クレージーフライフィッシャーの雑記帳

2014年2月 6日 (木)

ニジマスが「指定外来種」に…<パブリックコメントを>

ご存じの方も多いと思います。

北海道でニジマスが「指定外来種」として認定され放流が一切禁止されるかもしれません。
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北海道は「北海道外来種対策基本方針」(素案)をまとめました。
この素案について広く意見を聞くということでパブリックコメントを募集しています。
道民として。
釣り人として。
自然と遊ぶことが大好きな人間として。
意見を投稿したいと考えています。
こんなときにこそ、思考停止に陥らず
いろいろな意見を聞いて
考えて
自分なりに咀嚼して
自分の意見をまとめて声を上げることが大事だと個人的には考えています。
このパブリックコメントを書くにあたっていろいろな方と論議しました。
SNSでも意見を聞きました。
それらをまとめて自分の考えとしました。
○●●○○●●○○以下、投稿パブリックコメント○○●●○○●●○
 道民として、釣り人として、自然を遊ぶことが大好きな人間として、北海道の自然を愛する人として「北海道外来種対策基本方針」(素案)を拝見しました。しかし、この素案には多くの問題点と矛盾点が存在しています。
 また、生物多様性に著しい影響のある種を「指定外来種」として指定し、その個体を放つことを禁止・罰則を設け、防除をすることに対して著しい違和感を感じます。
特に河川におけるニジマスの取り扱いについては、釣り人として憤りさえ感じます。
原因は、下記の通りです。
①河川、森林、里山、都市部内の公園など北海道の生態系は多様で複雑です。これらを 
北海道全体として1つの自然観で俯瞰してしまっていること。
②北海道行政は生物多様性保全を掲げながら、一方でダムやスーパー林道の開発など自然を破壊するような無駄な開発を行い、これまで息づいてきた在来種が生息できないような環境を自ら作りだしている。それらを棚上げし生物多様性崩壊危機の原因が外来種だけにあるかのように考えていること。
③様々な観点(科学的・社会的・経済的)からの論議が不十分であること。
 北海道の生態系は1つの生態系としてとらえることはできないと考えます。河川には河川。森林には森林。多種多様な生態系が存在し、それが複合して北海道総体としての生態系が成り立っていると考えます。
 どの生態系で、どの外来種のインパクトを考え、それぞれの生態系でどのようなアプローチをし生物多様性を保全していくのかが明確でありません。
 複雑に入り組んだ生態系に対して一律に「放つこと」を禁止し罰則を設け、「防除」をするというスタンスをとってもまったく無意味だと考えます。
 アライグマの食害による農業被害やセイヨウオオマルハナバチの環境インパクトは大きなものであることは認識しています。
河川のニジマスについてはどうでしょうか?アライグマやセイヨウオオマルハナバチのようなインパクトとなっているでしょうか?
 いつも自分の庭のように河川を歩き遊んでいる釣り人こそ河川の環境のことをよく知っています。ニジマスが生息している河川であっても在来種のヤマメやイワナなども一緒に生息しています。
 しかも、ニジマスという釣り人にとって最高の好敵手がいることで釣りにおけるキャッチ&リリースが定着しつつあります。
 
 そのためか、河川に着実に在来種をはじめとした魚の数が増えてきていると感じています。このような現状を素案を作成する段階で感じ取っている方は行政にどれくらいいらっしゃいますか?
 
 ニジマスという外来種がきっかけになって在来種を増やすことにも繋がっています。
イトウが良い例です。イトウの数は着々と増えてきています。イトウを守っているのは釣り人だと断言できます。
「幻の魚」という冠がついてしまった原因は乱獲でも外来種のインパクトでもありません。開発によって生育場所や産卵河川が奪われたからです。
地域の古老や祖父母から生の話を聴いています。「昔はこの川にもイトウがいた」と。
北海道として本当に生物多様性保全を進めていくことができるのか甚だ疑問です。
 
