夢と幻の散歩道2 2012年05月
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夢と幻の散歩道2

夢と幻の散歩道 第2章 _手に届かないお月様を求めて 心は はるかに遠く 切符をなくしてしまったまま 旅は今日も続いている

2012-05-30 [ Wed ]
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深く清冽な湖の岸辺の静寂に

不釣合いなほど唐突に


蜂たちの羽音と

明るい黄色と

むせるような菜の花のにおい

(長野県飯山市 5月26日)

2012-05-29 [ Tue ]
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深い雪

冬の厳しさを越えて

新緑の今

それは自然の厳しい現実なのだけど

なぜか

歩いていると

夢のよう

・・・・・


たとえば会話は相手の目をきちんと見てきちんと伝わるように話すのかいい。。。
とか言う人もいるけれど、
それは主張したり、意見を言ったりするとき。
そんなときはいつも
わたしとあなた

たまには二人で並んで座って 同じものを眺めていたい。
言葉なんていらない。
そんなときはいつも
あなたの中にわたしがいて
わたしの中にあなたを感じる


(新潟県上越市 5月26日)








2012-05-28 [ Mon ]
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冬の間誰も足を踏み入れていない林

雪や風で枝が折れて

その折れ口の明るい茶色が

妙に痛々しい

寒さに耐えたブナたちはいま柔らかな緑の葉を纏う

硬くなった残雪に半分埋もれた細い枝にも

折れた枝の先にさえも

小さな新緑の風

(新潟県上越市 5月26日)

2012-05-27 [ Sun ]
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雨のち晴れ
そんな天気予報に誘われるように三石森林公園へ


遠くを眺める

どの樹もどの草も


自分が生きることだけを考えて
今しか出来ないことに没頭して

そうして
大自然の理法に適う

まるで奇跡


(茨城県かすみがうら市 5月22日)

2012-05-25 [ Fri ]
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湿原に咲く
小さな花
小さなハピネス

遠くのせせらぎを
運んでくる風は
みどりいろ


楽しげな花のおしゃべりに
耳を傾ける
ひと時の
ハピネス

2012-05-23 [ Wed ]
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一番外側の花びらだけ

ほんのりピンク

静かに可憐に


2輪目のつぼみもそのうちひらく

新緑の風のなかで

もうすぐふたり

(長野県信濃町 5月20日)

2012-05-21 [ Mon ]
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雲の間からくっきり見えました。

何を見ました?

ららが見たのは

真っ黒な満月

昼間
みんなに忘れられているお月様が
夜と同じように
そこにいてこちらを見ていてくれる

すがたがみえなくても
あなたはいつでも
いてくれる

あるということ
いるということ
存在すること
見えること見えないこと
影と光
影という存在

やはりそれは
奇跡

(5月21日)
2012-05-21 [ Mon ]
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早朝の滝

マイナスイオンたっぷりなのか
とても気持ちいい


動かない岩
流れる水
消える命
そしてまた生まれる命

滝は命の遠い遠いふるさとのよう

(5月13日 栃木県日光市)
2012-05-19 [ Sat ]
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横たわって
見えるのは
続く若木の林

思うのは
刻まれた時の記憶

今でも魂は生きている
あなたを思っている

無へ帰る恐怖などない

(栃木県日光市 5月13日)



2012-05-17 [ Thu ]
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ただ普通の
まっすぐの




ほんのり萌黄色の芽が

朝日にオレンジ色


きっと明日には希望が見つかる



夜明け前雑木林を歩いたのははじめてで

とても新鮮

すべて自己責任

明け方は氷点下。

(栃木県日光市 5月13日)



2012-05-16 [ Wed ]
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またまた次の日。

自分の前に未来
後ろに過去を意識しながら
前後左右上下に広がっているこの空間を
世界と呼んできるけれど、

でもほんとの世界は全然違って、

もっと混沌として

もっとエネルギッシュで

最短の直線が意味を失う世界


繰り返す自然の試行錯誤が突然
美をクリエイトする
2012-05-14 [ Mon ]
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こんどは麦の穂にぐっと近づいてみた

小さな雫が光の美しさを際立たせる


もっと輝いて

もっとはずんで

もっと遠くへ


(茨城県下妻市 5月11日) 

2012-05-13 [ Sun ]
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夜が白みはじめたころ

ベッドの中で起きようか寝ていようか・・・

やっと決心して車を走らせたのは下妻市

寝ぼけ眼で見た世界は

まだ夢の続きのよう


・・・・・
あわてて家を飛び出して
CFカードをわすれてしまったららに
カードを貸してくださった方、
何とお礼を言ったらいいか。。
ありがとうございました。

(茨城県下妻市 5月10日)
2012-05-12 [ Sat ]
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流れの中の枯れた幹

