小学1年生: ~カリフォルニア日記~

小学1年生

2009年7月22日 (水)

慈悲深い先生


昨日、図書館に行くと、先月まで娘の担任だった小学校一年生の先生に ばったり会いました。

先生も、Sunnyvaleに住んでいるので、Sunnyvale図書館にいるのはおかしくないのですが、そこは子供の本の部屋。
そして、一緒にいたのは、同じクラスだった男の子なのです。

先生は、もう先月で担任ではなくなったのだけど、その男の子の勉強を見るために、わざわざ自分の時間を割いて図書館にいたのでした。
どうも、英語の読み書きを教えているようでした。


すごい。。。!
夏休みだというのに。


確かに、その男の子は、アメリカ人家庭で育っていながら、読み書き能力がクラスでは とても遅れていました。

親が放任のようで、一年になった頃に文字が読めず、特別に遅れている生徒だけを抽出した別クラスで特別訓練を受けていた子供でした。
でも、年度末になると、だいぶ読めるようになったのです。

実は、もう一人、私がクラスの子供たちに英語のリーディングを教えていて、どんどん遅れてきているなぁと感じる子供がいました。
ただ、親は子供を教育しようとする姿勢があるのですが、どんなにがんばって教えても、覚えられないようでした。

結果として、二人とも同じくらいに感じられる能力で1年生を終えたのです。

確かに、親が放任の子供の方が覚えはよく、教える楽しみはあるのですが。。。

それにしても、
ひいきだとか言われないのかな?
アメリカは、公立の学校でも、先生の個人的自由が広範囲で認められているのかしら?

学区にある図書館で、それも子供用の本の お部屋なので、学校の知り合いが何人か来ても当たり前な状況です。
ということから考えると、まったく後ろめたい行為ではないようです。

一部の親だけがクラス全員の成績を見た時にも驚いたけれど、また新たな驚きの出来事でした。
   

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2009年7月14日 (火)

幸運なこと、不運なこと


FORTUNATELY学年が終わる直前のことですが、小学校のクラスで「FORTUNATELY!」という絵本を教材に使いました。

この本は英語ですが、日本でも「よかったねネッドくん」というタイトルで英語と日本語の両方が楽しめる二ヵ国語版として売られていて、私も持っています。

プリスクールの子供から楽しめる絵本ですが、不運と幸運が交互にやってくる場面展開が おもしろい絵本なので、小学校の教材として使われたようです。

内容は、主人公のネッドくんが、ニューヨークからフロリダに向かう旅の過程で、幸運なことや不運なことが繰り返し起きるのですが、なんとか最終的にはフロリダにたどり着くという お話です。

学校では、この話の展開スタイルを真似て、幸運なことと不運なことの繰り返しの物語を作り、絵本にしました。

さて、娘が学校で作ってきた絵本のお話部分は。。。


Fortunately...I got a hamster for my birthday.
Unfortunately...I didn't have enough money to buy the cage.
Fortunately...my mom gave me some money.
Unfortunately...the pet shop was closed.
Fortunately...my friend gave me a cage.
Unfortunately...the cage was too small.
Fortunately...I could make a cage.
Unfortunately...the hamster ran away when I put him into the cage.
Fortunately...I found the hamster running in the living room.
Unfortunately...I couldn't catch the hamster.
Fortunately...my mom put the hamster in the cage and he liked it.

《和訳》

幸運なことに。。。お誕生日にハムスターをもらいました。
不運なことに。。。ハムスター用のカゴを買うお金が ありませんでした。
幸運なことに。。。ママから、お金を少しもらえました。
不運なことに。。。ペット屋さんは、閉まっていました。
幸運なことに。。。お友達が、ペット用のカゴをくれました。
不運なことに。。。もらったカゴは、小さすぎました。
幸運なことに。。。なんとかカゴを自分で作ることができました。
不運なことに。。。ハムスターを入れようとしたら、逃げてしまいました。
幸運なことに。。。居間でハムスターが走っているのを見つけました。
不運なことに。。。ハムスターを捕まえることはできませんでした。
幸運なことに。。。ママが捕まえてカゴに入れてくれました。そして、ハムスターはそのカゴを気に入ってくれました。

いちおう、ネッドくん同様、数々のドタバタがありながらも、最終的に落ち着く仕上がりになっています。

といっても、アメリカの小学校一年生は、まだ物語を作るだけの技量が養われていない子供が多い年齢です。
Fortunatery か Unfortunately の内容が単なる繰り返しだったり、全体が意味不明だったり、話が作れず短く終わってしまったりします。

学校も、まだ きちんとした話を作ることを期待していないので、作業時間が十分に取られず、長い話が作れる子供たちは みんな絵を描き終えるところまで進みませんでした。
もう少し大きい子供たちだったら、もっと楽しめたのかも。。。

物語作りは、想像力が試される なかなか おもしろい活動だと思います。
このお休み中、家でも簡単にできる遊びでいいですね。

 

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2009年6月20日 (土)

学年最終日!


