鋼の錬金術師　完全版　５
荒川弘
月刊少年ガンガン連載
全１８巻

「ありえない」なんて事はありえない
今　おまえの目の前にいるのが　それだ

『鋼の錬金術師　完全版　５』本文より

『鋼の錬金術師』完全版５巻。

グリードさん登場。
師匠との修行の回想が終わるやいなや、賢者の石にまたひとつ近づくグリードとの戦い。
そしてホムンクルスと軍部との関係も描かれてしまい、エドは何を信じて進むのか。
もはや信じられるのは自分のみとすらいわんばかり。
４巻で一区切りでここからが新たな物語の再スタートってところだな。

けものフレンズ
第１１話「せるりあん」



『けものフレンズ』第１１話。

屍鬼　文庫版　１
漫画　藤崎竜
原作　小野不由美
ジャンプスクエア連載
全６巻

この夏　村では得体の知れない死が続いている

『屍鬼　文庫版　１』本文より

『屍鬼』文庫版１巻目。

藤崎竜が屍鬼やるとこうなるのか。
膨大な登場人物と、村の閉塞感。異常感。
昼と夜の差。

これは藤崎竜でよかったなぁ。
群像劇になるからこそというのもあるけれども、冒頭の清水が死ぬまでの読者を引き込むための演出も見事だ。

けものフレンズ
第１０話「ろっじ」



『けものフレンズ』第１０話。

ラブやん ２１
田丸浩史
アフタヌーン連載
全２２巻

お　おじょうちゃん
おとこの人の裸に興味は尽きないのかい？
この男はダメだ!!

『ラブやん ２１』本文より

『ラブやん』２１巻。
あーもー。
ラブやんともう結婚できそうな感じやん、もうちょいで。でもそのもうちょいが通そうな。
なにはともあれフサさん３３歳突入おめでとう巻だ。

久々に今なおラブやん周りにいる人たちがほぼほぼ集まったような豪華な巻だ。
なんていうか年齢を重ねるほどにサブキャラがどんどんフサさんから離れ自分たちの生活を送るようになってもうたもんなー。
どんどん世間から離れていく中で培われたラブやんとの時間がいよいよってところまできたところになんかぐっとくるものあるな。

けものフレンズ
第９話「ゆきやまちほー」



『けものフレンズ』第９話。

超級！機動武闘伝Ｇガンダム　最終決戦編　３
漫画　島本和彦とビッグバンプロジェクト（宮北和明）
脚本　今川泰宏
ガンダムエース連載
全４巻

そうだ！国は違えど我らの思いはただひとつ!!
お前の志に惹かれ我らはここに集まったのだ!!
さあ！戦いだ！ゴングを鳴らせっ　ドモン・カッシュ！

『超級！機動武闘伝Ｇガンダム　最終決戦編　３』本文より

『超級！機動武闘伝Ｇガンダム』第４部３巻。
最終決戦に入ってからの面白さはもはや超級！

マスターアジアとの戦いはもはやこのためにGガンダムがあったのであろうとすら思える伝説的決戦とここに至るマスターアジアの思惑に涙。
かと思いきやここで終わらずすべてのガンダムを巻き込んだ本当の最終決戦がはじまった。
もはや愛のための戦いじゃないか！そしてそれが地球を、宇宙の行方すら決めてしまう。
うわあ。もうすごいの一言しかないわ。
すごい！

おんな城主直虎
第３３話「嫌われ政次の一生」



『おんな城主直虎』第３３話。

しらみつぶしの時計
法月綸太郎
祥伝社文庫

光も空気さえも通わない「密室」の中で、稔は決断を迫られた--。

『しらみつぶしの時計』本文より

法月綸太郎のノンシリーズ短編集『しらみつぶしの時計』。
濃いな…。
ほんと濃いミステリだ。
法月綸太郎シリーズでないからこその、作者法月綸太郎のミステリ経歴がこれでもかと発揮されてて楽しい限りだ。

特に冒頭のトイレという密室の事件「使用中」がもう最高。
密室の事件だし、この密室を巡ってのみつどもえの頭脳戦。もうなにこれ。
しかもこのラスト。

それもだし、タイトルにもなっている脱出ゲーム「しらみつぶしの時計」。ある種の読者への挑戦をそのままやってのけてる。
これも臨場感といい、ゲーム風味でありながらがっつり推理させられる感のある感じもいいんだよな。

収録話
・「使用中」
・「ダブル・プレイ」
・「素人芸」
・「盗まれた手紙」
・「イン・メモリアム」
・「猫の巡礼」
・「四色問題」
・「幽霊をやとった女」
・「しらみつぶしの時計」
・「トゥ・オブ・アス」

7SEEDS セブンシーズ ３５
田村由美
flowers連載
全３５巻

わたしたちは
今日も　この場所で
生きています

『7SEEDS ３５』本文より

『7SEEDS』最終巻。
ついに終わった…

みんなひとりひとりの物語は次へと繋がっていった。
まさにタイトル通りのひとりひとりの種が育ち、地球に根付いたといったところか。
感無量。

そして誰もが望んでいた花と嵐の再会も最終巻でついに成し遂げられた。
ああ、そう、このシーンが見たかったのだ！

番外編にも続くようなので、彼らの希望に満ちた話も見られるといいな。

House Season6
第１話後編 「壊れたハウス」BROKEN



『Dr.HOUSE』シーズン６第１話後編。

けものフレンズ
第８話「ぺぱぷらいぶ」



『けものフレンズ』第８話。

インフェルノ
INFERNO
(2016)

Everything before you is just an idea. Now it's real. "Love awakens the soul to act."
That's not fair, quoting Dante to me. But it's "beauty" not "love."