 行政の無秩序な開発によってこれまで生息していた在来種の生息場所が奪われたとの認識はあるのでしょうか?
 これまでの開発で生息場所を奪ったという認識と反省がどこにも現れていません。
 「開発も進める」「生物多様性保全も進める」現状において矛盾だらけです。あたかも、外来種が生態系を破壊し生物多様性の危機を作り出したかのようです。
 開発によって魚がいなくなったからニジマスを放流し命が溢れる河川の姿を取り戻そうとした方々がいます。各地域で有志や団体が成魚放流や発眼卵放流活動を行ってきました。
 ニジマスを放流するに至った経緯について考えてみることも大切です。
 現状を感じ取ることもなく、考えることもなく作られた素案はまさに机上の空論です。
 また、北海道には多くの釣り人が各地からやってきます。ニジマスには日本中から、いや世界中から釣り人を集める力を持っています。観光業による経済的な影響も大きいと考えられます。
 素案には「生態系サービスが損なわれることのないよう生物多様性を維持していくことが重要である」と書かれてありますが、ニジマスはこのサービス能力を持っています。
そして、ニジマスを釣ることによって培われたキャッチ&リリースの精神によって、増えつつある在来魚もその能力を持っています。
 まとめとしてお伝えしたいことは、ニジマスを早急に「「指定外来種」に指定しないことです。
 もちろん、密放流は許されることではありません。
 このような論議がわき起こったことを逆に好機と捉え、一律ではなく前述した複雑な生態系ごとに様々な視点や考え方に立つ人たちが1つのテーブルに座り、徹底的に論議し新たなルールを作っていくことが必要だと考えます。
○●●○○●●○○●●○○●●○○●●○○●●○○●●○○●●○○●●○
パブリックコメントの受付は2月7日(金)までです。
署名活動は引き続き3月3日(月)まで続きます。
みなさん声をあげましょう!
ひとりでやっても無理と考えていてはいけないと思います。
ひとりが始めるから大きな力になるんです!

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2013年12月30日 (月)

回顧2013年

 今、タイイングデスクの大掃除が終了しました。

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 ブログの更新が滞っておりました。
 
 なんと4月の札幌タイイング会の告知から、ほったらかし…。
 「クレージー生きてるの?」
 「どうした釣りに行ってないの?」
 などなど、ご心配の声もいただきありがたい限りです。
 ブログよりもFaceBookに投稿することが多くなっているのも事実。
 それもこれも、本業がやたらと忙しい一年でございました。
 まぁ、歳もそれなにりとってきましたので、いろんな仕事が回ってくるのは当たり前だとは思うのですが…。
 それにしても、毎日、何かにおいたてられているような日々。
 ぐったり疲ればかりが募る2013年でした。
 6,7月はポツポツと釣りに行ってはイイ魚に会えておりました。
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 日々のストレスを解消させてくれるのはやっぱり川でした。
 元気満々のブッといニジマスが遊んでくれると、心は解放されるのです。
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 しかし…
 
 8月以降は、釣りに行けたのはなんと1回…。
 
 毎年、恒例のイトウ巡礼にも1回も行けず…。
 時間を作って釣りに行こうと思ったら何か仕事ができててんやわんや…。
 天気にも泣かされ、休日のたびに雨がふり、川が濁る…。
 そんな1年。
P1011908  こんな年があって当たり前なのかもしれませんね。
 自分で言うのもなんですが…大変な1年でした。
 この1年を乗り切れたことはもしかしたら、あとあと大きな糧になっているのかもしれません。
 プラス思考で。
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 タイイングもあまり手につかず。

 どうしても、雑念が入ると満足できるフライになりません。

 それでも、やっぱりタイイングは僕のアイデンティティ。

 あ~でもない、こ~でもないとマテリアルと戯れておりました。
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 さてさて、2013年も明日の大晦日を残すばかりとなりました。
 来年は、もうちょっと釣りに行きたいな。
 ブログももう少し更新しますね(笑)
 みなさん、今年も大変お世話になりました。更新がストップしていたブログにも足を運んでくれている皆さんには感謝、感謝です。
 来年は、クレージーフライフィッシャー全開で、戯れ言も全開で、より楽しい日々になればいいなと思ってます。
それでは、みなさんよいお年をお迎え下さい。

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2013年4月 2日 (火)

ついに札幌上陸!!タイイング会in札幌

みなさんこんばんは。

新年度に突入。

新しい職場や慣れない環境でお疲れの方も多いのではないでしょうか?

そんなときは、ちょっと先の楽しいことを考えちゃおう!

ということで…

FlyTyingClub“WaterWalker”から告知です。

ついに!

ついに!!

つ~いに!!!

タイイング会が札幌開催が決定いたしました!!!!!

以下、告知です!

みなさん、お待ちしております!!

日本一敷居の低いクラブを目指して活動を続けておりますFlyTyingClub“WaterWalker”です。
楽しいことはみんなでやれば、もっと楽しくなる!をモットーにしております。全国に50名ほどのメンバーでワイワイやっております!

