サンダーバード」であるが、人形は5頭身、ここまではお子様向けの感があった、が特撮は見事。続く作品の「キャプテン・スカーレット」はスーパーマリオネーションの集大成で、人形は8頭身となり、さらにマニアックだった、
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英語版を見ると、セリフと人形の口や目、身体の動きがぴたり合っていて、人が演じているような錯覚をおこす、これはセリフを先に収録し、これに合わせて動かす手法と思われる。
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参考動画:Captain Scarlet 1x26 The Launc
CGのなかった時代、すべて実写で模型を使いながら、巨大建造物や飛行物体、破壊シーンなど、想定されるスケール感を表現していた、CG無添加でこれだけの映像は価値が高い^^

人形を用いず、現実の俳優と特撮による作品「謎の円盤UFO」もヒット作となった、人形もマニアックな楽しさだったが、この作品は子供向けから脱し、俳優の演技も見どころだった。
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ストーリーは科学的に凝ったところもあり、例えば空気のない月面で無線機が壊れ、ほかの隊員と話すためにヘルメットをくっつけて大声で話す場面とか、あと秘密機関「シャドー」の活動に支障となる軌道デブリの除去に予算を獲得する作戦とか・・けっこう深かったりする、
俳優陣の見せ場も多く、その印象は強い、エド・ビショップ演じる「ストレイカー司令官」がじつにきまっていた、日本語吹き替えの広川太一郎氏も雰囲気ぴったり、
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インパクトあったのは、ムーンベースの「エリス中尉」ら女性陣である、任務中は紫のウィッグで銀色のコスモルックなのだ^^エリス中尉が任務明けで私服のシーンもあった。
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オープニングや本篇のナレーションは矢島正明氏だったが、以後、UFO番組には不可欠のナレーターとなった^^

今ではCGでどんな映像も作れるようだが、巨大宇宙船など非生物はじつにリアルに描ける、ただ生き物となると妙に動きが液体的で柔らかすぎ、今一つ現実感がない。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: TV・DVD・映画

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有田正広:モーツァルト fl協奏曲No.2  

国内盤があり、いつでも買えるものは後廻しになるが、これもぜひ聴きたいと思いつつ先送りになっていた、有田正広氏のflトラヴェルソによる演奏、さすが日本の第一人者、2006年の録音だが、最先端の内容だろう。オケは寺神戸亮(vn)がリードする東京バッハ・モーツァルトO(ピリオド楽器)。flソロの管弦楽作品を集めた2枚組アルバムより、fl協奏曲No.2を聴いた。DENONの録音もこの上なく鮮明でナチュラル、各楽器の特徴まで聴こえてくるようだ。
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有田正広(フラウト・トラヴェルソ)
寺神戸亮(リーダー)
東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ
横浜みなとみらい小ホール 2006年 DENON


fl協奏曲No.2ニ長調 K.314
第一楽章 Allegro aperto、前奏は活気のある良いテンポで、しなやかタッチ、弦の美しさが際立つ、tuttiの力感も十分、flソロが始まるとオケの伴奏は各パート1人ずつが奏でるようにしている、これは当時の演奏習慣でもあったそうで、1本のflソロとバランスが取れ、弦パートは複数人が奏するよりも明瞭で美しい、[37]~など、vnが2本のみとなり、純粋な響きだ。
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有田氏のflトラヴェルソは高貴な雰囲気を漂わせ、特異な要素なく味わい深い、
第二楽章、Adagio ma non troppo ここも弦楽tuttiのしなやかさが印象的に始まる、そしてflソロになると伴奏も一人ずつ、この楽章はこれが一際効いてくる、[11]からflソロはぐっと弱音基調で囁くように内面的、2本だけのvn伴奏もデリケートに溶け合う、flソロは跳躍後の高音が一際滑らかで、これだけでも価値が高い、
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適切な装飾も加え、この曲の第二楽章の理想と思える。
終楽章、Rondeau Allegro ちょうど良い心地よいテンポ、テクニカルな楽章でもあるが、完璧でさらに鮮やかな装飾も見事、常に寄りそう伴奏の弦が美しく耳を引く。

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: W.A.モーツァルト

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生命:太陽系外起源説 ≪追記あり≫  

小さな生物なら、細胞を壊さずに冷凍して冬眠させられる、冷凍、解凍の条件が適切なら復活する、細菌レベルなら十分可能だろう。m
metan kosaikin
(メタン古細菌)
生命:地球外(太陽系内)起源説は聞いたことがある、かつて火星には水を湛えた海があり、陸地もあり、河が陸地の物質を海に運んだ。
taiko kasei
(太古の火星:想像図)
olympus.jpgOlympus_Mo.jpg
オリンポス山周囲の断崖は氷河によって削られたものと見られる。
一方その頃の地球は全面が水に覆われ、陸地がなかった、これでは生命に必要なリンやミネラル類が水に溶けないし、化学反応も起きにくい。よって火星のほうが生命には適していた。火星に生息した微生物には岩の中に潜り込んでいたものもいて、それが、隕石衝突で宇宙空間にはじき出され、岩石内で守られながら地球にも飛来、それが地球の海に適応して、地球生命の祖先となった・・かなり難しそうな話だが、まったく否定もできない。

さらに飛躍すると、小天体がどこか他の惑星系で発生した生命の種も運んできた可能性もあるとする、「太陽系外起源説」が唱えられている。先に述べた冷凍保存状態であれば、小天体に封じ込めて恒星間を移動、遠く太陽系外から何万~何億年かかっても生命の種を運べる【*宇宙放射線でDNAが壊されてしまう恐れもあるが、耐放射線細菌という修復機能をもった種類が地球にも存在する】、偶然接近した小天体は太陽系ではカイパーベルト天体の一部として捕えられ、彗星となって、地球や他の惑星、衛星にも飛来し、有機物と一緒に生命の種ももたらした、という説である、これがあったとすれば多くの生命は共通祖先なので、地球と同タイプとなり、そのつもりで探せばいい。

NASAが20**年までに地球外生命の痕跡を発見すると宣言したのも、地球と同タイプの生命を前提としている。じつはもうおよその見当がついていて、今は確認作業を進めているらしい。
間欠泉が発見されたエウロパには氷の殻の下に、塩分を含んだ液体の水からなる海が存在するのはほぼ確実とされる。2020年代に打ち上げ計画のNASA探査機「エウロパ・クリッパー」の目的は、液体の水、有機化合物、十分なエネルギー源といった生命に必要な3要素が、エウロパに存在するかどうかを確認することだ。
europa_clipper.jpg
(NASA エウロパ・クリッパー想像図)

追記:すみませんm^^m バレバレだったと思いますが、April foolネタでした、
緑文字はそんな説も出ているが確証はないという部分、
ピンク文字はまったくの捏造で、いろいろ混ぜてあります^^;

ご覧いただき、ありがとうございました。

category: 科学・自然・雑学

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