鹿島神宮(2) 沼尾神社 まほらにふく風に乗って
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鹿島神宮(2) 沼尾神社

 常陸国風土記の香島郡の最初の方に、
「天の大神、坂戸の社、沼尾の社、三処を合わせて、惣べて香島の天(あめ)の大神と称ふ」
と書かれています。
現在の鹿島神宮の摂社である「坂戸神社」「沼尾神社」に「鹿島神宮」を3つ合わせて一体と見ています。

前にも訪れたことがありますが、これらの沼尾神社、坂戸神社、鹿島神宮と香島郡の郡家跡は一直線にほぼ等間隔に見事に並んでいます。そして鹿島神宮の拝殿の向きもこの方向と一致しています。
そのためもう一度これらを順番に見ていこうと、先月の銚子へ行く途中に立ち寄りました。
でもやはり時間がなく、2回に分かれてしまい、ここにUPするのも遅れてしまいました。

まずは一番北の沼尾神社から紹介します。

この沼尾神社の周りは、奈良時代には大きな沼(池)があったようです。
現在この神社の南西側に広く田が開けた場所(田谷沼)がありますので、ここあたりでしょうか?
この田谷沼の西側の北浦沿いには「塚原卜伝の墓」と長吉寺というお寺があります。

常陸国風土記にも、
「北に沼尾の池あり。古老の曰へらく、神世に天より流れ来し水沼なり。生ふる所の蓮根は、味気太異にして、甘きこと他所に絶れたり。病める者、此の沼の蓮を食へば、早く差えて験あり。鮒・鯉、多に住めり。前に郡の置かれし所なり。多く橘を蒔う。其の実味し。」
とあります。

香島の郡家が以前、この沼尾の地にあったが、この風土記が書かれた時にはすでに移された後だったことがわかります。
郡家が初期に置かれた場所にはこのように大切な池(沼)があり、食べるものの豊富で、灌漑用としても稲作にも優位な場所だったことが伺えます。

場所はサーカーの鹿島スタジアムの少し北側です。
神宮から行くと、県道245号線(鹿嶋-鉾田線)の「鹿嶋学園」の先の細い道を左(西)に入っていった先にあります。
その道を西に真っ直ぐ入っていくと、そのままこの沼尾神社入口にいきます。

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木々に覆われた真っ直ぐな参道が続きます。

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この入口の鳥居の近くに車は停められるようですが、私は手前で停めてこの参道を歩いて向かいました。

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沼尾神社はこのように樹叢に覆われていました。

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裏側にはこじんまりした本殿がありました。

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さて、説明にもあるとおり、この神社の祭神は香取神宮の神である「経津主神」なのです。

これらはもう少しじっくり考えてみる必要がありそうです。
次回は坂戸神社を紹介します。


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常陸国風土記と共に | コメント(0) | トラックバック(0) | 2023/03/03 11:11
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