【年末】2007年読んだ本、見た映画ベスト10
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日記は多忙につき書けてないけど生きてます。
毎年その年に読んだ本や見た映画のベスト10を書いているので今年もやろうかと思います。
小説およびコミックに関しては2007年発売した本ではなくて、2007年に筆者が読んだ本。
映画に関しては2007年に日本で公開された映画が対象になってます。
【小説部門】
1. 古野まほろ『天帝のはしたなき果実』
もうこれしか考えられない。
第35回メフィスト賞受賞作品。
あまりに独特すぎる内容とその圧倒的な文体に惚れた。
2. 歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』
文庫版ではじめて読んだ驚愕した。
あの3年前の「葉桜」を読めというミステリブームはこういうことだったのか。
納得です。
3. 法月綸太郎『生首に聞いてみろ』
これまた名作扱いされたミステリーです。
かなり久々に法月綸太郎ものを読んだという点が多少過大評価されてますが(笑
4. 雑賀礼二『リアルバウトハイスクールEX 5』
ライトノベルからこの1作。
本編に飽き飽きしてたにも関わらず、この番外編でおおきく化けて出てきた。
こんなにリアルバウトハイスクールって面白かったっけ!?
初期のころのありえなさっぷりとあまりのハイテンションっぽさが大変楽しかったです。
5. 福井晴敏『テアトル東向島アカデミー賞』
正確には「小説」ではないんだけれども…
自分自身を絶対の評価基準として語った好きな映画についての本。
まぁ男性は爆発が好きなもんです(笑
あるところで頷き、あるところではそれはないだろと、まるで本と語らったような読後感が得られた。
6. 深水黎一郎『ウルチモ・トルッコ』
第36回メフィスト賞受賞作。
ここのところのメフィスト賞はどうかしている。
果たしてこれはフェアか否か、副題の「犯人はあなた」が果たして確かにそうだと言えるのか。
いろんなところで論争を見たり、自分の中でもいろいろ考えてみたり。
そういうのが楽しかった。
7. 冲方丁『オイレンシュピーゲル』
冲方丁の新作。
ライトノベルとは思えないほどの重厚な設定と、結構受け入れやすい未来感、そしてなにより明らかに文体自体を変化させてきた。
なぜか小説なのに映像を見せられているかのように思えてしまう文体はかなり好みです。
8. 西尾維新『トリプルプレイ助悪郎』
どうした西尾維新!?
まさか今年、西尾維新が本格的なミステリを書いてくるとは…
しかもミステリとして面白かったのにびっくりした。
9. 久坂部羊『破裂』
文庫版で読んでみた。
やはりこの人の医療ものはリアリティがあって、読んでて考えさせられる。
10. クリストファー・プリースト『奇術師』
映画「プレステージ」の原作。
一応ファンタジーとされているが、本当にこれはファンタジーなのか。
実は書かれている真相のさらに裏があるんじゃないかと思わせる展開など、読んだ後にも楽しみがあった。
【コミック部門】
1. 安野モヨコ『ハッピー・マニア』
いまさらながらに読んだ。
あまりにすごかった。
読んだあとにため息つかせられた上に脱力させられた。
幸せというものの価値観にいたく共感。
2. 瀧波ユカリ『臨死!! 江古田ちゃん』
バイブル(笑
最高です。
猛禽でてけーw
1,2位と明らかに女性向けなのはなぜに…
3. 花沢健吾『ルサンチマン』
これもちょっといまさらなんだけれども(笑
なぜ当時これを知らなかったのか。
果たして「二次元への愛」は成立するのか。
そしてなぜ二次元へ愛を求めるのか、そんな哲学的な内容でありながらまじめに語ってくれたマンガははじめて読んだ。
4. 惣領冬実『チェーザレ』
歴史もの。
ここまで丁寧に、そして時代考証もなされたマンガもそうそうないだろう。
知識欲が刺激されまくりです。
5. 芳崎せいむ『テレキネシス 山手テレビキネマ室』
金魚屋古書店だけが名作じゃない(笑
このテレキネシスを読んで映画への興味がどんどん出てきた。
面白い映画なんてまだまだあるじゃないかと思わさせられた。
6. さそうあきら『神童』
今年映画化もされた本。
ラストのためだけに用意された伏線の数々。
いったい何がこのマンガは言いたいのかということを知った瞬間に呆然とした。
いままでのはすべて伏線だったのか、と。
7. 浅野いにお『おやすみプンプン』
これほど醜くまっすぐに子供の目線で世界をみたものもないだろう。
相当に正統派。
読んでていろんなところでゾッとする。
8. 風光る
マイブームでもある新撰組もののきっかけ。
歴史考証がしっかりされているので、どんどん興味が惹かれてしまう。
新撰組って面白いじゃないか。
9. 江尻立真『P2!』
打ち切られたのが残念でならない。
近年なかなか見かけられないほど正統派なスポーツものだった。
練習風景でさえ楽しめるものなんてなかなかない。
10. 紺篠夏生『妄想少女オタク系』
近年ブームの腐女子もの。
3巻からどんどん加速してきた(笑
【映画部門】
1. ブラッドダイヤモンド
この映画でダイヤモンドは綺麗だなんて軽々しく言えなくなった。
社会的にも大変考えさせられる要素がそこかしこに散りばめられているし、その見せ方にも感嘆した。
2. ヘアスプレー
またブロードウェイで上演されてるものの映画化かよ、と思ったら思いのほか楽しかった。
そりゃもう一緒に歌いだしたいくらいに(笑
楽しい映画、という一言に尽きる(笑
3. トランスフォーマー
変形サイコー。
爆発サイコー。
なにも考えなくても超楽しめます。
4. プレステージ
映像の見せ方が神がかっていた。
何度も見返さないとたぶん真実なんて見えてこない。
この監督の真意が知りたいがためだけにDVD買うかも…
5. バベル
日本でも話題になったけれどもあんまり評価が高くないのが残念でならない映画。
それぞれの国で相当に取材してから作ったと思える表現やリアリティがありすぎるほどに映像に溶け込んだ東京の風景。
そして神話のバベルの塔というテーマから考えられる現代への批判っていうのがずしっときた。
6.ハッピーフィート
アニメーションと言って侮ってごめんなさいと今ならいいたい映画。
ラスト20分くらいにポカーンとした。
え?これが言いたかったのかよっ!?