アメリカは学年末。
娘も一年生最後の日を迎えました。

数日前に受け取った、子供たちが作った招待状に「一年間、がんばった皆を表彰をするので父兄は集まってください。」と書かれていたので、最終日は娘のクラスに出かけました。

何を表彰されるのかと思っていたら。。。

一年間、子供たちは毎日、薄い小さな本を読んでいて、最後の方には その本の本読みが宿題に出ていました。
その小さな本118冊を5回読むことが目標だったらしく、それを達成した9人が表彰状をもらいました。

Lastdayofschool20081
とても簡単な薄い本なので、先生の言うとおりに読んでいれば、普通は達成できる量です。
逆に、
クラスの半分しか、真面目にやっていなかったんだ~と少し驚きましたが、表彰されなかった残り生徒たちは「やったな~!」と嬉しそうに祝福していて、かわいい無邪気さに笑ってしまいました。

また一年間通して、宿題の本読みが一番多かった子にメダルが授けられました。

Lastdayofschool20082
娘だったのですが、これも、先生に言われた通りの時間、読んだだけのことです。。。
(結局、日本人は真面目に言葉を受けすぎるということですね。


ついでに、私も、一年間、ボランティアをありがとうございました、ということで表彰されました。


最後に、お友達と記念撮影
しました。

Lastdayofschool20083
楽しかった一年生も終わり。
うれしいような、さみしいような。。。

 

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2009年6月18日 (木)

学年末行事の公園

Laspalmas20091 毎年、学年末には、近所のLas Palmas Parkに行く学校行事があります。
学年によって行く日が違うのですが、今年は、1年生と3年生が同じ日になり、とても賑やかでした。

学校から公園までは、歩いて行きます。
そのためにはボランティアが必要ですが、さすがに忙しい学年末に歩くのは面倒だと思うのか、今回のボランティアは少なく、大変でした。

まだ、一年生は、

トイレに行きたい!
喉が渇いた~
あっちの方に行きたいから、ついて来て~

と しょっちゅう呼ばれます。
私たちボランティアは、大忙し。

Laspalmas20092 昨日は、お天気にも恵まれ、子供たちは水遊びも楽しそうでした。

今回、とても驚いたのは、途中で「寒くなっちゃった~」と女の子が水着を脱いで、普段着に着替えようとしたときでした。

まだ、精神的に幼い7才の女の子は、洋服を全部脱いで全裸になってしまうのです。
もちろん、堂々と!

私は慌ててバスタオルで彼女の身体を覆って、周囲の目から彼女の身体を隠しました。
いちおう、ボランティアのパパたちや、公園で日向ぼっこをしている男性たちは、見ぬふりをしているし、クラスの男の子も目を逸らしてはくれた(偶然かどうかは不明)のですが。

アメリカ人男性は、日本人男性と比べると、小さい女の子に対して性的関心を持つ人が少ないので、どうも女児への教育が行き届いていないようです。
そういう人もいないことはないのですが、小さい女の子よりも太った中年女性を好む男性の方がずっと多いように思います。
(動物としては、この方が正常なのかな。。。?)

 

そんなこんなで ばたばたしていて、3年生のボランティアが私と話をしようと来てくれても、1年生ボランティアの私は まともな応対もできず、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

でも、子供たちの「楽しかった~!」の声を聞くと、付き添ってよかった! と思うのでした。
 

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2009年5月28日 (木)

ラッキー!社会科見学


小学校一年生の社会科見学に参加してきました。
場所は、カリフォルニアのスーパーでは有名な Lucky

最近、私は近所の Safewayにばかり行っていますが、前、LuckyがAlbertsonsと呼ばれていた頃。。。より前に Luckyと呼ばれていた頃には、よくお世話になっていました。
まだ私がキャンパスを歩くと、「新入生だよね? どこの高校に通っていたの?」と声をかけられた大
昔です。

最初、この Field Tripの話を聞いたときに、「
どうして小学校から一番近い Safewayに行かないの?」と思いましたが、Luckyに行ってみて、初めて理由がわかりました。
ここのLuckyは とても親切で、小学生の社会科見学を温かく迎えてくれるのです。