これまで、旭川、北見市、朱鞠内湖などなど各地でタイイング会を開催して参りました。

タイイング会とは、プロタイヤーのデモレッスンではありません。とにかくみんなでタイイングをワイワイ楽しんじゃおという企画です。

ニンフ、ドライ、ウェットジャンルにこだわることなく、初心者から上級者までが集いとにかくフライを巻きながらあ~でもない、こ~でもないと楽しむ企画です。
スペイキャスティングなどは非常に盛り上がっておりますが、タイイングだってもっと盛り上がって良いはず!

そんなこんなで、ついに!札幌での開催が決定いたしました!

日 時 5月11日(土)
場 所 ノース・クリークさん
時 間 15:00~(予定)
住 所 北海道札幌市南区澄川6条3丁目3-25-1F
電 話 011-831-8830
参加費 無料

メンバーの方はもちろん、メンバーでは無い方の参加もご自由です。また、タイイングの技術はまったく関係ありません。初心者からベテランまでとにかくタイイングをみんなで楽しむんです!
この巻き方わからないんだけど…
ここんとこうまくいかないんだけど…
そこんとこもういっかいやって…
こんな質問大歓迎!
当日、コレ巻いて~なんてリクエストも大歓迎!
好きな時間に遊びに来ていただいて全然OK!!

少しでもフライフィッシングが楽しくなるようにしたいです。

お友達をお誘い合わせの上是非ご参加ください!
もちろん、女性の参加も大歓迎ですよ!

夜はみんなで飲み会!
これがまた楽しいんだなぁ!!

みんさん参加お待ちしております。
まってま~す!
悩んでたら来て下さい。おっかない雰囲気とかゼロですから(笑)

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2013年1月13日 (日)

心穏やかなタイイング

 連日、猛烈な寒さが続いております。

 一番寒い2月はどうなっちゃうんだろ…

 いささか心配しております。

 2013年もポラポラとタイイングを開始したところであります。

 外は寒いのですが、気持ちはヒートしております!

 タイトル「心穏やかなタイイング」と違うではないか!

 と…

 おしかりを受けそうですが、

 なぜに何が心穏やかかというと、

 49ersが勝ったのです!

 今日は朝からNFL。

 ディビジョナルプレーオフにて宿敵(←勝手に自分でそう思い込んでいる)パッカーズとの対戦。

 朝からヒートアップしておりました。P1131803_640x480 なぜ、サンフランシスコ49ersファンかって?

 自分でもよくわかりません。

 気づいたら49ersが大好きでした。

 1989年のスーパーボウル。

 伝説の「モンタナドライブ」

 私の記憶の中でアメフトに関わる一番古い記憶がこれ。

 これを最初から見ちゃった訳ですから…

 自ずと49ersが好きになったような気がします。P1131759_640x480 今日の試合。

 見事、パッカーズを撃破!

 スーパーボウルまであと2つです。

 朝から、ヒートアップ。

 そして、只今勝った余韻にひたり、心穏やかという訳なんですね。

 そしたら…

 49ersカラーって釣れそうじゃないか…?

 赤とゴールドをベースとしたチームカラー。

 赤金ですよ!赤金!

 これは、釣れない訳がない!

 と、判断しましてタイイング。

 まず、引っ張り出したのは、

 ゴールデンゴールデンフェザント。

 ゴールデンフェザントのアルビノ(←のはず…まちがっていたらごめんなさい)

 全身がゴールでおおわれているキジでございます。P1131772_640x480 透明ががかったランプフェザー。

 こいつをスロートにしよう。P1131769_640x480 まずは、お尻のほうから。

 テールはゴールデンフェザントのクレスト2枚重ね。

 タグは49ersカラーの赤金。P1131774_640x480 ボディーはウェットダブ。

 レッドを思いきり使い、ゴールドエンボスフラットティンセルでリビング。

 少しばかりタブを引っ張り出して、ふわっと。

 スロートは、先ほどのゴールデンゴールデンフェザントのランプフェザー。

 これだけだと、

 水に入った時、水流に負けてシャンクにぺたっと張り付いてしまうように感じたので、

 ボディーハックルとして張りのあるコック・デ・レオンを3回転ほど入れてあります。

 レオンのハックルが支えになって、ランプフェザーはシャンクに張り付くことなく、サワサワと怪しげな黄金色を放ってくれるのではないかと…。

 レオンのハックルは水に入るとキンキラキンでスッケスケ。

 だから、ゴールデンゴールデンフェザントのランプフェザーの金色も損なわれることなく、出てくるであろう魂胆。

 最後はウィング。

 ここまで、ゴールドにこだわってきたんだから、

 最後までゴールドにこだわって、

 ゴールデンフェザントのテールをウィングに。P1131776_640x480 フェザントのテールは、

 もうね、

 いうことなしにカッコイイ!