楽しいファミリームービーと思ってたら非常に気持ちよく裏をかかれた気分。
7. ヱヴァンゲリオン 新劇場版:序
満足。
まさか同じ脚本でここまでできるもんだとは…
8. マリー・アントワネット
とりあえず歴史を知ってから見たほうがいいと思える。
恋や愛、豪華で華麗な生活を期待していくと「なにこれ」とか思っても仕方ないかも。
見終わってからこの時代を思わず調べなきゃと思えた映画。
歴史ものばんざい。
9. ドリームガールズ
どうせビヨンセを持ち上げる映画だろー、と思っていたら60年代以降のアメリカにおける黒人社会と音楽業界が描かれていてびびった。
ミュージカルとしてもアメリカ社会の歴史としてみても大変おもしろいと思う。
10. 300
映像技術の進化に驚嘆した。
もはや背景って作れるんだな…
マンガを実際の意味の実写で作るとはこういうもののことを言うのか。
振り返れば2007年も結構いろんな本とかに出会えたもんだ。
来年もいいものに出会えますよーに。
毎年その年に読んだ本や見た映画のベスト10を書いているので今年もやろうかと思います。
小説およびコミックに関しては2007年発売した本ではなくて、2007年に筆者が読んだ本。
映画に関しては2007年に日本で公開された映画が対象になってます。
【小説部門】
1. 古野まほろ『天帝のはしたなき果実』
もうこれしか考えられない。
第35回メフィスト賞受賞作品。
あまりに独特すぎる内容とその圧倒的な文体に惚れた。
2. 歌野晶午『葉桜の季節に君を想うということ』
文庫版ではじめて読んだ驚愕した。
あの3年前の「葉桜」を読めというミステリブームはこういうことだったのか。
納得です。
3. 法月綸太郎『生首に聞いてみろ』
これまた名作扱いされたミステリーです。
かなり久々に法月綸太郎ものを読んだという点が多少過大評価されてますが(笑
4. 雑賀礼二『リアルバウトハイスクールEX 5』
ライトノベルからこの1作。
本編に飽き飽きしてたにも関わらず、この番外編でおおきく化けて出てきた。
こんなにリアルバウトハイスクールって面白かったっけ!?
初期のころのありえなさっぷりとあまりのハイテンションっぽさが大変楽しかったです。
5. 福井晴敏『テアトル東向島アカデミー賞』
正確には「小説」ではないんだけれども…
自分自身を絶対の評価基準として語った好きな映画についての本。
まぁ男性は爆発が好きなもんです(笑
あるところで頷き、あるところではそれはないだろと、まるで本と語らったような読後感が得られた。
6. 深水黎一郎『ウルチモ・トルッコ』
第36回メフィスト賞受賞作。
ここのところのメフィスト賞はどうかしている。
果たしてこれはフェアか否か、副題の「犯人はあなた」が果たして確かにそうだと言えるのか。
いろんなところで論争を見たり、自分の中でもいろいろ考えてみたり。
そういうのが楽しかった。
7. 冲方丁『オイレンシュピーゲル』
冲方丁の新作。
ライトノベルとは思えないほどの重厚な設定と、結構受け入れやすい未来感、そしてなにより明らかに文体自体を変化させてきた。
なぜか小説なのに映像を見せられているかのように思えてしまう文体はかなり好みです。
8. 西尾維新『トリプルプレイ助悪郎』
どうした西尾維新!?
