2024年 09月 27日
「画家ボナール ピエールとマルト」
「Bonnard, Pierre et Marthe」2023 フランス/ベルギー
”印象派に続くナビ派を代表する画家として活躍したピエール・ボナールと、その生涯の伴侶となった女性マルトの波乱に満ちた人生”を描いた伝記ドラマ。
1893年にパリで画家とモデルとして出会ったピエールとマルト。ピエールは裕福な家庭で育ち、創作を続けるために必要なパトロン、ミシアもいた。マルトの家は貧困で兄弟も多く母は病を抱えていた。
マルトに夢中になったピエールは家族の集まりにマルトを連れて出席する。しかし別世界に身を置かれたマルトはその場から逃げ出してしまう。
マルトが忘れられないピエールは待ち伏せをして、彼女に愛を告白する。やがて田舎に拠点を置き二人で暮らし始める。
二人の間にルネも現れたが、互いを思う気持ちは変わらず生涯を共にした。
エンディングで”ボナールの絵画の三分の一はマルトの制作”と記される。
最近映画館に行かなくなったのは単に鑑賞したい映画が公開されないから。ミニシアターで上映される、鑑賞したいヨーロッパ映画が全くなくて、今年鑑賞のミニシアターは数本で、他はほとんどTOHOシネマズ。
シネスイッチ銀座で映画を観たのはいつだったか?全く思い出せないくらい前。
セシル・ドゥ・フランスとヴァンサン・マケーニュのカップルが気になったので観に行くことにした。
映画解説に”波乱に満ちた人生”とある。ボナールの絵画って穏やかなイメージだけど、現実では”波乱に満ちた人生”を送った様子。
主演の二人がトレビアン。そしてもちろん映像は美しい。
画家ボナールについてはあまり知らない。晩年のクロード・モネと交流があった様子で、”船でジヴェルニーがらやって来た”という台詞があった。
ボナールの家はプロヴァンス、コートダジュールのル・カネ。Wikiによると”カンヌを見下ろす穏やかな斜面の上にある”とある。ジヴェルニーはノルマンディ地方。二人の住処はフランスの北と南にあり、スゴい距離を川を船で…何日かかったのか?想像もできない。
ミシアの最初の夫役でスタニスラス・メラールが出演していた。
マルト・ボナールに「幻滅/2021」「ギリシャ・サラダ/2023」のセシル・ドゥ・フランス。
ピエール・ボナールに「夜明けの祈り/2016」「白雪姫~あなたが知らないグリム童話~/2019」のヴァンサン・マケーニュ。
ルネ・モンシャティに「アマンダと僕/2018」のステイシー・マーティン。
ミシア・ゴデブスカに「レア・セドゥの いつわり/2021」「イノセント/2022」のアヌーク・グランベール。
クロード・モネに「幻滅/2021」のアンドレ・マルコン。
監督は「ヴィオレット-ある作家の肖像-/2013」「5月の花嫁学校/2020」のマルタン・プロヴォ。