夢と幻の散歩道２
夢と幻の散歩道 第２章 _手に届かないお月様を求めて 心は はるかに遠く 切符をなくしてしまったまま 旅は今日も続いている
2009-10-23 [ Fri ]
十和田湖の南
北秋田市にある小さなダム湖
遊覧船で進むと
いりくんだ湖岸と紅葉が迫る
四方が高い山
日の光の方向で
紅葉も空も湖も
その色を変える
みちのくの秘境
だが
いつの間にかそんな感じを超えて
イメージはライン川下り
ローレライの伝説 古城
この山の向こうに中世のお城があるみたい
本当はこの湖の底は
普通の人の普通の暮らしがあった
湖の底に今も生活の何かが沈んでいる
人の命が埋まってしまったわけではないけれど、
心の居場所が消えた不安、軽い消えない痛み
心のリストカットのような
痛さ
湖底に思いを馳せる
2009-10-23 [ Fri ]
木の葉は鳥のさえずりに答える
木の葉は風のささやきに応える
木の葉は応えるだけじゃない
地中からのメッセージを
宇宙からのメッセージを
人に伝える
季節の必然のなかで
散る前に
鮮やかなメッセージ
散って朽ちても命は続く
朽ちて戻るところは命のふるさと
美しく生きてそして故郷へ戻っていく
かなしくなんかない
それは歓び・・・
乱れるエネルギーの中で
今は
今を生きぬくこと
逃げることを知らない木々は
静かな力に充ちている
