咲-Saki- 第21局「追想」
全国高校生麻雀大会県予選個人戦。
団体戦に参加できなかった選手たちも参加するため、参加人数は団体戦よりも遙かに多い。
レギュラーから外れてしまったとか、団体戦に参加するほど学校に部員がいないなどの理由だろうか。
竹井久は部員たちに説明。
試合は2日間、全国へと出場できるのは僅か3人。当然同じ高校同士でのぶつかりあう事になり、清澄高校も全員が全国へ行ける訳ではない。
今のところ候補は宮永咲、原村和、竹井久、龍門淵透華、福路美穂子の5人というところかな。東風戦なら片岡優希も実力を発揮できるけど、それでも咲たちにはいつも負けてるからな。しかし3人というのは中途半端な感じもするな。
順位的には金銀銅の3人なんだろうけど、麻雀は4人対戦だし、各県から4人ずつの方がキリが良いと思うのだけど。
1回戦は全員バラバラに対局。
咲と優希は隣同士の部屋。相変わらずどんくさい咲を見送る久や染谷まこは、団体戦が終わって気合いが抜けていなければ良いが、と呟いて和はちょっぴり不安になる。
対局室むちゃくちゃ多いな。何部屋あるんだよ。これ、見る人たちはどうやってみるのでしょう。スクリーンにいくつも同時中継されるのか、それとも自分の見たいしあいだけをチョイスするのか。
咲たちの対局室は遠いとはいえ、走らないと間に合わないというのは時間的にどうなのかと。
優希の鞄には大量のタコス。
胸やけしそうだな。