2024年8月の9件の記事
2024年8月29日 (木)
2024年8月23日 (金)
夏摘みセカンドフラッシュ入荷!
マカイバリ茶園より2024年夏摘みセカンドフラッシュが入荷いたしました!
今年の春摘みファーストフラッシュの時期は旱魃かんばつと熱波に悩まされたマカイバリ茶園でしたが、夏の時には夏摘みセカンドフラッシュは適度な雨量、気温に恵まれました。
マカイバリ茶園は大改革を行ない、もう一度基本に戻ることを徹底しました。そのひとつが茶摘みの仕方。一芯二葉を丁寧に摘みます。現場監督が常に茶摘み女性たちの茶葉を確認し、製茶の基本となる生葉の状態を良くすることに努めています。
クオリティーが高まったマカイバリ茶園夏摘みセカンドフラッシュ。入荷した茶葉はシルバーティップス、ヴィンテージ・マスカテル、クラシック、そしてシルバーニードルズです。ぜひお試しください!
https://www.makaibari.co.jp/
2024年8月22日 (木)
マンゴーの販売終了
今年も大好評だったインド・マンゴー。
たくさんのご注文をいただきまして誠にありがとうございました。
気候変動が激しい昨今、インドからマンゴーは6月にはほとんど入荷しませんでした。
インドは50度近い猛暑で、農園から飛行場までマンゴーは運ばれても暑さで傷んでしまい出荷がキャンセルされたこともありました。
幸いなことに8月に入ってから、モンスーンがはじまり、暑さが和らいだために8月になってからもマンゴーは届きました。
インドのマンゴーの認知度はあがり、多くの方に召し上がっていただきました。
心より感謝申し上げます。
来年もまた入荷する予定です。ぜひご利用をいただけましたら幸いです。
今年入荷したマンゴーでつくったドライマンゴーも販売開始いたしました!
2024年8月15日 (木)
独立記念日
8月15日は日本では終戦記念日ですが、インドにとって8月15日は独立記念日です。インド全体が祝日になります。
1947年8月15日にインドは正式にイギリスから独立しました。
200年以上の植民地生活から自由を勝ち取った日として、インドの人にとって特別な日です。
毎年、軍事パレードなど、大がかりな祭典が行われます。
マカイバリ茶園でも、インド国旗を掲げてお祝いをしました。
マネージャーのサンジャイ・ダス氏よりお祝いのメッセージと共にお祝いの様子を写真で送ってきました。
8月15日は宗教は関係なく、インド国民の一人として8月15日を祝います。
子どもたちは祝いのダンスをします。
インドでは国民の祝日はドライデー(禁酒日)として公の場でお酒を飲むことはできません。日本とは文化が違います。
重要な日だからこそ、酔っぱらうことなくお祝をするためだそうです。
2024年8月12日 (月)
2024年夏 マカイバリ茶園訪問記 Vol:10
デリーに戻ってきました。
活気に満ちたマカイバリ茶園、人々の笑顔、美味しい空気、そして大地のエネルギー。心と体がすっかりリチャージされました。
今回茶園から学んだこと。
それは、異常気象にも真正面から立ち向かい、逆境の時こそ焦らず、基本に戻る勇気と決断。そして生産量が落ちても、質を落とさない職人魂。
約3000人が暮らすマカイバリ茶園をどう維持していくか。
目先の利益だけを追求せず、長期に渡って健康的に経営を続けるためには何が必要なのか。
ダージリンで最も長い歴史を持つマカイバリ茶園が、その約160年の歴史をもう一度立ち返ることは、決して簡単なことではなかったはずです。しかも大勢の働いている人たちの理解を得ながら。
そして今、私の手に届けられたのは、ふくよかな新芽がきらきら光る素晴らしい紅茶。まさに「自然(紅茶)」が人間の行動に応えてくれた賜物なのです。
今回の茶園訪問で、茶園の決断、茶づくりへの強い魂を感じました。
マカイバリ茶園の皆さん、美味しい紅茶を作ってくださり、本当にありがとうございます。
2024年夏 マカイバリ茶園訪問記 Vol:9
2024年夏摘みセカンドフラッシュ テイスティング
久々に大興奮したテイスティングセッション!