まず、Luckyの入り口で、帽子が配られました。
み~んな、この帽子をかぶるので、迷子防止になります。

Lucky1
そして、お店の中を歩き、質問を織り交ぜながら商品の説明をしてくれました。

その後、お店の裏側を歩きました。

Lucky2 お店の奥のドアの向こうは、大きな倉庫になっています。
高いところにまで、機械で積み上げたであろう商品が並んでいました。

Lucky3 大きな冷凍庫も見せてもらいました。
厚い扉を開けるとビニールシートがかかっていて、その奥にアイスクリームや冷凍食品が並んでいます。
一人ひとり、手で冷凍庫の温度を確認させてもらいました、

次に、陳列棚の裏側です。

Lucky4 ただ棚に置いてあるように見えますが、ここ全体が冷蔵庫になっていて、この牛乳の向こう側はお店の通路。
新しく来た牛乳はここに置いて、お客さんは向こう側から古い順に取り出せるようになっています。

そして、楽しい試食タイム

Lucky5 全員、ターキーのハムを試食させてもらいました。
男の子たちは何回もおかわりをして、スナックタイムという雰囲気です。

Lucky6 隣のケーキ売り場に行くと、ケーキ職人の女性がフロスティングのお花の作り方を実演してくれました。
このケーキの上のお花を、一瞬のうちに仕上げてしまいます。
動画で見たい方は、下をどうぞ。


その後、生鮮食品売り場では、オーガニックのりんごを一つずつもらいました。
Lucky7 オーガニックという心遣いがありがたいです♪

最後に、子供たちの一番好きなレジ

Lucky8 一人ずつ、お店からいただいたスナックを「ピッ!」とスキャンして、店員さんの気分です。

Lucky9 すべての体験が終わると、お店で売られているチョコチップクッキーを一つずつ もらって食べました。
歩き疲れていたので、あま~いクッキーも子供たちは すぐに食べてしまいました。

普段、来やすい場所ではありますが、子供たちにはとても楽しい社会科見学だったようです。
Luckyの方々には、いろいろしていただいて感謝です。

 

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2009年5月19日 (火)

算数コンクールで腕試し&入賞!!


数ヶ月前に、小学校から持ち帰ったチラシに「国際算数コンクール」の お知らせがありました。
小学校4年生から受けられる算数コンクールです。

そこに記述されていたHPをチェックしてみると、小学校低学年でも受けられる(国際的でない)算数コンクールCupertinoMathEdge年一回開かれていることがわかりました。

こういったコンクールに出る問題は、よく「Problem Solving」と言われていて、日本で言う「応用問題」の類です。
中学受験で有名な塾SAPIXなどで解かせている問題が好きな子供には向いているコンクールです。

その問題の一部を娘に見せてみると、

おもしろい!! 私、このコンクールに出たい!!
 賞が取りたい!


と、ものすごく乗り気。

う~ん。でもね、これって、普段から こういう応用問題を解く塾に通っている子たちが出ていて、何もしてない子が出ても賞は取れないのよ。

というと、

じゃあ、私も塾に行く!!

ちょっ、ちょっと待ってよ~
その塾に行くには、
時間お金もかかるのよ。

小学生は、半年で 630ドルから870ドル
おまけに教材費も!
体力をつけるために、バレエやダンスのクラスを増やしたいって言うなら考えてもいいけれど、算数っていうのは。。。座ってるだけだし。。。

結局、コンクールにだけ出場してもいい、ということで話がつきました。

当日、コンクールの会場に行くと、想像通り。。。

を見るとインド人!
を見るとインド人!
を見ると、中国人!

そうなのです。
学力が高いことで有名なCupertino
教育熱も半端ではなく、優秀な公立校もたくさんあります。
そして、そういう優秀な学校は、ほとんどがインド人と中国人から形成されているのです。

コンクールに集まった子供たちは、インド人約60%、中国人約40%。
ま、うちも傍から見れば「あの子も中国人ね。」と思われているのでしょうけれど。


1~2学年上のグループでコンクールを受ける子には、一人だけ、白人の男の子がいました。
パパが「楽しんでこいよ♪」
と、アメリカ人らしく笑顔で見送っていました。
このアジア人の中に入ってくるなんて、勇気ある~!
きっと優秀なんでしょうね。