 いろんなフェザントのテールを眺めていると、モワモワといろんなインスピレーションがわいてくるのですね。

 フェザントそれぞれに違った模様があって面白い。

 自称、フェザントキチガイ。

 フェザントのテールをウィングにするときって結構大変。

 あんまり、ファイバーの結束が強くないから、ウィングがばらけちゃう。

 そんなとき、ストークごと切り出しちゃう戦法を使うと楽ちん。P1131779_640x480 こ~んな感じでストークごと切り出しておけば、ばらける心配はなし。

 後は、ウィングをバックtoバックで揃えて、なでなでして整形して、

 スレッドにワックスをたっぷり塗って、

 えいやっと!

 入魂してとりつける。P1131783_640x480 ヘッドを小さくまとめたいので、

 余分なスレッドくるくるは極力はぶく。

 ワックスが効いていれば3回転もしておけば、がっちり固定可能。P1131806_640x480 タイイングってやっぱり楽しい!!

 49ersも勝ったしね!!

 スポーツチームのカラーってフライに応用できる…。

 いろんなトコからインスピレーション!

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2013年1月 9日 (水)

ニュージーランド探訪記

みなさん、
遅ればせながら、

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
2013年も「クレージーフライフィッシャーの雑記帳」戯れ言ばかりのブログにお付き合いいただければ幸いです。

さてさて、私めはというと…

2012年の終わり、ニュージーランドを旅して参りました。

ニュージーランドは憧れの地でありました。

でっかいトラウトが釣れる国。

釣りだけが今回の旅の目的ではありませんので、釣りができたのは1日。

妻をなんとか説得して、1日でしたが釣りをしてきました。

最初に結果を言っておきましょう!

2匹かけましたが、1ブレイク、1フックアウト。

そうです、

ボウズ

 です。

 はっきり言って…

 「ニュージーランドに行ってボウズはないだろ。」

 「きっと、でかいのがバンバカ釣れるはず。」

 なんて考えは甘かったのです。

 しかし、この釣行は私にとってフライフィッシングをもう一度見つめ直す、最高の経験になりました。

 自分のスタイルの釣りがしたい…

 北海道でやっているような、ウェットの釣りがしたい…

 そのようにガイドさんにお願いしました。

 ガイドは名ガイドのマリー・ダウニーさん。Pc281594_640x480_4 愛犬、クッキーも一緒。

 川を下りながら、ポイントに着いたらそこでウェットを流すという贅沢な釣り。Pc281598_640x480 妻もフライフィッシングを体験。

 本格的なチャレンジは初。マリーさんのレッスンを受けながら、ニュージーランドスタイルで頑張りました。

 マリーさんは、とても優しいジェントルマン。

 アドバイスも的確でわかりやすい。

 どこをどう流せば魚が食ってくるのかを正確に教えてくれます。

 「もうちょい、右」

 「1m向こう」

 「リトリーブで誘え」

 などなど、もちろん英語でのアドバイス。

 たいして、英語がわからない私でもわかっちゃうんだから、フライフィッシングって不思議。Img_3912_640x427 しかしながら、マリーさん曰く…

 「今日は普通じゃない…」

 川の状況がよくないらしい。

 いつも魚が着いているところに、いない…。

 水が多い…

 簡単に釣れる状況にはないことを、私も感じ始める。

 これは、一筋縄ではいかない…。

 でも、自分のウェットフライで釣るというスタイルは変えないでいこう。

 マリーさんだってウェットのポイントを案内してくれている。

 北海道で培った多少の経験を元に、あれやこれやと考えを巡らせる。Img_3866_640x427 クッキーにも聞いてみる。

 シンクレートを変えてみる。

 自分のフライを信じる。

 北海道では魚を引きつけてくれる、ヒグマファンシーも効かない。

 頼りのナンバーワンにも全く反応なし。

 クイルウィングのフライにはまったくなになもない。

 私のフライボックスにはクイルウィングのウェットばかり。

 どうすりゃいい…

 マリーさんがなんとかして、私に魚をかけさせようとしてくれるのがわかる。

 そんな気持ちがうれしいんだな。

 異国の地からやってきた言葉もろくにわからないキチガイを相手に、旧知の友であるかのように接してくれる。なんとかニュージーランドの魚のファイトを味あわせてあげたいってひしひしと伝わってくる。

