「苦い涙」 : ヨーロッパ映画を観よう!
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「苦い涙」

「Peter von Kant」2022 フランス/ベルギー


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ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの戯曲を映画化したコメディ・ドラマ。


ある日、大女優のシドニーが親友の監督ピーター・フォン・カントのアパルトマンにアミールを連れて現れる。青年アミールに一目で恋をした中年男のピーターは彼を自分の家に住まわせ愛を育んでいく。そしてアミールの映画界での成功を手助けするが、奔放な彼に翻弄され次第に嫉妬で我を失っていく…


基は戯曲のコメディなので、ピーター・フォン・カントを演じるドゥニ・メノーシェの大袈裟なパフォーマンスが奇妙というか?ネチっとした笑いのコメディ。In My Room♪はドゥニを盛り上げる。

今まで観たオゾン映画で、最もゲイを強調した感じがした。原タイトルは監督の名前。


主演のドゥニ・メノーシェは最近よく見かける。「モーリタニアン 黒塗りの記録/2021」でジョディフォスター演じる弁護士ナンシーに依頼するエマニュエル役でワンシーン。「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊/2021」では看守役で出演していた。

ハリウッドでも活躍する大女優役のイザベルは正に打ってつけのキャラ。同じ惑星の住人とは思えないほど若くて美しい。シワがないのが不思議。




ピーター・フォン・カントに「悪なき殺人/2019」ドゥニ・メノーシェ。

シドニーに「イザベル・アジャーニの惑い(アドルフ)/2002」/「ボン・ヴォヤージュ/2003」「エージェント物語/2015〜2020」のイザベル・アジャーニ。

アミール・ベン・サレムにハリル・ベン・ガルビア。

ローズマリー・フォン・カントに「すべてうまくいきますように/2021」のハンナ・シグラ。

カールにステファン・クレポン。   

ガブリエル・フォン・カントにアマント・オーディアール。

監督、脚本は「すべてうまくいきますように/2021」のフランソワ・オゾン。


新宿武蔵野館


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by margot2005 | 2023-06-20 23:40 | Comments(0)