本編より

ラングドン教授シリーズ３作目『インフェルノ』。
ダンテの神曲の中の「インフェルノ（地獄篇）」を軸に添えた物語。
製作と監督をロン・ハワードがやって原作者が製作総指揮でいい映画にならないはずがない（笑

イタリアのフィレンツェにパドヴァにヴェネツィア、トルコのイスタンブールまで。
実際の場所も、そうでない場所でのロケもそう見せてくれるすばらしさ。
さらにダンテの地獄篇にまつわる暗号が導く人類を粛正するウィルス蔓延の阻止。
これがもう記憶をなくしたラングドンの目線で次から次へと危機があり、逃走し、暗号を解き。
もうこの目まぐるしさと暗号が解けていくわくわく感、さらには世界の重要建築と美術の壮麗さ。
ああ、もうなんて豪華な映画だろう。
それでいて知的で原作や、原典をもっと知りたくなる。好奇心がものすごく刺激される。

さらには今回の相棒のフェリシティ・ジョーンズの知的で行動的で、そして真実が明かされた時の驚きといったら。
どんだけ役作りしたんだろう、と。
ブシャール役オマール・シーの存在感がもたらす怖さと頭の回転の良さもそうだし、ゾブリスト役のベン・フォスターの天才を演じたことの、どんだけの演説やらを参考にしたんだろうと思えるところも。
国際的な役者たちと、国際的なロケ地、そして原作者と監督・脚本の密なやりとりとそれを実現させたスタッフという人材に恵まれた映画だった。

ほんといいものを見れた。

監督・製作： ロン・ハワード
原作・製作総指揮： ダン・ブラウン
音楽： ハンス・ジマー
出演：
トム・ハンクス
フェリシティ・ジョーンズ
イルファン・カーン
オマール・シー
ベン・フォスター
シセ・バベット・クヌッセン

赤い糸の呻き
西澤保彦
創元推理文庫

「そして結局ぼくらは、心霊現象でもなんでもない事件に、最後まで振り回されたってわけさ。ねえきみ、今回のことを教訓にして、やっぱり営業時刻は、午後六時までにしようや。おやじの説得は、きみに任せるから」

『赤い糸の呻き』本文より

西澤保彦のノンシリーズ短編集『赤い糸の呻き』。
今回もいいの揃ってるねぇ。
なかなかえげつないラストをもってきた「墓標の庭」は好みだし、動機がありえんが論理的に解いていくとこうならざるをえないかもしれない「対の住処」もいい。
「お弁当」の中身はどこにいったのかを推理しまくる「お弁当ぐるぐる」も非常に楽しい。

エロもエグいものも、すべては推理して推理して解いていくスタイルがやっぱ西澤テイストだわ。いいものだ。

収録話：
・「お弁当ぐるぐる」
・「墓標の庭」
・「カモはネギと鍋のなか」
・「対の住処」
・「赤い糸の呻き」

恋と呼ぶには気持ち悪い　２
もぐす

あ…ありがとうございます…!!毎日拝みます！
今飲んでくださいよ！拝まれるコーヒーの身にもなってください！

『恋と呼ぶには気持ち悪い　２』本文より

『恋と呼ぶには気持ち悪い』２巻目。
ライバルも出てくるし、高校の友人もちゃんと出張ってきた。
登場人物が増えようが、亮さんの見栄えの良さ、対外的な印象の良さに対しての一花さんに対してのブレない気持ち悪いほどの愛情表現がかわいい。
なにこいつ。いいぞ。もっとやれ。

ライバル的なのがいようとも亮さん余裕ですね。というより鼻にもかけてないというか。大人の余裕か。
いや、自分よりも愛情を注いでいる人は他にいないという余裕だな、これは。

House Season6
第１話前編 「壊れたハウス」BROKEN



『Dr.HOUSE』シーズン６第１話前編。

けものフレンズ
第７話「じゃぱりとしょかん」



『けものフレンズ』第７話。

ボールルームへようこそ
第７話「天平杯」



『ボールルームへようこそ』第７話。

メイドインアビス
第７話「不動卿」



『メイドインアビス』第７話。

機動戦士Zガンダム
第３０話「ジェリド特攻」



『機動戦士Zガンダム』第３０話。