THE NORTH FACE ラインナップが豊富なダウンジャケットを選ぶ時に。

ザ・ノースフェイスといえば、アウトドアや登山ではトップクラスのブランドです。
いまや「ファッションアイテム」としての認知度も定着しております。
そんなノースフェイスブランドの数あるアイテムの中でも、ブランドの本気度がわかるのがダウンジャケットではないでしょうか。

「ノースのダウンが欲しいけど自分に適しているのは、どのダウンジャケット?」そんな方は参考にしてみてください。

*カラーなど、現行品ではないものもございます。あしからず。

アンタークティカパーカ Antarctica Parka

強度と保温性を高いレベルで実現させた極地エクスペディション用防寒ジャケットです。表素材を高強度の140デニール素材で仕上げ、さらにGORE-TEX®メンブレンをインサート。中わたには、優れた保温効果を発揮する光電子®ダウンを封入。肌側には高い引き裂き強度を持つパーテックス®カンタムを配備しています。小物の収納に便利な5つのファスナーポケットを装備。フードは取り外しが可能。お尻が隠れる着丈でデザインし、極寒地での作業や天体観測用の防寒着としておすすめです。

 

今シーズンも流行っていますね、この手のジャケット。極地仕様のハードスペックでこのルックスは男性の心を鷲掴みですね。スペックを見ていただくと、防水透湿素材のゴアテックス®が採用されていますが、「ダウンになんでゴアが?」と思われるでしょうが、ここでのゴアの意味合いは自分を濡らさないというよりも、ジャケットのダウン(羽毛)を濡らさない事に重きを置いています。

羽毛は濡れてしまうと暖かさを蓄えれなくなり、その機能を活かせなくなってしまいますので・・・。

特徴としては
(1)ぶ厚い氷河などの氷で擦っても破れない140デニールの厚く丈夫な生地、ゴアテックスメンブレン付きで防水透湿◎、雪や氷でも◎

(2)たっぷりのダウンにザ・ノースフェイスの光電子素材を配合。普通のダウンよりもより発熱性に優れています。

(3)極地でのオーロラや動物などの撮影でも使いやすいよう大型のポケットを多数用意。冷えがちなカメラのバッテリーなどは内ポケットに入れておくと良いですね。

(4)長時間留まっていても体温を逃がさないよう、お尻まで隠れる長い着丈、取り外しが出来てスタイルを変えられるファー付フードなど。

アンタークティカパーカー

 

アストロライトフーディ Astro Light Hoodie

コールドスポットを少なく抑えることで軽さと保温性を両立した、フード付き軽量ダウンジャケット。20デニールのナイロン生地を袋織り状にしたバッフル構造は、縫い目が少なくしなやかな肌触りが特徴。ダウンの抜けも軽減します。900フィルパワーのダウンは、羽毛加工メーカーの高度な洗浄技術により汚れを徹底的に除去。高い保温性を確保します。生地に撥水加工を施し、多少の雨は弾きます。携行に便利なスタッフサック付き。コンパクトに携行でき、停滞時の暖もしっかり取ることができる1着です。

このジャケットがデビューした時に思いました。「これで羽毛の偏りとはおさらばだぜ」

あまり気にしない方が多いのですがが、キルト内に羽毛が偏ると「かさ高さ」が損なわれて本来の暖かさが発揮できない、なんて事になったら勿体ないですよね(しかも中のダウンはすごくいいモノなので尚の事です

 

特徴としては
(1)羽のように軽く、しなやか。収納も小型で冬山に携行しても荷物になりません。

(2)900フィルパワーという高い保温性のダウンを使用。縫い目が少ないので、縫い目から暖気が逃げません。

(3)内側にポケットが付いていますので、スマートフォンやカメラのバッテリーなどは体温で暖めながら使用できます。

(4)細身にできているのでスタイルが良く、ウェア表面と裏面が点で接着されているので、ダウンウェアにありがちなブクブクに膨れ上がる感じがありません。また横型にボックスが作られておらず、着用するとすらっとした見た目になります。

アストロライトフーディ Astro Light Hoodie

 

マウンテンダウンジャケット Mountain Down Jacket

THE NORTH FACE定番の、肩切り替えデザインをあしらった防水ダウンジャケット。表地には70デニールのGORE-TEX®2層構造を採用。肩と肘は高強度の生地で補強をしています。フロントはダブルフラップ仕様で、雨の浸入を防ぎます。中わたには600フィルパワーのダウンをふんだんに使用。羽毛加工メーカーの高度な洗浄技術により、汚れやホコリを徹底的に除去したクリーンなダウンが高い保温性を確保します。静電気の発生を抑える静電ケア設計。冬場にシーンを問わず活用できる1着です。

ノースフェイスの定番ジャケット「マウンテンジャケット」そのデザインを落とし込んだのが、このモコッとしたマウンテンダウンジャケット。「表地70デニール」と言われても、どれぐらいかわかりますか??