まさか今年、西尾維新が本格的なミステリを書いてくるとは…
しかもミステリとして面白かったのにびっくりした。
9. 久坂部羊『破裂』
文庫版で読んでみた。
やはりこの人の医療ものはリアリティがあって、読んでて考えさせられる。
10. クリストファー・プリースト『奇術師』
映画「プレステージ」の原作。
一応ファンタジーとされているが、本当にこれはファンタジーなのか。
実は書かれている真相のさらに裏があるんじゃないかと思わせる展開など、読んだ後にも楽しみがあった。
【コミック部門】
1. 安野モヨコ『ハッピー・マニア』
いまさらながらに読んだ。
あまりにすごかった。
読んだあとにため息つかせられた上に脱力させられた。
幸せというものの価値観にいたく共感。
2. 瀧波ユカリ『臨死!! 江古田ちゃん』
バイブル(笑
最高です。
猛禽でてけーw
1,2位と明らかに女性向けなのはなぜに…
3. 花沢健吾『ルサンチマン』
これもちょっといまさらなんだけれども(笑
なぜ当時これを知らなかったのか。
果たして「二次元への愛」は成立するのか。
そしてなぜ二次元へ愛を求めるのか、そんな哲学的な内容でありながらまじめに語ってくれたマンガははじめて読んだ。
4. 惣領冬実『チェーザレ』
歴史もの。
ここまで丁寧に、そして時代考証もなされたマンガもそうそうないだろう。
知識欲が刺激されまくりです。
5. 芳崎せいむ『テレキネシス 山手テレビキネマ室』
金魚屋古書店だけが名作じゃない(笑
このテレキネシスを読んで映画への興味がどんどん出てきた。
面白い映画なんてまだまだあるじゃないかと思わさせられた。
6. さそうあきら『神童』
今年映画化もされた本。
ラストのためだけに用意された伏線の数々。
いったい何がこのマンガは言いたいのかということを知った瞬間に呆然とした。
いままでのはすべて伏線だったのか、と。
7. 浅野いにお『おやすみプンプン』
これほど醜くまっすぐに子供の目線で世界をみたものもないだろう。
相当に正統派。
読んでていろんなところでゾッとする。
8. 風光る
マイブームでもある新撰組もののきっかけ。
歴史考証がしっかりされているので、どんどん興味が惹かれてしまう。
新撰組って面白いじゃないか。
9. 江尻立真『P2!』
打ち切られたのが残念でならない。
近年なかなか見かけられないほど正統派なスポーツものだった。
練習風景でさえ楽しめるものなんてなかなかない。
10. 紺篠夏生『妄想少女オタク系』
近年ブームの腐女子もの。
3巻からどんどん加速してきた(笑
【映画部門】
1. ブラッドダイヤモンド
この映画でダイヤモンドは綺麗だなんて軽々しく言えなくなった。
社会的にも大変考えさせられる要素がそこかしこに散りばめられているし、その見せ方にも感嘆した。
2. ヘアスプレー
またブロードウェイで上演されてるものの映画化かよ、と思ったら思いのほか楽しかった。
そりゃもう一緒に歌いだしたいくらいに(笑
楽しい映画、という一言に尽きる(笑
3. トランスフォーマー
変形サイコー。
爆発サイコー。
なにも考えなくても超楽しめます。
4. プレステージ
映像の見せ方が神がかっていた。
何度も見返さないとたぶん真実なんて見えてこない。
この監督の真意が知りたいがためだけにDVD買うかも…
5. バベル
日本でも話題になったけれどもあんまり評価が高くないのが残念でならない映画。
それぞれの国で相当に取材してから作ったと思える表現やリアリティがありすぎるほどに映像に溶け込んだ東京の風景。
そして神話のバベルの塔というテーマから考えられる現代への批判っていうのがずしっときた。
6.ハッピーフィート
アニメーションと言って侮ってごめんなさいと今ならいいたい映画。
ラスト20分くらいにポカーンとした。
え?これが言いたかったのかよっ!?
楽しいファミリームービーと思ってたら非常に気持ちよく裏をかかれた気分。
7. ヱヴァンゲリオン 新劇場版:序
満足。
まさか同じ脚本でここまでできるもんだとは…
8. マリー・アントワネット
とりあえず歴史を知ってから見たほうがいいと思える。
恋や愛、豪華で華麗な生活を期待していくと「なにこれ」とか思っても仕方ないかも。
見終わってからこの時代を思わず調べなきゃと思えた映画。
歴史ものばんざい。
9. ドリームガールズ
どうせビヨンセを持ち上げる映画だろー、と思っていたら60年代以降のアメリカにおける黒人社会と音楽業界が描かれていてびびった。
ミュージカルとしてもアメリカ社会の歴史としてみても大変おもしろいと思う。
10. 300
映像技術の進化に驚嘆した。
もはや背景って作れるんだな…
マンガを実際の意味の実写で作るとはこういうもののことを言うのか。
振り返れば2007年も結構いろんな本とかに出会えたもんだ。
来年もいいものに出会えますよーに。