紫陽花の小道を歩いていると、枯れた葉の先に新しい芽が出ていました。同じ株に終わりと始まりが混在するのが奥深く感じます。茶色になった葉や枝の先に、緑の新芽がひときわ存在感を放っています。色のなかった寂しい紫陽花ロードに、春がきたようです。その一方で残った花がらから「新しい子たちが出てきたわ。私たちの代は終わり。この子たちに今年は綺麗に彩ってもらいましょう」とバトンタッチの瞬間に立ち会えたような気持ち...