一年生の娘は、テスト時間30分
10問を解きます。

テストの後には、45分くらい採点の時間があり、その後、入賞者(1位から5位まで)の発表があります。

シビアにテスト結果の悪い子から順に、採点されたテスト結果が返されていきました。

でも、名前を呼ばれても応えない、つまり、もう帰宅した子達も たくさんいました。
「ダメだった」と思った子供たちは、入賞者の発表を見たくない(親が見せたくない?)ということで、早々と帰宅してしまったようです。

名前を呼ばれた子達は、参加賞消しゴムをもらっていました。

まだ一年生の子達にとっては、ほとんどの子が生まれて初めての算数コンクールでしょう。
「入賞するはず!」と思って参加した子供たち。
消しゴムを手にして涙目になっている子や、「どうして!?」と言いながら「もう、いいから!(-_-#)」と親に手を引かれて会場を後にする子を見ると、なんだか かわいそうになってしまいました。

参加賞の子供たちの発表が終わった後は、1位から5位の入賞者発表になりました。
4位の発表のときに、娘の名前が呼ばれました。
そして、入賞者は、みな記念撮影されていました。

今回の問題は例年よりも難しかったようで、惜しいことに、4位の娘と1位の男の子とは、一問しか正解数が違いませんでした。
でも、この一問は大きい!
大学受験では、一点の差で合否が分かれたりするのだものね。

4位のメダルをもらい、無料の算数クラス受講資格を賞品にもらって、ちょっと複雑ではあるものの、いちおう ほっとして帰ってきました。
(あのね、そう簡単に1位が取れるはずないでしょ。


来年のコンクールは。。。?
入賞しなかった子達の顔を思い出すと、ちょっと。。。

娘が、もう少し精神的に成長して、うまく行かなくても冷静に受け止められるようにならないと、怖いです。。。
 

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2009年4月13日 (月)

クレイジー・ヘアー・デー 


今年も、娘の小学校でクレイジー・ヘアー・デーがありました。

去年は、こんな髪型でしたが、今年は娘が「あ~して、こ~して」というので、そのまま言われるとおりにしたら、こんな髪型。

Crazyhair2009
方法は、

  1. 左右二つに分けて高いところで結い、それぞれミツアミにします。
  2. ミツアミを輪にして結います。
  3. 大きな髪飾りで更に結います。

輪型のミツアミに、大きな髪飾りの輪を通して飾り付けするのが大変なのですが、ミツアミの方向に飾りの輪を通すとミツアミが解れません。
実は、バレエの公演にも使われる髪形なのですが、それが懐かしくてしたかったのでしょう。

クラスメートたちには「わー! クレイジー・ヘアーだ~!」とウケがよかったのですが、大人には「クレイジーじゃなくて、単にかわいい髪形じゃない?」と指摘されました。
ほんと、いまいち、クレイジーっぽくないですよね。


今年、「一番すごい!」と思ったのは、女の子が髪の毛の上半分を真上にチョンマゲにして、中に棒を入れて立たせていた、まさにクレイジー・ヘアでした。
それも、カラフル。
勇気があるな~と感心しながら、彼女にカメラを向けたかったのですが、私には その勇気がありませんでした。


来年は、結うのは大変なので、髪用のカラースプレーでごまかそうかと思っています。
髪用カラースプレーは、パーティグッズのお店で手に入れられるそうです。
(薬局では、本当に髪を染めるためのカラーリング剤しかありません。)

 

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2009年3月31日 (火)

学年を能力別クラスで指導


冬ぐらいから、小学校から単語テストの結果を持ち帰ってくるようになりました。


blockade
underneath
breathing
steaming
squeak


いつも、授業のボランティアでリーディングを見ていますが、その教材より難しいような。。。

娘から話を聞くと、

それは、違うクラスで授業したときのテストだから。

と言うのです。

どうして、違うクラスで授業?

よくよく聞いてみると、クラスのもう一人の女の子と一緒に別のクラスに行って英語の読み書きの授業を受けることがあるとか。
他の子たちも、みんなバラバラに分かれてグループになり、他のクラスに行く。数人は自分のクラスに残る、という話でした。

ちょっと何かある?
と思い、各グループのメンバーを聞いてみると、グループは能力別になっているのです。

そして、その能力別クラスでクラスメートになる子たちの中で、キンダーの頃のクラスメートを聞いてみると、他のクラスから来ている子たちもやはり同じよう。

つまり、各クラスから、同じ習熟度の子が集められ、能力別のクラスで指導されていたのです。

ただの公立小学校なのですが、アメリカでは、小さいうちから能力別の指導を受ける機会があることは珍しくないようです。
ただ、興味深いのは、そのことを、ほとんどの親が知らないこと。

日本だと、「
こういう目的で、能力別にクラスを分けて指導をします。」「ある子供たちを集めて別授業をします。」などと説明があり、親たちから

賛成!進度にあった勉強ができる。
反対!子供をレベル分けするなんて!