ダージリンの気候条件がこの夏も芳しくないことを知っていたので、最初の一口目は「えっ!?」と目が覚めるような感覚、そしてここまで質を保ち、高めたマカイバリチームに感謝の気持ちでいっぱいになりました。
2024年夏のマカイバリの第一印象はフルーティーさと、深くまろやかな甘味。マスカットを想わせるフルーティーさと、はちみつを想わせるまろやかな甘味、そして樽を想わせる深みを持ち合わせる、フルボディーの紅茶です。
HAPPY HUNTERとマカイバリジャパンが2024年夏摘みに選別したのは、クローナル種から作られたFTGFOP-1S。新芽を多く含み、銅褐色に輝く茶葉から、丁寧に作られたことが分かります。
もう一点は、一芯一葉を摘んだ、こちらもクローナル種から作られたシルバーニードルズ。もう茶葉を見るだけで、この紅茶の素晴らしさ、マカイバリチームがどれだけ丹精込めて作ったのかが手に取るように伝わってきます。手揉みの工程を入れ、発酵度を下げて作られたこの紅茶は、ジャスミンを想わせるフローラルさ、玉露を想わせるとろみのある甘味を持ち合わせます。
逆境の時ほど、逆転満塁ホームランを打つかのように、マカイバリはきらりと光る逸品を作り上げます。
さすが、マカイバリ。
皆さんへお届けできるのが楽しみです!
2024年夏 マカイバリ茶園訪問記 Vol:8
マカイバリ茶園訪問記(夏)の続きをお届けします。
茶摘み女性は、午前中と午後に茶摘みをし、毎回茶葉の計量をします。
季節によって茶摘みの目標量が設定され、それを超えて茶摘みをした女性には、奨励金が支払われます。
仕事への出欠と茶摘み量は、全てデジタル化され、それと同時にノートにも記録します。そして2週間おきに給料が支払われます。
マカイバリ茶園では頑張れば頑張るほど、豊かになるシステムが作られているのです。
籠いっぱいに摘まれた茶葉は、しっとりと柔らかく、キラキラ輝いています。丁寧に一芯ニ葉を摘まれたのが伝わってきます。
2024年、マカイバリ茶園は大改革を行なっていて、もう一度基本に戻ることを徹底しています。その一つが茶摘みの仕方。現場監督が常に茶摘み女性たちの茶葉を確認し、製茶の基本となる生葉の状態を良くすることに努めています。
2024年夏 マカイバリ茶園訪問記 Vol:7
ダージリン紅茶の夏摘みセカンドフラッシュと言えば、「マスカテール」。マスカットを想わせる非常にフルーティーな紅茶です。
マスカテールは、5月から9月中旬までの夏摘みの期間でも、ほんの数週間しか作ることができません。この時期、「グリーンフライ(うんか)」と呼ばれる虫が、茶畑にたくさん飛来します。
動画と写真がグリーンフライ。
動きが早く、すぐに逃げてしまうので、この画を撮るのに苦労しました。
グリーンフライが葉をかじり、かじった部分が自然発酵を起こし、製茶の行程でマスカットの香りがする、と言うのが伝統的なマスカテールの名前の由来です。
夏摘み全てがマスカテールではなく、グリーンフライが多く飛来している数週間のうちに作られる紅茶がマスカテールと呼ばれるのです。
マスカテールを作ることのできる茶園は非常に限られています。
1、有機栽培を行っている茶園であること
農薬を散布している茶園では、グリーンフライまで殺してしまいますので、マスカテールを作ることはできません。
2、茶畑を常に観察している
グリーンフライが飛来したことをしっかり観察している茶園でないと、アロマ豊かでフルーティーなマスカテールを作ることはできません。
そして紅茶バイヤーとしては、一年に数週間しか作ることのできない貴重なマスカテールを、茶園から直で買い付けできることは一つのステイタスであり、茶園との信頼関係があってこそ入手できる紅茶なのです。
マカイバリ茶園は今、マスカテールの茶摘み、真っ最中!
テイスティングをしましたが、フルーティーで、深みと甘みがあり、テイスティングをしながら「あぁ、マカイバリのマスカテールだ」と思わずうなってしまいました。
2024年夏 マカイバリ茶園訪問記 Vol:6
マカイバリ茶園訪問記(夏)の続きをお届けします。
霧にすっぽりと包まれた茶畑。
暑くもなく、寒くもなく、とても心地の良い気候です。
春摘みファース トフラッシュの時期は旱魃と熱波に泣かされましたが、夏摘みセカンドフラッシュは適度な雨量、気温に恵まれています。
茶畑を覆う霧の湿気は土の栄養分を根に行き渡らせ、葉は生きいきと育ち、茶畑全体が若草色に輝く新芽のカーペットで覆われています。
茶摘みは、一芯二葉のみを摘みます。
その下の三葉、四葉からも紅茶を作ることはできますが、クオリティーを重視するマカイバリ茶園では、量よりも質にこだわり、一芯二葉だけを摘み、そこから製茶の行程でグレード分けしていきます。