第72回 粟田口から蹴上へ~三条通西から東~その21

前回ブログの最後の写真「粟田神社」の下りの石段です。
今回はここから三条通に戻って、蹴上まで向かっていきます。
撮影日は、2012年8月30日木曜日午後3時。
とりあえず、この石段を北へ下りていきます。

粟田神社の石段を半分ほど下ったところに、
赤い花が咲いていました。
これは、たぶん禊萩(みそはぎ)です。
第70回ブログに出てきた「壇王」法林寺でも咲いていました。
葉の形から、「萩」の一種なのは確実です。
花札の「猪」(「猪鹿蝶」のうちの一枚)の背景に咲いていますね。
この写真は、クリックすると拡大できます。

さらに石段を下りてきました。
向こうに、京都市立白川小学校のグランドが見えます。
ちょうど野球の練習をされていました。
(明らかに、小学生より大人な方々でした)

粟田神社の石段を下りました。
分かりにくいのですが、
この右(東)側に「鍛神社」という粟田神社の末社がありました。
ただ、ここを訪れたときは気づかずに素通りしてしまいました……
とりあえず、この先の石畳の道(緩やかな下り坂)を進みます。

石畳の緩やかな下り坂を北に進んでいます。
左(南)側に京都市立白川小学校、
右(北)側に古いアパートが続いているのですが、
この角度からだと茂みに見えます。

さらに石畳の下り坂を北に進みました。
向こうに見えるのは、三条通ですね。
自動車から車いすに乗った高齢者が介護者と降りてこられて、
右(北)側の古いアパートに帰って行かれました。

三条通に戻ってきました。今は、東の方を向いています。
北側の歩道に、赤い小さな鳥居が見えます。
その先に、小さな郵便局が見え、その先に南北の道が見えます。
今度は車道を渡って、そちらに向かいます。

その小さな鳥居です。
今からこの「合槌稲荷神社」に向かいます。

先ほどの写真の参道を北に進みました。
突き当りを左(西)に向くと、
細い路地になっていて、古い民家が密集しています。
家の中を写さないように、この角度で撮りました。
ここも突き当りまで行って、右(北)を向くと……

少し開けたところに、神社があります。
民家がとても近く、ここに立っていても
テレビの音声や皿を洗う音が聞こえてきました。

合槌稲荷神社の本殿です。
ここは、平安時代中期の刀匠三条小鍛冶宗近の信仰を集めた神社です。
この人物は、今の青蓮院付近に住んでいたそうです。
この刀匠がこの神社の神助を受けて名刀「小狐丸」を打ったことは、
謡曲「小鍛冶」のもとになりました。
その際、稲荷山の土を使ったそうです。

本殿の西側に、小さな末社の祠がありました。
周囲を見ると、本当に民家に囲まれています。
ここだけ、別世界ですね。
では三条通に戻って、また東の方に進んでいきます。

合槌稲荷神社の鳥居から、三条通を東に約20m進みました。
ここは、三条広道郵便局です。ここもかなり古い郵便局ですね。

三条広道郵便局から、東に約30m進みました。
ここは南北に伸びる岡崎通との北東角です。
このような一里塚が立っていました。

三条通から、岡崎通を北に向いて向いています。
ここを約300m進むと岡崎公園の東端に出ます。
ちょうど京都市立動物園の前ですね。
(一里塚の通りです)
さらに北に進むと、平安神宮の東端に出ます。

岡崎通を通り過ぎると、三条通は大きく右に曲がります。
急な坂道が続きますが、ずっと先の青い標識の辺りで
京都市街地が終わります。

岡崎通から三条通を約100m東に進みました。
南側に、仏光寺本廟が見えました。
浄土真宗仏光寺派の霊園ですね。

ここは、仏光寺本廟の向かい(北側歩道)です。
骨董屋さんのウィンドウに、金の屏風が飾ってありました。

さらに20mほど東に進みました。
北へ伸びる道との角に、お地蔵さんがいらっしゃいました。
こちらは、左脇に塚(もしかするとお墓)もあります。

さらに三条通を20mほど東に進みました。
ここも、骨董屋さんでしょうか?
看板が出ていなかったので、分かりませんでした。

そのお店の向かい(南側歩道)です。
こちらは、ウェスティン都ホテル京都です。
かなり昔からあるホテルで、
地元民は「都ホテル」と呼んでいます。

お地蔵さんから、約100m東に進みました。
上り坂は、さらに急になってきました。
右(南)側に、「都ホテル」が見えます。
左(北)側はコンクリート製の手すりがあって、
まるで陸橋のようになっています。
京都市街地の東端である青い看板も、もうすぐです。

この辺りで左(北)を向くと、こんな景色になります。
レンガ製の建物の屋根が見えています。

ここは、第2蹴上発電所です。(水力発電所です)
第1蹴上発電所は、明治時代初期に建てられた日本最古の発電所です。
そもそも琵琶湖疏水は、この発電所のために造営されました。

三条通から少し身を乗り出して、下の方を撮りました。
小さいですが、これは第2蹴上発電所のタービンです。
ここは1912年に完成し、昭和初期まで稼働していました。
(現在は、もう少し西にある第3蹴上発電所が稼働中)
ここは、京都の産業遺産に指定されています。

さらに東に進むと、「蹴上」(けあげ)交差点に出ます。
フレームから外れていますが、
この真上に先ほどから出て来ている青い標識があります。
ここが京都市街地の東端です。
この交差点はT字型で、三条通はここで終わるように見えます。
ところが、T字路の右側が三条通となって
まだまだ山科の方に続いています。
左側の道はここから「仁王門通」となって、
岡崎公園の南端を通っていきます。

「蹴上」交差点の横断歩道を渡り、右(南東)を向きました。
右側に、地下鉄東西線「蹴上」駅の2番出口があります。
その向こうが、「ウェスティン都ホテル京都」になります。
(さっきからこのホテルの周囲を回るコースを進んでいます)
左側は、インクラインと呼ばれる船を運ぶ施設で、
その上を琵琶湖疏水が流れています。

「蹴上」交差点から、南東に約100m進みました。
ここは、地下鉄東西線の「蹴上」駅1番出口前です。
ここから三条通は、東山山中に入っていきます。
このままそちらに進んでもいいのですが、
その前にこの蹴上周辺を散策しようと思います。
ただ、それは次回ということで。今回は、ここまでです。
~次回は、南禅寺や無鄰菴あたりを回ります~
~追記~
このたび、
アマランサス☆だいあり~
というブログと
相互リンクすることになりました。
2012年9月現在京都旅行の様子を綴られています。
普段は、日記調の記事を書かれています。
こちらも機会があれば、訪問してください。
~追追記~
周辺地図を貼り付けます。
詳しくは、こちらをクリックしてください。
また、今回の最寄駅地下鉄東西線「蹴上」駅へは、
京都駅からなら地下鉄烏丸線の国際会館行きに乗ります。
「烏丸御池」駅で東西線の醍醐行きに乗り換え、
「蹴上」駅で降りましょう。
このたび、
アマランサス☆だいあり~
というブログと
相互リンクすることになりました。
2012年9月現在京都旅行の様子を綴られています。
普段は、日記調の記事を書かれています。
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~追追記~
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詳しくは、こちらをクリックしてください。
また、今回の最寄駅地下鉄東西線「蹴上」駅へは、
京都駅からなら地下鉄烏丸線の国際会館行きに乗ります。
「烏丸御池」駅で東西線の醍醐行きに乗り換え、
「蹴上」駅で降りましょう。
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