 私のフライボックスを見て、良さそうなフライをチョイスしてくれる。

 あくまで私の釣りを通させてくれた。

 ありがたい。

 「暗めのグリーン系、マラブーなんかがいいんだけど…」P1091755_640x480 マリーさんがこれがいいかもと言ってくれたフライ。

 オリーブのゾンカー。

 ゾンカーテープのスキンは薄くしてあるので、動きに問題はないと考えていたし、浜益川では色こそ違えど、サケには効果があったフライだ。

 このフライを、でっかいプールにキャストする。

 「今日は水が多いから、プールの入り口に魚がいる。だから、あまりポイントに近づかないで、まずは至近距離から狙え」Img_3945_640x427 マリーさんのアドバイス通りにキャストして、フライがイイ感じに流れ出した。

 「パーフェクト」

 マリーさんが言ったときだった。

 どしんときた。Img_3899_640x427 やった!

 かけた!!

 自分の思惑通りに魚が出た

 最高のファイト!

 これを求めて南半球まで来たんだ。

 夢が叶った。

 と思った瞬間…

 ふっと、生命反応がなくなった。

 外れた。

 痛恨のフックアウト。

 マリーさんと2人で天を仰いだ。

 これがラストだった。

 いいんだ!

 また来ればいい。

 新しい目標ができた。

 ニュージーランドの魚をウェットで釣るという目標!

 「釣れる日もあれば、釣れない日もある。それがフライフィッシングさ」

 と優しくマリーさん。

 そうだよね。

 これこそ

 This is the flyfishing

 そうなんだ。

 これぞ、フライフィッシングなんだ!

 ニュージーランドの釣りを通してフライフィッシングの初心に立ち返ることができた。

 そして、フライの重要性に改めて気づいた。

 汎用性のあるフライを持っていないといけない。

 全世界で使われているフライ。

 マリーさんの言葉を思い出す。

 「暗めのグリーン系、マラブーなんかがいいんだけど…」

 もしかして…

 「オススメのフライは、ウーリーバガーだった?」

 と聞いてみると、

 「イエス」

 きっと、マリーさんのボックスにはウーリーバガーが入っていたはず。 

 「これ使えって」言うこともできたはず。

 でも、あえて私のフライで私のスタイルでチャレンジさせてくれた。

 魚を手にすることはできなかったけれど、

 得た物がとても大きい気がした。

 ヘミングウェイは、

 「魚が釣れないときは、魚が考える時間を与えてくれたと思え」

 と言った。

 まさにこれ。

 マリーさんも自然とそのことを教えてくれた。

 フライタイイングも初心に返ろう。

 これまで、徒然なるままに巻き続けてきた私。

 長いフライフィッシングの歴史の中に脈々と受け継がれてきている釣れるフライの遺伝子を忘れていないか?

 なぜ?ウーリーバガーが生き残ってきたのか…?

 それは…

 そう、釣れるから。

 もっと、フライの勉強をしないとだめだ。

 フライの歴史を知らないとだめだ。

 もっとフライフィッシングを楽しむために、勉強しよう!

 フライタイイングを始めた頃はどんな気持ちで巻いていた?

 見よう見まねでタイイングした、その見よう見まねしたフライは何だった?

 それらは、きっと釣れる遺伝子を受け継いできたフライのはずだ。

 ニュージーランドの釣りが教えてくれたこと…

 「原点回帰」「これぞフライフィッシング」

 もっとうまくなって、また戻ってくるぞ!

 そのときはまたマリーさんにガイドをお願いしよう。

 きっと、美味しいサンドイッチを用意して、本流を釣らせてくれるはず。

 ありがとうマリーさん!

 ありがとうニュージーランド!!

追記…

 今回の釣行で一番すごかったのは妻。

 なんとなんとマリーさんもビックリの60㎝UPブラウンを1匹。砲弾みたいなレインボーを1匹。2匹も釣っちゃった。

 恐るべし…妻…

 マリーさんも思わず

 「アンビリーバボー!!!!!」

 って叫んでた(笑)Pc281617_640x480 こんな魚がいる国ニュージーランド。

 すげ~な…

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2012年12月10日 (月)

ファーネス

今朝も雪かきからスタート。

今宵は筋肉痛に襲われております…。
運動不足の何物でもない…。
そんな筋肉痛おじさんが、 浜崎あゆみなど聴きつつ、 タイイング。
切なくて…
切なくて…
見た目ごっつい、アメカジ大好きおっさんが浜崎あゆみなど聴いていいのか…
甚だ問題はあると思うのだが、 ファンの皆さんお許しを。
だって、ファーネス見てたら
切なくて…
切なくて… undefined 胸がぎゅっとなる夜も確かにね… あるけれど… undefined キュンてくるね。 この羽根。 縁取り茶色で、中は黒。 う~ん。 切ない。 undefined 君が想うそれだけで心がとても温かくなる undefined 手のひらサイズの真っ赤な小鳥。
あ~。
切ない。
小さなうなじの羽根をテールに。 undefined 切なさとは、裏腹に…
テールに赤を持ってくると、グッとフライが引き締まる。 undefined 魚に、
逢いたくて…
逢いたくて…
君を好きな僕で…
いていいですか?