などと展開して混沌としていくものだと思うのですが、アメリカでは何のアナウンスもありませんでした。

そして、あまり子供とのコミュニケーション時間を取れない家庭が多いようなので、親たちは、何も気づくことなく終わってしまうのです。

よく考えれば、能力別クラスで恩恵が大きいのは、一番習熟度の高いクラスと一番習熟度の低いクラスでしょう。
多くの子供たちは、それほどの恩恵があるわけではないので、わざわざアナウンスしなくても、ということなのかな。
それとも、学校での教育は、学校に任せているのだから、という親が多いのかな。

一番、習熟度の高いクラスでは、
クラスの上位2人~5人くらい(絶対評価しているようで人数が違う)が集まります
して、学校の後は英語以外の母国語で過ごす子供、つまり一日の半分を母国語で過ごす子供は、ほとんどいないようなのです。
やはり、完全バイリンガル児にはハンデがあるのかも。

ママ、これは目の毒だからしまっておいて。
そんなことを言われると、耳が痛い~!

などと話す、うちの娘。
これだけバラエティに富んだ日本語が身についた分、英語環境で育つ子供たちは英語の表現がどんどん増えているのでしょうね。

今、英語力に問題がないことに安心する一方、これからは差がつくのかも、という不安が。。。
日本語は我が家にとって とても大切なので、英語は仕方がないのかなぁ、などと考えてしまっているのでした。

まぁ、何にしろ、先生方が、どのようにしたら生徒たちに有益なのか、いろいろ考えて実行してくださっているということは、ありがたいですね。
  

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2009年3月17日 (火)

教育現場の首吊りゲーム


かなりショッキングなタイトルになってしまいましたが、教育現場とはアメリカの小学校のことです。

Hangmangame ある日、娘が

ママ、ゲームしようよ~

と紙と鉛筆を持ってきました。私が

何のゲーム?

と聞くと、

Hangman Game!

と、笑顔で答えてくれました。

ゲーム名に驚きつつも、詳しく聞くと、小学校で授業中にするゲームだとか。
ゲーム名はショッキングですが、いちおう単語ゲームなのです。

ゲームの方法は、

  1. まず、首吊り台だけを描きます

  2. そして、出題者が解答の単語を考え、そのアルファベットの文字数分の下線を引きます

  3. 解答者は、その文字数から考えて、適当なアルファベットを一つ答えます

  4. 出題者は、そのアルファベットが解答の単語内にあれば、下線の上にアルファベットを書きます
    もし間違っていれば、余白にアルファベットを書き、首吊り台に頭を描きます

  5. そして、解答者は、また新たなアルファベットを一つ答えます。
    出題者は、解答が合っていれば下線上にアルファベットを書き、間違っていれば、首吊り台に胴体
    描きます。


こうして解答と解答が当たっているかのチェック繰り返していくのです。

首吊り台に描かれる人は、最初は
、次は胴体と進み、一本の足もう一本の足片手もう一本の手片側の髪の毛、もう片側の髪の毛と進んでいきます。

先に首吊り台に人が描き終わってしまえば(口まで描いてしまえば)出題者の勝ち
首吊り台に人が書き終わる前に単語が当たれば解答者の勝ちになります。

私は、最終的にどんな絵になるのか気になって、わざと間違った解答をして、全部の絵を描いてもらいました。


ちょっとびっくりなゲームですが、アメリカ全体でよく知られたゲームのようです。
多少、首吊り台や描かれる人の絵が違っているバージョンもあります。

最近は、「教育的なゲームのような、教育的でないゲームのような」ということで、「Hangman Game」という名前は使っていても、描く絵は変えて遊ぶ場合もあるそうです。

ただ、子供たちは何故か、このHangmanの絵で遊ぶのが好きなものなんですけれどね。。。


このゲームを、オンラインでも遊ぶことができます。
興味のある方は、このサイトを どうぞ。

日本の小学校で、このゲームをしたら、すぐに問題視されるような気がしますが。。。

 

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2009年3月 8日 (日)

