化物語 第捌話「するがモンキー 其ノ參」
小学生の時に母親からミイラの腕を託された神原駿河。
転校したばかりで友達がおらず、足も遅かった駿河は、クラスメイトからは迫害を受けていた。運動会の徒競走に出場することになり足が速くなれば友達が出来るのではないかと、ミイラの腕に願いを託した。
その夜、怖い夢を見た。同じ徒競走に出場する子供たちが、雨合羽の人物に襲われる夢。
翌日、それは現実となった。
調べるうちに猿の手に行き当たった駿河は、恐ろしくなって夢中で走る練習をして、足が速くなった。
猿の手に1つ目の願いをキャンセルしてもらう事すら、どんな形で叶えられるか判らないため、願うことの出来ない。
しかし自分よりも足の速い人間が出てくるかもしれない陸上部には入らず、バスケ部に入ってエースとなった。
そんな彼女に足の速さを聞きつけた戦場ヶ原ひたぎが声を掛けてきた。
ひたぎからの勝負の申し出を必死になって断った。
一目惚れには至らないが、すぐにひたぎに惹かれていった。