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2012年12月 9日 (日)

大雪だ…

皆様ご無沙汰しておりました。

クレージー、なんとか生きております。

ふと気がつけば10月の浜益川リバーサーモンから更新が滞っておりました。

なんだかかんだで、本業がバタバタとしておりまして…

釣りにもほとんど行けずに悶々としておりましたが、仕事は仕事で充実している感もございまして…なんだかよくわかりませんが、元気でやっとります!

妻がスマホに変えましてなにやらスマホからブログをサクサクと更新していまして、

その手があったか!

と、今更ながら気がついたわけで…

ケイタイ時代の煩わしい更新過程がいやだったのでスマホでも、どーせメンドイと勝手に思い込んでおりました。

しかし、しかし!
今、サクサクと更新ができております。
これは楽チン!

というわけで、
これからは、スマホからのお気軽更新ができそうなので、積極的にアップしようと思っています。

内容はこれまでの戯れ言となんら変わりありませんので悪しからず。


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タイイング部屋は相も変わらずぐっちゃです。

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初冬の大河にぶち込もう考えていた、ディーウイング。

あれよあれよの間に冬が来て、川に行く前にどか雪。

オーマイガー

だって、今日なんか…
こんなに降っちゃった…

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一晩で車が埋まっちゃいました。
これからも、降り続くようです…
あ~あ。
北国に住んでいるのだから仕方がないのです。
移りゆく季節を感じながらのんびりいきます。

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なんて、言いながら…
タイイングデスクの片隅には、
まだ、サーモン用フライを巻いていたころの真っ赤なゾンカーなどが放置されています。

北国の長い冬。
のんびりタイイングでもします。

スマホで更新もできることがわかりましたので、どんどん更新していこうかな?

undefined

タイイングデスクからの実況的なのもやってみようと思います。

また、戯れ言にお付き合い頂ければ幸いです。

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2012年10月 8日 (月)

浜益川~師匠と共に~

 この日をずっと楽しみにしていたわけで。

 毎日のモチベーションになっておりました。

 なんたって、久しぶりに師匠と再会し、一緒に釣りができる。

 釣りをはじめた頃から常に師匠がいて。

 フライフィッシングっていう釣りがあるということを教えてくれた。

 私の人生を語る上で欠かせない大きな存在。Pa051050 故郷の川を離れられて、遠方へ。

 正直、故郷の川から師匠がいなくなってしまうことは寂しかった。

 けど、師匠は新しいセカンドライフを歩んでいるから、応援しないと!

 いつも、応援してもらっているんだから今度は恩返しの番。

 「浜益川においでよ」

 昨年、声をかけてもらって、今年は足を運んでみようと思ってました。

 師匠に会いに、師匠と一緒に釣りをするために。

 待ち合わせの場所で師匠が手を振って出迎えてくれたとき…。

 なんか、ノスタルジックでセピア色の想いがこみ上げてきて…。

 あ~なんかいいなって思った。

 釣り人の絆は永久不滅。Pa051052 浜益川は初めて。

 ゆっくりと流れる川。

 サケはというと…

 うじゃうじゃいる。

 しかも次から次へと新しい群れが入って来る。

 ヒットパターンをつかむまでは、厳しい釣りを強いられたけれど、

 パターンをつかむと、ヒットヒットの連続。Pa061059 10番ロッドがバットから引き絞られるのが爽快!

