小見川に平良文を見る(5)-豊玉姫神社
良文貝塚のすぐ近くにこの「豊玉姫神社」がある。
名前の通り豊玉姫を祀る。安産の神として知られる。
豊玉姫は海神(わたつみ)の娘で、海幸彦と結婚して神武天皇の父である鵜葺草葺不合神(アマツヒコナギサタケ)を産む。
この海神のいたところは九州南部と考えられており豊玉姫を祀る神社は九州に多く、鹿児島県知覧町、指宿市、佐賀県嬉野市や四国などに有名な神社は集中している。
その中でこの千葉県香取市の豊玉姫神社は少し特異な感じがする。
徳島県にも多いので阿波からここに移り住んできた人びとがもたらしたと考えるのが常套であろう。
貝塚があるため、この内陸部まで内海で広がっていた地形を想像してみるが、どうも今の地形からはあまり想像できない。
そこでまた、Flood Mapsで海面を7m上昇させて地形を見てみた。
やはり千葉県のこの辺りに大きな内海が現われた。
この内海の海岸付近にたくさんの人が暮らしていたのだろう。
そして貝塚はどういうわけか裏山の比較的高い所に積み上げられた。
何十メートルも海面が高いのではなく、5m~7m程度なのかもしれない。
ここに海洋族が九州から四国そして黒潮に乗ってこの安房国にやってきた。
そして小舟を操り海と共に生活していた。兎上国(うみのうえこく)が出来た。・・・
勝手に想像をたくましくしてみるのも楽しい。
良文貝塚のすぐ近くに通り沿いに1の鳥居があります。ここから神社域に入っていきます。
神社の拝殿などの入口に良文貝塚の説明と重要文化財の「香炉型人面付き土器」の説明板が置かれていました。
顔の形をかたどった土器で、大変珍しいものだそうです。この神社で保存されているのでしょうか?
香炉として使われたものではなく占いなどの儀式に用いられたらしいと説明に書かれています。
入口に掲げられている門柱には「豊玉姫神社式年銚子大神幸祭」と書かれています。
この神社と銚子の港近くにある「渡海神社」との間で20年に一度の銚子大神幸祭が行われています。
康和4年(1102年)に銚子の高見浦に大津波が襲ったことをきっかけにこの祭りがおこなわれるようになったものだそうです。
前回行われたのは平成22年4月だそうですから次回の20年後は・・・・。
拝殿前の鳥居。
この鳥居の左側に千葉県神社庁の「規範神社」の石碑が置かれています。
規範神社がどういう神社か知りませんが、ネットで見てみると氏子などがしっかりしており、他の神社の模範となるような神社を県の神社庁が認定しているようです。
拝殿です。
狛犬(昭和5年建立?)も海神を守るのにふさわしい姿に見えます。九州や沖縄などの南洋と近いような気がします。(気のせいか?)
こちらは本殿。宝暦7年(1757)に建立されたもので、昭和54、55年に大幅修理が行われたそうです。
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名前の通り豊玉姫を祀る。安産の神として知られる。
豊玉姫は海神(わたつみ)の娘で、海幸彦と結婚して神武天皇の父である鵜葺草葺不合神(アマツヒコナギサタケ)を産む。
この海神のいたところは九州南部と考えられており豊玉姫を祀る神社は九州に多く、鹿児島県知覧町、指宿市、佐賀県嬉野市や四国などに有名な神社は集中している。
その中でこの千葉県香取市の豊玉姫神社は少し特異な感じがする。
徳島県にも多いので阿波からここに移り住んできた人びとがもたらしたと考えるのが常套であろう。
貝塚があるため、この内陸部まで内海で広がっていた地形を想像してみるが、どうも今の地形からはあまり想像できない。
そこでまた、Flood Mapsで海面を7m上昇させて地形を見てみた。
やはり千葉県のこの辺りに大きな内海が現われた。
この内海の海岸付近にたくさんの人が暮らしていたのだろう。
そして貝塚はどういうわけか裏山の比較的高い所に積み上げられた。
何十メートルも海面が高いのではなく、5m~7m程度なのかもしれない。
ここに海洋族が九州から四国そして黒潮に乗ってこの安房国にやってきた。
そして小舟を操り海と共に生活していた。兎上国(うみのうえこく)が出来た。・・・
勝手に想像をたくましくしてみるのも楽しい。
良文貝塚のすぐ近くに通り沿いに1の鳥居があります。ここから神社域に入っていきます。
神社の拝殿などの入口に良文貝塚の説明と重要文化財の「香炉型人面付き土器」の説明板が置かれていました。
顔の形をかたどった土器で、大変珍しいものだそうです。この神社で保存されているのでしょうか?