訪れるたびにその姿を変える


期待して外れても

この遊水地の中は別世界


深く息を吸って

そして吐く


葦原を抜ける風と光は

心の風景を満たしてくれる

(栃木県藤岡町 5月8日)
2012-05-11 [ Fri ]
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東の空はゆっくり

薄紫

日常空間はもうすぐそこに



日常の時間が直線なのは

ほんの一瞬

未来も過去も

ゆらゆら漂う線からはなれて

きらっと輝く


じっと耐えた記憶は

無限に拡散してうすめて


感動だけを

凝縮して

光にしたい












2012-05-10 [ Thu ]
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湖面に映ったスーパームーンに

葉っぱたちがささやきかける

夜明け前の

秘密の時間



月が地球に一番近づくこの日は満月

いつもよりすこし大きい

この同じ月をどこかで誰かみている

きっとあなたも。

(茨城県つくばみらい市 5月7日)
2012-05-09 [ Wed ]

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西湖近くの桜の樹

華、桜花

一瞬でもいい

明るく輝きたい



自然とたくさんの情報が集まってくる
竜巻で屋根やガラスが吹き飛ばされた地区でも
今日は暴風雨

同じ地区でも大きな被害にあったところと
まったく被害のない所と

悲しいくらいのその差

なぜ?と理由を問うことがまったく意味をもたない

たくさんの理由が一瞬のうちに
空に巻き上げられ
風に翻弄され
たたきつけられて

ただの自己満足の欠片になってしまった

2012-05-08 [ Tue ]
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ここには

大地
地面が

ない

下は溶岩の間を根っこが伸びて


たくさんの隙間や穴の存在を

落ち葉がそっと隠す

歩くと突然足が穴に入ってしまう

溶岩の底のその下は?

樹海には遊歩道も整備されていると聞いていたけれど
入り口をまちがえて

ほんとにに
まさに
樹海


2012-05-07 [ Mon ]
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林道を逸れて林の中を歩いていくと

こけで緑のなった枯た幹がある

枯れてからずっとそのまま



若葉の色がまぶしい5月の林のなかで

ここだけ

時間が

凝縮


(山梨県富士河口湖町 5月5日)



2012-05-06 [ Sun ]
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5時少し前

本栖湖から。

夜明け前から嵐のように風が吹いて
5月とは思えない寒さ


暑いとか寒いとか
嬉しいとかがっかりとか

そんな人間の感覚をはるかに凌駕して

人間の長い長い愛憎劇を一瞬で見通せるような宇宙の一部のような
そんな姿で

富士山はそこにあった。


(山梨県身延町 5月5日)




2012-05-05 [ Sat ]
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そろそろ見ごろを迎えたシャガ

ひっそりと控えめに咲くけれど

群落は美しい



林の妖精の世界の入り口を開く


渡る風に
かすかな囁きと香りをのせて



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(茨城県石岡市 4月30日) 


・・・・・

今日はうっとりするほどさわやかな空気

青い空

深呼吸するだけで幸せ気分になれる日

幸せの理由って

じつはとっても単純なものなのかも・・・


2012-05-04 [ Fri ]
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期待はずれの曇り空の下

枯れた樹がひとり

芽吹きの季節を懐かしむ


地中に根を伸ばして

根を張って

枝と葉っぱたちを支えた力の痕跡だけを残して


(栃木県藤岡町 4月28日)


2012-05-03 [ Thu ]
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地平線の向こうは厚い雲

日の出の写真をあきらめて

ウグイスの声を楽しんでいたとき

不意に雲が切れて

光が地上に降りそそぐ


記憶の底に沈んでいく過去と
不確かで曖昧な未来の間で漂う
虚ろな今が

リアリティを持った瞬間

(茨城県つくば市 4月24日)

2012-05-02 [ Wed ]
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夕方、雨が上がったし

それで

筑波山のいつもの場所に


この夕方のひと時を

綺麗に折りたたんで

記憶にしまう


一週間もすれば

山は新緑の緑色にかわる



終りの静止は
命の胎動を
呼び起こす

終わりは始まり

そして
もう一度
再会する

(茨城県つくば市 4月23日)


・・・・・
壊れたレンズ
治るのに2週間
今は特別混んでいるらしい。








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らら

Author:らら
月へ帰る道が分からなくなったららです

フォトの中に時を閉じ込めて

心の扉の鍵をそっとあけて


忙しいあなたの心が癒されますように

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