 ファイトは強烈。

 バッキングまで走るヤツ。

 大ジャンプを繰り返すヤツ。

 トルクフルなファイトをするヤツ。

 う~ん。言うことなし!Pa081065 忠類川とはまた違ったタクティクスが存在して、

 底を取らないと釣れないのではなくて、逆に沈めると釣れない。

 やる気のあるヤツは表層で喰ってくる。

 だから、ラインはフローティング。

 フライも軽いもの。

 ただし、浜益川の緩い流れでもよ~く動くフライじゃないとヒット率はがくっと下がります。

 私はラビットゾンカーのバックスキンを薄くそいで使いますが、これが効果的でした。

 ※ゾンカーの処理の方法はコチラをどうぞ↓
   http://masakidennen.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/post_d800.html

 まぁね…自己満足っていっちゃえばそれまで。

 なにもバックスキンを薄くしなくたって釣れることは釣れる。

 でもね、こういう一手間を加えて、自分の思惑通りに魚が釣れるとそれは自己満足を通り越して自信につながっていくんです。Pa051029 フワフワと緩い流れに、フライを漂わせる。

 メンディングも極力しない。

 リーダーまできちんとターンオーバーさせることが大事。

 ゆっくりとしたスペイキャストで、ゆっくりフライを漂わせる。

 そしたら、ご~んってサケがアタックしてきます。

 その後は、もう最高の時間!!Pa051041 リールが狂ったように逆回転。

 この逆回転音を聞くとまた元気が出てくるキチガイです。Pa051036 ギンピカがヒットするとそれはそれはもう、快感!!

 うひょ~ひょひょ~

 っと釣りキチ三平と化して叫んじゃう。

 この川に足を運ぶ釣り人はマナーがいい。釣り人同士のコミュニケーションができる。

 「下流に入っていいですか?」

 「いいよ~そこにサケ、たまってるからやってみな~」

 みんなフレンドリー。

 でっかいのをかけて下流に思い切り走られたとき。

 下流に2人組のおっちゃんルアーマンがいた。

 内心「走らせるな!止めろ!」

 なんて怒られるかなと思ったけど、

 現実は、さっとロッドを上げてくれて、

 「好きなだけ、走らせ~」

 「それがフライの面白いとこでしょ~」

 「じっくり、楽しみなぁ~」

 なんて言ってくれる。

 うれしいなぁ!

 コレなんだよなぁ!

 このでっかいサケは、無事このおっちゃんがでっかいネットでランディングしてくれた。

 Pa051032一期一会の出会いを大切にできる釣り人が多い。

 当たり前のことだけれど、こういうこと出来ない人も多いのが事実。

 なんか、心が洗われた。

 ホントの釣りをしたという感じ。Pa051045 心ゆくまでサケのファイトを堪能。

 師匠と一緒にいれたことに感謝。

 釣り人同志のコミュニティーに感動。

 すべては、この川がもたらしてくれた出会い。

 すべてに、ありがとう!

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2012年9月23日 (日)

秋なんだなぁ~…オポッサムなんだなぁ~…

 強烈な暑さもやっと去って行きました。

 秋らしい爽やかな空気に包まれてほっとしています。

 灼熱だとタイイングのスイッチも、釣りに行きたい意欲も起こらず…

 悶々としていた日々でした。

 ブログの更新も滞っておりましたが、こちらもスイッチが入ってきました。

 また、つまらない戯れ言などちょくちょくアップしていきます。

 今日はSuperflyを聞きながらタイイング。

 ニューアルバム“Force”がなかなかにいいのですね。

 そんでもって、突然ですがオポッサムなのです。P9230864_6 なぜかって…

 自分でもわからない…

 突然としてオポッサムが気になってしかたないのです。

 そんでもって、オポッサムでタイイングなんです。

 こういう突然のインスピレーションみたいなので私は生きています!P9230867 とりあえず手持ちのオポッサムをぶちまけてみる。

 かつては、こんなダビング材もありました。

 今はとんと見かけなくなりましたが…。

 いいものは無くなるのが早い…。

 なんでだろ。P9230901 オポッサムは水に入ると、いい感じで光り輝きます。

 私の頭の中では釣れるマテリアルとして認識しております。

 ハーズイヤーほど柔らかくなく…

 ポーラーベアーのファーのように固くもなく…

 それはそれは絶妙ないい感じ。P9230872 スキンからダビング材を取り出します。P9230878 ガードヘアもファーも一緒に切り出して、

 ハサミでチョキチョキ細かく刻んで、指ででモミモミ…

 すると…P9230879
 こ~んな感じになりますので、ボディー材にソラックスになんにでも使うことができます。P9230883 ナチュラルカラーのオポッサムとコック・デ・レオン。

 どちらも水に入るとスケスケのキラキラ系。

 この2つのマテリアルは相性抜群。P9230886 レオンをテールにしてボディーにオポッサム。

 スレッドにワックスをたっぷりほどこしてダビングすればぴちっとくっつきます。P9230887 さっき作ったオリーブダイドのダビング材をソラックスにすると生命感が出てきます。