香炉として使われたものではなく占いなどの儀式に用いられたらしいと説明に書かれています。
入口に掲げられている門柱には「豊玉姫神社式年銚子大神幸祭」と書かれています。
この神社と銚子の港近くにある「渡海神社」との間で20年に一度の銚子大神幸祭が行われています。
康和4年(1102年)に銚子の高見浦に大津波が襲ったことをきっかけにこの祭りがおこなわれるようになったものだそうです。
前回行われたのは平成22年4月だそうですから次回の20年後は・・・・。
拝殿前の鳥居。
この鳥居の左側に千葉県神社庁の「規範神社」の石碑が置かれています。
規範神社がどういう神社か知りませんが、ネットで見てみると氏子などがしっかりしており、他の神社の模範となるような神社を県の神社庁が認定しているようです。
拝殿です。
狛犬(昭和5年建立?)も海神を守るのにふさわしい姿に見えます。九州や沖縄などの南洋と近いような気がします。(気のせいか?)
こちらは本殿。宝暦7年(1757)に建立されたもので、昭和54、55年に大幅修理が行われたそうです。
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なんか、、本気で神社を守ってくれてますよね。
ライオンのような感じもします。
玉や子狛犬をはべらしたりしている場合ではないのでしょう。
本当にRomanさんの住まい周辺は歴史街道というか
古の地というか、江戸にはないものがありますね。
またお邪魔します。
> この狛犬、迫力満点ですよ。
> なんか、、本気で神社を守ってくれてますよね。
いろいろな場所や年代によって狛犬の姿は随分違いますね。
よく分類はわからないのですが、なんとなくその神社の歴史を感じます。
でも造られたのは意外に新しいみたいですね。
> 本当にRomanさんの住まい周辺は歴史街道というか
> 古の地というか、江戸にはないものがありますね。
確かに江戸とは違いますよね。
古代の香りを求めてウロウロしていますが、よくわからない物が多いですね。
行った気分になり拝見出来ましたよ、ありがとうございます。
おまけに獅子の狛犬探してましたがこれぞって凄いボリュームのある獅子のような狛犬ですね。
石岡は、遠縁では縁がありますが行けてません。地震の地を最近見たりしてるのですが石岡も出る地名ですね。ナマズもいそうですね。
香取鹿島さまには一度伺いましたが神栖にも行きたいと思ってますがmそれより先に豊玉姫さまへは挨拶したいです。
郡家や駅家?についても神奈川の歴史講座で始めて知った印象です。1/6の記事もとても興味が。海上交通は大事だったはずですから。
今後も参考にさせてください。今年の最初の出会いに感謝いたします。
7754どうぞ楽しい探求進めてくださいね、応援しております。
コメント大変うれしく頂戴いたしました。
> 豊玉姫さまの神社って探しておりこちらにやってまいりました。
> 行った気分になり拝見出来ましたよ、ありがとうございます。
豊玉姫の神社は九州には結構あるのかもしれませんが、関東では少ないですよね。
私は初めてでした。
銚子の方には定期的に行く仕事があり、ついでにあちこち探し回っています。
御目に止まり光栄です。
> おまけに獅子の狛犬探してましたがこれぞって凄いボリュームのある獅子のような狛犬ですね。
>
> 石岡は、遠縁では縁がありますが行けてません。
地震の地を最近見たりしてるのですが石岡も出る地名ですね。ナマズもいそうですね。
確かに地震も多い土地ですが、幸いに今では津波被害などはあまり無く、街は台地ですので大丈夫でしょう。
まあ鹿嶋の神にナマズを押さえつけてもらいましょう。(笑)
是非一度石岡にもおいで下さい。
御連絡いただければご案内します。
> 今年の最初の出会いに感謝いたします。
> 7754どうぞ楽しい探求進めてくださいね、応援しております。
とてもうれしいです。これからもまたコメントください。