正直昨今のツルッとして薄い表地のジャケットと相反する、かなり厚手の生地になっており、少し重たいです。

ですが、その無骨でオールドスクールな生地感をも楽しめるフリークな方には、このジャケットがおすすめです。

特徴としては、
(1)ジッパーにフラップ(カバー)をつけることで、冷たい風がジッパーから入って体温を奪うことを防ぎます。

(2)ハンドポケットは脇の下の高い位置に用意されているので、マウンテンダウンジャケットの上から腰につけるクライミングハーネスと干渉しにくい。

(3)お尻側に着丈長く作られているので暖かく、屈んだ時にも背中が晒されません。

 

バルトロライトジャケット Baltro Light Jacket

真冬の天体観測や雪上ハイクにも対応できる、高い保温性を持つ防寒ジャケット。中わたには、特殊セラミックスの遠赤外線効果により優れた保温効果が持続する光電子®ダウンを封入。高度な洗浄技術により、汚れを徹底的に除去したクリーンなダウンが高い保温性を確保します。表生地には30デニールのWINDSTOPPER®2層構造を使用。防風性とともに耐水性もあり、雪や小雨程度の濡れを遮ります。中わた入りの内襟や前ファスナーのダブルフラップなどでコールドスポットを徹底的に排除。携行に便利なスタッフサック付きです。

このダウンのボリュームにゴア・ウインドストッパー®採用のこのモデル。動かずに”ジッ”としている人やバイクに乗る方にもおすすめ。フードや首周りの綿の量と、すきま風をも許さないフィット感が冬の外出を完全サポート。

登山というより、アウトドアアクティビティや雪国への旅行などで威力を発揮します。

特徴としては
(1)30デニールのWINDSTOPPER生地で防水性と耐水性(完全防水ではありません)

(2)たっぷりのダウンにザ・ノースフェイスの光電子素材を配合。普通のダウンよりもより発熱性に優れています。

(3)分厚いグローブなども収納できる大型ストレッチポケット。体温で乾かすことができます。

(4)ダウン入りフラップでジッパーからの寒風の侵入を防ぐとともに、内部の暖気を逃がしません。

ビレイヤーパーカ Belayer Parka

クライミングのビレイ時はもちろん、幅広いフィールドアクティビティで使える保温力の高いダウンジャケットです。WINDSTOPPERの内側に光電子プロダウンをたっぷり封入。羽毛加工メーカーの高度な洗浄技術により、汚れを徹底的に除去したクリーンなダウンが高い保温性を確保します。さらにシェイプドバッフル構造でコールドスポットを徹底的に排除。濡れたアウターシェルの上から着ることも想定し、内側にも撥水素材を使用。内ポケットやグローブを乾かすための大型メッシュポケットなどの収納スペースも豊富です。

そもそも「ビレイヤー」って何?って所だと思いますが、ざっくりご説明を。「ビレイヤー」とはクライミングなどで登攀している人が自らを確保しているロープがありますが、そのロープをコントロールしクライマーを確保する人です。

ではなぜ、クライミングというスポーツをするのにこんなにゴツいモコモコのダウンがいるの?と思われるでしょうが、登っているクライマー以外は寒いんです。風にも雪にも晒されるんです。そんな過酷なシチュエーションにいるビレイヤーにこそ、「最高のプロテクションと暖かさを」って事なんです。

特徴としては、
(1)たっぷりのダウンにザ・ノースフェイスの光電子素材を配合。普通のダウンよりもより発熱性に優れています。各所で熱を逃がさないよう体に密着する形状のパーツを付けています。

(2)雪で濡れたシェルの上からそのまま羽織っても大丈夫なように、内側は撥水素材で作られています。

(3)シェルの上から羽織るので一回り大きめサイズで設計されています。

(4)ビレイヤーパーカの上からクライミングロープをかけてもひっかかりがないようジッパーにフラップが無く、縫いなどもなく極力ウェア表面をフラットにしています。

(5)厳冬期の分厚いグローブなども収納できる大型ストレッチポケット。体温で乾かすことができますね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ダウンと言っても、製品により様々な方向性・特徴があります。
簡単にまとめるとこんな感じですね。

【保温性】
アストロライトフーディ < ビレイヤーパーカ ≦ マウンテンダウンジャケット < バルトロライトジャケット < アンタークティカパーカ

【運動性】
アンタークティカパーカ < バルトロライトジャケット< マウンテンダウンジャケット < ビレイヤーパーカ < アストロライトフーディ

【防水性】
アストロライトフーディ < バルトロライトジャケット = ビレイヤーパーカ < マウンテンダウンジャケット = アンタークティカパーカ

【用途】
動きの少ない極寒地 : アンタークティカパーカ
タウン・冬山でのシェルのアンダー : アストロライトフーディ
雪原ハイキング・比較的動きの少ない極寒地 : バルトロライトジャケット
冬山・雪山 : マウンテンダウンジャケット
冬山・雪山アルパインクライミング : ビレイヤーパーカ

ダウンウェアはノースフェイスに限らず、ここ数年ものすごいスピードで進化しています。来シーズンにはまた新たな技術やギミックが搭載されるかもしれません。しかし現存の製品でも十二分すぎると言っていい程のスペックを搭載しています。その中で自分が「いつ・どんな時に・どんな条件」で着用するかを考えて選べば、自ずと絞れるとは思います。

*最終的には色、形で選ぶのもアリです。

これを読んで興味が湧いた方、逆に疑問や悩みが増えた方(汗)、ぜひ一度お店で好日山荘のスタッフにお尋ねください。

この記事を書いたのは「好日山荘マガジン 編集部」

好日山荘マガジン 編集部

登山・クライミング・キャンプのプロ、好日山荘スタッフによる編集部。あなたのアウトドアライフを応援します!