 ここまで来たらウィング選びがまた楽し!P9230898
 スッペクルドフェザント

 リーブスフェザント

 アムファストフェザントのヘン

 ユーラシアビターン

 などなどを並べて、

 どれがいいかなぁ~

 どれが魚を呼んでくれるかなぁ~

 なんてワクワクする秋の夜。P9230893 こ~んな感じでしあがりました。

 はやいところあの本流に投入したい!P9230896 ちょいとボディーのカラーを変えてみると、

 雰囲気が違ってきて、また楽し!P9230908 オポッサムで徒然。

 秋の夜長、

 想いを馳せるあの本流へ。

 でっかいのとひと勝負!

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2012年8月18日 (土)

簡単じゃ~ないんだな…

 どうもどうもご無沙汰しておりました。

 暑さと…

 かと思えば…

 夏らしくない低温…

 そして、マイマイガの大発生…

 そんなこんなにやられながらもクレージー生きておりました。

 やっぱり本流通いが続いています。P8180279_3 釣果はというと…

 まぁ…

 簡単じゃ~ないんだな。

 全然釣れてません(笑)

 でもですね。

 やっぱり、本流って…

 いつ暴力的なアタリがあるか、緊張感でいっぱい。P8180284 いい流れ。

 このどこかに絶対にいるんです。

 とんでもないヤツ。

 でも…

 簡単じゃ~ないんだな。

 シンクレートを変え…。

 フライをアレヤコレヤととっかえひっかえ…。

 今日も夕暮れまで頑張ったけど…

 惨敗。

 なんとか、本流の魚に会いたくて、

 なんじゃかんじゃとタイイング。P7280183 ダブルフックなどとりだして、

 太い流れの中でも安定して泳ぐようなフライを巻こうと試行錯誤。P7280172 釣りたい欲、全開でヒグマをふんだんに使ってみたり。

 無い頭ひねって、

 色々考えるのもまた楽し。

 でも、何を流せど反応のない日はなにもなし。

 簡単じゃ~ないんだな。

 ま…

 これが、簡単に釣れちゃったら面白くもないんだな。P8180278 家にいるときから、

 すでに、

 本流の釣りは始まっているわけで、

 今度こそ、

 今度こそ、

 と想いを抱きながら、タイイングするのがたまらんヨロコビ。

 やっぱりキチガイ。

 クレージーなバカです。はい。P7210152 ぶっとい流れの、

 ぶっとい魚と勝負!

 まだまだ、勝負は始まったばかり。 

 簡単じゃ~ないんだな…

 だから面白いんだな!

 

〈告知〉

8月26日(日)に朱鞠内湖において

 2012 北海道 スペイキャスティングトーナメント

 が開催されます。

 昨年は台風で参加できずに終わったので、今年こそはとリベンジ魂でFly Tying Club“Water Walker”はブースを設けさせて頂くことにしました。

P1150294

 スペイキャスティングトーナメントが盛り上がるかたわらで、

 フライタイイングも盛り上がっちゃおう!

 って、考えております。

 トーナメントキャスターのスペイを観戦されるみなさん、応援に足を運ぶみなさん、トーナメントに参加されるみなさん、みんなでフライについて、マテリアルについて、タイイングについて、ざっくばらんにお話しましょ!

 みなさんお気軽に“Water Walker”のブースに来て下さい。

 質問などありましたらお気軽に声をかけて下さい。分かる範囲でしか答えられませんが…。

 日本一敷居の低いクラブです。堅苦しい雰囲気はまったくありません

 きっとブースの中で、マテリアル話、フライ話、タイイング話、実際のタイイングなどしながらワイヤワイヤと盛り上がってますので、どんどん中に入ってきて下さいね。

 マテリアルも車に積めるだけ持って行きます。

 「こんなフライを巻きたいんだけど、いいマテリアルな~い?」

 なんて質問は大歓迎でございます。

 「このマテリアルいい使い方な~い?」

 なんて質問もいいですなぁ!

 質問ばかりじゃ面白くないので、とにかくみんなでタイイングしながら盛り上がる!

 これをモットーにしてます。遠慮はいりませんよ~!!!

P1150299 フリーマーケットも予定しております。

 フライ、マテリアル、各種釣りグッズなどなど、こちらも盛り上げていきたいと思いますのでお楽しみに!

 それではみなさん8月26日(日)は朱鞠内湖でお会いしましょ~!!

 メンバーのみなさん。参加できる人、大募集中です!連絡待ってます!!

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