なんとも切ない結末。『鉄腕バーディー DECODE』 第13話 「STAND BY ME」 の感想と総評です。
生きということは、記憶を蓄積していくことなんですよね。もし僕が記憶を失って戻せないとしたら、その後も僕の体は生きているけれど、僕の今の人格は死んだことになるでしょう。3ヶ月間の記憶を失ったということは、つとむと恋をした中杉さんは死んでしまったということなのでしょう。
一見ハッピーエンドだけど、実際のところはバッドエンドであり、視聴後はしばらくモヤモヤしていました。でもこれしか無いのかな。
このアニメのウリは映像ですが、最終回も素晴らしかったと思います。客船が破壊されて沈んでいく様子とかいいですね。バーディーの宇宙艇が活躍していましたが、魚のような動きは面白いな。
最終回なので総評をやります。
ストーリー: 4点
それなりに凝ったストーリーではありましたが、驚くような展開ではなかったかも。”神祇官”など面白そうな設定がありながら、ストーリーには生かされていないところが目につき、もったいないと思ったりもします。本当はもっともっとSFしているのだけれど、アニメでは出し切れていないのでしょう。そういうSFなところも評価してこの点です。
キャラクター性: 3点
この作品の欠点はキャラクターだと思うのですよね。好みの問題ですが、僕はあまりピンときませんでした。端的に言えば嫁にしたいキャラがいない、ということでしょうか。脇役キャラで光っていたのも室戸さんくらいかと。
主人公は、最初ダウナー系だったのがラストではすごく男っぽくなりましたが、その成長の過程に説得力があったかというと、やや疑問符が付きます。
画: 5点
独特なアクションが素晴らしい。これだけで見る価値あると言えます。作画は高レベルで安定していました。
演出: 5点
12、13話のクライマックスの演出は素晴らしかった。全体に映画的な演出だと思いました。
音楽: 5点
壮大な、SF大作映画のような音楽は素晴らしくて、サントラ欲しいですよ。OP曲もなかなか良い。
総合的な評価: 4点
とてもいい作品なのですが、個人的に傑作とまでは思えないのは、主に好みの問題でしょう。キャラがもう少しよければなぁと。ラストがちょっと悲しかったのも減点ポイントになっています。でも見てよかった作品ではありました。2期も楽しみにしています。
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