楽しいサイエンスフェア♪


楽しみにしていた、娘の小学校のサイエンスフェアに行ってきました。

日本の自由研究とは少し違い、アメリカの(うちの娘の学校の)サイエンスフェアは、子供のものというより家族全体で仕上げたプロジェクトも多くなっています。

去年、娘は時間をかけて大きなボードに字や絵や表を描いて仕上げたものの、文章は ほとんど親が考えたものでした。
いや~、サイエンスプロジェクトって親も大変なのね」と思いつつ、サイエンスフェアに出かけてみたら、親がコンピュータで文章を書いてプリントアウトして貼り付けたプロジェクトが多くて、「アメリカは、ここまで親が介入していいのね!」と学びました。
(この辺りの子供は、ハードスケジュールでとても忙しい!というのもあると思います。)

今年はというと、「
私も覚悟してプロジェクトに取り組まなくては! 頭使うなぁ。」と思っていたのですが、一年生になった娘は成長していたようで、プロジェクトの構成、内容、文章も、自分で すべて考え、さらっとすぐに書き終えてしまい、「サイエンスフェアって、こんなに楽だったの!?」という感じでした。

表のまとめ方をアドバイスしたくらいかな。
難しい表を書いても結局ちゃんと見てもらえないだろうから、子供がわかるように簡単な表にした方がいいと思い、簡単な表を勧めました。

これはあなたの仕事よ!」とスパルタ式にすべて任せてしまうと、案外、子供は短時間でサッと仕上げてしまうということなんですね。

娘のプロジェクトはというと、
氷を溶けないようにするには、どうしたらいい?
というもの。

Sf20091 ガーゼのタオルに包んだ氷、新聞に包んだ氷、ビニール袋に入れた氷、アルミホイルに包んだ氷、プチプチに包んだ氷、黒い紙に包んだ氷、白い紙に包んだ氷、青い紙に包んだ氷、黄色い紙に包んだ氷、何も包まない氷、で比較しました。

私は、新聞に包んだ氷が一番溶けないのかなぁ、と考えていたのですが、結果はガーゼのタオルが一番解けず、アルミホイルに包んだ氷が一番早かった(何も包まない氷よりも!)が意外でした。


Sf20092 さて、サイエンスフェアの会場につくと、今年も、子供たちのたくさんのボードが並んでいました。

会場に着くなり、自分の作品を案内してくれたクラスメートのプロジェクトは、「汚い手で触ったパンには何が起きるのか」という実験したもので、キレイな手で触ったパンと汚い手で触ったパンを数日置いて比較したものでした。

もちろん、汚い手で触ったパンにはカビがたくさん!
このプロジェクトを見たら、みんな、「トイレの後にしてほしいこと」をしてくれるかな。


わりとカビ系は子供の人気で、毎年プロジェクトが出ます。

他にも、
パンに水、粥、オレンジジュース、などをつけて、数日後のカビの状態を比較するプロジェクトがありました。
Sf20093 水についたパンが一番カビやすいのね~

これは、「
お花を長持ちさせるには、何を入れたらいいのか」を調べた実験。

Sf20094 日本でも、砂糖水は知られていますよね。
レモンジュースも案外いいことがわかったようです。

子供らしい おもしろいプロジェクトが、これ。
ガム4種類を噛み比べて、どれが一番味が持つか」という実験です。

Sf20095 子供がよろこびそうな実験ですね。
私も食べたことがあるトライデントのスイカ味が一番短かったようです

確かに、あれは味がしなくなるのが早かった。。

体にあまりよくないガムの方が、長く楽しめそう。

今年の、ご両親が がんばった作品が、これです。

Sf20096 プロジェクトの周りは いつも子供たちが遊んでいて、あまり近づけなかったのですが、いろいろな物質の電気伝導を実験したプロジェクトです。
この人目を引くピカピカした機械に、木のスプーン、ゴムべら、金属スプーン、プラスティックフォーク、手などを近づけて、実験できます。
子供たちは、とても楽しそうに遊んでいました。

ところで、クラスメートの一人の ぽっちゃりした男の子が、「朝食と夕食を逆にして、つまり朝食をたくさん食べ 夕食を軽くして、体重の変化を見る」とダイエットを兼ねたプロジェクトをすると言っていたのです。
彼のプロジェクトを探すと、結局、うまく終えられなかったのか、火山のプロジェクトに変っていたのが残念でした。
(うまくいったら、私もがんばるわ~と、ママも言っていたのですが。)

今回も、たくさんの子供たちのボードが並んでいて、とても見切れませんでした。
見られたのは半分くらい。もっと見ていたかったなぁ。

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